苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

赤川次郎

セピア色の回想録 杉原爽香四十九歳の春 赤川次郎5



二代目お披露目!?珠実、ついに探偵デビュー!?爽香は巨額遺産の相続人に指名される!?
主人公が読者と一緒に年齢を重ねる「爽香」シリーズ最新刊!
大富豪・三田村朋哉は、孫娘の奈美に、遺産を渡したい人物として杉原爽香の名前を挙げる。
以前、爽香によって助けられたことがあるらしいが、当の爽香にはさっぱり覚えがなかった。
一方、娘の珠実は中学一年に。
放課後に担任・里谷美穂の手伝いをしたおり、コピー機に置き忘れられた書類に気付き、里谷に預ける。
だがその夜、里谷から不可解な内容のメールが届き、彼女は運転していた車ごと襲われてしまう。

今回は珠実も活躍していましたね。血は争えないです(笑)珠実の担任が何者かに襲われ、珠実の身にも危機が迫る。それでも冷静にちゃんと対応していましたね。流石爽香の子…としか言えない(笑)爽香の1番初めの事件は15歳の時。あと2年で珠実は同い年になるんですね…。感慨深い…って私が読み始めたのは3年前なんですけど(笑)でも34年分追っているわけですからね…
そして大富豪の三田村朋哉と爽香の関係も気になりました。いったいどこでつながりが…と思ったらこちらも懐かしい事件の話が出てきましたね。台風で危険な状態だった時、旅館にいる人たちを避難させた爽香。その中にいたんですね。私たちが知らないところで、たくさんの人達が爽香に助けられているんですよね、きっと。続きが気になってあっという間に読んでしまいました。

<光文社 2022.9>2022.12.21読了

狐色のマフラー 杉原爽香四十八歳の秋 赤川次郎5

狐色のマフラー (光文社文庫)
赤川次郎
光文社
2021-09-14


爽香は、勤務する〈G興産〉に密かに吸収合併話が進行していることを情報屋・松下より知らされる。
それには社長・田端将夫の秘書で愛人と噂される朝倉有希が関わっており、何かと目障りな爽香を陥れようとしているらしい。
一方、爽香の裸体画を目玉展示とする〈リン・山崎展〉が計画されている〈NK美術館〉は、幽霊騒動に揺れていた……。
登場人物が読者と共に年齢を重ねる大人気シリーズ!

今回も今まで登場していた人の一人に大きな変化がありましたね。
時が流れるということは一人一人の人生が大きく変化していくことでもあり…。
爽香も48歳のなったんですね。人柄は変わっていないですけど、周りの人たちがちょっと爽香をあてにし過ぎじゃないか?と思わなくもないのだが…うーん。
その分爽香の家族の絆は深まっているような気はしますけどね。娘ちゃんも本当にいい子に育ったね…。
社長に関しては今回はずいぶん間抜けなことをしたもんですね。それでもお母さんの言葉で立ち直って良かった。今回は栗崎様が大活躍でしたね。子役だった子も20歳越えててびっくり。時の流れが…。

<光文社 2021.9>2021.11.6読了

三毛猫ホームズの懸賞金 赤川次郎3



会社員の男が通勤途中のバスの中で殺された。男は死の直前、「俺は狙われてる」と言い残していた。一方、売れない歌手・百瀬太朗が出演するパーティで、人気歌手の辻村涼が毒殺される。パーティの直前、百瀬のマネージャーの元に「百瀬が歌に手を抜いたら殺害する」という脅迫メールが届いていたという。片山刑事とホームズたちは事件を追うことに。一見関わりがないように思える事件を繋ぐものとは? 国民的人気シリーズ第54弾!

54弾って凄いですね…。
今回は全く違うところで発生した2つの殺人事件が少しずつ交わっていくのが面白かったです。
でも、実際にこんな事件があったら怖くてしょうがないですね…バスに乗れなくなる…。
物語が進むにつれていろんな伏線が回収されて、人の関係も分かってきてなるほどと思ったのだけど、最後の一点だけものすごく解せないことがあったのですが…。正直何でそうなるんだよ!っていう…
そしてスマホは登場するしSNSが重要な鍵になっているし現代ものなのだけど、しゃべり方とかなんか雰囲気が昭和を感じるのはなぜなのでしょうか…
百瀬が急にたくさん仕事が来て忙しくなることがありましたけど、あんな1本の電話が来てすぐ来いとか、今の時代あるのでしょうか?色々引っかかるような気がするのですが…
まあそういうところも含めての三毛猫ホームズなので良いんですけどね。
今回は珍しく片山刑事を好きになる女性が現れませんでしたね。

<光文社 2021.6>2021.9.30読了

焦茶色のナイトガウン 杉原爽香四十七歳の冬 赤川次郎5



ある日、爽香の元に高校の同級生・井田の娘から一本の電話が。なんと、妻殺しの容疑で井田が逮捕されたという。娘いわく、容疑を否認しているそうだが…。そして爽香は、仕事帰りに火事の現場に遭遇。のちに現場で殺人事件が発生していたと判明。被害者は国会議員の息子というが、怪しい事実が隠されているようで―!?登場人物が読者と共に年齢を重ねる大人気シリーズ!

今回も色んな事件が錯綜していましたね。別々の事件かと思ったら絡んでいて一つに繋がったり。
爽香は自分で絡みたくなくても絡まれていくんですよね…なんで上から人が落ちてくるの。そして頼まれるのw
爽香は47歳になりましたけど、好奇心旺盛でパワフルなところは変わっていないですね。逆に明男は落ち着いた気がします。結構最近までハラハラさせやがりましたけど←
娘ちゃんももう10歳なんですね。しっかりしたお嬢さんに成長しています。予想通りです(笑)
次回も楽しみです。

<光文社 2020.9>2021.1.6読了

黄緑のネームプレート 杉原爽香四十六歳の秋 赤川次郎4



家族旅行先で、入水自殺を図ろうとした“AYA”を助けた爽香と明男。その背景には“官邸御用達”と名高い大物作家・郡山の影が…。人気アナウンサーの降板、でっち上げられた不倫疑惑、現総理に反発する人々への圧力―すべてに郡山が関わっていると睨んだ爽香は、次第に事件の真相へ迫っていく!登場人物が読者と共に年齢を重ねる大人気シリーズ!

ついに最新刊まで読み終えてしまいました…。読み始めてから約7ヶ月…え?7か月しか経ってないの?←いやー読みましたねー。怒涛のように読みましたよ。楽しかったです。
7ヶ月前に15歳だった爽香は46歳になりました。あっという間に私の歳を追い越していきました。
珠実ちゃんも10歳になったし、飛脚ちゃんも結婚するみたいだしその弟も最初4歳だったっけ?が、大学生になってるし、爽香の姪っ子も甥っ子も大きくなったし、布子先生の子供2人も20歳前後。同じように年を重ねるシリーズって今までありそうでなかったし、こう並べると面白いですね。
それにしても今回の事件に関しては、もう何も言えないというか身から出た錆というか…。権力を振りかざして人の一生を左右することが出来るなんてあってはならないことです。
一度良い思いをしたら、甘い蜜を吸い続けたくなっちゃうんですね…。夫婦そろってみじめ…。最後は同情したくなりました。しないけど←
次が無いのが寂しい。新刊が待ち遠しいです。

<光文社 2019.9>2020.5.10読了

灰色のパラダイス 杉原爽香四十五歳の冬 赤川次郎5



大晦日に開かれるクラシック・コンサートの手伝いをすることとなった杉原爽香。準備が着々と進む中、思いがけず誘拐事件の渦中に巻き込まれてしまった。犯罪の片棒を担ぐ者や、愛息を奪われた夫妻。悲劇の当事者たちはさらなる泥沼にはまっていき…。爽香は相次ぐ事件の連鎖を断ち切ることができるか!?読者と共に登場人物が年齢を重ねる大人気シリーズ第31弾!

今回の誘拐事件とそれに派生した殺人事件に関しては爽香は全くの部外者で関わりは無かったんですよね。でも、気づいてしまったから関わってしまった。ホントそんな性格ですね。でも、犯罪者に罪を重ねさせることはなかった。ちゃんと罪を償わせた。凄い事だと思います。
そして今回のもう一人の主人公は爽子かな。指揮者の谷崎への対応とか本当に爽香の影響を受けていますよねー。生まれた時から知っているのに大きく立派になって…と気分は近所のおばちゃんでした。最後には悲しい別れ。正直爽香の兄夫婦が死んだ時よりもよっぽど衝撃的でショックだった。最近はあまり登場していなかったけど最初の勇ましくて屈強なイメージが残ってる。まだ若いのに…。今回はとても余韻が残りました。
既刊は残り1冊。去年の10月から読み始めたのでちょうど半年くらいですか。30年分読んだんだなぁとなんだかしみじみします。

<光文社 2018.9>2020.4.7読了

牡丹色のウエストポーチ 杉原爽香四十四歳の春 赤川次郎4



「杉原爽香の娘を殺して」夜明け前の公園で交わされた契約が、危険な事件の連鎖を誘い込む。不穏な思惑などつゆ知らず、学校行事の一環で山間のキャンプ地に赴くこととなった爽香と娘の珠実。楽しいはずの旅行先で、殺意は着実に迫りつつあった…。新たな事件、移ろう人間関係、それぞれの成長。登場人物が読者とともに年齢を重ねる大人気シリーズ第三十弾!

冒頭は爽香の誕生会から始まります。
爽香も44歳。みんなが爽香を祝っていて、信頼度が伝わってきますね。
兄充夫の家族も支えてきましたもんね。三兄弟もすっかり大きくなって…そして別れもありました。
読んでいるこちら側としては失礼ながら良かった…と思ってしまいます。爽香が悲しいと思いつつもほっとした気持ちも分かります。自分の家庭もあるのに援助するのは本当に大変だと思うし、更にずっと働けないし病院代もかかる。生きたいという意欲もきっとなかったんだろうし…。両親とも若くして亡くなって子供たちは可哀相だけど。
そして爽香にうらみのある人物が爽香を苦しめようと殺し屋に珠実の殺害を依頼します。
本当に、逆恨みも良いところですよね…。
助かったのはやっぱり周りがちゃんと爽香を心配して支えていたから。爽香が今までしてきた徳がちゃんと返ってきているのが良かった。ホント見返りは求めちゃいけないと思うけど、爽香は人の何杯も求めて良いと思うよ!
珠実ちゃんも大きくなってきましたね…。

<光文社 2017.9>2020.4.6読了

栗色のスカーフ 杉原爽香四十三歳の秋 赤川次郎4



着々と仕事を進める爽香の前にトラブルは絶えない!都市開発を主導する大企業が抱える複雑な事情。愛人の死体隠蔽に奔走する取引先の男。そして、勤務する“G興産”の社長・田端の心変わり!?期せずして爽香は苦難の渦に呑み込まれる。一方、夫・明男は、彼に恋する未亡人・大宅栄子と二人きりで会うこととなり…。登場人物が年齢を重ねる大人気シリーズ!

相変わらず爽香は厄介事に巻き込まれますね。
仕事で少しだけ関わった人からも人生相談を受けるとかどれだけ信頼されているんですか。
本当に、期せずして巻き込まれたという感じですね。
それにしても相変わらず不倫ばかりが続きますね…。義理の息子のしりぬぐいをしなければならない元警察官。娘や孫の生活を守るためにしたのかもしれないけどその愛情のかけ方は間違ってます。本人は見事に付け上がっているし…
明男も何だか煮え切らないですね…。向こうが躍起になってしまっているのもありますけど…
翌年も波乱の予感がします。まあ、いつものことなんですけど^m^

<光文社 2016.9>2020.4.3読了

えんじ色のカーテン 杉原爽香四十二歳の冬 赤川次郎4



社長から休暇取得を厳命された爽香は、部下のあやめたちと温泉旅行の計画を立てる。そんな折、恩師・河村布子から相談が。社会人との交際が問題となった生徒・淡口かんなを、旅行に同行させてほしいというのだ。しかし、彼女とつながりのある人々は物騒な事情を抱えていた。爽香の休日は不穏な影に覆われて…。登場人物が年齢を重ねる人気シリーズ。特別短編「赤いランドセル―杉原爽香、十歳の春」収録!

夏に体調を崩して3日間も寝込んだらしい爽香。働き過ぎということで社長から休暇取得を命令されます。でも、それで部下と温泉旅行って休み何だかどうなんだかって感じですけど^^;しかも布子のお願いから中学生の女の子まで同行することになるし、この女の子が知らないところでめちゃくちゃ色んなどす黒い影が蔓延していてなんか大変なことになってるし、爽香はそういう星回りなんですかねぇ。
今回は甥っ子の涼が巻き込まれる形になって、爽香の機転のすごさに驚いていましたね^m^
事件に関してはかんなに怪我が無くて良かったけど、何だか嫌な感じで終わりましたね。追っかけてきた女性も女性だけどこの末路は可哀相すぎます。
にしても読み終えた後にタイトルを見たらちょっとぞっとしますね。
そして最後に爽香10歳の短編集が収録されています。…なんと!びっくり!そういうわけだったんですね〜!!すごーい!!(興奮しか伝わらない)
ネタバレになっちゃうから言わないですけど、ずっと登場しているある人が登場します。こういう出会いだったのか…もう最初の出会い方を忘れてしまったけど爽香の事をずっと知っていたのかな…。
明男と知り合うよりもずっと前から…。明男は本当に優柔不断だからこっちとそのまま付き合って一緒になればよかったのに←
次回も楽しみです。

<光文社 2015.9>2020.3.26読了

肌色のポートレート 杉原爽香四十一歳の秋 赤川次郎4



大規模な都市開発プロジェクトに携わる爽香は、慣れない交渉に苦戦気味。そんな折、関連企業の社員・小林京子が二人組の男に誘拐される場面に遭遇し、間一髪救出する。そして彼女の口から語られた厄介な社内問題。親族の死などの私生活に追われながらも、思いとは裏腹に爽香は危険な騒動に巻き込まれていく…。登場人物たちが年齢を重ねる大好評シリーズ第27弾!

直接関係のない事件なのに、爽香は巻き込まれて行ってしまいますねー。
噂で爽香は頼りになるとされて会いに来たりとかしちゃいますからね、相手が。
親族の死というところが気になっていましたが、そうですか…。爽香の甥っ子も姪っ子も大きくなりましたね。涼はもう大学生なんですね。大学に行けたんだね、良かった。
そして河村も病気になっていて、弱々しくなってしまったなぁ。最初はあんなに勇ましかったのに。
手術代を妻と元不倫相手(としか言いようがない…)が折半して出すって凄いよね…。爽子もヴァイオリニストとして活躍しているみたいだし、良い知らせも欲しいですよね。
明男も色々活躍していて、爽香と夫婦でいいコンビだなと思っていたのに…明男の野郎…(暴言)本当にいい加減にしてほしいですね…
松下に疲れていると心配された爽香。身体は大丈夫なのでしょうか…。こういう文章があると、主人公も年を重ねたなぁと感じます。

<光文社 2014.9>2020.3.23読了

新緑色のスクールバス 杉原爽香四十歳の冬 赤川次郎4



爽香の新たな仕事は経営不振に陥ったショッピングモールの再建。二世社長・清原や卑屈な社員・永松らに振り回されながらも、着実に仕事をこなしていく。そんな中、名女優・栗崎英子は病を克服するため大手術に臨むことを決意。一方、不動産会社“M地所”で巻き起こった男女の愛憎劇は、思いがけず爽香の日常と交錯し…。登場人物が年齢を重ねる人気シリーズ!文庫オリジナル、長編青春ミステリー。

爽香も40歳になってしまいました…。時が経つのは早いですね←
カルチャースクールの仕事が軌道に乗ったため、爽香の次なる仕事は経営不振に陥ったショッピングモールの再建。こちらでも手腕を発揮して売り上げを伸ばすことに成功した爽香。でも、それを面白く思わない人もいるんですよねぇ…。旦那が前科持ちというのは、明男と一緒にいる限り一生ついて回ってしまうのだと思いますけど、辛いですね。そしてそれを利用しようとするのは卑怯です。爽香に逆恨みした男と、好きになった女が思うように自分のものになってくれずトチ狂う男。本当に、自分勝手ですね。
色々人間関係が絡み合い、明男に危険が及びます。まさか差し違えるんじゃないかと思いましたけど←そうではなくて良かったです。にしても、明男はいい加減にしてほしいですね。あっちにふらふらこっちにふらふら。仕事が忙しいとはいえ、爽香は家庭をそっちのけにしているわけではありません。明男の事も珠美の事もちゃんと考えています。色んな人に振りまわされているけど。どれだけ爽香を悲しませれば気が済むんだろう。
今回で関係が終わってくれればいいのだけど…。
私、正直結婚して途中で明男がまた誰かのところへ行ってしまうか、誰かに殺されるかして爽香はシングルマザーになるんじゃないかと思っていたんです^^;それはならなそうですね。いや、まだ分からないけど。
ただただ爽香には幸せになってほしいです。既刊も残り数冊になってきました…。

<光文社 2013.9>2020.3.10読了

オレンジ色のステッキ 杉原爽香三十九歳の秋 赤川次郎3



上司の身勝手な言動に嫌気がさした瀬沼は、会社を無断欠勤。爽香との打合せにも現れず、職を失ってしまう。リン・山崎が爽香をモデルに描いた裸婦像の公開、病に倒れた兄・充夫一家の生活費…。悩みが尽きない爽香は、瀬沼の女性問題にも係らざるをえなくなる。さらに、部下の久保坂あやめが会社で襲われ…。登場人物が読者とともに年齢を重ねる人気シリーズ。

明男と爽香の関係が何だか暗雲が立ち込めたというか…2人がお互いと想い合っていることに間違いはないと思うのだけど、明男は三宅舞と会っているし、爽香は山崎と会っている。さらに山崎は舞にも近づいている…目的は一体何だろう。
それも気になるけど、また爽香は色々面倒ごとに巻き込まれます。裸婦像の絵は趣味のはずだったのに、大御所の画家たちが勝手に見て勝手に広めて、爽香には身元がばれても我慢してくれとかいうし勝手すぎますよね。
出てくる男たちが昭和感が満載で虫唾が走ります。
爽香が気になるのは分かるけど、お兄さんの家族の支援とかやり過ぎじゃないかなぁと思うのだけど…
瀬沼もなんなんだろう。何で爽香に自分の色恋沙汰や転職について相談するんだろう。バカなの?(すみません)
そして最後…何だろうこの終わり方。次巻で明男は一体どうなっているんだろう…。
気になるけど、何だか読むのが切なくなってきました^^;

<光文社 2012.9>2020.3.8読了

菫色のハンドバッグ 杉原爽香三十八歳の冬 赤川次郎4



旧知の大女優・栗崎英子が80歳を迎え、爽香もパーティを手伝うことに。だが、会場に予定したホテルKではリストラが実施されていた。ベテランホテルマンの戸畑から薦められたSホテルでの打合せ。爽香に同行した戸畑の部下・岡野道子が失踪! さらには、兄嫁・則子を追ってきた男が、爽香をつけ狙って……。登場人物が読者とともに年齢を重ねる人気シリーズ!

粟崎さんと出会ってから10年経ったってことなのかな…確か最初70歳だったような…
爽香は本当に人に頼まれますね。全然関係ない事も頼まれたらやっちゃうんだから…
今回の人助けで明男の株が上がったんですけど、最後はまさかの展開に…そして爽香に連絡するのは分かるけどどうして舞にも連絡するの。周りに誰もいないわけじゃなかったのに。
今度はどうなるのかな。舞が堂々と誘ってくるのかな←
リン・山崎の動向も気になるし…舞に近寄ったのは舞を陥れるためなのかと思ったけど、爽香と明男の中を裂こうとしてるのかな…
次回はどうなるのか…。

<光文社 2011.9>2020.3.4読了

コバルトブルーのパンフレット 杉原爽香三十七歳の夏 赤川次郎3



カルチャースクールの再建を任された爽香は、トーク番組の司会で人気の高須雄太郎に講師を依頼。このとき爽香はビル清掃係の笠木京子と係りを持つ。彼女の息子、達人が交際相手を殺害。そのとき親子が取った行動とは!?高須、笠木、そして爽香の兄―。問題を抱えたそれぞれの家庭の行く末は…。主人公・杉原爽香が読者とともに年齢を重ねる大人気シリーズ。文庫オリジナル/長編青春ミステリー。

何に突っ込んだらいいんだろうな…^^;今回はツッコミどころが満載でしたねー。
何もかも親まかせの息子が交際相手を殺害し、両親は息子を助けようとする。その助け方がおかしい。助け方を間違えたせいで更に悲劇を生んでしまった。高須雄太郎の息子も親まかせというのは一緒。秘書も仕事はできるのかもしれないけど一方的で爽香を毛嫌いしていて、でも人生の岐路に立たされた時にいきなり爽香に頼るっていうのはあまりにも虫が良すぎませんかね?
そして今回の殺傷事件の数々は愛憎劇ばかり。不倫して子供を身ごもるとか、ちょっと関わっただけで好きになったり子どもが出来たりとか、そういう展開、ちょっと飽きてきました^^;
爽香の兄に関しては自業自得。嫁も自業自得。でも子供に罪はないから3人とも本当に可哀相。だからと言って爽香が全部肩代わりする必要はないですよね。今まで散々ひどい目に遭ったしひどいことを言われたりしたのに。
そして最後。更なる悪夢が爽香を襲ってきそうで、爽香一家だけは平穏で幸せになってほしいと願ってやみません^^;

<光文社 2010.9>2020.2.22読了

柿色のベビーベッド 杉原爽香三十六歳の秋 赤川次郎4



爽香に待望の赤ちゃん誕生!長女・珠美ちゃんを産んでからも、相変わらず仕事に事件に大忙し。勤め先の“G興産”では、新事業としてカルチャースクールの経営引継ぎを検討。その調査にあたる一方で、爽香はバス旅行にも添乗する。旅行先では、台風による土砂崩れで、生命の危機が!主人公・杉原爽香が読者とともに年齢を重ねる人気シリーズ第二十二弾。

読み終えてタイトルを見て、柿色のベビーベッドなんて出て来たか…?と思いましたが。
何にしても爽香がママに!おめでとうございます!
生まれる前に妊婦状態で何かあるんじゃないかと思いましたけど、生まれたところから始まってほっとしました←
そして産休はとっても育休は多分取っていない爽香。カルチャースクールの再建にバス旅行の添乗に、相変わらず色々巻き込まれていますね。ようやく丸くなりかけた兄は倒れてその状況から子供を置いて逃げた配偶者。相変わらず最低な夫婦ですね。綾香が本当に可哀相。
爽香の事を気に入らないPハウスの従業員の大門しおりもある意味詐欺まがいの借金をすることになり自殺未遂。その張本人も自殺未遂に殺人。もうてんやわんやですね←
爽香の判断で土砂崩れによる犠牲者は出なかったし、まあ良かったですよ。
ただ、カルチャースクールはねぇ…。本当にできない人ほどできないことを人のせいにしますよねー。
とんでもないところで終わりましたけど(それはいつもか)カルチャースクールは爽香の今後の仕事になりそうですし、どうなるのかまた気になりますね。
そして明男も何だか危険な香りがするんですけど…。考えすぎだと良いんですけど…。
このシリーズ、不倫ばっかりだからなぁ←

<光文社 2009.9>2020.2.21読了

萌黄色のハンカチーフ 杉原爽香三十五歳の春 赤川次郎4



夫婦水入らずでの欧州旅行を楽しんだ爽香と明男。フランクフルトで、爽香は女優の笹倉弥生、劇団主宰の喜多原光夫と知り合う。帰国後、爽香が出席したパーティ会場に二人の姿が。会場ホテルのトイレで喜多原が殺される。一方「G興産」社内では、爽香を退職に追い込もうと謀略を企だてる同僚が―。読者とともに登場人物が年齢を重ねる人気シリーズ第二十一弾。

結局欧州旅行に行ったのね…という冒頭^^;海外でも多少何かしらに巻き込まれつつも無事に帰国した二人。
それでも、爽香を落ち着かせてはくれないんですよねー。何だか気になるという爽香の勘は当たるんですよね。だって21年も事件に巻き込まれているんですから^^;相変わらずの忙しさだし、優秀だけど因縁をつけてくる人はいるし、爽香を辞めさせようと兄が利用されたりまあまあ色々巻き込まれますね。
それでも殺し屋とか元取り立て屋とか、色々事件に巻き込まれたからこそ出来た味方もいて。良かった良かった…というべきなのかなぁ。兄も懲りてくれたら良いんだけど…。両親もあんなふうに育てた自分たちが悪いと言っておいて結局は爽香頼みだったりするし…なんだかなぁ。釈然としないですけど。
そして物語のラスト。何となくそんな気はしていましたよね。翌年刊行の作品タイトルで予感はしてました^^
これで爽香が落ち着けば良いんだけど…落ち着かないんでしょうね…。今回は大きな謎を残して終わりましたし…これは続くのかな…。

<光文社 2008.9>2020.2.21読了

桜色のハーフコート 杉原爽香三十四歳の秋 赤川次郎4



爽香は無断欠勤している部下・宮本の自宅を訪ねた。玄関の前に立つと、娘の怜が飛び出して駆けていった。人気のない自宅に上がると、宮本の死体が―。怜と同様に、宮本の妻・正美も事情を明かさずに行方をくらます。母娘の不可思議な行動の裏側に、複雑な家庭事情があると、爽香は敏感に感じとって…。読者とともに登場人物が年齢を重ねる人気シリーズ第20弾。文庫オリジナル、長編青春ミステリー。

この作品でシリーズ20作目なんですね。登場人物たちは20年分年を重ねているんですね。何だか不思議。
私は毎日怒涛の様に読んでいるので^^;もったいないけど仕方ないです。早く追いつかなければ←
ということで今回は爽香の同僚が無断欠勤をしていたため、家を訪れると娘が飛び出して行き母親は行方不明に。
更に別件で私立の学校の園長が行方をくらまし、その妻と古株の教師が良からぬことを企んでいた。
何だかいろんな人間関係が錯綜していてよく分からなくなります^^;
その色んな人たちが、爽香を頼りにしていくんですよね〜。みんなを手籠めに(言い方)
怜は逞しくて優しい子でしたね。これから大変だと思うけど、強く生きていってほしいな。
でも、多分大丈夫ですね。学校は違うけど学園長とその秘書が味方に付いているし^m^

<光文社 2007.6>2020.2.20読了

真珠色のコーヒーカップ 杉原爽香三十三歳の春 赤川次郎4



“レインボー・ハウス”も開業し、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。ある夜、爽香は、暴走族に襲われたという少女を助ける。その同じ晩、S工業グループ会長の息子・色部健治が暴走族同士の抗争で殺されていた…。犯人は、健治と対立するグループのリーダー・緑川邦夫だという情報が入るが…。読者とともに登場人物たちが年齢を重ねる人気シリーズ第19弾。

爽香の姪である綾香の事が気になっていたのですが、人物紹介でネタバレされてて、あぁそうなの…と拍子抜けしました^^;ここで知ってしまうとは。でもまあ今回はそのせいで人生投げやり気味の綾香が絡んだ事件になぜか爽香も巻き込まれて行きます。本当に、何で巻き込まれるんだろう…お人好しすぎるんですよねー。仕事は大変だし色んな方向から爽香を頼ってくる人が現れるし爽香本当に大変…こんな生き方はしたくない←というか無理だ。こんなに人に頼られて世話になっているんだから本当に本当に爽香幸せになってと思わずにはいられません。
ということで←今回は暴走族絡み。何だか暴走族という言葉自体が死語っぽいですけども。
殺された色部健治も犯人だと疑われた緑川邦夫も悪そうな感じなのかと最初は思いましたけど、何だか2人とも内面は良い人そうで、だからこそ少し切なくなりましたねぇ。粋がらないと上手く生きていけなかったのかなぁ…なんて。
爽香が勤める会社の近くに素敵な喫茶店がオープン。何だか怪しいな…と思ったら最後にネタバレが。
中川は本当に爽香に惚れているんですねー。
このシリーズは簡単に恋に落ちるし不倫もするし←正直読んでいて辟易する時もありましたが、中川のような好意の寄せ方は紳士でかっこいいなぁなんて思ってしまったりします^^;
緑川はこれから爽香と関わることになっていくのか…
今後も楽しみです。

<光文社 2006.9>2020.2.19読了

枯葉色のノートブック 杉原爽香三十二歳の秋 赤川次郎4



新しいケア付きマンション“レインボー・ハウス”の建設が進み、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。そんななか、爽香の同僚・寺山が会社のお金を不正に使用しているとの疑惑が!部下の麻生に真相を探らせると、数々の不審な点が発覚する!一方、爽香の周りに、あの殺し屋・中川の影が…。登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第18弾。

このシリーズに出てくる男性陣は本当にダメ男が多いですよね〜^^;
爽香の同僚の寺山とか10代の若い子が好きとか気持ち悪いんですけど。そんな男に惹かれてしまった里美…もう里美にもガッカリですよ…爽香を裏切るなんて…。
まあそんな若い子をたぶらかしているほうが悪いんですけど。
現場監督の両角八重さんは素敵ですね。爽香と同い年。そして似ている^^何だかいいお友達になりそうですね。その言い方はちょっと語弊があるか?まあいいか。
そういえば今回は誰も死ななかったんですね。けが人は出たけど。
殺し屋が命を救ってくれるとか、爽香は色んな人に好かれますね。
兄夫婦もしょうもないですね。いつか天罰が下らないのでしょうかね。待ってるんですけど←
にしても本当に爽香は働きすぎですよね〜…

<光文社 2005.9>2020.2.18読了

虹色のヴァイオリン 杉原爽香三十一歳の冬 赤川次郎4



新しい高齢者用住宅の準備計画〈R・P〉の中心人物として活気ある毎日を送る爽香。しかし、兄・充夫の借金癖には悩まされ続けていた。一方、河村の愛人・志乃の隣室に引っ越してきた“佐藤”という男は、一見善良そうだが!? また、爽香の秘書・麻生が車で怪我させてしまった少女が突然映画デビューして!? 事件に仕事に息つく間もない爽香が大活躍の大好評シリーズ第17弾!

爽香の周りを取り巻く人たちも少しずつ年下が増えてきましたね。
今回の1番の動きは河村刑事と志乃の関係かな。周りが何も言わないから、その環境に甘えて、河村刑事の事を見損ないましたよ。布子先生にあんなにアプローチしていた時が懐かしいです。自分に病気が見つかって現場仕事から事務仕事に変わって、だからと言って他に女を作って良いわけではもちろんなくて。しかも子供までいて。ずっと何とかしないとと思いつつそのままにしているからどうなるのかと思ったらかなりの怒涛の展開になりましたね。河村刑事が逮捕した佐藤という男。彼は離婚して実子と離れ離れに。勢いで連れ去ろうとして失敗し、たまたま隣に住んでいた志乃の子供であるあかねを利用して…。
志乃が目が覚めたなら良かったです。奥さんがいると分かっていて河村刑事の弱さをいわば利用したわけで、志乃の事も私は嫌いでしたけど、決意してくれてよかったですね。
佐藤の実子はなぜか子役としてデビューして英子におばあちゃんと言ってなついてるし、爽香の秘書の麻生はその母親に惚れるし…。みんな惚れっぽいね…←ここは幸せそうだから良いけど…
そして充夫ですよ。ここまで性格が破綻するものなんですかねぇ。最初は甘やかされて育ったダメ男だと思ってましたけど、今はタダのクズ男ですね(暴言失礼)女癖も悪いしお金の浪費も酷い。爽香に借金の事は任せっぱなしな上に暴言も吐くし一体何様なんだろう。妻も妻でそんな旦那の事をその母親に罵倒するとか意味が分からない。本当に胸糞悪い夫婦だわ(暴言すみません)
それに母親も結局は爽香に甘えているんですよねー…。それも許せないなぁ。みんなが爽香に甘えてる。爽香はちゃんとこなすけど、だからと言って平気なわけじゃない。
明男が今のところ支えてるけど、今後も支えてくれるのだろうかとか色々疑心暗鬼になってきていますが^^;
そして殺し屋に目をつけられちゃって、それも気になります。今後も気になる事ばかりですね。
ここまで来たら爽香にはただただ幸せになってほしいと願うばかりです。

<光文社 2004.9>2020.2.14読了

茜色のプロムナード 杉原爽香三十歳の春 赤川次郎4



杉原爽香、三十歳の春。〈G興産〉で新しい高齢者用ケア付きマンションの準備計画に加わり、爽香は多忙な毎日。建設候補地に住む門倉矢市郎は、定年後の静かな生活が一転、妻を脳出血で突然失う。さらに、借金を抱える息子夫婦が、立ち退き料のつり上げを画策する……。一方、明男に思いを寄せる三宅舞にも危険な影が忍び寄る!

爽香もついに30歳になりました。それでも変わらず爽香は仕事と困っている知人たちのために奔走します。
ホント、誰かがちゃんと言ってあげないといくら爽香でもいつかぶっ倒れると思いますけど…でも性分なんでしょうね〜。そういえば爽香の両親が結婚した後にあまり登場していないですね。忙しいから実家に帰る時間もないのかな。
今回は前々から爽香も関わっていた新しい高齢者用ケア付きマンションの建設候補地で巻き起こるあれこれ。
本当に、お金のことになると色んな争いごとが起こりますよねー…。
矢市郎の娘とかホント可哀想。まあ、これからは大丈夫そうですけど…
ちょっと心配だった明男に想いを寄せている三宅舞に関してはまさかの展開でしたね。ストーカーは怖い。
そして布子先生に思いを寄せていた野口刑事も…
河村刑事も諸々どうするんでしょうねー。今回も重たい感じで終わりましたが、次はどうなるのかな…。
気になって読むのが止まりません^m^

<光文社 2003.9>2020.2.7読了

濡羽色のマスク 杉原爽香二十九歳の秋 赤川次郎4

濡羽色のマスク (光文社文庫)
赤川 次郎
光文社
2002-09-10


高齢者用ケア付きマンションで働く爽香は、親会社が計画する新プロジェクトの準備に参加して多忙な日々を送っていた。爽香の恩師・河村布子は、新しい職場を見付けたが、夫・太郎の「秘密」に悩んでいた。そして、刑事の現場から離れている太郎は、ある夜偶然、殺人現場に出くわし、勝手に捜査を開始する!登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第15弾。

本当にもう…男どもときたら情けない!←突然すみません。河村も爽香の兄ももうもうもう…!!!
心が弱いからそうやってこっちへふらふらあっちへふらふらするんだ!しっかりしろー!
と、何だか怒りが勝ってしまった読書でした…。もう不倫はうんざり…。
ということで、今回は河村が刑事として復活。殺人現場に遭遇し、残された子供2人のために奔走します。
本当に、お金が絡むと人って変わってしまうんですね…
まあ、河村刑事が復活したのは良かったです。
爽香の兄はもうどうしようもないな…自分の借金は爽香に肩代わりさせるし若い子と不倫して妊娠させるし…妻も妻だし…1回本当に痛い目見てほしいんだが(怒)
今1番ほっとするシーンは爽香と明男の会話だという…若干不穏さもあるけど2人のシーンが今のところ1番安心します。

<光文社 2002.9>2020.2.6読了

利休鼠のララバイ 杉原爽香二十八歳の冬 赤川次郎4



杉原爽香、二十八歳の冬。爽香は、勤務先Pハウスの入居者で女優の栗崎英子とコンサートに出かけた。が、英子と旧知の仲の歌手・喜美原治が体調を崩し中止に…。一方、爽香の恩師・河村布子は、夫・太郎が家を空けがちなのに悩んでいた。刑事の夫は、事件で知り合った女性と交際しているのだった。登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第14弾。

前回河村刑事が手術をしてその後大丈夫かななんて心配したけど撤回しますね←
奥さんが大変な時に何をやっているんだコイツはー!!!
不登校の生徒のために親身になって頑張って、それなのに一方的に責任を押し付けられて教師を辞めさせられて、落ち込んで家に帰ったら夫の不倫現場に出くわすってなにそれは!!!
もう不倫ネタはうんざりだよ!←
2人の事も心配だけど、明男も何だか若い女性に言い寄られてきていますね…(言い方)何だかこちらも嫌な予感。
事件に関しても人間関係のドロドロ。遺産相続とかそういう問題で人間の汚いところばかりが垣間見えましたね。ラストも何も報われずドキドキしたまま。凄い終わり方でビックリしました。

<光文社 2001.9>2020.2.5読了

三毛猫ホームズの裁きの日 赤川次郎4



片山たちは目の前で起きた一家心中から浜中美咲という少女を助け出すも、美咲は姿をくらませてしまう。美咲の父は“B食品”に勤めていたが、会社の不正を告発した結果、裏切り者として報復を受けていた。その頃、美咲の父を追い込んだ元上司・室田雄作の不倫相手が死体となって発見され、雄作は逃亡を始める。さらに女優の刈谷京香は記憶を失ったという美咲と出会うのだが…。片山とホームズが辿り着く真実とは!?国民的シリーズ第53弾!

久しぶりに三毛猫ホームズシリーズです。今回は「内部告発」がテーマ。
内部告発をした社員が左遷され一家心中をするまでに追い込まれ、片山たちがそれを目撃するところから始まります。本当にみなさんよく事件に遭遇しますよねー←
今回も色んな所から色んな人たちの関係が絡まり合ってややこしかったです。
杉原爽香シリーズも怒涛の様に読んでいるから何だか色々ごちゃごちゃに^^;
会長と社長が親子だから自分の会社だし何でもやりたい放題だったんでしょうね。
それでも社長が頭を打ってなぜかいい人になって^m^これからきっといい会社になっていくんでしょう。利用された人たちは可哀相ではあるけど悪事に身を投じたわけだから自業自得ですね。
美咲もこれから少しでも前向きに生きていけると良いですね。

<光文社 2019.11>2020.2.5読了

うぐいす色の旅行鞄 杉原爽香二十七歳の秋 赤川次郎5



杉原爽香、二十七歳の秋。丹羽明男との結婚式を間近にひかえ、爽香は新婚旅行用に「うぐいす色の旅行鞄」を買った。一方、同じころ、向かいのデパートで、爽香と全く同じ鞄を買う不思議な二人の男女が…。そして、無事に結婚式を迎えた爽香たち。はたして新婚旅行は無事に終わるのでしょうか?登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第13弾。

爽香がとうとう結婚しました…。ずっと続いているシリーズだから独身なのかと思っていました。名字もずっと同じだし。名字が変わっていない理由は納得でした。
せっかくのハネムーンなのに、なぜか今日子も付いてきて初夜は3人だし^m^心中しようとしている不倫夫婦もいるし、会社のお金を使ってやろうとしている人もいるし…本当に爽香の周りには事件がまとわりついていますね←
冒頭で全く同じ旅行鞄が購入されていたので、どこかで入違っちゃうんだろうなとは思っていました。でも、それが爽香が事件に巻き込まれ、更に人を救うんですよね。明男も大人になったなぁ。河村刑事はちょっと心配です。今後どうなるのかな…
このシリーズは滑稽で切なくて優しい。次も楽しみです。

<光文社 2000.9>2020.2.3読了

藤色のカクテルドレス 杉原爽香二十六歳の春 赤川次郎4



杉原爽香、二十六歳の春。友人の田端将夫が社長を務めるG興産で、爽香は畠中澄江という女性に出会った。澄江は、十年前、目の前で強盗に先輩を殺され、今もその記憶に苦しんでいた。その事件は未解決となっていたが、新たな事件が発生!事態は爽香を巻き込み、急展開を見せはじめる!登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第12弾。

爽香と明男、田端と裕子、それぞれ結婚に向けて話が進んでいるようですね…。何だかどっちもそれでいいの?と思わずにはいられないんですけども…。田端も何を考えているのやら。
それにしても爽香の兄はたまに出てきたと思ったらただただ厄介ごとを持ち込んでくるだけじゃないですか!
浮気の後は借金かよ!バカかよ!←
10歳も年下の妹に助けられるなんて情けない!
そして今回は10年前の強盗殺人事件がキーとなっています。
澄江という女性が10年間抱えてきた友人を殺されたという記憶。そして自分では気づいていなかった更なる残酷な真実が彼女を待っている…。友人を死なせてしまったという後悔から、きっと最後は一人で子どもを生む決意をするんじゃないかなと思いますけど…。どうなのかな。
爽香と明男の恋路は反対する人もいるけど純粋に温かく祝福してくれる人もいて、幸せですね。
いつの間にか26歳になっていたんですね。次回も楽しみです。
今回はタイトルがキーにはなっていなかったですね^m^

<光文社 1999.9>2020.1.26読了

銀色のキーホルダー 杉原爽香二十五歳の秋 赤川次郎4



杉原爽香、二十五歳の秋。大学を卒業して2年。服役中の恋人・明男の仮出所を待つ日日。そんななか、《G興産》の御曹司・田端将夫に誘われて、爽香は海沿いの別荘にやってきた。婚約者がいるのに好意をもって接近してくる将夫に、不安を感じながら…。そして、その夜、事件が!爽香は田端家一族の争いの渦の中に巻き込まれていく。

最近この作品を続けて読んでいるからか少し消化不良気味になってきました^^;でも気になるので読みますが。
爽香は明男の仮出所を待っていて、それをみんな分かっているはずなのに、田端のような男が来るんですよねー。しかも田端の恋人は明男の元カノの裕子。裕子だって最初は爽香から明男を奪ったはずなのに。人間関係がややこしすぎて何だかイライラします←
更に親会社の御曹司の頼みだから断れないことを分かっていて誘うのも何だかいけ好かないですけど。
そのせいで骨肉の争いに巻き込まれるわけで。でも、その爽香のお陰で田端家で助かった人もいたわけで。
爽香は厄払いに行った方が良いですよ本当に。
そして最後の最後に明男が仮出所してきます。
感動的なシーンのはずなのに、爽香は本当にそれでいいの…?と思わずにはいられませんでした。

<光文社 1998.9>2020.1.25読了

小豆色のテーブル 杉原爽香二十四歳の春 赤川次郎4



杉原爽香、二十四歳の春。恋人の明男が殺人を犯した衝撃を乗り越え、高齢者向けケア付きマンションで働く爽香。担当になった元大女優・栗崎英子の子どもたちが財産目当てに計画した偽装誘拐事件に巻き込まれたうえに、爽香に共犯の疑いが!一方、勾留中の明男に判決の時が近づいていた…。登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第10弾。

爽香は完全に明男と元鞘になっちゃったんですねー…。今まで自分よりも人の事を優先してきた爽香。自身の幸せに目を向けてほしいのだけど…。あの税理士の人とは別れちゃったのかなー。彼氏とまでもいっていなかった気がするけど。まだ爽香は24歳なんですね…。もう達観しすぎててもっと上に感じます^^;
彼氏が殺人罪で収監中とか、奇異な目で見られるに決まっているのに、どうしてそういういばらの道を進んでしまうのか…。、命懸けで誘拐犯から子供を守ろうとして連れ去られたのに共犯の扱いを受けてしまうとか、悲しい・・・。
それでも、爽香をちゃんと見てくれる人もいて、そうですよね。ちゃんと爽香を爽香として評価してくれる人がいて、その人を大事にすればいいんですよね。
明男の事は大嫌いだけど最後は爽香のために、ほっとしました。
マンションの住人たちとは長い付き合いになるのかな…

<光文社 1997.9>2020.1.24読了

暗黒のスタートライン 杉原爽香二十三歳の秋 赤川次郎4



杉原爽香、二十三歳の秋。大学を卒業して古美術店に勤めている爽香に、元BFの明男から突然の電話。在学中から付合っていた中丸教授夫人・真理子が、ホテルで密会中に殺されたという。無実だと言う明男を信じてかくまう爽香だったが、隠れ家から明男が姿を消した直後、第二の殺人が!登場人物がリアルタイムで成長していく人気シリーズ第9弾。

いやー…悲しい。
前回が伏線だったんだと思うところがたくさんありました。
にしても明男は本当に甘ったれですね。爽香を今まで散々傷つけておいて自分がピンチになったら深夜だろうが何だろうが助けを呼ぶって卑怯です。多分、爽香なら拒まないだろうと思っているところまで卑怯。
そして、爽香から明男を奪った祐子も結果的に卑劣な女だったんですね。もう悪口しか出て来ませんよ。
爽香に散々助けてもらっているにも関わらず、足蹴りするような仕打ち。もう読んでいて腹が立って腹が立って・・・。中丸教授だってあれは人間のクズですよ!酷すぎる…。
でもやっぱり一番許せないのは明男かな。
最後の最後まで爽香に迷惑をかけていました。自分で決断しようとは思わなかったのか…
救いだったのは爽香の両親や今日子、今日子の親がちゃんと爽香を信頼していたこと。今までだってずっと、爽香がみんなを救っていたんですからね。そこはほっとしました。
多分今作はこのシリーズの一つの分岐点だったのかなと思います。
これからどうなっていくのか、怖いけど楽しみです。

<光文社 1996.9>2020.1.22読了

瑠璃色のステンドグラス 杉原爽香二十二歳の夏 赤川次郎4



杉原爽香、二十二歳の夏。「姉と心中したはずの男が、生きていた」爽香が通う大学の“事務室のアイドル”和田良江は、講演に来た新人作家・五十嵐武士を見て愕然とする。しかも、五十嵐は婚約者と一方的に別れて良江に急接近してきた。相談をもちかけられた爽香も、愛と憎しみの渦の中に巻き込まれる。人気シリーズ、第8弾。

爽香も大学4年生。もう来年は就職ですね。
流石に少し昔だから大学3年生から就活とかは無かったですね^m^
爽香は大学にアルバイトに忙しい日々。彼氏らしき人も出来て充実した生活を送っているように感じました。お父さんとお母さんの事は相変わらず少し心配だけど爽香は優しいですね。
そして明男ですよ。優しいじゃない。甘えだと思います。意思が無いから流される。
爽香ではなく裕子を選んだ。でも、中丸教授の奥さんに火遊び相手として弄ばれている。スパッと断ればいいのに出来ないどうしようもない奴!
爽香もう関わるな!って思いながら読んでましたよ^^;
そして五十嵐武士という男も本当にゲスな男でしたね。良江のお姉さんと心中して自分は生きていた。でも、中身は全然変わっていなくて、何かあったらお母さんが助けてくれる。なんだコイツは!←
最後はすっとしましたけどひたすら男にムカムカして読んでいました^^;

<光文社 1995.9>2020.1.20読了

象牙色のクローゼット 杉原爽香二十一歳の冬 赤川次郎5



杉原爽香、二十一歳の冬。中学時代の恩師・河村布子の家を訪ねた爽香は、河村家に居候中の女の子・由季と劇的に出会った。由季は、殺人事件のあった夜、行きずりの男とホテルに入り、帰り道で非常線に引っかかり補導されたという。一方、布子の夫・河村刑事は女性ばかりを狙った連続殺人を捜査中だったが。爽香がまた一歩大人に…人気シリーズ第7弾。

前作で明男と別れ、男はしばらく必要ないと思った爽香でしたが、明男が爽香に近づくんですよねー。変に甘えている感じが許せない!離れて爽香!と思いながら読んでいました←まあ、爽香の方は明男の事を忘れようと思っていたと思いますが。そんな時であったのが河村刑事の遠縁である由季。彼女は自分が「邪魔者」と感じ、行きずりの男とホテルに入り、お金を得ようとしていた。爽香も由季もお互い出会ったことで変わっていったように思いました。爽香の気持ちが弱くなっているところに付け込んだ男から爽香を守るために行動しましたし。あれはかっこよかったな。爽香も由季にアルバイトをさせて変なことをさせないように気にかけます。2人は本当に何だか似てますね。由季が連続殺人の犯人に近づこうと無茶をするところとかそっくりです。
最後はドキドキしましたが、悪い展開にならなくて良かったです。
由季もきっと変わっていくんじゃないかな。爽香の今後はどうなるのか、気になります…。もうどんどん読んでいっちゃいますよ^^

<光文社 1994.9>2019.12.16読了

緋色のペンダント 杉原爽香二十歳の秋 赤川次郎4



杉原爽香、二十歳の秋。中学時代の恩師・河村布子に赤ちゃんが生まれた。爽香は、友人の今日子と病院へお祝いに行き、その帰り、トラックにひかれそうになった女性を助ける。「死んでも良かった」と言う、その女性の胸には緋色のペンダントが。恋愛、友人、家族の問題…。十代を卒業し、悩み多き二十代を迎えた爽香に、またもや危機が迫る。シリーズ第6弾。

ちょっと!爽香可哀想すぎるでしょ!完全な逆恨みを受けちゃって。しかも2人にも!
明男との関係もどんどん変な感じになってしまって。結局は明男は母親を取ってしまうし、自分を好きだと言ってくれる人が傍にいてくれるんなら、まあ揺れ動いちゃうのも仕方ないのかな。全てを振り切って爽香と一緒になる根性もなさそうだし(酷い)今回は人が死ななかったんですね…。まあ怪我はありましたけど因果応報というかなんというか…。
爽香も人が良すぎるのかなぁ…どうしてだろう。今回は事件に関してよりも爽香の事が気になってしまってしょうがなかったです。
来年以降はどうなるのか…最後に爆弾らしきものも投下されたし、人間関係も気になります。

<光文社 1993.9>2019.12.12読了

琥珀色のダイアリー 杉原爽香十九歳の春 赤川次郎5



杉原爽香、19歳の春。大学へ進学した爽香は、家計の足しにと中学生・志水多恵の家庭教師を始める。多恵は、父親・国明が長期海外出張で不在中、継母や父の愛人と、三人で生活するという複雑な家庭事情にあった。そして父の帰国とともに事件の幕が開いた。春の別荘地で起こる殺人…。爽香はまたも渦中へ。恋のライバルまで登場する絶好調シリーズ第5弾。

爽香たちも大学生になったんですね。今日子は医大に現役合格。爽香と明男は同じ大学に進学。そういえばエスカレーター式の学校に通っていたんでしたっけ。
今回もまたしても爽香は事件に巻き込まれていくのですが、発端は爽香が家庭教師をすることになった中学生の女の子の家庭の事情。いやー…アホでしょ、お父さん←
奥さんは部下の妻を奪い取ってるし、愛人も同じ家に住まわせているし、長期の海外出張から帰ってきたらまたしても女性を連れてきているし。なにそれ?俺は金を持っていて女性にモテている!だから偉いし凄い!って言うのを見せつけたいんですかね。逆にコンプレックスの塊なんだろうなって感じがしました。ひしひしと。
妻を奪われた内田はもっと何か言っても良いんじゃないかと思いましたけど、とても紳士で素敵だと思いました。多恵が憧れを持つのも分かる気がします。
事件の事もそうですけど、明男もなー…ふがいないですねー情けないですねー。
お母さんも露骨すぎますよね。段々嫌いになっていきます。元々好きじゃないですけど。
爽香も無理に明男をつなぎとめようとしているわけではないけど、何となく長く続かないような気がしてしまうなー。明男との関係も気になります。
そして河原刑事と安西先生!今回はあんまり登場しなかったですけど^m^次回はどうなっているのかなー。楽しみです。

<光文社 1992.9>2019.12.1読了

薄紫のウィークエンド 杉原爽香十八歳の秋 赤川次郎4



杉村爽香、十八歳の秋。爽香にとって、今年の夏は最悪だった。父が脳溢血で倒れ休職、親友の今日子は、マリファナ売買に係わっていると噂の大学生・只野と交際して、爽香を悩ませていた。一方、只野の父が経営する会社に勤める酒井は、妻がサラ金会社から莫大な借金をしていると知らされて…。秋を迎え、危険な風が爽香をとりまく。好評シリーズ第4弾。

高校3年生の秋。進路もそうですが人生の岐路に立つ時期ですよね。爽香に今日子、明男は同じ高校に入学したけどきっと高校を卒業したらバラバラになる。それからも3人の関係が続いていくのか気になります。
今日子は医大を目指しつつも昨年恋人に振られたことで大学生の彼氏に依存している傾向があり、また相手がお金持ちで色々な噂がある人。爽香がお節介だと思いつつも今日子の事を気にかけます。そして明男の協力も得ようとしますが、そこに母親の存在が立ちふさがります。まだ恋人とも言えない状態なのに嫁姑みたいな関係になっていますよね^^;そして母親が明男を爽香の元へ行かせないために嘘を付いた。爽香はそれに気づきます。今後どうなっていくのかな…。
1巻目では明るくて元気な爽香だったけど、今回は何だかとても大人びていて切なくなりました。
また、事件に関しても加害者も被害者も運が無かったというかなんというか…。何で奥さんに一言確かめなかったのかなぁ…変なプライドがあったのかなぁ…。

<光文社 1991.9>2019.11.16読了

亜麻色のジャケット 杉原爽香十七歳の冬 赤川次郎5



杉原爽香、十七歳の冬。爽香の中学時代の恩師安西布子と河村刑事は、美術館で久々のデート。彫刻が置かれた庭で河村が意を決して布子にプロポーズをしたとたん、ずぶ濡れの若い女性が助けを求めてきた。何者かに池へ突き落とされたその女の手には、亜麻色のジャケットが…。長編青春ミステリー。

高校2年生の年末。そろそろ進路をどうするか決める時期に来ているんですね。今日子は決めているようだけど、爽香はどうなっていくのかな。明男との関係ももどかしいようなそれでもちょっと恋人っぽくなっているような。
河村刑事が29歳ということで結婚に焦り始め、布子にプロポーズをしようとするのだけどその度に邪魔が入ります^m^ずぶぬれで助けを求めてきた若い女性。なぜ池に突き落とされたのか、命を狙われたのか。
そして半ば巻き込まれた形の爽香や今日子にも危険が及びます。
爽香も逞しいけど今日子も随分だと思いますが、それは類は友を呼ぶみたいなものなのでしょうか?^^;
今日子の恋路が切なくて哀しかったですね。でも、親の顔色ばかりうかがっているおぼっちゃんは、今日子には似合わないと思いますよ←
解説の方が爽香が25歳くらいになるまで書き継がれるのかと書かれていて思わず笑ってしまいました。現段階で46歳まで書き継がれてますよー!
私もどんどん読んでいきますよ〜!

<光文社 1990.9>2019.11.14読了

群青色のカンバス 杉原爽香十六歳の夏 赤川次郎4



杉原爽香、十六歳の夏。高校生になった爽香は、ブラスバンド部の合宿で、高原に来ていた。親友の今日子やBFの明男も一緒で楽しい夏休みになるはずだったが、好奇心少女のまわりには危険がいっぱい。謎の女性が宿舎で自殺を図り、放浪の画家が殺され、爽香自身も命を狙われて…?大好評シリーズ、待望の第二弾。

早速2冊目を読みました。前回中学生だった爽香たちは高校生になり、みんな同じ高校の吹奏楽部に入ったようです。卒業してから4ヶ月。学校が変わるから人間関係はどうなるんだろうと思いましたが、全く変わっていなくて安心しました^m^冒頭からいきなり爽香が死んだ…って今日子がいうもんだから、は?と思いましたよね。良かった良かった。でも爽香が危険な目に遭ったのも事件の布石だったとは。
言い方があれですが、田舎って良くも悪くも人間関係が近いですよね。
千田兄妹が可哀想でした。助けてくれる人も中にはいたみたいですけど、それでも町中に敵視されていたら辛いですよね。
2人ともまだ若いから違う場所で頑張っていってほしいなと思います。
さ、どんどん読んでいきますよー。先は長いですね^^でも楽しみがたくさんあって嬉しいです。

<光文社 1989.9>2019.10.25読了

若草色のポシェット 杉原爽香十五歳の秋 赤川次郎4



爽香、十五歳の秋―それは親友の死ではじまった。学校の教室で久代の死体、かたわらに若草色のポシェットが…。読者と共に成長する新シリーズ。

結構昔から気になっていた作品だったのですが、結構な冊数が出ているので躊躇っていました。でもついに手に取ってしまいました…^^;これから30冊くらいありますね。長い旅です。三毛猫ホームズにはまって一気に読んだときのことを思い出します。
私の事はさておき、杉原爽香シリーズです。1年に1度刊行され、主人公の爽香も1歳ずつ歳を重ねています。
今回は第1弾。31年前に出たシリーズなんですね。最初は中学3年生で、亡くなったのは親友の久代。思春期の女子が経験するにはあまりにも惨い内容でした。
更に新任教師の安西布子も着任して早々大変な目に…。若干爽香に連れて行かれているというか巻き込まれているような気もしますけども。
そして事件の真相に関してもあまりにもショッキングでした…。過激というかなんというか…悲しい。
子どもは親の所有物じゃないのに。
これから爽香はどんな女性に成長し、またどんな事件に巻き込まれていくのか、楽しみに読み進めていこうと思います。

<光文社 1988.9>2019.10.11読了

三毛猫ホームズの復活祭 赤川次郎5

三毛猫ホームズの復活祭 (カッパノベルス)三毛猫ホームズの復活祭 (カッパノベルス)
著者:赤川次郎
光文社(2018-05-17)
販売元:Amazon.co.jp

高畠和人の母は、“オレオレ詐欺”に引っ掛かり、さらにトラックに歩を進めて重体に。一方、片山と妹の晴美は、別件の“オレオレ詐欺”の犯行を阻止するも、用済みとなった受け渡し役の男は殺されてしまった。事件の捜査過程で得た手がかりを頼りに片山は、“K学院”の寄宿舎で暮らす三輪山和美という女性徒を訪ねる。彼女と詐欺犯の意外な関係とは?さらに寄宿舎には和美の祖父や高畠の娘、おなじみの石津もやって来るのだが…。片山とホームズの推理が冴える、国民的シリーズ第52弾!

三毛猫ホームズシリーズをずっと読み続けている身としてはこのシリーズでテーマがおれおれ詐欺か…と時代の流れを感じずにはいられませんでした^^;
オレオレ詐欺集団?組織?の面々が登場し、色んな人たちと関わりがあり、利用して利用され。醜かったですね…。そして被害者側も上手く書かれていると思いました。何だか良い方が偉そうですが。
被害者がしたことで家族が責めて二次被害に。ありえない話ではないですよね。
修二に関しては因果応報というか…哀しかったです。彼女と出会えたことで生きる希望が出来て良かった。寛治もきっと途中で気づいたのでしょうね。ちゃんと罪を償って二人にはタイトル通り復活してほしいです。
にしても被害者の子供2人(年齢はおじさんおばさん)が何すかあれは情けない。
女性の方もオレオレ詐欺に関与している人なのかと思いましたが、そっちは違ったんですね。妹の方は無事だったんでしょうか。逃げたから無事なんでしょうね知らないけど←ひどい
このシリーズもだんだん現代の問題に触れるようにもなるんですかね。漂う昭和感が好きだったりもしたのですが。昭和の時代知らないけど←

<光文社 2018.5>H30.9.1読了

三毛猫ホームズの証言台 赤川次郎4

三毛猫ホームズの証言台 (カッパ・ノベルス)三毛猫ホームズの証言台 (カッパ・ノベルス)
著者:赤川 次郎
光文社(2016-12-15)
販売元:Amazon.co.jp

“S商事”社長の千葉典子が殺された。夫の克茂が殺人容疑で逮捕されるが、出会い系サイトで知り合った森川礼子の証言によって無罪となる。社長の座を引き継いだ克茂は礼子と結婚する。一方、片山のお見合い相手の加賀涼子は、車にひかれかけた辻川友世をかばって怪我をし、辻川夫妻や片山たちと“高原ホテル”で療養することに。そこで辻川夫妻の友人である千葉夫妻も同宿する。だが、千葉の妻・礼子の元夫・誠二は殺人の罪で追われている中、“高原ホテル”に乗り込んできて―。過去の因縁と複雑な人間関係が絡み合う大人気シリーズ第51弾!!

三毛猫ホームズの新刊!ようやく読みました。
今回はいろんな人が登場して、人間関係が色々絡んできて^^;誰が誰なんだ…と思いましたけども。最後には一応丸く収まって良かった。
どうなるどうなると気になってあっという間に読みました。
でも丸く収まったけど結局どういうことだったんだろうとか、結構曖昧な感じなところもありましたけどね。まあいっか。

<光文社 2016.12>H29.4.20読了

三毛猫ホームズの回り舞台 赤川次郎4

三毛猫ホームズの回り舞台 (カッパ・ノベルス)三毛猫ホームズの回り舞台 (カッパ・ノベルス)
著者:赤川 次郎
光文社(2015-05-20)
販売元:Amazon.co.jp

晴美の友人が所属する“劇団Z”の舞台を見に来た片山刑事たち。終演後、劇団主宰者の土方冬彦らとの食事中に、かつての劇団員・副田百合が現れ、彼女とドラマで共演したアイドル・安東マリエが「土方は先が長くない」という噂話を聞いたと忠告する。そのマリエの実父・水科拓郎は、夜の町で出会った女子中学生・有田文江とホテル街へ向かう。しかし、その直後、文江が死体となって発見される!彼女は生前、TV局のプロデューサーらしき人物に声をかけられていた…。犯人は一体誰なのか!?大人気シリーズ第50弾!!

三毛猫ホームズもなんと50作目!!凄いですねー!!
第1作って1970年代でしたっけ?赤川さんの写真が若くてイケメンでした(何だか失礼な言い方^^;)私がこのシリーズを読むようになったきっかけは、通っていた高校に1冊目から23冊目くらいまで図書館に所蔵されていたからです。面白いし、読みやすいから寝るのを惜しんで夢中で読んでいました。私が活字中毒になった最初のきっかけは恩田陸さんの「ネバーランド」だったけど、この三毛猫ホームズシリーズもきっかけの一つかもしれません。あの時は年上だった片山兄妹もすっかり年下になってしまいましたが^m^今でも新刊が出るのを楽しみにしている本です。
今回の舞台は劇団。人間関係が複雑に絡んでいましたねぇ。
何も関係のなかったあの家族が本当に可哀相。ネット社会は本当に怖いなとも思いました…。
シリーズと言えば前々から杉原爽香シリーズも気になっているんですよね…。こちらはまだ1冊も読んでいないから先が長いですが読んでみたいです。

<光文社 2015.5>H27.8.15読了

三毛猫ホームズの闇将軍 赤川次郎

三毛猫ホームズの闇将軍 (カッパ・ノベルス)三毛猫ホームズの闇将軍 (カッパ・ノベルス)
著者:赤川 次郎
光文社(2013-06-19)
販売元:Amazon.co.jp

警視庁捜査一課の片山刑事の妹・晴美は、待ち合わせをしていた高校時代の友人・堺紀美江が殺されたことを知る。彼女と面識のあった会社員・沖野のぞみは、時間外に捨てられていたゴミ袋を持ち帰ると、中には、1億円の札束が!!1年後、そのお金を使って起業したのぞみだが、突然、事情を知る人物から脅迫電話を受ける。命じられるまま、パーティ会場で手紙をある経営者のポケットに忍ばせたところ、手紙を読んだ男は、壇上にいた都知事候補者を狙撃してしまう!!「闇将軍」という謎の組織の陰謀を、片山兄妹&ホームズが暴く!大ベストセラーのシリーズ第49弾。

シリーズ第49弾です。
今回は何だかいろんな陰謀が渦巻いている感じでしたね。まさに闇将軍。
全然関係ない人たちがどこかでつながっているような気がするのですがどこでどうつながっているのかわからない。なので、最後にいろいろ繋がったときはなるほどと思いました。
面白かったです。

〈光文社 2013.8〉H25.8.23読了

三毛猫はジャスミンの香りがお好き 赤川次郎

ほっと文庫 三毛猫はジャスミンの香りがお好きほっと文庫 三毛猫はジャスミンの香りがお好き
著者:赤川 次郎
バンダイ(2011-08)
販売元:Amazon.co.jp

交通事故で両親を喪い天涯孤独となったあかね、16歳。途方に暮れる彼女の前に、祖父を名乗る紳士が現れた。でもその人、どう見ても堅気じゃない―。一夜にして「組織」のトップの孫娘になったあかねに仕掛けられた罠。絶体絶命のピンチに、あの三毛猫が立ち向かう!

今となっては懐かしいほっと文庫の本です。
有川さんの本を読んで満足して放置してました…すみません。あと2冊あります…
文庫は32pしかないので、今回はホームズが凄いぞっていうのが改めて分かる作品かなと思います。
片山兄弟は名前を変えていてもバレバレでしたけど^^;
それでも良かったです。
あと2冊もせめて今年中に読もう・・・

<バンダイ 2011.8>H24.11.18読了

三毛猫ホームズの夢紀行 赤川次郎4

三毛猫ホームズの夢紀行 (カッパ・ノベルス)三毛猫ホームズの夢紀行 (カッパ・ノベルス)
著者:赤川 次郎
光文社(2012-04-05)
販売元:Amazon.co.jp
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青年・小出弘一は母親と二人暮らし。働かずに家に閉じこもり、心のよりどころはパソコンに登録した仮想の少女との会話だった。ある日、弘一の母親・雪子が殺される。片山刑事は、主婦である彼女が所有していた謎の大金について調べるうちに、雪子がまったく別人のような格好で、黒スーツの男をしたがえてオフィスの入った高層ビルを訪れていたことを知る。そして、そこには弘一のかつての彼女・天宮亜由が働いていた。雪子の目的は果たして何だったのか!?手掛りを求めて片山刑事が奔走するなか、ホームズが捉えた犯人とは…。大人気シリーズ第48弾。

最近義太郎の年齢に近づいてきたことに気づきました。
読み始めた時は高校生だったんだけどな。
なんて話題はさておき。
いろんな人が絡み合っていて結びついていて面白かったのだけど、何よりも印象的だったのは、主人公たちは歳をとらないけど時代の流れは汲んでいるんだなということ。
写メとか出てきたし…今の時代それくらい当たり前なのだけど三毛猫ホームズで登場すると微妙に違和感を感じてしまう…。
事件の真相もさることながら、あの義太郎の見合いの結末!
まあシリーズものだから結ばれないだろうなとは思ったけど、あの女心は誰もわからないでしょ。
そこまで移り気なのか?女心は。女性でも分からん…
70年代から書かれているこのシリーズが今ドラマ化されていますけど、義太郎のことをダメ刑事って触込んでいるのが私はどうも好きではありません。
確かに女性が苦手で血を見ると倒れる義太郎ですけど(致命的?)でも、被害者の事も加害者の事もその家族の事も物凄く丁寧に関わっている刑事の鑑だと私は思います。
確かに事件を解決に導くのはホームズだけどホームズはヒントを与えているだけで義太郎はちゃんと自分で考えているもの。小五郎のおっちゃんみたく自分の手柄にしないでホームズのお陰だっていうし。だからその言い方があまり好きじゃないです。
ドラマを見ていないから何とも言えませんけどね。
ホームズも美猫なんだけどな。…ってそれも失礼か^^;

〈光文社 2012.4〉H24.5.11読了

三毛猫ホームズは階段を上る 赤川次郎4

三毛猫ホームズは階段を上る (カッパ・ノベルス)三毛猫ホームズは階段を上る (カッパ・ノベルス)
著者:赤川次郎
光文社(2011-02-19)
販売元:Amazon.co.jp
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ある商店街の雑貨店主が撃ち殺された。現場に駆けつけた片山刑事は、事件の目撃者である主婦の直井みすずに事情を訊ねるが、手がかりはなかった。一方、片山刑事の妹・晴美は、喫茶店で若い女性が相手の男に妊娠を打ち明けているのを耳にする。その男性は、殺された雑貨店主の孫だった。そして事件から数日後、みすずのパート先に夫の恋人を名乗る女性が現れる。さらに、みすずの義母には「みすずが浮気をしている」という電話があり…。雑貨店主の死をきっかけに、平凡な日常を送っていた人たちが「事件」に巻き込まれていく―。大人気シリーズ第47弾。

寝る前にちょっと読むか・・・と思ったら結局一気に最後まで読んでしまったという^^;気付いたら2時になっていました。
三毛猫ホームズシリーズっていつもそうなんですよね。高校のときに読んでいたときもそうだったなと思い出しました。
はじめの雑貨店主の殺人。そこにたまたま居合わせた直井みすず。
みすずは夫と姑に怯える毎日を送っていて、若干同情はしたけど、こんなひどい姑と夫なんているんだろうか。まあ、どこかにはいるんだろうな。
主任に全てを打ち明けて、それから性格がガラリと変わって、変わりすぎだろ。とも思いましたが、人に言って変わるって言う事もありますよね。今まで悩んでいた事は何だったんだろうって思うときもあるから。
でも、雑貨店主殺人と、連続殺人とどうつながるんだろうと思ったらつながっていないという^^;
まあ、あの人が始めに割りと重要な感じで出てきているのにずっと出てこないから何だか怪しいなぁとは思っていたのですが。
最後もちょっと極端だなと思ったけども。
でもまあ、三毛猫ホームズの雰囲気はいつもこんな感じなので、良いです。
ホームズも活躍したし、癒されたし。
また1年後?の新刊を待っています。

〈光文社 2011.2〉H23.4.29読了

三毛猫ホームズの用心棒 赤川次郎3

三毛猫ホームズの用心棒 (カッパ・ノベルス)
三毛猫ホームズの用心棒 (カッパ・ノベルス)
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編プロに勤める三枝英子は、深夜の帰宅中に変質者に襲われそうになったところを、見知らぬ男性に助けられる。それ以後、英子に不利に働く人物が次々と怪我をしたりと不思議なことが続く−。三毛猫ホームズシリーズ第46弾。

最新作は短編でした。
どの作品も面白かったです。犯人は意外でしたし。
個々の感想です。
「三毛猫ホームズの水泳教室」
この作品に出てきた永井夕子と言う人は違う作品にも登場しているみたいですね。道理でキャラクターがやたらと確立されていると思った。
事件の真相がわかって、その後が切なかったです。
「三毛猫ホームズの英雄伝説」
かつて襲われそうになっていたところを助けてくれた秋山浩二が出所した。そのときに誤って相手を殺してしまったために刑務所に入っていた。
誰も死なない事件なんだけども、もともとの事件の犯人の行動とか諸々がありえないと思ってしまった。
「三毛猫ホームズの殺人協奏曲」
ピアニストの安立みすずのお母さんについては何となく分かっていたけど、アーティスト?って大変なんだな。殺人事件とは関係ないけど、みすずは山崎とは一緒にならなくて正解だったよ。最後、気持ち悪かった〜。
「三毛猫ホームズのいたずら書き」
この作品で疑問だったのは、身内を殺して死刑になるかっていうこと。前科がないし、強盗でもないのにな〜と、変なところが気になってしまった。
事件の真相は、辛くて悲しいものでしたね。
「三毛猫ホームズの用心棒」
自分があの人を幸せにするっていう思い込みは怖いですね。
自分のしている事が殺人であろうとなんであろうと、彼女のためならって思うのが怖い。英子さん、幸せになるといいですね。

〈光文社 2009.12〉H22.5.20読了

三毛猫ホームズの十字路 赤川次郎3

三毛猫ホームズの十字路 (カッパ・ノベルス)
三毛猫ホームズの十字路 (カッパ・ノベルス)
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友人の別れ話に立ち会った片山晴美は、男が仕掛けた爆弾で失明してしまう。
逃走した男とその母親を追う片山刑事たちは、幼女ねらいの犯罪が多発する団地に行き着く。
団地ではパトロール中の元刑事の国原が、犯人だと思い込んだ無実の男を誤って殺してしまい、さらに逃走中の爆破犯の姉が他殺体で発見される。
いくつもの事件が交差し、思わぬ結末を迎える大人気シリーズ第45弾。

とっても久しぶりに本を読みました。
新刊が出たら読んでいたシリーズ。今回はあらすじを読んで驚きました。
晴美が失明!?大丈夫なのかと読む前からドキドキしてました。
面白かったです。
いろんな事件が交差していて、繋がっているんですよね。
人って、どこで交わっているか分からないなぁと思いながら読んでいました。
国原が、読んでいてとてもイライラしてましたが、こんな末路だとは・・・
言い方は悪いけど、ちょっと後味が悪くて、悲しい作品でした。
あかねさんのところだけが救いかな。

〈光文社 2009.5〉H21.12.7読了

三毛猫ホームズの茶話会 赤川次郎3

三毛猫ホームズの茶話会 (KAPPA NOVELS)

“BSグループ”は一カ月のうちに二人の代表が死去するという非常事態に陥っていた。
新代表は、先々代の代表の娘で、現在25歳の川本咲帆。
海外から急遽呼び戻された彼女は、空港で何者かの凶刃に襲われそうになる。
捜査に乗り出した片山兄妹とホームズだが、大企業の背後に潜む闇に混迷は深まるばかり。
事件の関係者が集う「茶話会」で真相は明らかになるのか?快調シリーズ第44弾。

高校のときから読み始めて早7年。
ついに出ているシリーズはついに読みきりましたね〜。
読んでない時期もありましたが。もうとっくに晴美の歳を抜かしてしまいました^^;
義太郎は読んでいくうちに逞しくて優しくて素敵な男性に見えてきましたね〜。
この作品も、大きなグループの中でたくさんの人たちが関わっている展開の早いストーリーでした。
赤川次郎さんは凄いです。
また来年も出てくれると信じて、待ってます^^

〈光文社 2008.2〉H20.7.25読了

三毛猫ホームズの暗黒迷路 赤川次郎4

三毛猫ホームズの暗黒迷路 (カッパ・ノベルス)

定年を間近に控えた捜査一課の刑事・笹井は、片山たちとともに、連続殺人犯・金山広造を追いかけていた。
しかし、金山は袋小路に逃げ込み、笹井は若手刑事の若原を金山と間違えて撃ってしまう。
しかも、隠れていた金山が見ている前で…!
笹井を脅迫し、逃亡を手助けさせようとする金山。
やがて、新たな殺人事件が!思わぬ展開を見せる、超人気シリーズ第43弾。

またまた三毛猫ホームズシリーズです。
高校生のときから読み始め、ついに残り1作となりました。
長かったなぁ…。ちょっと寂しいような。
でも、毎年1冊出ているようなので、また出てくるでしょう^^
今回もいろんな人が入り混じってましたねぇ。
まさかあんな展開になるとは…
金山を取り巻く人々。笹井家の人々。若原の家族。それぞれの人の想いが交差して悲しい事件に繋がってしまったんですよね〜。う〜ん。
でもビックリしたのが途中で1年後になるんですよ!
ずっと同じ年だったのでビックリ。
しかも片山さんに彼女が!おお、発展してる!と驚いていたのですが、結局もとの木阿弥。
ちょっと安心しました^^

〈光文社 2007.2〉H20.6.30読了

三毛猫ホームズの危険な火遊び 赤川次郎3

三毛猫ホームズの危険な火遊び (カッパ・ノベルス)

片山と石津は、殺人容疑で東良二と言う青年を逮捕する。
東の妹・美咲は有能な弁護士を雇おうと考えるが、まだ女子高生の彼女にそんな資金はない。
親は世間体を考えて見て見ぬふり。
そこで美咲は、良二の弟分の助力を得て、偽装誘拐を計画する。
ところが、政治家と愛人、元スリの娘とその恋人の政治家秘書など、様々な人の思惑が入り乱れ、事件は思わぬ方向に展開して…!
片山兄妹とホームズは、事件を解決できるのか。
シリーズ第42弾!

またまた読みました。本当にいろんな人物が絡んでいて繋がっていくんですよね〜。
美咲が兄をなんとかしようと奮闘します。
その事件によっていろんな展開になっていくんですよね。
最後までラストがどうなるのかわからず。面白かったです。
犯人もわからなかったです。
女の殺し屋?は誰か分かったけど。
面白かったけど、高校生や20代の女の人の会話にちょっと違和感が…。
高校生が「食べ物をこしらえる」なんて言わないよなぁ…とか^^;
そこだけ気になりました。

〈光文社 2006.2〉H20.6.24読了

三毛猫ホームズの降霊会 赤川次郎3

三毛猫ホームズの降霊会 (カッパノベルス)

三年前、菱倉良子は五歳になる娘を殺された。
今でも事件は未解決のまま。
彼女は偶然出会った有名な霊媒・柳井幻栄に降霊会を依頼する。
娘の霊に直接犯人を聞こうというのだ。
降霊会に立ち会うことになった片山兄妹とホームズに、次々と妨害工作が襲いかかる。
降霊会を妨害しているのは誰なのか?
そして、事件の真相は。シリーズ第41弾。

またお金持ちの家での事件。
赤川さんの作品でのお金持ちはその家系を守りたいがためにおかしくなっていくって言う設定が多いですね。
この作品に出てくる菱倉家もムカつくわ〜。
半分しか血の繋がっていない哲也が1番まともだったかも。
良子も前向きに進んでいってほしいです。
にしても。片山アニキは私、好きだなぁ。
刑事らしくない優しい所が好きなのです。うん。

〈光文社 2005.1〉H20.6.18読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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