苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

畠中恵

ゆんでめて 畠中恵5



屏風のぞきが行方不明になり、悲嘆にくれる若だんな。もしあの日、別の道を選んでいたら、こんな未来は訪れなかった?上方から来た娘への淡い恋心も、妖たちの化け合戦で盛り上がる豪華なお花見も、雨の日に現れた強くて格好良い謎のおなごの存在も、すべて運命のいたずらが導いたことなのか―。一太郎が迷い込む、ちょっと不思議なもう一つの物語。「しゃばけ」シリーズ第9作。

前作と同様にいつもとちょっと違う世界観を感じる今作。
いきなり4年後のお話になるから驚きました。しかももしもあの時こうしていたら…なんて怖い終わり方をするから一体どういうこと…とドキドキしながら読み進めました^^;ずっとそんな感じで読んでいたような。
若だんなご一行が甥のお祝いを買いに外へ出かけ、2つに道が分かれているところを左に曲がらなければならないところを妖を見つけた若だんなは右へ進んでしまう。ここが、若だんなにとって大きな分岐点となります。
そこから1章ごとに4年後、3年後、2年後…と時が戻っていきます。
4年後の世界は戸惑うことばかりでしたがそこに書かれていたことが少しずつ回収されていきます。
最終的には「起こらなかった未来」の話になるのだけど、この4年間の物語はとても面白かったです。時系列をこのような形で表現される作品はあまり見ない気がします。
結果「起こらなかった未来」になったのだけど、もしかしたらこの中に起こりうる未来もあるのかもしれない。そう思うのも読み終えた後の楽しみの一つだと思います。余韻のような。
これからもこちらのシリーズを読み進めていきます。

<新潮社 2010.7、2012.11>2022.3.12読了

ころころろ 畠中恵5



摩訶不思議な妖怪たちに守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる江戸有数の大店の若だんな・一太郎。ある朝起きると、目から光りが奪われていた!その理由は、空前絶後のとばっちり?長崎屋絶体絶命の危機に、若だんなが名推理。だけど光りの奪還には、暗雲が垂れこめて―。佐助は妻と暮らし始め、どうなる、若だんな!?絶好調「しゃばけ」シリーズ第八弾。

今回は連作短編集のような形でしたね〜。珍しい。
最初に登場した若だんなが12歳だったからあれ?こんなに若旦那って幼かったっけ?なんて思ってしまうくらいに読むのが久しぶりですみませんとなりました^^;
20歳くらいだと思っていたけどまだ10代ではあるんですね。
今回は突然若だんなの目が見えなくなり、長崎屋の中も外も大騒動になります。そりゃあそうだ、ただでさえ若旦那に激甘な妖たちなんですから一大事すぎますよね。
でも突然目が見えなくなるなんて怖すぎる…
最初のお話が若だんなの淡い初恋のお話でちょっと切ない気持ちになったのにそこから物語が繋がっていくんですから面白かったですね。仁吉が若だんなのために出かけたはずなのに子供やら妖やらたくさんの人たちに助けを求められるの図は面白かったし、佐吉も伴侶を得てお店を切り盛りしてたりするし若だんなを助けるために皆さんが奔走していましたね。
どうなることやらと思いましたが何とかなって本当に良かった。でも、最後の最後が切なかったなぁ…。どうか探し人が見つかりますように。でも、その人はずっと待っていたのかな…途中であきらめたのかな…。どちらにしても考えていたら切なくなりました…。

<新潮社 2009.7、新潮文庫 2011.11>2022.1.20読了

御坊日々 畠中恵4

御坊日々
畠中 恵
朝日新聞出版
2021-11-05


明治20年。僧冬伯のもとへは困り事の相談に日々客人が訪れる。本日は店の経営不振に悩む料理屋の女将で……。僧侶兼相場師の型破りな僧侶と弟子の名コンビが、檀家たちの悩みを解決しながら、師僧の死の真相を追う。連作短編エンターテイメント!

かつて自分が世話になったお寺を相場で稼いだ金で買い戻し、僧侶としても檀家たちに寄り添う冬伯。面白いですね。始めは檀家さんがいなかったから弟子とともに割と質素に暮らしていたのだけど^^
厄介ごとが持ち込まれて解決していって、連作短編集なので解決していくごとに個性的な檀家さんが増えていくのも面白かったです。僧侶らしいお話はなくて根底にあったのは師僧が突然亡くなった真相を探るということだったんですかね。真相も含めて面白く読みました。
時代は明治20年。今大河ドラマを見ているのでこの時代について多少は知っているので^^すんなり入り込めました。
ただ気になったのは最後に外務大臣が出てきて料理屋で言葉を交わすシーンがあるんですけど、明治時20年の外務大臣って伊藤博文なんですけど、その方だって思っていいんですかね?(なぜ聞く)
物語としては大きな展開があるわけでも突飛なものもなく、その時代の庶民の日常が描かれている感じでそれも良かったです。こちらはシリーズ化されるかな。

<朝日新聞出版 2021.11>2021.12.16読了

いわいごと 畠中恵5

いわいごと (文春e-book)
畠中 恵
文藝春秋
2021-02-25


「こたえなし」富くじで得た十五両の使い途を巡り、三人の男たちが揉め事に。
「吉五郎の縁談」縁談が進む同心見習い・吉五郎の御用箱から血まみれの刃物が。
「八丁堀の引っ越し」同心から与力へと出世した相馬家。なんと、引っ越し最中に泥棒が!
「名指し」町名主が亡くなった四町を新たに引き継ぐのはいったい誰?
「えんむすび」麻之助に届いた三つの縁談はどれも怪しげな事情を抱えていた。
「いわいごと」ついに祝言を迎える麻之助に相談に来たのは意外な相手だった。

まんまことシリーズ第8弾です。もう8冊目ですか。
初めはここ数年の記憶を失ったお雪が麻之助とともにもめごとに関わっていきます。縁談が持ち上がったけどその後お雪は記憶を失い、麻之助はお雪にとって会って間もない人になってしまいます。お雪はどうして麻之助のことをぶしつけに「おじさん」と呼んでいたのか。お雪は最後に答えを見つけていましたけど、たぶんそれが答えなのだと思います。お雪との縁談に関してはお由有のことを思い出して切なくなりました。
でも、最後に麻之助は祝言を迎えるという。読んでいくうちに相手が誰か予想がつきましたよね。うん、きっと相性がいいと思う。仲睦まじい素敵な夫婦になると思います。
お寿ずのときはお由有のことが頭から離れなくて、あまりいい印象を持っていなかったんですよね。でも時折麻之助がお寿ずのことを思い出すから、仲のいい2人だったんだなぁと今回読んでいて特に思ったりして、申し訳なかったなぁ…と思ったりしました。
祝言直前までいろいろありましたけど、どうか今度こそ、お幸せに。

<文藝春秋 2021.2>2021.7.9読了

いっちばん 畠中恵5



兄の松之助が長崎屋を出て所帯を持ち、親友の栄吉は菓子作りの修業へ。普段から病弱な若だんなは、さらに寂しそう。妖たちは若だんなを慰めようと、競って贈り物探しに出かけるが。長崎屋と商売がたきの品比べに、お雛をめぐる恋の鞘当て、果ては若だんなと大天狗の知恵比べ──さて勝負の行方はいかに? シリーズ第七弾は、一太郎の成長が微笑ましく、妖たちの暴走も痛快な全五編。

シリーズ第7弾です。のんびり読み進めています。
前回三途の川を渡りかけた若だんな。兄やたちの過保護ぶりが更に増してますね。若だんなが歩くことすら許されていないという^^;逆に病みますよ。
兄が長崎屋を出ていき、栄吉は菓子作りの修行のために家を出て、ちょっと寂しそうです。
でも、そんな暇がないほど色んなことに巻き込まれて行きます。
特に印象的だったのは栄吉のお話「餡子は甘いか」かな。
栄吉は和菓子が大好きで菓子作りも大好きなのになぜか美味しく作れない。後からやってきた弟弟子に先を越され、ついには菓子作りを諦めてしまいます。
若だんなに逢いに行って若だんなの前でずっとずっと泣いているシーンはもらい泣きしました。
それでも最後にはやっぱり菓子作りが好きだとやり続ける決意をした栄吉に良かった…と思いました。

<新潮社 2008.7、2010.11>2020.10.19読了

ちんぷんかん 畠中恵5



「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。兄・松之助の縁談がらみで剣呑な目に会い、若き日のおっかさんの意外な恋物語を知り、胸しめつけられる切ない別れまで訪れて、若だんなと妖たちは今日も大忙し。くすくす笑ってほろりと泣ける「しゃばけ」シリーズ第六弾。

大好きすぎて大事に取っておき過ぎて、すっかり読むのに出遅れてしまったこのシリーズ^^;こうなってしまっては仕方がないのでゆっくり大事に読んでいきたいと思います(懲りていない)
「鬼と小鬼」若だんな危なかったですねー!本当に冥土に行っちゃったらどうしようかと…まあ、シリーズが続いているから大丈夫だとは思いましたが^m^若だんなはどこへ行っても優しくてお人好しなんですね。冬吉といつかどこかで逢えたらいいなー。
「ちんぷんかん」幼少期に寺に入った秋英は妖が見える師、寛朝に自分の代わりに客の相談を聞いてほしいと言われる。幼少期の秋英は可哀相だなと思いましたが、お坊さんにはなるべくしてなったような気すらしてしまいます。やっぱり師匠はちゃんと見抜いていたんですね。
「男ぶり」若だんなの父と母の馴れ初め話。どうして母は手代の父と一緒になったのか。可愛かったですねー。自分の事をたくさん褒めてくれてやさしい人。やっぱりそういう人の方がいいですよ。あんな男よりもよっぽどいいです←それにしてもお友達も随分露骨ですね。結局2人は結ばれたんでしょうかね。
「今昔」若だんなの兄松之助についに縁談が!しかし相手の姉妹にもいろいろな事情があり、更に若だんなは式神に襲われる!もうもう仁吉と佐助が暴れる暴れる^m^それでも真相は意外だったかも。
「はるがいくよ」最初が随分切ない感じで、若だんなどうしたんだろうと思ったら、こんな別れが待っているとは思いませんでした。若だんなが抗っていることは、仁吉や佐助も同じように想っていることなのだと私も途中で気が付きました。短い間だったけど小紅はとても幸せだったと思います。

<新潮社 2009.11>2019.11.30読了

かわたれどき 畠中恵4

かわたれどき
畠中 恵
文藝春秋
2019-02-14


かつて恋女房を亡くした江戸町名主の跡取り息子・高橋麻之助。そんな彼に、後妻とりの話がやってきたが……。人気シリーズ第七弾。
「きみならずして」
「結納前にお顔を拝見したくて」麻之助の前に可愛い娘が現れた。
「まちがい探し」
地本問屋から依頼された、金魚の横顔を頼りにした奇妙な人探し。
「麻之助が捕まった」
生き別れた息子を必死で探し当てた夫婦。だが息子は本物なのか。
「はたらきもの」
天狗が出たり金が湧いたり。江戸にはびこる不穏な噂の真相とは。
「娘四人」
出入りの同心を替えた両替屋。その娘が厄介な相談を持ち込んだ。
「かわたれどき」
洪水で九死に一生を得たお雪は麻之助のことを覚えていなかった。

シリーズも7冊目になったんですね。ずーっと色々モヤモヤしながら読んでいたこの作品^m^お由有もすっかり出なくなっちゃいましたね。本当に2人は縁がなかったということなんだろうなぁ。
色男の清十郎も前回結婚して今回は子供も生まれて、3人の関係は変わらないけど環境はちょっとずつ変わっていっているんですね。麻之助もそろそろ後添えをと言われるようになってきました。今回はお雪という女性がよく登場していたので、おや?これはもしや?と思っていたらやっぱりそんな展開に。お雪の容赦ない言い方が私も好きでした。麻之助のことをおじさんといって翻弄させるお雪。それなのに最後のお話が切なかったですね。ここでもすれ違い。そして凄く気になる終わり方でした。次に続くのですね。
どうしてもお寿ずの事を好きになれないでいたイチ読者ですが、麻之助はちゃんとお寿ずの事を愛していたんですね。その想いも大事にしつつ、幸せになってほしいです。

<文藝春秋 2019.2>2019.3.30読了

つくもがみ笑います 畠中恵5

つくもがみ笑います
畠中 恵
KADOKAWA
2019-01-10


アニメ化も大好評のお江戸妖ファンタジー「つくもがみ」シリーズ第三弾!
人から百年以上大事にされた品物は、人ならぬ、つくもがみになるという。
江戸は深川で損料屋を営む出雲屋では、主人の清次と妻のお紅、跡取りの十夜とともに、そんなつくもがみたちが仲良く賑やかに暮らしていた。ひょんなことから、大江戸屏風に迷い込み、二百年前にタイムスリップしたり、旗本屋敷の幽霊退治にかり出されたり。
退屈しらずのつくもがみたちが、今日も大奮闘!

このシリーズはアニメ化もされているんですねー。知りませんでした。
シリーズ第3弾なのですがスパンがいつも結構空いているので忘れて読み始めます^^;
長い間新刊が出ないからか(?)主人公たちも結構成長していますよね。
自分の過去の記事を見返すと^^;1冊目は清次とお紅が主人公で今よりもかなり若いですし、2冊目は十夜たちが幼そう。この作品は何年後くらいなのかな。
今回もつくもがみたちが活躍していましたね。活躍というかなんというか…ですが。
今回は阿久徳屋という元締が登場。養子である春夜も出てきます。
自分で悪の親玉と豪語する阿久徳屋に清次たちはあまり関わりたくないと思っていますがそれとは裏腹に今回は切っても切れないような関係になっていきます。阿久徳屋は最初は変な人かと思いましたけど面白い人でしたね。私は好きになりました^^
付喪神がどんどん増えていって最後は賑やかになりましたね。
今回は付喪神たちが連れ去られたり屏風に閉じ込められたり家探ししたり仲間を探したりで色々ありましたが、最後はハッピーエンド?で良かったです。
十夜と春夜の関係はこれからどうなっていくのかも楽しみです。

<KADOKAWA 2019.1>H31.3.12読了

ひとめぼれ 畠中恵4

ひとめぼれひとめぼれ
著者:畠中 恵
文藝春秋(2017-04-19)
販売元:Amazon.co.jp

札差の娘と揉めて上方へ追いやられた男。その思わぬ反撃とは(「わかれみち」)。盛り場で喧伝された約束が、同心一家に再び波紋を呼び起こす(「昔の約束あり」)。麻之助の亡き妻に似た女にもたらされた三つの縁談の相手とは(「言祝ぎ」)。火事現場で双子を救った麻之助は、新たな騒動に巻き込まれる(「黒煙」)。行方不明の男を探すため、麻之助は東海道へと旅立とうとする(「心の底」)。沽券が盗まれた料理屋から、一葉が消えてしまったのは何故か(「ひとめぼれ」)。いつの世も思い通りにならない、人の生死と色事。泣きたいときほど泣けない、「まんまこと」ワールド、慟哭の第六弾。

まんまことシリーズ第6弾。
今回は小十郎さんが前作にわたって関わっていきましたね。それが胆になっていたような気がします。最後のお話にもつながりますもんね。
どのお話も切なかったです。特にお由有が嫁いでいったのには仕方ないですけど読んでいるこちら側も悲しかったですね。ずっと結ばれないかなと思っていて、申し訳ないけどお寿ずと結婚した後ももやもや悩んでいて、亡くなった時も本当に申し訳ないけどそう思ってしまって。でも、もう全てが遅かったんですよね。「重ならない縁」もあるんですよね…うん、わかっているんですが。
そして今回は女性陣が活躍していましたねぇ。女性が強い。ちょっと危なっかしさもありましたけども。
最後の一葉は可哀相でしたねぇ。まだ12歳ですもんね。見目麗しい人を見ればトキメキもします。それでも最後は現実が見えちゃいましたね。この2人もどうなってしまうんでしょう。吉五郎と一葉は微笑ましくて素敵な夫婦になりそうだと思っていたのだけど…。
清十郎のところも気になりますね。

<文芸春秋 2017.4>H29.8.24読了

まことの華姫 畠中恵3

まことの華姫まことの華姫
著者:畠中 恵
KADOKAWA(2016-09-28)
販売元:Amazon.co.jp

人形遣い月草と姫様人形お華の迷コンビが江戸の事件を快刀乱麻!
江戸は両国。暮れても提灯の明かりが灯る川沿いの茶屋は、夜も大賑わい。通りの向こうの見世物小屋では、人形遣いの芸人、月草の名が最近売れてきている。なんでも、木偶の姫様人形、お華を相方に、一人二役の話芸を繰り広げるのだという。それも、話芸が目当てというより、お華に会いに来るお客が多いというのだ。何故なら。“まことの華姫”は真実を語る――
姉を殺したのは、実の父かもしれないと疑う、小屋一帯の地回り山越の娘・お夏。
六年前の大火事で幼な子を失い、諦めきれずに子ども捜しを続ける夫婦。
二年前に出奔したまま行方知れずの親友かつ義兄を探しにはるばる西国からやってきた若旦那。
そして明らかになる語り部・月草の意外な過去……
心のなかに、やむにやまれぬ思いを抱えた人々は、今日も真実を求めてお華の語りに耳を澄ます。
しかし、それは必ずしも耳に心地よいものばかりとは限らなくて……
快刀乱麻のたくみな謎解きで、江戸市井の人々の喜怒哀楽を描き出す、新たな畠中ワールド!

畠中さんの新刊を読みました。
人形遣いの月草と姫様人形のお華が出てくるくらいしかあらすじを読んでいなかったのですが^^;謎解きに関しては面白かったけど、何となく印象が薄かったかなぁ。
畠中さんの作品は登場人物が個性的でそれがとても印象深いのですが今回は月草も華姫もちょっと中途半端だったというか…すみません。
それなら山越親分の娘のお夏の方が分かりやすく突出していた気がします。
「まことの華姫」
姉のおそのが亡くなり、その死について不信感を抱いていた妹のお夏。事故か自殺かと思われていましたが、その真相は思わぬ展開へと発展していきましたね。13歳のお夏は危なっかしくてハラハラしましたけど、最後はほっとしました。
「十人いた」
もしかしたら子供が生きているかもしれないと子供を捜す夫婦。その気持ちとは裏腹にその想いを踏みにじって利用する人たちがいるというのが悲しかったですね。
「西国からの客」
行方不明になった義兄を捜しに来た男の話。華姫が言った「会えるけど会えない」の真相がなるほどと思いました。にしてもそれぞれ色んな悩みや想いを抱えていましたけど、最終的には「ごちそうさまでした」っていう感じでしたねぇ。最後がとても可愛かったです。
「夢買い」
華姫の噂が変に広がってしまい、月草と華姫は窮地に立たされます。それでも月草が機転を利かせて何とか難を逃れて良かったです。
「昔から来た死」
かつて月草の人形師という夢を絶たせた4年前の火事について知っている男が現れる。その時に負った怪我のせいで月草は夢を絶たれ、許嫁とも別れることになった。その許嫁が今の夫殺しで疑われているという。
月草因縁の出来事の真相が分かって良かったですが、なんとも後味が悪いというかやりきれないというか…。
それでもお夏にとっても月草が国へ帰らず、救ってくれた両国へ留まることに決めたことは良かったのかな。

<角川書店 2016.9>H28.11.27読了

若様とロマン 畠中恵4

若様とロマン若様とロマン
著者:畠中 恵
講談社(2016-04-21)
販売元:Amazon.co.jp

一見平和そうに見える明治の世の中に、不穏な空気が漂いはじめていた。
数年以内に”戦争”が始まるかもしれない――。成金のひとり、小泉琢磨は、戦へと突き進む一派の意向をおさえるべく、動いていた。が、このままでは開戦派のやりたいようになってしまう、そう懸念した琢磨は、今いる仲間以上に人を集めようと考える。そしてその秘策がなんと、「若様たちのお見合い」だったのだ!
お見合いをさせ、縁組みをし、開戦派に対抗する同士を増やそうというその魂胆、果たして?!
若様組シリーズ最新作、ついに登場!

なぜ戦争とお見合いが関係しているのか…読んでもよく分からなかったのですが^^;
でも若様たちのお見合いは読んでいて面白かったです。
お見合いのはずなのになぜか一緒に厄介ごともついてくる。不思議ですね〜
何となく主要メンバーの長瀬や園山は縁談がまとまらないだろうななんて予想をしていました^m^
畠中さんの書かれる時代は似ているのでキャラクターがごっちゃになったり忘れていたりするのですが^^;
とりあえず長瀬とミナと沙羅とうっすら園山は覚えていました^m^
にしても今回は大きな展開がありましたね。
これからもこのシリーズは続いていくのかな。
一回りも二回りも大きくなった若様たちにまた逢えたらいいなと思います。

<講談社 2016.4>H28.5.25読了

明治・金色キタン 畠中恵4

明治・金色キタン明治・金色キタン
著者:畠中 恵
朝日新聞出版(2015-11-06)
販売元:Amazon.co.jp

にぎやかなキャラクター達の織りなす楽しさ、軽妙さに加え、恐ろしい妖の要素で背筋がぞくっともさせられる、「明治・妖モダン」シリーズ絶好調の第2弾!
明治21年の東京・銀座。巡査の滝と原田は、日々持ち込まれる事件や相談事の解決に奔走する熱血漢コンビ。だがこの二人と仲間たち、時折何やら人間離れした「妖(あやかし)」の姿をも見せるのです……!?
不忍池の競馬場、女学生と結婚事情、頼母子講+宗教的な集まりなどなど、明治の風俗がたっぷり楽しめる、1話完結の痛快な謎とき短篇集。さらに全編を通して、廃仏毀釈によって消えた寺と仏像の大きな謎もドラマチックに描かれる会心作です。

シリーズ第2弾!…なんですけど…読んだことは覚えているんですけど内容を全然覚えていなくてですね…^^;すみません。
ということで読みました。
今回は消えた仏の謎が絡む連作短編なのですが、前作で誰が人で誰が妖とか言ってたのかなぁ←ひどすぎる、全然覚えてない…。
お高さんは妖?
それに時代的に「アイスクリン強し」とリンクしてたんだっけって思ったんですけど違いましたね(ひどすぎる記憶)警官出てきましたよね?でも名前長瀬だったような…。
仏の祟りの話自体は面白かったです。
ただ自分の記憶があいまいなせいで前作との繋がりが分からず残念。すみません…

<朝日新聞出版 2015.11>H28.1.13読了

うずら大名 畠中恵4

うずら大名うずら大名
著者:畠中 恵
集英社(2015-09-25)
販売元:Amazon.co.jp

金なし、剣の才なし、家にも村にも居場所なし。百姓の三男だった吉之助が持っていたのは見えない明日への不安だけ。「この世を、ひっくり返せますかね」道場の同門、貧乏武家の有月にそう問いかけてから十数年。見えない明日は守るべき今日となり、運命はふたたび二人を結びつける。この出会いは吉と出るか?凶と出るか?正体不明の自称“大名”有月と泣き虫の村名主・吉之助。そして、勇猛果敢な鶉の佐久夜。二人と一羽が幕府を揺るがす陰謀に挑む。太平の世か、戦国か。今、江戸は天下分け目の合戦の時!

新シリーズ…なんでしょうか。これからも続いていくのかな。
将来に不安を感じていた吉也は長兄が亡くなったことで家の跡継ぎとなった。
そんな吉也改め吉之助が道端で襲われそうになった時助けてくれた有月と左源太。
かつて道場で汗を流し、また将来に不安を感じていた仲間だった。
畠中さんって、3人組がお好きですよね。まんまことシリーズもそうですし、若だんなシリーズもある意味3人組…。3人だと扱いやすいんですかね^m^
泣き虫な吉之助は有月たちに出会ったことで身辺にも変化が生じます。
にしても、吉之助は三十路あたりだそうですけど泣き虫すぎやしませんか^^;
優しい涙もありましたけど、身の危険を感じたときも泣きすぎです。しかも声を出して泣くのとかどうなんすか男として。この時代だったらうるさい!って斬りつけられてない?←ひどい
でもいい人だとは思うので人望は厚いんでしょうね。憎めないし。
3人の最大の敵と最後闘うことになるのですが、犯人が悲しかったですね。
昔に想いを馳せられる人は今が良い状況にいるからなんだっていうのを凄く感じました。
鶉の佐久夜もいい味出してましたねー!!大活躍!
面白く読みました。
吉之助にイラッとするかもしれませんけど^^;
この3人のシリーズが始まってもいいかもですね。

<集英社 2015.9>H27.11.9読了

まったなし 畠中恵5

まったなしまったなし
著者:畠中 恵
文藝春秋(2015-06-12)
販売元:Amazon.co.jp

江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼なじみで町名主を継いでいる色男・清十郎と、堅物の同心・吉五郎とともに、さまざまな謎ともめ事の解決に挑む、大好評連作短篇シリーズの第5弾!
町名主の跡取り・麻之助に「真真事」は見抜けるか!祭りのための寄進が今年に限って集まらないのは?(「まったなし」)。消えた子犬が発見された場所と火事の因果関係は?(「子犬と嫁と小火」)。大江戸とは思えぬ見知らぬ景色から帰る方法は?(「運命の出会い」)。幼い子供を悪名高い高利貸しに預けたのは一体なぜ?(「親には向かぬ」)。婚礼用の白無垢に染みを付けてしまったのは誰?(「縁、三つ」)。親友・清十郎の縁談が一向に進まなくなった理由は?(「昔から来た文」)。

まんまことシリーズ第5弾。もう第5弾になるんですね。
前回がとんでもない形で終わったので^^;一体どうなるだろうと思いましたが、麻之助も周りも平常運転に戻った感じですね。
お寿々には申し訳ないけど、やっぱりお由有との関係がどうなるのか、気になりました。
本当に、2人の縁は重なりませんね…本当にもどかしいくらい。
またお由有が子供を身ごもってしまった理由が本当に悲しくて切なくて…やり切れません。今の時代2個差なんて全然大したことがないのに…。
と、この部分ばかりうじうじ言ってもしょうがないので感想をば。
今回のテーマは清十郎の縁談でしたねー。
どんな問題でもついて回っていました。
色男で女性との問題も色々あった清十郎がようやく!…って、そうなっても色々ありましたけども。でも「昔から来た文」の最後の部分がとても素敵で、またこの物語は動き出したんだなと思いました。
厄介ごとの解決も面白いのですが、出てくる人たちの人間模様も気になります。
麻之助も、ずっと一人でいるわけにもいかないし、どうなっていくんでしょうね。
今回年齢分かりましたけど26歳なんですね…。
そして、ドラマ化もされていますね。どこまで放送されるのか分かりませんが…。
主役が大好きな福士さんなのでみようみようと思って録画はしているのですが見ていません^^;ごめんなさい。いつか…多分いつか観ます←

<文芸春秋 2015.6>H27.8.3読了

えどさがし 畠中恵5

えどさがし (新潮文庫)えどさがし (新潮文庫)
著者:畠中 恵
新潮社(2014-11-28)
販売元:Amazon.co.jp

時は流れて江戸から明治へ。夜の銀座で、とんびを羽織った男が人捜しをしていた。男の名は、仁吉。今は京橋と名乗っている。そして捜しているのは、若だんな!? 手がかりを求めて訪ねた新聞社で鳴り響くピストルの音! 事件に巻き込まれた仁吉の運命は――表題作「えどさがし」のほか、お馴染みの登場人物が大活躍する全五編。「しゃばけ」シリーズ初の外伝、文庫オリジナルで登場!

シリーズの方は5,6冊で止まっているのに外伝を読んでしまって若干の罪悪感も感じつつ^^;読みました。久しぶり〜。
佐助がおぎんと再会した時の事や仁吉が若だんなを探している姿を読んでいると、生まれ変わってまた巡り会うって大変なんだな、そして寂しくて辛いんだななんて思ってしまいました。妖たちと人間の寿命はあまりにも違う。それが改めてわかって、何だか切なくなってしまいました。
それでも、また若だんなや佐助や仁吉に逢えてうれしかったです。本シリーズも読み進めなきゃ!ということでそれぞれの感想です。
「五百年の判じ絵」
佐助が長崎屋で働き始める前の物語。こういう出会いがあったんですねー。おぎんと旦那さんとの馴れ初めや仁吉との関係が改めて知ることが出来て良かったなぁ。佐助も長崎屋にいてくれて本当に嬉しい!
「太郎君、東へ」
河童の親分である禰々子と利根川の大河太郎のお話。これはしゃばけに出てくる妖ではないですよね?禰々子がかっこよすぎて…こんな親分なら私もついて行っちゃうなー。2人のお話も面白かったですが、小日向となみの関係も可愛らしくて良かったです。
「たちまちづき」
頼りない旦那さんと強気な若き妻千が巻き込まれた騒動。いやー犯人酷いですね。呆れちゃいましたよ。旦那さんが最後とてもかっこよかったです。何となく犯人は近い人間だろうなぁとは思いましたが悲しかったです。
「親分のおかみさん」
おさきと清七の夫婦がとても可愛かったです。らぶらぶですね^^それにしても最後に名前を意味深に清吉って言ってましたけど畠中さんの作品で重要人物で出てきたのかなー。おお!って思わなかったのが残念。どこかでリンクしてるのかなー。
「えどさがし」
いきなり時代が明治になっていて若だんなたちの世界から100年も経っていることに驚愕しましたが。輪廻転生を待つって長いんだろうなー。おぎんも同じことが言えますけど、500年待ったんでしたっけ…。てっきり入院してる子どもかと思ったんですけど、違いましたね^^;妖たちが再び若だんなに巡り合えます様に。

〈新潮社 2014.11〉H27.1.26読了

明治・妖モダン 畠中恵4

明治・妖モダン明治・妖モダン
著者:畠中 恵
朝日新聞出版(2013-09-06)
販売元:Amazon.co.jp

江戸が明治に改まって20年。
煉瓦街が並び、アーク灯が夜を照らすモダンな銀座に、掘立小屋のようにして建つ派出所あった。
そこで勤務する巡査の滝と原田は、市民から持ち込まれる相談事の解決に奔走するが、
そこには、明治の世では消えてしまったと思われている妖たちが跋扈していた!
摩訶不思議な妖怪ファンタジー。文明開化の世の中で、妖たちはどこ行った?
【目次】
第一話 煉瓦街の雨
第二話 赤手の拾い子
第三話 妖新聞
第四話 覚り 覚られ
第五話 花乃が死ぬまで

「しゃばけ」シリーズの明治時代バージョンみたいですね。ちょっと違いますけども。
妖を考えなかったら私の中でこの時代は「るろうに剣心」のイメージです。牛鍋とか、よく出てきてました。
でも、妖の存在が畠中さんっていう感じで。妖の絡む事件が興味深く、すらすらと読めました。
ただ、色々な経緯が書かれていなかったのが残念でした。
どうしてそうなったのかが謎で…そして1話でいたあの子はどうなったのでしょうか。あの子はあの子だったということでしょうか(意味不明)
それが気になりましたが、ストーリーはとても良かったです。特に5話が好きでした。

〈朝日新聞出版 2013.9〉H25.10.15読了

ときぐすり 畠中恵4

ときぐすりときぐすり
著者:畠中 恵
文藝春秋(2013-05-29)
販売元:Amazon.co.jp

女房のお寿ずと娘のお咲を亡くし、しばらくは魂が抜けたようだった麻之助。それでも町名主・高橋家の跡取りとして、もめごとの裁定の仕事はしなければなりません――。そして幼馴染で親友の八木清十郎と相馬吉五郎の絶妙な(?)助けもあって、少しずつ麻之助は回復してゆくのでした……。「人が人を、大事だって思う気持ちにつけ込んで、下司なことをするんじゃねえよ」前作で悲劇に見舞われた麻之助が捨て身で啖呵を切る『朝を覚えず』、色男の清十郎がすべてを投げ出し、謎の失踪をとげる『たからづくし』、突然三人の娘から好意を寄せられて困惑する吉五郎を描く『きんこんかん』など、「まんまこと」シリーズ第四弾の本作には、傑作連作小説六編を収録。お寿ずの又従姉妹の子で、最近不思議なほどお寿ずと面差しがそっくりになってきた「おこ乃」の存在感が増しているのも本作の大きな魅力です!

シリーズ第4弾です。
前作で衝撃的なラストを迎え、しばし呆然としてしまってから1年と数ヶ月。
どういう展開になるんだろうとドキドキしながら読みました。
ずっとお由有と一緒になってほしいと諦めきれなかったので、お寿ずに対して悪い事をしたなぁなんて思って読み始めました^^;
「朝を覚えず」は麻之助が痛々しかったです。自分の身を呈して相手を諭していたのだけど、自分はどうなっても良いと思っている部分がどこかにあって。心配してくれている人がたくさんいるのは分かっていると思うのですがどうすることもできなかったんだろうなと思います。
どのお話も面白かったけど、やっぱりお寿ずが死んでしまう意味があったのかなと思わずにはいられなかったです。畠中さんはこのシリーズが進んでいく中で起きなければならなかったこととおっしゃっていたのですが、やっぱり時が経って多少は麻之助も回復しましたけど、それでもやっぱり切なくて可愛そうなままでした。
お由有も出てるけどちょっと脇役っぽいし、これからこのシリーズはどうなっていくのかなと気になります。

〈文藝春秋 2013.5〉H25.7.8読了

つくもがみ、遊ぼうよ 畠中恵5

つくもがみ、遊ぼうよつくもがみ、遊ぼうよ
著者:畠中 恵
角川書店(角川グループパブリッシング)(2013-03-27)
販売元:Amazon.co.jp

江戸は深川。僅かな賃料と引き替えに、何でも貸し出す損料屋の「出雲屋」には、つくもがみという妖怪と化した古道具たちがたくさん!威張りんぼうで、そのくせ友情にあつく、噂話にお茶や焼き芋、いたずらが大好き―主夫婦・お紅と清次のひとり息子十夜と幼なじみの子供らは、つくもがみたちと様々な大騒動を繰り広げ、健やかに成長していく―。

「つくもがみ貸します」の続編です。読んだのが昔すぎて続編だということにすら読み終わってから気づきました^^;しかも今回の主人公は前回の主人公の子どもたちだったので本当に気づかなかった。
でも、前作の感想を読んでいたら今作の親たちの関係は良い感じになったようで良かったです。ふふふ^m^もう一度読み直したいなぁ。
今回の主人公は付喪神たちと3人の幼馴染たち。十夜、市助、こゆり。
江戸の街で起きる様々な事件を幼馴染たち3人と付喪神たちが巻き込まれ、立ち向かっていきます。解決に結び付けるのが大人たちというのがまた可愛らしい。
挿絵がとっても可愛らしいので、読みながら挿絵を想像していると本当に可愛くて^^癒されます。
物語の中で何度もキーマンとなるのが札差の大久屋。想い人を探すのにお金を使い、子供たちにお金を使い、自分に子供がいるとわかりお金を使い…悪い人じゃないんだけど…やることなすこと全てが裏目に出ているのがある意味可哀相な人でした^^;
お金を持っているが故に自分の血のつながった子供には会えないし親戚たちもいろんな手を使って大久屋の跡取りになろうとするし…
大久屋も幸せになれるといいな。
十夜は突然とんでもない秘密を知ることになって戸惑うこともたくさんあったけど、兄弟のように仲の良い幼馴染と、厳しくて優しい清次とお紅が二親でよかったね。
本当に、良い作品でした。
付喪神が相変わらずちょっと上から目線でふんぞりしているのも可愛かったです。

〈角川書店 2013.3〉H25.5.3読了

けさくしゃ 畠中恵4

けさくしゃけさくしゃ
著者:畠中 恵
新潮社(2012-11-22)
販売元:Amazon.co.jp

版元の山青堂です。超超超目利きな、今で言う編集者です。旗本のお殿様・高屋彦四郎様(通称彦さん)を戯作者にスカウトしたのは、このあたし。最初は渋っていたけど、彦さん、どんどん戯作の虜になっていきました。けど、人の心を強く動かすものには、お上が目をつけるのが世のならい。命をおびやかされるかもしれぬ。しかし、戯作を止められないのだ。なんて、かっこいいこと言ってる場合じゃありませんから、彦さん。はて、この顛末や如何に!?―お江戸の大ベストセラー作家の正体は、イケメン旗本だった!?「しゃばけ」シリーズ著者によるニューヒーロー誕生。

読みました。時間がかかりました…。
けさくしゃというのは今でいう小説家のようです。この時代にも小説というものはあったんですね。彦さんは山青堂に薦められて小説を書くことになります。しかし、書き始めた途端に様々な面倒事に彦さんは巻き込まれていきます。
基本的に面倒事に関わりたくない彦さんは何とかしてもらおうとしますが、妻勝子が関わると別人のように動き出します^^;
あそこまで人に好かれたら幸せだろうなぁ。良い奥さんでした。
現代で考えるとありえなかったり目茶苦茶だったりとばっちりだったり酷いなぁ…とおもう真相も結構あったのですが、彦さんや勝子、山青堂に桂堂、善太や伊織に直子、たくさんの人たちが関わって思案して厄介ごとを解決しようとしている所は面白かったです。

〈新潮社 2012.11〉H25.1.5読了

うそうそ 畠中恵5

うそうそ (新潮文庫 は 37-5)うそうそ (新潮文庫 は 37-5)
著者:畠中 恵
新潮社(2008-11-27)
販売元:Amazon.co.jp
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近頃江戸を騒がす地震の余波で頭に怪我をした、若だんな。主人に大甘の二人の手代と兄・松之助をお供に箱根でのんびり湯治の予定が、人さらい、天狗の襲撃、謎の少女の出現、ますます頻発する地震と、状況は時を重ねるごとに深刻になっていき……。病弱さなら誰にも負けない若だんなだが、果たして無事、長崎屋に帰れるのか?

しゃばけシリーズ第5弾です。初の長編なんですねー^^長編も良かったです。
近年頻繁に起きる地震によって怪我をした若だんな。怪我と、療養を兼ねて箱根へ湯治へ行くことになります。
ただ箱根へ行き、湯に浸かるのが目的だった若だんななのに、手代の2人はいなくなるし、誘拐はされるし天狗には襲撃されるしで本当にいろんなことが巻き起こります。
でも、ただ巻き込まれているだけではなくて、若だんな自身にも関わることでもあったんですよね。若干無理やり巻き込まれた感が否めませんでしたけど^^;
今回は仁吉と佐助が途中でいなくなったため、若だんなと兄、松之助と行動することになります。松之助も途中災難に遭うのですが、それでも若だんなを置いて自分だけ長崎屋に戻るわけにはいかないと、箱根の地にとどまります。若だんなはそれがもどかしくて悔しいと思っていて、私も読んでいて若だんなと同じ気持ちになりました。
長崎屋は、松之助にとっても自分の家なのに。
お比女ちゃんといい、松之助といい、また病弱で思うようにならない自分にも
(なんで・・・誰も彼も、己一人の思いすら持て余しているんだろう)
と感じています。それがとても印象深かったです。
病弱な若だんなこそが若だんなだと思って←このシリーズを読んできましたけど、当人にとっては辛くて辛くてしょうがない事だったんですね。
若だんなとお比女ちゃんが何となく似ていて、お比女ちゃんが自分の境遇にどうしていいか分からないと悩んでいるところの若だんなのちょっと気の抜けるような意見が良いなと思いました。
最後まで怒涛の展開で読んでいて面白かったです。
若だんな同様に妖の姿が見える雲助がいい味出していました。またどこかで登場してくれたらいいなと思いました。また出てきたら、若だんなはこの人にたくさんお金をせびられそうですけど^^;

〈新潮社 2006.5
      2008.11〉H24.10.22読了

おまけのこ 畠中恵5

おまけのこ (新潮文庫)おまけのこ (新潮文庫)
著者:畠中 恵
新潮社(2007-11)
販売元:Amazon.co.jp
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「こわい」床に臥せっている若だんなを心配して栄吉が作ってくれたお菓子が原因で2人は珍しく喧嘩をしてしまった。気にやんでいる若だんなのもとに狐者異(こわい)という妖がやってきて、一流の職人になれる薬があるという。栄吉にいいのではと考えた若だんな。が、それを聞いた日限の親分、左官の力蔵、植木職人の万作が次々と怪我をした。仁吉たちはそいつに関わると不幸になるからかかわるなという。
「畳紙」紅白粉問屋の孫娘・お雛は許嫁・正三郎の姪の於りんをつれて長崎屋を訪れていた。様子がおかしいお雛を気遣う若だんな。しかし、はしゃいだ於りんが寝ている若だんなの上に乗ってしまったので慌てて退散。その際、於りんが印籠を持ってきてしまう。返そうと思いその日に床に就くと、屏風のぞきがやってきた。お雛は夢だと思い、屏風のぞきに自分の厚化粧に対する悩みを打ち明ける。
「動く影」若だんなは久しぶりに影女を見かけた。仁吉と佐助は長崎屋に来てから影女を見た記憶がない。若だんなが見たのは5歳の時だという。子供たちの間で影女が現れ、子供を向こうの世界に連れ込んでいくという噂が立っていた。栄吉をはじめ近所の子供たちと影女の正体を探る。
「ありんすこく」ここ最近元気な時が続いている若だんな。その褒美として父親は若だんなを遊郭へ連れて行った。後に仁吉と佐吉に若だんなは禿のかえでという少女を足抜けさせるという。かえでが心臓の病を持っていることが分かったからだ。しかし、足抜けさせるには様々な問題があった。
「おまけのこ」家鳴は長崎屋の客が持ってくる菓子を目当てに店に潜んでいると、天城屋の旦那がやってきた。娘へ財産の代わりに持たせようと思った真珠の仕入れを頼んでいたのだ。簪にするために職人が一緒に来ていたがその職人が庭で倒れているところを発見された。真珠が入っていた袋は消え、その真珠に興味を持っていた鳴屋も姿を消していた。

しゃばけシリーズ第4弾です。
ずーっと読みたいと思いつつ読むのがもったいないと思い、数年が経過し、いい加減読まなければと思い、今年ちょこちょこ読んでいます^^;
今回も面白かったです。どの作品もどこかほのぼのしていて良いですね。
「こわい」は本当に名の通り怖かったです。そしてかわいそうでした。狐者異自身が悪いわけではないのに嫌われてしまう。「僕僕先生 さびしい女神」の魃を思い出しました。若だんなが受け入れようとしてそれを拒否した理由も切なかったです。まあ、受け入れてしまったら長崎屋は大変なことになると思うのでそうならなくて良かったかなと思わなくもないですが…。
「畳紙」こちらは以前登場した厚化粧を施すお雛が登場。きっと厚化粧をするのは理由があるとは思っていましたが、やはりちょっと切なかったですね。きっと化粧をしなくても十分可愛らしいお嬢さんだと思うのですが。屏風のぞき、やりますね^^あれくらい不躾の方がいいのかもしれませんね。今後が気になるお嬢さんでした。
「動く影」こちらは若だんなが5歳の頃のお話です。若だんなを始め栄吉や周りの子どもたちが可愛らしかったです。若だんなの冒険物語ですね^^最後にお父さんの膝で眠っちゃってるのを想像すると可愛くて萌えました。
「ありんすこく」若だんな、冒頭になんてことを言うのかしらと思っていたけど、ちゃんと理由があったんですね。色々ありましたけど、上手くいって良かった。
「おまけのこ」このお話は家鳴が頑張りましたね^^頑張ったのか?自業自得なのか…まあ、頑張ったんですね←こちらは家鳴が可愛かったです。

〈新潮社 2005.8
      2007.11〉H24.10.19読了

ねこのばば 畠中恵5

ねこのばば (新潮文庫)ねこのばば (新潮文庫)
著者:畠中 恵
新潮社(2006-11)
販売元:Amazon.co.jp
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「茶巾たまご」最近とみに元気で食欲もある若だんな。逆に手代たちが心配するほどだ。どうやら「福の神」がいるのではないかと考える。最近来たといえば、下男の金次だけだった。その金次も関わっている兄の見合いでの縁談相手だった女性の姉が亡くなった。どうやら殺されたらしい。
「花かんざし」5歳の迷子の女の子於りんはどこから来たのか何も言わない。於りんは川向こう、深川の材木問屋・中屋の娘だということがわかったが「家に帰ったら殺される」と言う。家を訪ねると対応してくれたのは於りんの叔父である正三郎という者で両親の姿はなかった。
「ねこのばば」広徳寺で木に派手な布で作られた巾着がたくさんぶら下がっていた。その広徳寺に猫又になりかけている猫が部屋に閉じ込められているという。広徳寺には妖封じで有名な寛朝がおり、手代を連れて出かけた若だんなは木の下に血だらけで倒れている坊主を見つけた。
「産土」佐助の物語。周りの問屋がつぶれていく中、何やら怪しげな会合に通うようになった旦那。店の状況は悪化しているだろうに、銭箱に小判が入るようになる。「仏も鬼も手づくねにして」という紙が添えられていた。
「たまやたまや」菓子司三春屋の娘、お春に縁談話が持ち上がった。相手は献残屋の息子・庄蔵。若だんなのことをいまだに好きだというお春の為に庄蔵について聞いて回る若だんな。しかし、近所での評判はよくない。庄蔵を見つけると、一緒にお侍に捕まってしまう。

しゃばけシリーズ第3弾です。
この作品は1冊目がとても好きで、手元に置いておきたいと思い文庫になるたびに買っていました。しかし、読むのがもったいないと思ってしまい、数年放置。一体何年経ってしまったのかすら分からない状況になりました^^;
ちょいちょい読めたら良いなと思っています。
あまりにも長い期間放っておいちゃっていたから若干忘れていたこともありましたが、読んでいくうちに思い出してきました。やっぱり若だんなと妖達の関わりが良いですね。癒されます。
今回も短編集でいろいろと若だんなが騒動に巻き込まれていきます。
「花かんざし」の下手人が意外でした。ちょっとホラー?に近かったかもしれません。そして「産土」・・・私はすーっかり騙されてしまってました。皆さんは騙されなかったんでしょうか。え〜〜!!?と思ったら次の瞬間あれ?っていう^^;騙された〜悔しい〜。でも、若だんなが無事で良かったです。佐助にも切ない物語があったのですね。
「たまやたまや」は切なかったです。淡い恋物語ですね。お春の縁談の相手がちゃんとしたかどうか見極めるために人に内緒で聞き込みをするなんて、なかなか若だんな素敵じゃないですか^^最後はちょっと切なくなりましたけど、それでよかったんですよね。

〈新潮社 2004.7
      2006.11〉H24.9.6読了

さくら聖・咲く 畠中恵5

さくら聖・咲くさくら聖・咲く
著者:畠中 恵
実業之日本社(2012-08-18)
販売元:Amazon.co.jp
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中学生の弟・拓を養うため、元大物政治家・大堂剛の事務所で事務員として働く佐倉聖は大学三年生。大堂のコネを使わずに、就職活動に励む日々を送っている。
大堂門下の議員達から持ち込まれる難問珍問を鮮やかに解決してきた手腕で、大企業の面接中、閉じ込められた社員救出(?)に一役買ったり、加納代議士のストーカー騒ぎ、候補者の当落を予想する“神"の正体捜し等の謎を次々に解明。
一方で、インターンシップ先をなぜだか二ヶ月で首になったりと、就職戦線は波乱含み。
そんな聖のもとに、エントリーしていない五つの会社から「内定」通知が舞い込む……。
聖の前に広がるのは、果たしてどんな未来なのか?

「アコギなのかリッパなのか」の続編です。と言っても、前作を読んだのが6年前なので私はほとんど覚えていませんでした。それでも十分に楽しめる作品です。
主人公聖は大学3年生で就活まっただなか。中学生の弟拓を養うために堅いサラリーマンになることを決意し、就活に勤しんでいる。しかし、大堂の事務所で働いているという情報を知ると企業側から来てくれとコネ入社を薦められることもしばしば。
私も就活中は大変だったので、コネが一切ない側から言わせてもらうと羨ましい限りなのだけど、会社側は聖がほしいんじゃなくて大堂とのパイプがほしいんだものね。それだけで聖をほしいと思っている会社には入りたくないですよね。
そんなコネなんてなくても聖は本当に出来る人で、引く手あまたになるんじゃないかというくらいよく働く人です。
就活にバイトに家事にいつも忙しいのに厄介ごとまで引き受けて本当に凄いなぁと思います。こんな子が本当にグレてたの?って思うくらい^m^
始めは聖の就活についてが主で、自分のせいじゃないのに色々巻き込まれて就職先がいくつか不意になって可哀相な感じでした^^;
それでも拓の養育費も何とかなりそうで、自分は何がしたいのか、何が大事なのか分かったみたいで、ほんわりと読み終えた気がします。
オヤジ達と縁が切れてしまうのが寂しいなんて可愛いなぁ。
最後の親父と小夜子さんの表情は、聖よりも一枚も二枚も上手なんだろうなと思いました。またこの不思議な事務所でのドタバタ話が読めるときが来るといいなと思います。

〈実業之日本社 2012.8〉H24.9.4読了

こいわすれ 畠中恵4

こいわすれこいわすれ
著者:畠中 恵
文藝春秋(2011-09-28)
販売元:Amazon.co.jp
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「おさかなばなし」秋も深まった本所で、堀川沿いにある江戸七不思議の一つ「置いてけ堀」から堀の主の声が聞こえたと噂がたつ。「魚を置いて行けと言われた」「子が行方不明になった」「河童と出くわして店の掛け売りの金を持って行かれた」などなど。そんな噂の堀に落ちたのがご存じ色男の八木清十郎。水に濡れ、風邪で伏せった清十郎を見舞う悪友、高橋麻之助と相馬吉五郎。清十郎が何か隠しているのを感じた二人は、再び向かった夜のお堀で身なりのよい商人に出会う。寿ずからの懐妊知らされて喜ぶ麻之助たちは真相にたどりつけるのか。
「お江戸の一番」近頃江戸で流行るもの『番付』。相撲のみならず『美人』から『温泉』に『酒』まで順位付けされていたが、ある番付が江戸の二人の男を怒らせることになる。かたや花橘連に属する狂歌師にして吉原の楼主、宇利鶴。かたや朱雀連に属する旗本で画家の長谷如亭。双方に関わりを持つ、清十郎と吉五郎に頼まれ、大岡裁きを買って出た麻之助の秘策は、柳茶屋の看板娘、おれんを巻き込んで、江戸一の盛り場、両国橋界隈を大混乱させることに――。
「御身の名は」“町名主、麻之助様へ”高橋家に突然届けられた差出人不明の手紙。艶っぽい女文字を父宗右衛門や清十郎にからかわれるが、待ち合わせの上野を訪ねるとそこには誰もいない。やがて詫びの手紙が届き、再び待ち合わせ場所を訪ねる麻之助。続くすっぽかしに吉五郎たちは、おなご狸にばかされたのではと軽口を叩くが、そこへ八木家支配町の金のちょろまかし、消えた文の謎などあやしいことが重なって、事件は意外な展開を見せる。
「おとこだて」両国橋袂の茶屋でのんきに談笑する清十郎と麻之助。その目の前を侍らしき男が走り抜け、貞吉、そして吉五郎がそのあとを追っていった。そこへ逃げたはずの侍が戻ってきて、麻之助の団子をつまみあげると風のように走り去った。その後吉五郎に団子代を請求しにいった麻之助は、武家の妻女をたぶらかして金をとるという事件を書いたよみうりと、その犯人が貞吉たちであるという噂を聞かされる。噂を追ううち、麻之助は夏三郎という部屋住みの三男坊にたどりつく。
「鬼神のお告げ」富くじ興行でごったがえす湯島天満宮の境内。麻之助と清十郎は駒吉と名乗る男が、自分は三尸(さんし)のお告げで今回の大当たりの札を手に入れたと話しているのを耳にした。三尸とは、庚申の夜に寝ると、その人の身の内から逃げ出るという鬼神で、駒吉はそれを捕まえて、当たり札を聞き出したという。突き止めの当たり札は六百両。人々の興奮が頂点に達した時、駒吉がその札を手にしていた。その後、三尸のお告げは富くじだけではないという噂が広がり、麻之助の身辺にも思いもかけないことが起きる。
「こいわすれ」身内の不幸に打ちひしがれ、糸の切れた奴凧と呼ばれてるようになった麻之助。清十郎とあてもなく神田川の柳橋あたりを歩いていると、突如麻之助は駈けだし、橋から落ちかけた娘を助けようとしたが、あえなく二人は川へ落ちていった。麻之助が助けようとしたお千夜は名門の料亭、北国屋の一人娘。麻之助ら三人はその接待を受ける。当主、北国屋正兵衛は娘の縁談を破談にした暦の話を始める。江戸では暦屋十一家のみが、幕府より許しを得て暦を売っているはずなのだが――。正兵衛に頼まれた麻之助らは、暦売りを調べ出す。(こいわすれ特設サイトより引用)

麻之助シリーズ第3弾です。
今回はついにお気楽者の麻之助が人の親に!?ということで、麻之助はお気楽者のままでありつつも、徐々に大きくなるお寿ずを見て父親っぽくなります。
相変わらず、清十郎と吉五郎と不思議な事件?を解決していきます。
どの出来事も意表をついていて、なるほどなぁと納得。面白かったです。
ただ、まさかの展開に驚きました。まさか第3弾でこんなことが?っていう・・・。
「鬼神のお告げ」まで読み終わって、呆けました。
お寿ずが吉五郎と仲が良さそうだからまさか・・・!なんて全然見当違いなことを思ったりしたけど。全然関係なかった。
「こいわすれ」が読んでいてとても切なくなりました。
とっても気になるところで終わりましたが、どうなるのでしょうか。
麻之助はお由有との関係はどうなるのだろうと思ったのだけど、これから変わっていくのでしょうか。でも、昔だからそう簡単には行かないだろうな。
次回作もきっと出ますよね。
麻之助がどう乗り越えたのかそれとも直後からの話なのか分かりませんが楽しみにしていようと思います。

〈文芸春秋 2011.9〉H23.11.23読了

ちょちょら 畠中恵4

ちょちょらちょちょら
著者:畠中 恵
新潮社(2011-03-22)
販売元:Amazon.co.jp
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兄上、なぜ亡くなってしまったのですか? 愛しい千穂殿、あなたはいま何処に? 兄の後を受け留守居役となった〈平々々凡々々〉な新之介。湯水の如く金を使い、他藩や幕府の動向を探るのが役目、のはずだった。だが、困窮する弱小藩ゆえ、碌な仕事ができそうにない。そこに勃発した藩取りつぶしの一大事! どうする、新之介? 畠中〈新世界(ニュー・ワールド)〉誕生!

この本を読むまで留守居役という仕事の存在を知りませんでした。
しかも藩の悩みごとは一手に引き受けているようでメンタルが強くて胃腸も強い人じゃないとやり遂げられる仕事ではないですよね。そういう意味では失敗ばかりだけどちゃんと立ち直る新之介は強い男なのだと思います。
兄、千太郎の謎の死を知るために兄と同じ職に尽きますが上司には期待されていないし同僚にはボコボコにされるし、なんとまあ頼りない留守居役。
しかし、兄が死に、千穂殿の父親が藩を捨てた理由が分かると、再び訪れた藩の危機を何とか乗り越えようと必死に動きます。
新米留守居役が頑張る姿に回りも触発されていきましたよね。生意気な!って思っている人もいましたが。その気持ちも分からなくはなかったです。人間ですから。でも、最終的には皆さん努力は認めていたように感じたので良かったです。
留守居役として頑張る新之介が、現代の社会でも重なる部分があるなと思いました。
新之介を現代の社会人として当てはめた時に、ここまで打たれても打たれても頑張ることが出来るかなって思いながら読みました。
もっともっと打たれ強くならないとダメですよね。
新潮社のHPでちょちょらの相関図が出ていました。
続編が出るのでしょうか?
また新之介に会いたいなと思います。今後のことも気になりますし^^

〈新潮社 2011.3〉H23.8.2読了

若様組まいる 畠中恵4

若様組まいる (100周年書き下ろし)若様組まいる (100周年書き下ろし)
著者:畠中 恵
講談社(2010-11-05)
販売元:Amazon.co.jp
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明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子屋を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってきた。その少し前―。徳川の世であれば、「若殿様」と呼ばれていたはずの旧幕臣の子息・長瀬達は、暮らしのために巡査になることを決意。今は芝愛宕の巡査教習所で訓練を受けていた。ピストル強盗の噂が絶えない物騒な昨今、教習所でも銃に絡む事件が起きた。若様組の他、薩摩出身者、直参で徳川について静岡に行った士族達、商家の子息達、さまざまな生徒に、何やら胡散臭い所長や教員を巻き込んで、犯人捜しが始まる。

「アイスクリン強し」の続編ですね。といってもその作品より数年前?の話だと思いますが。「アイスクリン強し」の話自体が若干曖昧になってきておりますが^^;
ミナの昔からの悪友達がどうして警察官になったかという話ですね。
旧幕臣の長瀬達がどういう経緯で警察官になったのか、それが良く分かりました。
もしも江戸の時代に生まれていたら、悠々自適?に暮らしていたはずの若様組の皆様。
長瀬の経緯が特に驚きました。
みんなを纏め上げ、人望が厚い長瀬だけど、心に秘めているものは人に伝えず自分の中で解決しようとするところが何だかもどかしかったです。
そんな長瀬が相談するくらいだから、ミナとの関係って本当に深いんでしょうね。
ミナが要所要所で登場するのがまた良かったです^^
という事で、いろんな人間模様が書かれていた警察の教習所。
始めは江戸の頃の身分や出身によって分裂し、喧嘩も耐えなかったけど、事件によっていつのまにか団結しているのが良かったです。
きっと、これからもずっと仲間なんでしょうね^^
事件の真相はわりとあっさりした感じがしましたが、最後の戦いを読んでいるとスッキリした気がしました。

〈講談社 2010.10〉H22.1.6読了

こいしり 畠中恵3

こいしり
こいしり

ネタバレ注意!

「こいしり」かつて生真面目で勤勉だった麻之助はある出来事をきっかけにお気楽者になってしまった。その麻之助とお寿ずの婚礼の日がやってきた。婚礼を行う直前、親友の清十郎の父源兵衛が発作を起こし倒れてしまった。彼は死ぬ前に会いたい女性が2人いるのだという。女性人には内緒で探してほしいと依頼を受ける。
「みけとらふに」八木源兵衛がなくなった。源兵衛の妻お由有は若くして寡婦となってしまった。そんな折、親友の吉五郎が頼み事を持ってやってくる。猫の悪いうわさがあり、その根源を探してほしいという。
「百物語の後」吉五郎が5両の金子を持ってやってきた。分け前だと言って麻之助と清十郎に渡すが、2人は何のことだか思い出せない。
「清十郎の問い」麻之助の父である町名主高橋宗右衛門が大山参りに行くため、留守にするという。その間麻之助は父の仕事を受け継ぐことになった。そんなときに限って厄介ごとが舞い込んでくる。2人の人間が同時期に同じお守りを落としたのだという。1つは見つかったが、どちらのものなのかわからない。
「今日の先」炭屋の主、大岩屋正蔵が余命わずかだと知り、遊んでみたいのだという。そこで麻之助を貸してほしいのだという。
「せなかあわせ」深夜、突然お寿ずから「三行半をください」と告げられる。それは差出人の名前も相手の名前もわからない懸想文が原因で、八木家のお由有の元に届けられたのだが身に覚えがなく、なぜか麻之助の元に送られてきたらしい。お寿ずと共に麻之助は差出人を探し出す。

「まんまこと」の続編です。とっくに結婚をしているのかと思ったら、婚礼から始まり、あ、まだ結婚していなかったのねと思いました。
でも、やっぱり私は麻之助とお由有が結ばれてほしいと思っていたので、ちょっと残念な展開でした。
でも源兵衛が危篤になったときはまさか未亡人になるんじゃ…と思ったらやっぱりそうで。もどかしかったです。
お由有が寡婦になったときにはもう麻之助は婚礼を済ませていて、もうちょっとだったのに〜なんて思ってしまいました。
お寿ずの気持ちはそっちのけですが。
どの事件?も面白かったです。3人の親友たちの掛け合いも面白かったですし、最後の麻之助とお寿ずの二人の関係も可愛らしかったです。
でも、本音を言うと、麻之助とお由有が一緒になってほしいって言うのがまだあります。
このシリーズはまだ続いていくのでしょうか。
人間関係も気になります。

〈文芸春秋 2009.3〉H21.9.5読了

アイスクリン強し 畠中恵3

アイスクリン強し
アイスクリン強し
ビスキット、チヨコレイト、アイスクリン、シユウクリーム、スイートポテト。南蛮菓子から西洋菓子へと呼び名が変わり、新たな品々が数多登場。
そんなスイーツ文明開化の東京で、孤児として生まれ育った真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。
そこには今日もまた、甘い菓子目当てに若い元幕臣の警官達がやってくる。
菓子作りの修業に精を出したい真次郎に、厄介事が次々と…。
著者の魅力全開!明治の築地居留地で、西洋菓子屋の若主人と元幕臣の警官達「若様組」が繰り広げる「スイーツ文明開化」騒動記。

時代は明治23年。風琴屋のミナこと真次郎や警官の長瀬などが巻き込まれる出来事の数々が連作短編集で描かれています。
明治史は詳しくないので、分からないことも多かったのですが、ストーリーは分かりました。
真次郎はお店を繁盛させるために奮闘したいのに、幼馴染の長瀬が関わる事件により、じっくりとお菓子作りが出来ません。
寂しがり屋のお人よしである真次郎は、それでも見過ごせないため、事件にかかわっていく。
…という展開はいつものことなのですが、謎が謎のままだったり、真次郎や長瀬や沙羅のことで曖昧な部分もあったり、気になる点はいくつかありました。
そして小弥太はどうなったんだろう。
まだまだ続きが出そうですが、もし出たら、主人公達の過去の話を是非取り上げていただきたいです。
個人的に、読んでいて「るろうに剣心」を思い出したなぁ…。時代は10年くらい違うみたいだけど。

〈講談社 2008.10〉H20.1.2読了

ぬしさまへ 畠中恵5

ぬしさまへ (新潮文庫)
ぬしさまへ (新潮文庫)

日本橋大店の若だんな・一太郎は、めっぽう身体が弱く、くしゃみひとつとしただけで布団にくるみ込まれてしまう始末で、放蕩なんてことは、夢のまた夢。
そんな若だんなの身の回りを守っているのは、犬神・白沢・屏風のぞきといった摩訶不思議な連中たち。
でも、店の手代に殺しの疑いをかけられたとなったら黙っちゃいられない。
若だんなの音頭のもと、さっそく妖怪たち総出で調べに乗り出すのだが…。
若だんなと妖怪たちが、難事件を次々解決!史上最弱だけど、最強の味方が憑いてる若だんなの名推理。
「ぬしさまへ」
商人の娘、おくめが溺死しているのが見つかった。おくめは水が苦手で一人で川に近づくような事はしない。事件の可能性があり、わかだんなと妖たちは調査を始める。
「栄吉の菓子」
栄吉の菓子を食べた老人が苦しんで死んだ!栄吉は下手人として疑われる。若だんなは幼馴染の疑いを晴らすため、亡くなった九兵衛の身辺を調べ始める。
「空のビードロ」
佐之助は奉公人として東屋で働いていた。その東屋で猫が次々と殺される。その猫を縛っていた手ぬぐいが佐之助のものと似ていると指摘を受け、犯人と疑われる。
「四布の布団」
新調した若だんなの布団は四布だった。父と手代は田村屋へ抗議をしに向かう。底の主人は酷い癇癪もちだということで有名だった。その田村屋で、人が死んでいた。
「仁吉の思い人」
若だんなは夏バテで例によって床に伏せっていた。今回は特に酷く、何も喉を通らない。何とか薬を飲ませようと、佐助が仁吉の失恋話をしようと言い出す。
「虹を見し事」
一太郎は違和感を感じていた。いつもは妖たちが近くにいるのに、だれもいない。仁吉も佐助も様子が違う。一太郎は誰かの夢の中にいると感じ、その人物を探す。

「しゃばけ」を読んで、はや2年半…。ようやく第2弾を読みました。
面白くって可愛くって、読むのがもったいないと思い続けていたら続々シリーズが刊行されているので流石に読まないと追いつかなくなるなと思い、読みました^^;
今回は短編集ですが、それでもやはり面白いです。
若だんなは相変わらず病弱だけど、頭は良くて優しい人。
仁吉と佐助も甘いのは相変わらず。妖たちもたくさん登場。こうでなくっちゃね。
印象に残ったのは「空のビードロ」ですね。
「しゃばけ」では出会うことが出来なかったお兄さんと会うことが出来て、お兄さんがどれだけ苦労しているのかがわかりました。
お兄さんもよくぐれずに一生懸命働いていたね。そして東屋を抜けることが出来てよかったです。
これからは2人の会話ももっと聞くことができるのかな。楽しみです。
それから「仁吉の思い人」。究極の愛ですね。
私、相手はもしかしてあの人なんじゃないかと思いました。辛いですね。
こんな切ない恋、私は怖くて出来ません。
さ、これから「しゃばけ」シリーズをどんどん読んでいきますよ^^

〈新潮社 2003.5〉H20.10.24読了

とっても不幸な幸運 畠中恵5

とっても不幸な幸運

オススメ!
ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世界好き店長のいる酒場。
クセモノ常連客が集うこの店に、いわくつきの「とっても不幸な幸運」という名の缶が持ち込まれた。
缶の中から現れたのは、不思議な幻影やベートーベンの曲や、昔の知り合いの姿…。
いったいどんな意味が?そして缶を開けた人間にもたらされたのは「災い」?それとも「幸せ」?
じんわり温かく、そしてほんのり切ないファンタジーミステリー。

この本もずっと積読してました。
素敵な作品でした。
連作短編で、常連客たちの過去が明らかになっていきます。
「とっても不幸な幸運」の缶を開けたことで、自分の過去を突きつけられます。
それが不幸だったのか、それともその中に幸運があったのか。
それは、本人しか分からないんだろうな。
私は、読んでいて、過去と向き合ってよかったんじゃないかなと思うけど。
店長の洋介が素敵です。
なんだか強面で、口調もきつくて。
でも、情に熱くて実は優しいんですよね。
義理の娘ののり子との会話は可愛らしいし、何だかんだで世話焼きだし。
洋介の過去も終章を読んで、カッコイイ!と思ってしまいました。
そういう経緯があったんですね。
とても良かったです。

〈双葉社 2005.3
     2008.3〉H20.7.12読了

こころげそう 男女九人お江戸の恋ものがたり 畠中恵4

こころげそう 男女九人 お江戸恋ものがたり

オススメ!
江戸・橋本町の下っ引き宇多が、恋しい思いを伝えられぬまま亡くしたはずの、於ふじが帰ってきた―幽霊の身となって!
神田川でこときれた於ふじと千之助兄妹の死の真相を探るうちに、九人の幼なじみたちそれぞれの恋や将来への悩みが絡み合ってきて―ほんのりせつない大江戸青春恋物語。

宇多、於ふじ、千之助、お染、弥太、おまつ、重松、お品、お絹、9人の幼馴染の物語です。
於ふじと千之助は同日に溺れ死んでしまった。それから二月。
下っ引きの宇多が於ふじと千之助の父由紀兵衛の元へ赴くと、亡くなったはずの想い人於ふじがいた。
連作短編集なのですが、於ふじと千之助の死の謎がずっと根底にあります。
そして、かつては仲良く遊んでいた幼馴染達が大人になり、それぞれの道を歩んでいくという成長の姿もかかれています。
2人の死の真相は、胸が痛くなるほど切ないです。
悪人はいたけど、2人が死んでしまった事に対して悪い人は一人もいなかった。
なんて切ない結末なんだろう。
恋については鈍感である宇多も下っ引きとしての仕事ぶりはすばらしい。
みんな、離ればなれになるけど大人になっていくんだろうな。必ず別れはついてくる。
それが今生の別れでも。でも、一生懸命生きていたら、いいこともあるし、またみんなで会える時が来る。最後は切ないけど、素敵な終わり方だったと思います。
畠中さんの時代物、好きだなぁ。
「しゃばけ」シリーズ、早く読まなくちゃ。

〈光文社 2008.1〉H20.5.4読了

つくもがみ貸します 畠中恵5

つくもがみ貸します

お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟二人で切り盛りする、小さなお店「出雲屋」
鍋、釜、布団にふんどしまで、何でも貸し出す出雲屋ですが、よそにはないような、ちょっと妙な品も混じっているようで…。
彼らは、生まれて百年を経て、つくもがみという妖怪に化した古道具。
気位も高く、いたずら好きでおせっかいな妖怪たちは、今日もせっせと、出雲屋を引っ掻き回すのでありました。
ほろりと切なく、ふんわり暖かい。畠中ワールド、待望の最新作。

・・・いや〜良いですね!
畠中さんの作品は本当に好きですわ。
妖たちが可愛らしいです。
私は姉弟と妖たちが普通に一緒に生活しているのかと思っていましたが、人間と会話はしちゃだめなんですね。
それもまたひねくれててかわいいですが。
お姉ちゃんが蘇芳にこだわっている理由が途中で分かりますが、弟の気持ちに私は味方しました^^
最後が良かったですね。こうなってほしかったんです。
なので、良かったです。
にしても。
佐太郎は調子が良いですよね〜。
私はダメだな。人によっては、その人懐っこさに許しちゃうのかもしれないけど。
だから、最後のお紅の行動はきゅんとしてしまいました。
…ふふふ(狂)また妄想が走る。
お紅と清次はあの二人で、佐太郎はあの人だな。

〈角川書店 2007.9〉H20.2.15読了

まんまこと 畠中恵4

まんまこと

女好きの悪友が念者のふりをしろと言いだした!?
嫁入り前の娘にできた子供の父親は一体誰なのか。
玄関で揉めごとの裁定をする町名主の息子として生まれた麻之助。
これが、たいそうなお気楽もので、周囲は気がもめるのだが。
ふうわり胸が温まる畠中恵ワールド新シリーズ。

お、新シリーズって事はまだ続くのね。
って、今気付くとは^^;
麻之助が16歳を境にお気楽ものになって、周りの人を驚かせるんだけど、裁定はしっかりとした答えを導き出す、実は凄い人なのよね。
心の中はしっかりしていて真面目なんだなぁと言う事は何だか伝わってきました。
お気楽ものになったきっかけが、またなんだか切なくて麻之助に好感を持ちました。
周りの悪友達もまた良いですね。
軟派な清十郎と硬派な吉五郎と。3人でいいバランスが取れてるんじゃないですかね^^
最後が気になる感じでしたが、シリーズでいったら次はどんな展開になるんでしょう。
楽しみです。

〈文芸春秋 2007.4〉H19.8.30読了

みぃつけた 畠中恵5

みぃつけた

身体がめっぽう弱く、いつも寝て過ごしている一太郎。
両親は仕事で忙しく、いつも一人で過ごしています。
遊びに行きたくてもいけない。
そんな寂しい思いをしている一太郎は、部屋で小さな小さな子鬼達を見つけます。
隠れ鬼をする事になった一太郎。
子鬼達を見つけて、友達になれるかな。

「しゃばけ」シリーズの番外編ですかね。
一太郎と妖の最初の出会い。
とっても可愛いですね〜^^どちらも。
おばあちゃんもご健在でしたね。
一太郎の辛さを、おばあちゃんはちゃんと分かっていたんですね〜
まだ1冊しか読んでいませんが、その関連性も読んでいてわかったので良かったですね。
イラストもとっても可愛いし^^
早く他のシリーズも読まなければ。

〈新潮社 2006.11〉H19.2.25読了

アコギなのかリッパなのか 畠中恵4

アコギなのかリッパなのか

21歳の大学生・佐倉聖は腹違いの弟を養うため、元大物国会議員・大堂剛の事務所に事務員として勤めている。
ここに持ち込まれるのは、大堂の弟子にあたる議員からの様々な問題。
飼い猫の毛の色が変わる謎、後援会幹部が何者かに殴打された事件の始末、宗教団体へ入信の秘書が寄進した絵画の奪還…
などの厄介ごとに関わった聖は、元不良の負けん気と機転の利く頭で、センセイ方顔負けの“解決”を成しとげてしまうのであった―。
昔は不良だった事務員が、元大物代議士のもとに持ち込まれる陳情、難題、要望から、その裏にある日常の謎を解決する現代ミステリー。

畠中さん2冊目です。
「しゃばけ」しか読んでいなかったので、いきなり政治の話になるとは思ってませんでした^^;
内容が堅くて、専門用語も出てきて、分かりにくい部分もなくはなかったけど、事務員の聖目線なのが良かったかも。面白く読みました。
絶対に堅気の仕事について、政治の世界には関わらない生活を送ろう。と、聖は誓っているけれど、どうなんだろうな。結局この世界にいちゃう気もする^^
国会議員をオヤジ呼ばわりして調査することが出来る人なんて、聖くらいだもんね。
政治家って、みんなこんな感じなのかしら^^;身近に感じないから何ともいえないけど、オヤジは良いキャラでしたね〜。
聖は苦労しそうだ。ただの事務員なのに、出張によく駆り出されていて、可哀相。
でも、ちゃんと弟が成人するまで養っていくって思っているのは素晴らしいよね。応援したくなります。
この作品、シリーズでも面白そう。
弟の拓君の話も、これから出てきてほしいな〜。

〈実業之日本社 2006.1〉H18.11.5読了

しゃばけ 畠中恵5

しゃばけ

オススメ!
江戸有数の廻船問屋の一粒種・一太郎はめっぽう身体が弱く、外出も許可がなくては出来ない。
両親や手代の目を盗み、外出した夜に人殺しを目撃する。
手代である、佐助と仁吉は実は白沢と犬神と呼ばれる妖だった。
何故か一太郎の周りには、妖がたくさんいる。
鳴家、屏風のぞきなどもいる。
そして、特に白沢と犬神は一太郎を主人とし、両親以上に一太郎の身体を案じている。
それは、長年の謎だった。
人殺しの事件は何故か薬種屋ばかりが被害にあっていた。
一太郎は家族同様の妖怪たちと解決に乗り出すことになる。
しかし、ついに一太郎へも犯人の刃が襲ってきた。

最近、BOOKOFFで見つけて即購入。
やっとみつけた・・・。という運命の出会いでしたね^^
内容は本当に面白かった。探してたかいがあったよ!
これも時代小説に入るのかな・・・?読みやすかったし、ぐいぐいと引き込まれてったね。
一太郎もかわいいし、妖怪たちもホントにかわいい^^
事件の真相を知ったときは、なるほど〜って思ったし、手元に置いときたい作品だと思いました。
どうして妖怪が人を主人として長年仕えているのか。
その真相を知ったときはびっくりしたし、なるほどなぁ〜と納得。
ホント面白かった!
続編の「ぬしさまへ」も最近またまたBOOKOFFで発見して即買いしたので、読んでみようと思います〜^^
そういえば・・・。
一太郎と、カッコいいらしい仁吉。
芸能人で、ぱっと思い浮かんだ人がいたんだけど・・・。
カナリ非難を受けそうなので、私の心の中だけに秘めておきます☆
じゃあ、言うなよって言う感じだけど。
映像化は難しそうだなぁ・・・。しなくていいけれど。

〈新潮文庫 2004.4〉H18.5.7読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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