室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。 友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。「ここから始まるんだ俺たちは!」壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と友魚から生まれた、時を超えた友情の物語。
平家にまつわるお話だと知り、見てみました。
平家の呪いにより父が死に自分も盲目となってしまった友魚。
友魚は父の亡霊の命により剣の引き上げを依頼した主を探しに旅に出るが、道中で琵琶法師の谷一と出会い、共に旅をしていく。
父の亡霊が自分の想いとは違う方向へ友魚が向かっていくと次第に小さくなっていくのが真理と言うか切ないけどそれでよかったのだと思って。琵琶と言うものに出逢い、犬王と共に2人だけの世界が生まれて、それで幸せになってくれればよかったのに、予想はしていましたが切なくて哀しい物語でした。出る杭は打たれるの典型でしたね…。
室町の時代にロック調は最初違和感を感じましたが^^;お2人の声が素敵でした。
これが現世だったら生死にかかわるなんてことはなかったのに。そう思うと辛いです。
犬王が実在した人物だとこの映画を見て知りました。
現代に名前しか残っていない犬王の経緯がこういう理由だったのだと思わせられる映画でした。