苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

女性作家(あ・か行)

ミュゲ書房 伊藤調5

ミュゲ書房
伊藤 調
KADOKAWA
2021-03-17


小説編集の仕事をビジネスと割り切れない、若手編集者の宮本章は、新人作家・広川蒼汰の作品を書籍化できず、責任を感じ退職する。ちょうどその頃、北海道で書店を経営していた祖父が亡くなり、章はその大正時代の洋館を改装した書店・ミュゲ書房をなりゆきで継ぐことに……。
失意の章は、本に関する膨大な知識を持つ高校生・永瀬桃ら、ミュゲ書房に集まる人々との出会いの中で、さらに彼のもとに持ち込まれた二つの書籍編集の仕事の中で、次第に本づくりの情熱を取り戻していく。そして彼が潰してしまった作家・広川蒼汰は――。

タイトルが気になって読んでみました。
章は大手に勤めるには心が優しすぎたのかもしれませんね。
ミュゲ書房のように自分で自由に動ける方が向いているのかもしれません。おじいちゃんから素敵なものを託されて良かったなぁと思いました。
章が大手出版社を辞めるきっかけとなった広川蒼汰に関してはすぐに予想が付いてしまったのですが、そんなことは関係なく面白くて引き込まれていきました。
章たちが大事に大事に作り上げた1冊の本を、かつての上司が大手の都合をフルに使ってゆすって←来るところとか読んでいて本当にイライラしたんですけど。
ミュゲ書房に関わる全ての人が優しくて温かくて、章自身がまっすぐだったから皆なんとかしなければと思ったんだろうなと読んでいて感じました。
本を好きな人皆さんに読んでほしいです。

<KADOKAWA 2021.3>2022.4.26読了

余命10年 小坂流加5

余命10年 (文芸社文庫NEO)
小坂 流加
文芸社
2019-03-22


死ぬ前って、もっとワガママできると思ってた。
二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。
笑顔でいなければ周りが追いつめられる。
何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。
未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。
そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。
衝撃の結末、涙よりせつないラブストーリー。

以前から気になっていたのですが、映画化されるとのことでこれを機会に読んでみました。
主人公は20歳の時に余命10年だと告げられます。
余命を知りながら生きていくのは、一体どんな気持ちなのでしょうか。私には想像もつきません。
でも主人公は必死に一生懸命、楽しんで生きていたと思います。
自分が余命を知った後に同じ病気で亡くなった女性と関わり、配偶者が嘆き悲しんでいる姿を見て、恋はしないと決めていた。それでも恋をした。お互いが相手を必要とする、素敵な恋だったと思います。ドラマや映画は最後まで一緒に添い遂げるものが多いですが、こちらは少し違いましたね。どちらが正しいとは言えないけど…。
終盤うるうるしながら読んでいました。
映画も気になります。

<文芸社 2017.5>2022.2.18読了

赤と青のエスキース 青山美智子5

赤と青とエスキース
青山 美智子
PHP研究所
2021-11-16


メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」。
日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。
二度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。
●プロローグ
●一章 金魚とカワセミ
メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。しかしレイは、留学期間が過ぎれば帰国しなければならない。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……。
●二章 東京タワーとアーツ・センター
日本の額縁工房に努める30歳の額職人・空知は、既製品の制作を淡々とこなす毎日に迷いを感じていた。そんなとき、十数年前にメルボルンで出会った画家、ジャック・ジャクソンが描いた「エスキース」というタイトルの絵画に出会い……。
●三章 トマトジュースとバタフライピー
中年の漫画家タカシマの、かつてのアシスタント・砂川が、「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。雑誌の対談企画の相手として、砂川がタカシマを指名したことにより、二人は久しぶりに顔を合わせるが……。
●四章 赤鬼と青鬼
パニック障害が発症し休暇をとることになった51歳の茜。そんなとき、元恋人の蒼から連絡がくる。茜は昔蒼と同棲していたアパートを訪れることになり……。
●エピローグ
水彩画の大家となったジャック・ジャクソンの元に、20代の頃に描き、手放したある絵画が戻ってきて……。

青山さんの作品は1度最初から最後まで読むだけじゃ終わらないんですよね…。途中で「えぇ!?」と驚き最初から読み返すというのが定番なのですが(笑)今回もそうでした。いやー気づかなかったー!!!いや、額職人のときの2人は気になっていたんですよ。でもちらっと気になった程度でスルーしてました。いやーそうですかそうですか。
最初に登場するブーとレイの関係も気になりますが、2章以降に登場する人たちも個性あふれる魅力的な人たちでした。タカシマさんは調子のいい偉そうな人なのかなと最初に思っちゃってごめんなさい^^;砂川さんとの関係がとても素敵でした。
こうして人と人は繋がっていくんだな…とあたたかい気持ちになりました。
青山さんの作品はいつも読んでいて心が癒されて満たされます。私の心の処方箋です。

<PHP研究所 2021.11>2022.1.5読了

月曜日の抹茶カフェ 青山美智子5

月曜日の抹茶カフェ
青山 美智子
宝島社
2021-09-09


川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日に、1度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。
ツイていない携帯ショップ店員と愛想のない茶問屋の若旦那、妻を怒らせてしまった夫とランジェリーショップのデザイナー兼店主、恋人に別れを告げたばかりのシンガーと実家の祖母と折り合いが悪い紙芝居師、時代に取り残されたと感じている京都老舗和菓子屋の元女将と自分の名字と同じ名前の京菓子を買いにきたサラリーマン……。
この縁は、きっと宝物になる――。
人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押していることに気づく、
一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心癒やされるストーリー。
『木曜日にはココアを』のおなじみのメンバーも登場するシリーズ続編です。

2022年最初の1冊はこちらです。
「木曜日にはココアを」の続編。こちらも素敵なお話でした。
はじめはマーブル・カフェから始まるのですが、中にいたのはいつもと違う男性。
定休日に場所を貸していて初めに登場したのが抹茶カフェ。そこにいたのは少し不愛想な男性。抹茶をもてなしてくれます。そこから続く御縁。人が繋がっていく連作短編なのがたまらないですね。
今回もお店で出会ったお二人がかわいらしかったですね。
そして前作に登場した方のその後もわかってちょっとふふっとなったり。
今回登場した方々に会いたいので続編が出ると嬉しいです。

<宝島社 2021.9>2022.1.1読了

わたしの幸せな結婚 五 顎木あくみ4



旦那さまを想う、この気持ちは――。
清霞への想いに気がついた美世。帝都では異能心教の侵出が進み、美世たちは皇太子、堯人の提案で宮城に身を寄せる。過去の記憶から変化を怖れ、想いが告げられない美世は、ある夜、清霞から思わぬ本心を告げられる。

最後が衝撃的な終わり方で驚きました。えぇ!?そんな展開?!ここで引っ張るの?!っていう^^;
もどかしい想いは最初はきゅんとしましたけど、5までくるとじれったくなってくるから人間とは我が儘な生き物ですね(笑)
終わりが近づいてきているのでしょうか…。ちゃんと2人が幸せになれることを祈って次巻を待ちます。

<KADOKAWA 2021.7>2021.12.24読了

ひとり旅日和 運開き! 秋川滝美4



グルメ×旅×絶景!人見知りのOL・日和による、ひとり旅大満喫小説!
人見知りで要領の悪い日和は、なんとか滑り込んだ就職先でも叱られてばかり。会社をやめようかと悩んでいると、社長から気晴らしに旅に出ることを勧められる。初めて一人で行った熱海で、ひとり旅の魅力に取りつかれ、どんどんと行動範囲を広げる日和。宇都宮、和歌山、秋田、青森、沖縄と、パワースポットを巡り、土地のおいしいものに舌鼓をうち、満喫していく。
ひとりで暮らす叔母の体調が悪いと聞き、秋田まで様子を見に行くことにした日和はせっかく遠出をするのだからと、母の憧れの地である奥入瀬渓流にも立ち寄ろうと計画する。優柔不断で自分にも自信のなかった日和が人とのふれあいによってひとまわりもふたまわりも成長していくのだった。さらに、想いを寄せる蓮斗との関係にも変化が起こり……。
グルメ×旅×おひとりさま女子に贈る、人生満喫本!

シリーズ第3弾です。
今回はコロナ禍も描かれています。これは不要不休なのか…って誰しもが1度は考えたことがあるんじゃないかなと思います。でも、日和が選んだ選択は私は間違いではないと思います。誰もが正解なんてわからなくて、自分たちが出来ることをできる範囲で選択して対策をしていくしかなかったですもんね。今もですけど。
個人的には舞台鑑賞のために私もコロナ禍でも遠征していたので何も言いませんし言えません。
私にとってはこれが正解だったのだと思います。思いたいです。
今回の旅の中では叔母さんに逢いに行った回が好きでした。叔母さんがパワフルで素敵です。こんな年の重ね方をしたいなと思いました。
最後の蓮斗との再会も良いですね。2人の展開も楽しみです。

<KADOKAWA 2021.11>2021.12.23読了

わたしの幸せな結婚 四 顎木あくみ4



清霞の両親の暮らす別邸に赴いた帰り、待ち伏せていた敵方の首魁、甘水に“我が娘”と呼ばれ、迎えにいくと告げられた美世。甘水から身を守るため、美世は清霞の職場である屯所内で日中を過ごすことになる。そこで護衛として紹介された女性軍人、薫子は清霞の元婚約者候補だった。清霞と薫子の仲の良い様子に少しモヤモヤする美世だけれど、次第に薫子と友人同士の関係になっていく。だが、その裏では美世を狙う影が確実に彼女へと迫っていた―。これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。

せっかく帰ってきたと思ったらまた新たな問題が浮上してきましたね。
甘水の狙いが美世であるため一人ではいさせられないと美世は清霞の仕事場で過ごすことに。異能の力を持つ上に甘水の娘かも知れないという疑惑のために清霞の同僚からは白い目で見られます。
美世の護衛に着いたのは薫子という女性軍人。清霞の元婚約者候補であったためにもやもやした気持ちもありつつ友情も芽生えていきます。そして薫子が女性であるがゆえに差別を受けていることも知りやるせない気持ちにもなります。美世は1度薫子を庇うような言葉を言い放ちます。今までの美世なら考えられないことですよね。成長したなぁ…なんて読んでいて思いました^m^
今回も面白く読みましたけど、冒頭で物語の展開が少し読めちゃいましたよね…あれは必要だったのだろうか…ない方がよくないかなぁ?なんて思ってしまいましたけども。
次巻も楽しみです。

<KADOKAWA 2020.9>2021.12.7読了

鎌倉うずまき案内所 青山美智子5

鎌倉うずまき案内所 (宝島社文庫)
青山美智子
宝島社
2021-04-07


古ぼけた時計屋の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。螺旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて…。「はぐれましたか?」会社を辞めたい20代男子。ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人びとが「気づくこと」でやさしく強くなっていく―。うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。

あ〜…好き。やっぱり青山さんの作品が大好きです。
1話から6話まで6年ごとに遡っていき、6つの物語が少しずつ絡み合っていきます。
もう何度読み返したか分からないくらい読み返しました。そしたら伏線が出てくる出てくる。
前に読んだ作品に登場した人が遡ってたくさん登場するし、この人はあの人だったのか!って思うところもたくさんあるし、もうもうもう!たまらないです!キュンキュンしちゃいます!
最後の大どんでん返しも本当に大どんでん返しで、騙されたー!でも嬉しいー!良かったー!ってなります。
感想がどれも意味不明な感じですが^^;読んでいただければわかってもらえるはず。
本当に6つとも素晴らしいからどれが好きって言えません。みんな好きです。私も鎌倉うずまき案内所に彷徨いたいなぁなんて思ってしまいました。そこで「ナイスうずまき!」って言われたい。
またしても幸せのお裾分けをいただいた気がします。
まさに何度もぐるぐるうずまきのように読み返したくなる作品でした。

<宝島社 2019.7>2021.11.22読了

わたしの幸せな結婚 三 顎木あくみ4



婚約者の清霞と向き合うと決め、前を向いて歩きだした美世。そんな折、清霞の父から義両親の住む屋敷に招待される。そこではじめて顔を合わせた清霞の母は、美世を絶対に認めないという構えだった。義母に認められたくて、罵声を浴びせられても美世は自分から歩みよっていく。そんな美世を清霞は見守り、日常から離れた場所で二人の仲も深まっていく。同時に村では鬼が出るという噂が立ち、清霞は調査に赴く。それは新たな事件の幕開けだった―。これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。

3巻目にしてようやく婚約者のご両親とご挨拶。何で登場しないんだろうと思っていましたけど、そういえば隠居していたんですもんね。義母は最初から最後まで私はダメだったんですけど^^;厳しいとは違うよなー…人格否定する人はダメです…。でも、人格否定されまくって生きてきた美世だから頑張れたんでしょうか。いや、頑張んなくていいよって思いながら読んでいましたけども←
そんなことよりも初めてにおわせというか続く感じで終わりましたね。何だこれは!気になるじゃないか!
続きも気になりますが、ほんの少しだけ距離の近づいた美世と清霞の展開も気になるところです。

<KADOKAWA 2020.2>2021.11.9読了

猫のお告げは樹の下で 青山美智子5

猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)
青山 美智子
宝島社
2020-06-04


ふと立ち寄った神社で出会った、お尻に星のマークがついた猫―ミクジの葉っぱの「お告げ」が導く、7つのやさしい物語。失恋した相手を忘れたい美容師、中学生の娘と仲良くなりたい父親、なりたいものが分からない就活生、夢を諦めるべきか迷う主婦…。なんでもない言葉が「お告げ」だと気づいたとき、思い悩む人たちの世界はガラッと変わっていく―。あなたの心もあたたかくなる連作短編集。

青山さんの作品本当に好きです…大好きです…。
登場する皆さんも悩んでいましたけど、読んでいるこちらも幸せにさせてくれているような気がしました。
どのお話も選べないくらい本当にいい作品でした。中学生の娘と父親の話も良かったし、お父さんとお嫁さんのお話も良かったし、最後の高校の同級生とのお話も好きだった。もうどれも好き。そしてそのお話たちのその後を住職さんが語ってくれているのもまたいい…
私も頑張ろうと思えたし、この物語に出てくるような人たちのように頑張りたいって思いました。
青山さんの作品はいつもそういう気持ちにさせてくれます。頑張ります。
ありがとうございます。
ところで、キュービックっていう超人気アイドルグループは青山さんの書かれる作品の世界では共通なんですかね^^デジチケのくだりとか詳しすぎて笑ってしまいましたよ。

<宝島社 2020.4>2021.10.26読了

木曜日にはココアを 青山美智子5

木曜日にはココアを (宝島社文庫)
青山美智子
宝島社
2020-06-04


僕が働く喫茶店には、不思議な常連さんがいる。必ず木曜日に来て、同じ席でココアを頼み、エアメールを書く。僕は、その女性を「ココアさん」と呼んでいる。ある木曜日、いつものようにやって来たココアさんは、しかし手紙を書かずに俯いている。心配に思っていると、ココアさんは、ぽろりと涙をこぼしたのだった。主夫の旦那の代わりに初めて息子のお弁当を作ることになったキャリアウーマン。厳しいお局先生のいる幼稚園で働く新米先生。誰にも認められなくても、自分の好きな絵を描き続ける女の子。銀行を辞めて、サンドイッチ屋をシドニーに開業した男性。人知れず頑張っている人たちを応援する、一杯のココアから始まる温かい12色の物語。

また素敵な物語に出会いました。ココアのように心の温まる物語でした。
12の物語が少しずつ繋がっていて、最初と最後も繋がっていて、大きな円になっているかのよう。
「僕」がとってもいい子で、お客様たちもとてもいい人ばかりで、こんな喫茶店が近くにあればいいのになーなんて思いながら読んでいました。どうして舞台が東京とシドニーなんだろうと思っていましたが、著者さんがオーストラリアにお住まいだったことがあるからなんですね、多分。
本当にどの人も素敵だったなー。シドニーに旅行に来たご夫婦が特に素敵だったなー。なれそめも可愛いし、お互いを大事にしているのが伝わってきて本当に素敵。
そして喫茶店の僕とココアさん。最後のお話が素敵すぎます…。人との関わりって温かくて素敵だな…と思えた作品でした。
青山さんの作品に最近癒されています。

<宝島社 2017.8>2021.10.15読了

わたしの幸せな結婚 二 顎木あくみ5



継母に虐げられて育った美世は、冷酷な軍人と噂の清霞と婚約をした。誰もが不幸な結末を予測したが、いつしか清霞と美世はお互いの優しさに惹かれ合う。美しく強い清霞に少しでも追いつきたくて、勉強を始めた美世。二か月後のパーティでの社交デビューを目標に頑張るのは楽しいことだった。そんな中、なぜか夜ごと悪夢に苛まれ、誰も頼れず美世は体調を崩してしまう。さらに美世を狙う者が現れ、美世と清霞の気持ちはすれ違い―。これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。

前作で謎だったことが少し解明された回でしたね。
齊森家のゴタゴタが一応解決して、美世は清霞にふさわしい妻となれるよう勉強をし始める。
その先生が清霞の姉葉月なのですが、素敵なお姉さんですねー…
読んでいてこんなお姉さんがいたらいいなぁと思ってしまいましたよ。
美世の頑張りたいという想いとは裏腹に毎日悪夢を見て衰弱していく美世。
根源は美世の母親の家系である薄刃家にありました。
展開が乱暴な感じもしましたけど、最後はニヤニヤする展開で上手いこと言って良かったです←
今回は登場人物が一気に増えましたね。これからの展開も楽しみです。

<KADOKAWA 2019.7>2021.10.15読了

ただいま神様当番 青山美智子5

ただいま神様当番
青山 美智子
宝島社
2020-07-08


ある朝、目を覚ますと手首から腕にかけて「神様当番」と太くて大きな文字が書かれていた!突如目の前に現れた「神様」を名乗るおじいさんのお願いを叶えないと、その文字は消えないようで……?「お当番さん、わしを楽しませて?」幸せになる順番を待つのに疲れている印刷所の事務員、理解不能な弟にうんざりしている小学生の女の子、SNSでつながった女子にリア充と思われたい男子高校生、大学生の崩れた日本語に悩まされる外国語教師、部下が気入らないワンマン社長。奇想天外な神様に振り回されていたはずが、いつのまにか主人公たちの悩みも解決していて……。

この作品を今、手に取ったのは運命だったのではないだろうか…と思うくらいに自分の今抱えていることに対しての答えをくれたような作品でした。びっくりしました。
何度かとめどなく涙があふれて困りました。私は大体通勤中かお昼休みに本を読むので…^^;
大好きな作品が、また1冊増えました。
朝のバス停。いつも同じ時間帯のバスに乗る年齢も性別もバラバラな5人。なぜか順番に「神様当番」に任じられます。
私は特に最初の水原咲良のお話が好きでした。好きというか、自分の今の気持ちに寄り添って答えを出してくれたような気がして。面白かったというか助けられた気がしました。正直救われた気がします。
次の小学生の千帆ちゃんのお話も好きです。こっちの方が泣いたかな^^;兄弟で1番上で、だから強気で弱いところなんて見せないで毎日頑張ってる。でも、お母さんにいった一言に、涙が止まらなくなりました。そういえば私も、ずっと長い間、両親に名前で呼ばれてないなぁ…と思って。でも千帆ちゃんはやっぱり強くて優しい子でした。弟もいい子だったな。ちょっとイラっとするけど(笑)
5人が登場しますが微妙に人間関係がリンクしているのもまた憎いですね。何度読み返したことか。
本当に、今、読めて良かったです。本にも縁ってあるんだなぁ…なんて思ってしまいました。
青山さんの本はまだ2冊目です。どんどん読んでいきたいです。

<宝島社 2020.7>2021.10.1読了続きを読む

わたしの幸せな結婚 顎木あくみ4

わたしの幸せな結婚 (富士見L文庫)
顎木 あくみ
KADOKAWA
2019-01-15


名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞。大勢の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく―。これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。

試し読みで漫画を読んで続きが気になったので小説版を読みました。
美世の父親は恋人がいたにもかかわらず親が決めた婚約者と結婚し美世が生まれて、美世の母親は早くに亡くなったため父親はかつての恋人と結婚し子供も生まれる。そのため幼いころから使用人のように育てられた美世。漫画の方もなかなかひどかったですが文章でもひどいですね。
そして婚約者が決まったからと家を追いだされた美世。ほかに帰る場所がないと冷酷無慈悲と言われている婚約者のもとへ向かいます。
清霞は清霞で自分の容姿のせいで女性に対して嫌悪感を抱いており、美世もその女性たちと同じだろうと初めは冷たくあしらいます。
そんな愛情に飢えて生きてきた2人だからかお互いに相手を大事に想うようになります。
美世の扱いは最後までひどかったけど、この作品で美世の家族の問題は丸く収まりましたよね。良かった良かった。
でも美世はまだちょっと自信なさげですし、美世の能力も分からないままだし、清霞の家のこともよくわからないですよね。5巻まで出ているようですしそれが明かされていくのでしょうか。2も楽しみです。

<KADOKAWA 2019.1>2021.9.26読了

武士とジェントルマン 榎田ユウリ5

武士とジェントルマン
榎田 ユウリ
KADOKAWA
2021-04-14


日本の大学で講師として教えるため来日した英国人・アンソニー。
居候先をイギリスの恩師が手配してくれたが、空港に迎えに来た青年に出会ってびっくり。彼はキモノにカタナ、チョンマゲの武士だった!
現代日本に武士がいたのか……!?
その彼・隼人が言うには、「伝統文化の保持ならびに地域防犯への奉仕を目的とする新しい武士制度」として現代の武士は存在するらしい。
英国紳士と青年武士の不思議な同居生活が始まった!
地域で愛され活躍している彼だが、実は悲しい過去も抱えていて……。
著者デビュー20周年記念作品!
肩書や属性と「個」、「自分らしい生き方」を考える普遍的かつ現代的なテーマは、今の時代だからこそ届けたい作品です。
装画は、漫画家・萩尾望都による描き下ろし!

著者さん、デビュー20周年なんですね。まだ長編は2冊目なのでこれからどんどん読んでいきたいです。
今回は武士と英国紳士のお話。この作品の世界では武士がまだ存在しています。と言っても思いっきり武士なわけではなくて武士の精神が残っているというか…なんか表現が難しいですけど。
物語は武士の家に英国紳士が居候して異文化交流をして友情が深まっていく…みたいな感じかな。なんか私が表現すると薄っぺらいですね^^;
物語はとても面白かったです。大きく3つくらいお話のテーマがあるけど区切らずに続いていっている感じ。隼人が教える剣道教室で生徒が大きな痣を付けていることに気づいたお話と、隼人の叔父との話と、北海道からやってきた小さな武士とのお話。
どのお話も良かったけど根底には隼人とアンソニーの境遇というか生き様もあって、読んでいて切なくなるところもたくさんありましたけど、読んで良かった…
特に最後のルリちゃんとのお話が良かったなー…まさかの展開に驚きましたけど…
そして隼人とアンソニーの関係もとてもいいです。2人の暮らしをもっと読んでいたいくらいでした。

<KADOKAWA 2021.4>2021.9.22読了

猫弁と鉄の女 大山淳子5

猫弁と鉄の女
大山 淳子
講談社
2021-07-28


累計40万部突破、大人気「猫弁」シリーズ!
冴えない容貌、天才的な頭脳……自分のことは後回しで人の幸せを第一に考える稀代のお人好し弁護士、百瀬太郎。
婚約者である大福亜子との間にとうとう進展が……!?
今日も変わらず奇妙な事件を引き寄せる百瀬。
迷子のサモエドを追いかけて依頼人からの預かりもの(カメレオン)を喫茶店に忘れ(出入り禁止となる)、サモエドを一時的に預かることになった老婦人の庭からは埋蔵金が……!
今回の物語で、もうひとりの主人公とも言えるのが、二世議員の宇野勝子――通称「鉄の女」。
東京の花粉一掃を公約に、もえぎ村の杉林伐採を掲げるが、その行方は……。
宇野勝子、その対抗馬の桃川いずみ、サモエドを預かることになった小高トモエ、そしていよいよ出産する春美、百瀬顔負けの真っすぐさで仕事に取り組む亜子……彼女たちからは「人生いろいろ」という当たり前のことを教えられ、ぽかぽかとした勇気をもらえます。
今まで「猫弁」を読んだことがない人でも大丈夫!
今作からでもお楽しみいただける、そんな優しくあたたかい作品です。

こちらのシリーズを読むと、人にやさしくなろうって思うんですよね…今回もそうでした。
人にやさしくなろう。仕事を一生懸命やろう。百瀬や亜子のまじめさ、まっすぐさを目の当たりにするといつもそう思います。人間が出来てるんですよねー…
今回は議員さんの話と百瀬がかかわるトモエさんの話と最初は2つが順番に進んでいっていつつながるんだろうと思っていたのですが、繋がり方が面白かったですね^^まさかそう繋がるとは。
そして展開が面白すぎて読む手が止まりませんでした。そうきたかー!
本当に、心から百瀬と亜子には幸せになってもらいたいです。
そして宇野カツさんも。まさに鉄の女でした。かっこいい女性でした。敵をも最終的には味方にしてしまうんだから凄いです。
このシリーズに出てくる人たちは皆素敵で、私もこうありたいと思わせてくれます。胸がいっぱいになります。素敵なお話をありがとうございました。

<講談社 2021.7>2021.9.9読了

死神と弟子とかなり残念な小説家。 榎田ユウリ5



名前も帰る場所もない。では、弟子入り決定です! 少年は、突然現れた黒ずくめの死神から、何故か見習いに採用された。ナナと名付けられ、「あの世」へ向かう契約書にサインをもらうため、死者(クライアント)の許へ──家族を待つ元音楽教師の老女や、バレリーナを夢見てレッスンに励む13歳の少女に胸打たれる。だが、過去の栄光に縋る中年小説家にはさすがに呆れ……。死を前にしても希望を抱く彼らに接したナナは、死神の任務を全うできるのか。

この作品、シリーズで数冊出ているんですね。読んだ後に知りました^^;
でも単体で読んでも十分楽しめました。
最初に死神見習いのナナの登場がなかなか面白かったですね。言動から80年代くらいに生きた人なのか…?とは思いましたが、適応能力が凄すぎて笑いました^^若いって素晴らしい!死んでるけど。
ナナが任されたのはおばあさんに13歳の少女に中年小説家。年齢も性別もバラバラだけど、みんなわりかし死を受け入れるのが早かったですね。女の子は特に結末も含めて切なかったな…
そして小説家のくだりでまさかの展開に驚きました…そう来たか。そして小説家の機転が素晴らしすぎましたね。ラストがまさかの大団円でびっくり!私はこういうラストが好きなので本当に良かったです。

<新潮社 2021.4>2021.9.5読了

片をつける 越智月子5

片をつける
越智 月子
ポプラ社
2021-03-17


独身の阿紗は、ひょんなことから、隣に住む謎の老婆・八重の部屋の片づけを手伝うことになる。
過去の経験から得た掃除テクニックを八重に教えながら片づけを進める中で、明らかになる八重の過去。そして阿紗も、母子家庭で荒れ果てた部屋に閉じ込められていた幼少期の記憶が蘇ってきてーー。

あらすじが少し気になって手に取った作品。オススメです。とても素敵な作品でした。
第一印象が最悪だった八重。それでも八重の部屋を片付けて関わっていくうちに阿紗にとって八重は特別な存在になっていきます。
阿紗は愛情に飢えていたんだろうなと思います。そして愛に怯えてもいて信用もしていなくて。
変に気を遣うわけでもなく、いても不快を感じなくなっていた2人は相性が良かったのかもしれないですね。八重は八重でなんだかんだ言いながら部屋を片付けてくれる阿紗のことをだんだん気に掛けるようになっていって。最後のあれはずるいですよ。ずるいずるい←泣かされました。
この作品に出会えてよかったです。なんだか無性に部屋の片づけをしたくなりました(笑)

<ポプラ社 2021.3>2021.8.31読了

居酒屋ぼったくり おかわり!2 秋川滝美5

居酒屋ぼったくり おかわり! (2)
秋川滝美
アルファポリス
2021-02-26


東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある――。全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載! 旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の番外編第2弾!

番外編第2弾!表紙を見て、美音と馨の両親が登場するんだろうなと思って楽しみにしていました。
両親が居酒屋を開店するまでの過程や、商店街の方々との関わりが分かって良かったです。
さらに両親が突然亡くなり、大学を卒業したばかりの美音がお店を継ぐことになったころのことも。これは美音は本当に大変だっただろうなー…っていうか、この本を読んで今更美音と馨の名字を知らなかったことに気づきましたよ。あれ?今まで出てきたことがあったかな?いや、たぶんないよな…。
さらに現代の物語もありました。
要の高校時代からの友人である獣医師が新婚の家に上がり込んで2人の熱々ぶりに胸焼けする話と←
馨が要の母親に浴衣の着付けを教わりに家にお邪魔する話。こちらが凄く好きでしたねー。あぁ、こうやって家族って出来ていくんだなぁ…素敵だなぁと思いました。
最後のお話はいつもの「ぼったくり」の風景と、要の取引先のドイツ人の方とのお話。
ぼったくりはインバウンド対応もばっちりですね^^
今回も面白かったです。もうこれで見納めなのかなー。まだ読んでいたいなー。

<アルファポリス 2021.2>2021.7.2読了

黒鳥の湖 宇佐美まこと5

黒鳥の湖
宇佐美まこと
祥伝社
2019-12-11


拉致した女性の体の一部を家族に送り付け楽しむ、醜悪な殺人者。突然、様子のおかしくなった高校生のひとり娘。全ては自らが過去に犯した罪の報いなのか―!?推理作家協会賞受賞作家が、人間の悪を描き切った驚愕のミステリー!

初読み作家さんです。一気読みでした。続きが気になって気になって、読む手が止まらなかったです。
いやー…何から話せばいいんだろう^^;いろんなことがありすぎて、どこから話していいのかわからない。
主人公である財前彰太の過去。18年前に施したある”細工”。財前は現在世間を騒がせている事件をテレビで見て、自分が過去に犯した罪に対して罪悪感を抱え、最愛の一人娘がその被害に遭ってしまうのではないかと恐怖にさらされます。そこで18年前に起きた事件について調べ始めます。
この作品の中で登場する「自因自果」という言葉。まさにそれがこの作品のすべてだったと思います。
彰太、由布子、大黒様、若院、そして彰太の周りの人たちみんなが。
彰太が専務を信用しまくっていて、娘の美華のことが気がかりで仕事が手につかなくなった時、頼りすぎてて大丈夫かなぁと思っていたんですよねー。やはりそうでしたか。
そこは予想がついたんですけど、それ以外の怒涛の展開はなんかこちらも色々思考が追いついていきませんでしたよ。目まぐるしすぎる…!
娘の美華に関してはもうよく生きることを投げ出さないでくれた。としか言えない。純粋だからこそ悩んで悩んで反抗することしかできなかった。純粋で頭がいいからこそ色々考えてしまったのかな。いい友達に巡り合えてよかったです。
そして若院と大黒様ですよ。新興宗教なのかと思ったけどそういうわけではなかったんですね。割と早めにもしかしたら…と思っていたんですよ…いやーマジですか。いやそんな気はしてたんですよ。いやーそうですか←
大黒様の正義、若院が求めた愛情。本当に「正しいものと邪悪なものは背中合わせで存在する」のだなと思いました。2人は歪みすぎてこじらせてる感じでしたけど^^;
彰太は社長には向いていなかったのかもしれないですね。由布子と美華と家族で良いことも悪いことも分かち合いながら仲睦まじく生きていってほしいなと思いました。もう一つの家族とも。
にしても健君は若院を演じるんですね。確かにこれまでになかった姿を見ることが出来るのかなと思います。とてもとても楽しみです。

<祥伝社 2019.12>2021.5.7読了

そこに工場があるかぎり 小川洋子5

そこに工場があるかぎり
小川 洋子
集英社
2021-01-26


作家小川洋子氏による、おとなの工場見学エッセイ。
あのベストセラー『科学の扉をノックする』の工場版ともいえる本です。
幼いころから変わらぬ小川さんの好奇心と工場愛がじわじわ心にしみて、今、日本のものづくりに携わる人々と、繊細で正確な数々の製品のこと、あなたもきっと、とても愛おしく思うようになるでしょう!
<目次>
細穴の奥は深い (エストロラボ<細穴屋>)
お菓子と秘密。その魅惑的な世界 (グリコピア神戸)
丘の上でボートを作る (桑野造船)
手の体温を伝える (五十畑工業)
瞬間の想像力 (山口硝子製作所)
身を削り奉仕する (北星鉛筆)

小川さんが見学された工場はどれも興味深いものばかりでした。
特に1番最初が簡単に言うと穴をあける仕事!穴を開けるとは?と興味をそそられました。
一言で穴を開けると言っても大きさも形も深さも色んなパターンがあって色んな技法があるんですよね。特にこちらの会社は女性の社長さんで、女性が働きやすい環境を作ることが目的だったそうです。素晴らしいです。
保育園の子供たちが大きな籠のようなものに何人も乗ってお散歩している光景は私も何度か見たことがあります。あれはサンポカーって言うんですね。知りませんでした。
鉛筆の作り方も知らなかったからビックリしました。
この作品を読んで、工場見学に行ってみたくなりました。でも、このご時世難しそうですね…。取材されたのはコロナ禍の前。現在はどうされているのか読みながら気になっていましたが、あとがきで書かれていました。やはり皆さん大きく売り上げが落ち込んだようですが、だからと言って気落ちせずに今の時代に合った商品を考えたり、売り方を考えたり、とても前向きでそれもとても素敵だと思いました。
何気なく使っているものが一人一人の考えによって、手によって生まれている。そう考えると何もかもが愛おしく感じます。物を大事にしようと思いますよね。読んで良かったです。
そして現状の諸々が収束したら、外に出て色んな世界を知りたいと思いました。

<集英社 2021.1>2020.3.1読了

ひとり旅日和 縁結び! 秋川滝美5

ひとり旅日和 縁結び!
秋川 滝美
KADOKAWA
2020-11-30


人見知りの日和はひとり旅に出るたびに、名物グルメ、絶景、そして温かい人との出会いに感動し、心が大きく成長していく。プライベートが充実すれば、仕事も恋も上手くまわりはじめ―。グルメ×旅×絶景!人見知り女王の成長物語。

シリーズ第2弾です。
主人公は相変わらず結構面倒くさめな性格ですが(笑)でも視野も広がっていって旅も楽しそうで、読んでいてこちらも旅をしている気分になります。
今回も色んな所に行っていましたねー。私は生まれも育ちも今住んでいるところも札幌ですが、函館は中学生の時に修学旅行で1度行ったきりです。全くと言っていいほど覚えていないので、歴史を巡る旅をしてみたいですね。ラッキーピエロのハンバーガーも食べてみたいとはずっと思っているのですが^^;
この作品の中で特に行ってみたいと思ったのは出雲と姫路ですねー。
出雲大社は本当に行きたいです。日和がレンタカーで行った神社も気になります。
姫路城も見てみたいなー。
そして恋のお相手とも何だか良い感じになってきて、これからも少しずつ進展していくのかなと楽しみにしています。続編もありますように。

<KADOKAWA 2020.11>2021.1.30読了

お探し物は図書室まで 青山美智子5

お探し物は図書室まで
美智子, 青山
ポプラ社
2020-11-11


オススメ!
お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

図書室というタイトルに惹かれて読みました。ずっと気になっていたのですがようやく読めた初読み作家さんです。
大福のような大きな司書さんというのがインパクト強いですね。お名前は小町さゆりさん。お団子頭でかんざしを挿しています。
5人の男女が図書室を訪れ本の相談と同時に少し人生の悩みも打ち明けます。
その時に本の案内と共にさゆりさんは羊毛フェルトで作った付録を渡してくれます。まるで意図したかのようなラインナップ。でもそれは自分が見つけ出した答えだとさゆりさんは言います。
性別も年齢も関係なく、皆さんが本を通して、図書室を通して変わって言っている姿を観れてこちらも幸せでした。みんな同じ区民だからリンクしているのも良いですね。
1番好きだったのは浩弥が初めて受け取った給料を全部お母さんに渡して感謝のメッセージを伝えたところ。それはお母さん泣いちゃうよね。こっちも泣きました。
20代の悩める女の子の話も、メリーゴーランドに乗っている40代女性の話も凄く胸に刺さりました。起業したいと思いつつ前に踏み出せない30代男性の話も、退職したお父さんと奥さんのお話もみんな良かった。読んで良かったです。
青山さんのほかの作品も読みます。

<ポプラ社 2020.11>2020.12.14読了

猫弁と星の王子 大山淳子5

猫弁と星の王子
大山 淳子
講談社
2020-09-16


婚約したものの、事情により、まだ結婚には至っていない百瀬と亜子。二人が喫茶店にいるとき、「ちょっと見ててもらえますか」と、百瀬の腕に渡されたのは、赤ん坊だった…!一方、上京してきた正水直は、入学金詐欺に遭い、途方に暮れていた。しかし人を助けたことがきっかけで春美と出会い、百瀬のもとへたどり着く。さらに、「死なない猫」の相談まで舞い込み、百瀬は今日も奔走中、事務所は一層賑やかに!果たして、百瀬と亜子の関係はどうなる―!?

前回で終わりだと思っていたので、また逢えて嬉しかったです。
6年振りなんですね。でもこの作品の中では多分時間は進んでいない?
今回は赤ん坊を手渡されたり、入学金詐欺に遭った女の子を引き取ったり、死なない猫の真相を請け負うことになったり何だかいろんなことがありましたね。赤ん坊の事はさておき、色んな出来事が繋がっていくのが面白くて、読む手が止まらなかったです。
百瀬は本当にどんなことがあっても怒らないですね。誰にでも手を差し伸べる。それで今回もたくさんの人が救われたと思います。
2人で甘い雰囲気にはなかなかなれないけど、百瀬と亜子の関係がとても素敵で理想的でした。
また2人に会えたら良いなと思います。

<講談社 2020.9>2020.10.20読了

推し、燃ゆ 宇佐美りん5

推し、燃ゆ
宇佐見りん
河出書房新社
2020-09-10


推しが炎上した。ままならない人生を引きずり、祈るように推しを推す。そんなある日、推しがファンを殴った。

巷で噂になっていた^m^本作を読みました。
あー…痛い痛い。胸が痛いよー。心が抉られました。
主人公のあかりはアイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注いでいる。アルバイト代を全て推しにつぎ込み、生活の全てを捧げている。でもだからと言ってお近づきになりたいとか恋人になりたいとかとは違う。推しはあくまで推し。あーわかるー。
帯に書かれていた「病める時も健やかなる時も推しを推す」って言葉が名言過ぎるなと思いました。
私も超絶具合が悪かったけどオーラス行ったことがあるわ…10年以上前なので許して←マスクしてたから。もうしないから…。
推しの一挙手一投足を見逃さず、トークを一字一句聞き逃さず、メモを取り、ブログに起こす。
分かる。分かるよ…。推しは私の背骨…分かる。分かるよ…。
人生の全てを捧げているわけではないけど(いや、捧げてるか?)、でも推しがいるから頑張れるって言うのは凄くあります。自分が辛い時、苦しい時、何よりも救われたのは推しの存在だったから。推しのいない生活なんて考えられない。生きる糧がなくなっちゃう。
長くオタクをしていると「推しは健康で幸せなら良い」と思うようになっていました。でも、この主人公のような状況に陥ったらどこかで幸せであればいいと素直に思えるだろうか…と考えてしまいました。
推しがいなくなった後は余生とあかりは言っていました。私もそう思うけど、でもたぶんあかりとは重みが違うと思います。はっきりとは書いていないけど、あかりは発達障害があって両親はそれに向き合っていません。あかりなりに一生懸命生きているのだと思うけど、周りが当たり前にできることが出来ないもどかしさ、悔しさ、それを分かってくれる人が身近にいないから、少し遠くにいる推しにすべてを捧げてしまう心情も分かる気がします。
最後はあかりの今後が気になって終わってしまったけど、推しを心に抱きながら、自分の人生を生きていってほしいなと思いました。
読んで思ったのは、私の推しには25年以上アイドルを続けてくれてありがとうと言いたいです。私の余生はまだまだ先になりそうです。私は幸せです。
とりあえず私の推しのメンカラが青じゃなくて良かったです^^;青だったらもっと心をえぐられていたと思います…。

<河出書房新社 2020.9>2020.10.5読了

よろず占い処 陰陽屋百ものがたり 天野頌子4



安倍家は男子が育ちにくく、祥明の父も祖父も、その蔵書に目がくらんで婿入りした貧乏学者である。初めて叔母のいる国立の安倍家を訪れた山科春記も、妖怪学を研究する身から、書庫が羨ましくて仕方がない。そして、初めて会った叔母の息子、中学生の祥明少年が書庫で読みふけっていたのは、稀少な『諸国百物語』の原本で…。くせもの揃いの登場人物たちが次から次にあらわれる、今昔のお蔵出しエピソード満載!

今回はスピンオフでいろんな登場人物の目線で沢山の物語が書かれていました。面白かったな。
最初は祥明が中学生だし、三井と倉橋が小学生の時の話もあったし、瞬太のお母さんの姪の馴れ初めも出てくるし。懐かしさもあり、新鮮味もありました。
これからまた話は展開していくのでしょうか。瞬太たちももう高校3年生だけど…。
本編も楽しみにしています。

<ポプラ社 2019.11>2020.7.27読了

居酒屋ぼったくり おかわり! 秋川滝美5

居酒屋ぼったくり おかわり!
秋川 滝美
アルファポリス
2019-11-01


東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、番外編!!

11巻で完結していましたが、番外編として帰ってきました!嬉しい。
またぼったくりの皆さんにあえて嬉しいです。そして、過去の話ではなくて完結後の話だったのも良かったです。
まあ、誰もかれもラブラブでごちそうさまとしか言いようがなかったですけどねー。
馨も良かったですね〜。まあいつかはとは思いましたけど。美音も馨も幸せになって両親はとても喜んでいますね。
美音と要の仕事の後の家での晩酌も素敵。ご飯もどれもおいしそうだし、面白い会話は相変わらず。どちらもスーパーハイスペックなのに本当に可愛らしい夫婦ですよ。
料理は相変わらずどれも美味しそうで、お話もどれも円満解決だったし、こちらも幸せな気持ちになれました。

<アルファポリス 2019.11>2020.2.24読了

ひとり旅日和 秋川滝美5

ひとり旅日和
秋川 滝美
KADOKAWA
2019-10-31


人見知りで要領の悪い日和は、仕事場でも怒られてばかり。社長から気晴らしに旅へ出ることを勧められる。最初はひとり旅など無理だと尻込みしていたが、旅好きの同僚に後押しされ、日帰りができる熱海へ。神社を訪れ、出来立ての茹で卵の味に舌鼓を打ち、干物の味に感動!さらにそこには、思わぬ出会いが待っていた。ひとり旅の楽しさに気付いた日和は、佐原、仙台、金沢、福岡と遠くへ足を延ばしていくようになる。少しずつ成長していく日和の姿は、仕事にも影響し始めて、周りの目も少しずつ変わっていく―。

日和は社会人2年目の24歳。私も初めての一人旅は24歳の時でした。場所は岩手。宮沢賢治を巡る旅をしたくて、盛岡、花巻、平泉へ行きました。花巻も面白かったですが、特に印象的だったのが平泉。奥州藤原氏の歴史をちゃんと知ることが出来て興味を持ちました。
だから、日和が旅先で沢山の事を吸収して前向きになっていく気持ちがとてもよく分かりました。もともと潜在能力はあったんですよね。過保護っぽいですし、自分をさらけ出していなかっただけだと思います。
実際に一人旅をして日和はどんどん変わっていきます。旅先での諸々は気持ちが分かるところがたくさんあって楽しく読みました。
私が行ったことがあったのは仙台と福岡。更に仙台は先月行ったばかりでしたし、行った場所も少しかぶっていたのでニヤニヤしながら読んでいました^^
先輩の麗佳さんも素敵な方でしたねー。旅のスペシャリスト。かっこいいです。
日和の一人旅の続編を読んでみたい気もします。恋の行方も気になりますし。
にしても、1年で5か所も旅をするなんてよく行くなぁ…なんて思いましたけど、私も1年に5ヶ所以上行くことざらにありましたわ。あっはっは←
来年もそうなったらいいなぁ。読み心地の良い作品でした。面白かったです。

<KADOKAWA 2019.10>2019.12.25読了

川っぺりムコリッタ 荻上直子5

川っぺりムコリッタ
荻上 直子
講談社
2019-06-27


大ヒット映画「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の監督が贈る、書き下ろし長編小説
「なんで生まれてきちゃったんだろうって、ずっと思っていました」
高校生の時に母親に捨てられ、知り合いの家や建設現場を転々とし、詐欺で入った刑務所で30歳を迎えた山田。出所後に海の近くの塩辛工場で働き始めた彼は、川べりに住みたいと願い、ムコリッタという妙な名前のアパートを紹介される。そこには図々しい隣人の島田、墓石を売り歩く溝口親子、シングルマザーの大家の南など、訳ありな人々が暮らしていた。
そんな山田に、役所から一本の電話がかかってきた。
幼い頃に別れたきり一度も会っていない父親が孤独死したので、遺骨を引き取ってほしいという――。
ずっと一人きりだった青年は、川沿いの古いアパートで、へんてこな仲間たちに出会う。
友達でも家族でもない、でも、孤独ではない。
“ひとり”が当たり前になった時代に、静かに寄り添って生き抜く人々の物語。

荻上さんの作品が大好きです。温かくて優しくてこちらも優しい気持ちになれます。
今回はとあるアパートが舞台。母親に捨てられ、いつの間にか詐欺に手を染め刑務所に入り、出所した山田。
川べりに住みたいと願い入居したのは「ムコリッタ」という不思議な名前のアパート。そこに暮らす人たちはどこか不思議でワケありな人たち。
山田も家庭環境が可哀想で、詐欺に手を染めてしまったけどどうか頑張ってほしいと思いながら読んでいました。根は真面目ないい子なんですよね。
アパートの住民のそれぞれの想いが分かってきて温かい気持ちになりました。
温かいご飯を食べられること、仕事が出来る事、生きていること。そのすべてを大事に丁寧に生きていきたいと思える作品でした。

<講談社 2019.6>2019.10.13読了

居酒屋ぼったくり11 秋川滝美5

居酒屋ぼったくり〈11〉
秋川 滝美
アルファポリス
2019-02-01


東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―。旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、感動の最終巻!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!

今回で最終回だったんですね…。まあ、美音たちも結婚が決まったし、そろそろ終わるだろうなと思ってはいたのですが。
今回はぼったくりが改装中だったので、お店でのあれこれが無くて残念でしたが、美音と要さん一家とのお食事会は面白かったですね。お姑さんも小姑さんたちも素敵な方々でよかったですよ。
これまでたくさん努力して、姉妹2人で頑張ってお店を切り盛りしてきた。もうハッピーエンドで良いんじゃないかな。こんなに今幸せだから、何か不幸がやってくるんじゃないかなんて心配する必要はないですよ。最後に要さんが言った言葉にこちらまで泣きそうになりました。
どうぞお幸せに。

<アルファポリス 2019.2>2019.4.11読了

よろず占い処 陰陽屋秋の狐まつり 天野頌子4



王子の町に怪しいキツネ、あらわる!?
長い家出から戻った瞬太は、夏休みに受けるはずだった補習をほぼ欠席したために、いよいよ卒業の危機に陥る。追加補習を受けながら頑張ろうとするが、家に新生児がいて寝不足になり、居眠りが止まらない。一方、またも連絡がつかなくなった葛城をさがすために、祥明は月村颯子を陰陽屋へよぶが、化けギツネは化けギツネをよび、事態は思わぬ方向に──。
文化祭、年末の狐の行列など、いよいよ冬に向かって季節はめぐる、人気シリーズ第11弾!

11冊目…読み始めた頃はまさかこんなに長く続くシリーズになるとは思っていませんでした^^;
瞬太達ももう高校3年生なんですね。瞬太だけを考えたら小学生みたいですけど…。
高校3年生の年末、学生生活もあと3か月。瞬太はどうなるんですかね。成長がほぼ止まった瞬太と人間は一緒には暮らせない。どういう結末になるのか楽しみです。
というか、本筋がなかなか進まないから早く進んでほしいです(本音)

<ポプラ社 2018.11>2019.4.4読了

土曜はカフェ・チボリで 内山純5

土曜はカフェ・チボリで
内山 純
東京創元社
2016-05-29


オススメ!
児童書の出版社に勤める香衣は、とあるきっかけで“カフェ・チボリ”を訪れ、常連客となる。美味しい料理とあたたかなもてなしに毎回すっかりくつろいで、常連客たちは、身の回りで起こった謎について語り始める。それらはいずれも『マッチ売りの少女』や『人魚姫』などアンデルセン童話を彷彿とさせる出来事で―。「皆さん、ヒュッゲの時間です」高校生店主のレンが優雅にマッチを擦ると、謎は瞬く間に解かれてゆく。土曜日だけ営業する不思議なカフェでの安楽椅子探偵譚。

何かの作品を読んだときに、巻末にこの作品が紹介されていたので気になって手に取りました。
デンマークにアンデルセンにヒュッゲ…北欧好きにはたまらないワードがたくさん登場して、読む前からワクワクしていました。読んで良かった。面白かったです。
「マッチ擦りの少女」「きれいなあひるの子」「アンデルセンのお姫様」「カイと雪の女王」の4編からなる連作短編集です。カフェ・チボリに集まるお客様が持ち込む謎に、常連客とオーナーが挑みます。
結末として好きだったのは「アンデルセンのお姫様」かな。私も人魚姫説に賛成したいです。
こちらのお店に登場する料理がどれも美味しそうだし、雰囲気もとっても素敵。私もカイのように人には教えたくなくて、1人で来たいと思うかも。お金持ち高校生のレン君のキャラクターも好き。完璧そうに見えるけどちょっと子供っぽいところが垣間見えるのも魅力的でした。
物語が続いていて仲間というかお友達が増えていくのも素敵です。その中で香衣が自分を見つめ直していい雰囲気に変わっていくのも良かったです。続編が出ても面白いかも。少し前の作品ですが、期待したいです。

<東京創元社 2016.5>H31.2.21読了

居酒屋ぼったくり10 秋川滝美5

居酒屋ぼったくり〈10〉
秋川 滝美
アルファポリス
2018-09-01


東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第10巻!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!

シリーズ第10弾。
亀よりもゆっくりだった(笑)要と美音の2人に怒涛の展開が待っていましたねー。
お互いを想い合うからこそ進まなかった今後の事、ようやく片が付いて、片が付いてからは早かったですね。まさに怒涛のような展開。要の仕事ぶりがよく分かります^m^
ずっと営業していた居酒屋ぼったくりがお休みの間のみんなの過ごし方が良かったです。
ウメさんを気遣ってのたこ焼きパーティ、めちゃくちゃ楽しそうでしたねー。
女子会+1人がとても楽しそうでした。
また、美音と馨が幸せになるために、近所の皆さんがとても気を遣って色々考えてくれているのが良かったですね。皆さんに愛されていてたくさんの家族がいるようでした。
要と美音の結婚式などは次にちゃんと登場するんですかねー。
愉しみなようなドキドキなような…。次回も楽しみです。

<アルファポリス 2018.9>H30.12.27読了

明日はきっと楽になる! 猪俣和沙



“お祈りメール"にうんざりしている就活女子、子宝に恵まれずに自責の念に駆られる妊活女子、家事と仕事の両立で爆発寸前の共働き女子……。
心身共に疲れ果てた女性たちが癒やしを求めてやってくるリラクゼーションサロン。
それぞれ境遇や立場も異なる彼女たちがそこで得たものは、癒やしだけではありません。
セラピストという家族でも友達でもない第三者にだからこそ話せる悩みを吐き出すことにより、自分の悩みを客観的にとらえ、その解決策を模索していきます。
ストーリーの中には、疲れを癒やすためのツボやリラックスの小技も満載。
物語を楽しみながら読み終えた後には疲労解消のポイントを知ることもできる、新感覚の小説です。

女性は男性以上に人生の岐路に立たされることが多いと思います。その様々な岐路に立たされた女性たちが主人公の連作短編集です。SNSに翻弄された女性以外は^^;分かると思う部分が少なからずありました。
私はマッサージは行くけど、リラクゼーションサロンというところには行ったことが無かったかな…。いや、同じなのかな?美容院の指名などもそうだけど、身近な人には言えないことでもちょっと近くてちょっと遠い、第三者になら話せることってありますよね。辛い時って視野が狭くなっているから、それを広げるためにも自分の心と体を癒してあげるのって本当に大事なんだなと読んでいて感じました。
最初と最後のお話が繋がっているのが良いですね。最初にセラピストの人が名乗らないからきっとそうなんだろうなと思いましたけど。「やりたいことを、やってみる」単純だけど大事なことだと思いました。
私も元気をもらいました。バスタブに使ってマッサージをして、明日が楽になるように生きていきたいです。

<幻冬舎 2018.9>H30.12.17読了

よろず占い処 陰陽屋開店休業 天野頌子4

(P[あ]4-12)よろず占い処 陰陽屋開店休業 (ポプラ文庫ピュアフル)(P[あ]4-12)よろず占い処 陰陽屋開店休業 (ポプラ文庫ピュアフル)
著者:天野 頌子
ポプラ社(2018-02-28)
販売元:Amazon.co.jp

瞬太がいなくなった!?
夏休み直前、陰陽屋でバイト中の瞬太の前にあらわれた実の母親を名乗る二人の女妖狐。育ての母みどりも含めた三人を目の前に、どうしていいかわからなくなった瞬太は、雷鳴とどろく嵐のなか店を飛び出していってしまった。それきり二日、三日、…ひと月たっても、戻ってこない長い家出に周囲の心配はつのり、陰陽屋にも埃がたまり始めるが、その頃瞬太は──。
思春期妖狐高校生と、掃除のできないイケメン陰陽師、へっぽこコンビのシリーズ第10弾!

シリーズ10冊目です。著者さん本人もおっしゃっていましたが、読み始めた頃はこんなに長いシリーズになるとは思わなかったなぁ。
前作でついに瞬太の生みの母が登場!…と思ったら事態は思わぬ方向へ向かい、瞬太は現在の両親に迷惑はかけられない、自分はどうしたらいいのかと混乱し、店を飛び出してしまいます。近所の人に「旅に出る」と言い、行く場所もないため両親や祥明が予想した通りの場所へ向かおうとしていたのですが、思わぬ人に声をかけられ思わぬ場所へ行きついてしまいます。
私は羨ましかったけどなぁ。1か月あるなら毎日観光したい…。
それにしても瞬太は高校3年生の割に本当に物事を知らなすぎですね。
留年云々以前に世間の色んなことを勉強すべきだと思いました。
まあ、私が偉そうに言えることではないんですけど^^;
それでも生みの母親が明らかになって、少し進展はしていくのかな。
瞬太の成長が止まり始め、人間と暮らしていくのが難しくなってきて、岐路に立たされつつあります。個人としては瞬太を心から愛し、18年も育て続けてくれた今の両親のもとにい続けてほしいとは思いますけど…。

<ポプラ社 2018.3>H30.11.26読了

くらげホテル 尾崎英子5

くらげホテルくらげホテル
著者:尾崎 英子
KADOKAWA(2018-05-31)
販売元:Amazon.co.jp

「本当なんですかね……ここに、異次元の世界があるって」
フィンランドの「ホテル・メデューサ」で出会った、日本から来た、年齢も性別もばらばらな4人。
人を(たぶん)殺してしまった男、何もかもうまくやれない女、妻に先立たれた男、子育てを終え第二の人生を始めた女。皆それぞれの事情でこの地にやってきていたが、共通しているのはどうやら、「異次元」や「メデューサ/くらげ」といった言葉、そして、地味にファンがいるお菓子「くらげキャラメル」に導かれて、ということのようだった。
さえざえと美しいフィンランドの森で、強い風が吹き抜ける。そして「向こうのほう」から来た、スミレという女性が案内したのは……。
異次元なんてあるわけない、けれど、あるかもしれない。この世界の、「本当の本当のこと」って、なに?
あなたは、異次元に行けるよと言われたら、行ってみますか? (フィンランド経由で)
ちりばめられたユーモアとフィンランドの空気に、心がすうっと楽になる、世界が広がるサプリ小説。

タイトルとあらすじに惹かれて手に取った作品です。初読みの作家さんでした。
それぞれ想いを抱える性別も年齢もバラバラな日本人4人が集まった場所はフィンランドのホテル・メデューサ。ここに導かれたのは偶然か必然か。
個人的にムーミンが大好きだし北欧雑貨が好きなので、まずフィンランドという国が登場したことで興味をそそられました。
フィンランドへはもちろん行ったことが無いですが、文章からこの物語で登場した場所が何だか幻想的で素敵なことが伝わってきます。
4人は素性が本当にバラバラだったけど、年配者二人の生き方が素敵だなと思いました。
典江さんが本当に素敵。旦那さんとの関係も、息子さんとの良い距離感も良いなと思いました。旦那さんと2人きりになった時、こんな会話ができるのが理想です。
多聞を若者と言って良いか分からないけど若者2人は未練があったのかな…。
考え方の違いもあると思うけど、でも、それぞれ自分の考えた意見が正解なのだと思います。心地良い気持ちになれる作品でした。

<KADOKAWA 2018.5>H30.10.5読了

愛してるなんていうわけないだろ 角田光代

愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)
著者:角田 光代
中央公論新社(2000-03-01)
販売元:Amazon.co.jp

空き地で花火をして大声で笑い、終電のプラットホームに声を響かせて走り、夜の闇に声を溶かすように尽きない話をし、言えなかったことや悲しいことを手紙に書き―。時間を気にせず靴を履き、いつでも自由な夜の中に飛び出していけるよう…恋人のもとへ、タクシーをぶっ飛ばそう!初エッセイ集復刊。

妹が友人からもらった本だそうです。でも妹は本をあまり読まない人で、もらってから数年経っても読んでいないから申し訳なく感じたらしく読んで!と強制的に貸し出され^^;読みました。
角田さんが若そうだな…と思ったら、1991年に出版された作品なんですね。途中で20代半ばと書かれていて納得しました。
何だか青春しているというか、なんというか…。
今までそこまで大した恋愛をしてきていない私としてはどうも冷めた目で読んでしまって^^;ダメですね。まあ共感は出来ませんでした。
でもきっと、私がおかしいのであって20代はこういう感じなんですよね、きっと。
人を好きになったら一生懸命で真っ直ぐ。眩しいですね。
印象的だったのは角田さんの友人の話で、顔は良いけど人間的にダメな男と出会い、帰りのタクシーでの仕打ちから運転手に励まされた話。タクシーの運転手さんが素敵すぎました。
若いって武器ですよね。その武器をほとんど使わないまま今に至ってしまって、私は後悔していないけどこういうもんなんだよね普通はと俯瞰して読めて良かったのかもしれません(笑)

<大和書房 1991.12
 中央公論新社 2000.3>H30.9.25読了

居酒屋ぼったくり9 秋川滝美5

居酒屋ぼったくり〈9〉居酒屋ぼったくり〈9〉
著者:秋川 滝美
アルファポリス(2018-03-01)
販売元:Amazon.co.jp

東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―。旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第9巻!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!

もう第9弾ですか。早いですね。
今回は美音と要のラブラブぶりも良かったですけど、周りの人たちの愛情も溢れていてこちらまで幸せな気持ちになりました。
商店街は近所付き合いが濃いですよね。だから全部見えちゃったりする。
悪気がないと思って突っ込んだことも言ってしまったりして。
最初の婆さんの話はホントイライラして仕方がなかったです。
でも、どちらの旦那さんも素敵でした。奥さんを守るためにちゃんと闘っていて、素敵でした。
アキとリョウもようやくですか。待ちくたびれましたよ←
でも確かにウメさんの言うように誰かさんたちよりは早かったかな^m^
話し方が変わるとかちょっとドキッとして微笑ましい。
幸せな気持ちになると同時に羨ましくもなりました。みんな素敵だなぁ。

<アルファポリス 2018.3>H30.5.23読了

川のむこうの図書館 池田ゆみる 羽尻利門5

川のむこうの図書館川のむこうの図書館
著者:池田 ゆみる
さえら書房(2018-02-04)
販売元:Amazon.co.jp

「図書館は好きじゃないんだ」竜司は図書館にいやな思い出がある。卒業前の自由研究で、美紀、悠人といっしょに班になった竜司。土器のかけらをきっかけに、三人は近所の遺跡を調べることに。“どうしたって、あそこへは行かなければならない”図書館へ通いながら、調べ学習を進めるうちに、いつしか、竜司の中で何かが変わっていく…。「坂の上の図書館」に続く、もうひとつの物語。

続けて「山の上の図書館」の続編を読みました。
前作に登場した竜司君のその後のお話です。春菜と同じあけぼの住宅に暮らし、ある日突然転校していった男の子。春菜と同じように母子家庭で母親の気まぐれにより引っ越しを繰り返し、どことなく何かを諦めているようなそんな男の子でした。前作でも出てきた出来事により図書館が苦手な竜司。それでも調べ学習のために図書館へ行かざるを得なくなります。それでもそこで、美紀や悠人と共に調べていくことでいろんな発見をし、興味を持ち始めていきます。
公園の管理人のおじいさんもいい味を出していましたね。さりげなく竜司の家庭についてを聴き、気にかけて手助けもする。元教師らしい優しさを感じました。
竜司自身も良い子なんですよね。図書館の本を破いてしまった時、どうしていいかわからなくて黙っていたけど、同じものを買って返せばいいと分かったら、自分が持っている少しずつ貯めていたお金も出し惜しみすることなく使ってすぐに図書館に謝りに行く。そして怒られることもちゃんと覚悟して。それに、破いてしまった時も責任転嫁もしなかった。その気持ちがある子だからきっと大丈夫と勝手に思ってしまっていました。
気の強い美紀と優しく後押しする悠人。この2人で調べ学習ができたことは、竜司にとって本当に良かったことだったと思いました。
矢田君に関してはある意味わかりやすすぎて微笑ましかったですよね。なんだかんだで美紀が言ったことは逆らわなかったし。嫌い嫌いも好きのうちって言いますからねー。多分実らないと思いますけど←
おじいさんの言った「図書館は宝の山」という言葉がとても好きです。その宝の山が私も大好き。いつかこのお話で竜司に優しく接した司書の人たちのように働けたら良いなと思いました。

<さえら書房 2018.2>H30.4.8読了

坂の上の図書館 池田ゆみる 羽尻利門5

坂の上の図書館坂の上の図書館
著者:池田 ゆみる
さえら書房(2016-07)
販売元:Amazon.co.jp

小学五年生の春菜が暮らすことになったのは、自立支援センター「あけぼの住宅」。ここでは、住む家のない母親と子どもが少しのあいだ暮らせる。あけぼの住宅のとなりには市民図書館があり、春菜は、生まれてはじめて図書館に入った。友人や司書、本との出会いが、春菜を少しずつ変えていく…

「あけぼの住宅」に来た当初は引っ込み思案で自信がなさそうだった春菜。ネグレクトではないようだけど母親に対して遠慮がちだし、嫌われたらどうしようって怯えているし、心配になるような女の子でしたけど、どんどん変わっていきましたね。
住まいの近くにあった図書館に行ったことで沢山の本と出会い、知識を蓄え、感性が豊かになっていくのが分かりました。
また、佐久間さんと出会えたことも大きかったですよね。彼女が前に出てくれたから頑張れたこともあって。佐久間さんは強い女の子でしたね。マイナスの事もプラスに変えるその強さ、私も見習いたいと思いました。
さりげなく図書館の仕事が書かれているのも個人的に嬉しかったです。
更に春菜が掲げた将来の夢。微笑ましかったです。
ジャンルとしては小学生向けの児童書ですが、大人も楽しめる素敵な作品でした。

<さえら書房 2016.7>H30.4.7読了

キラキラ共和国 小川糸5

キラキラ共和国キラキラ共和国
著者:小川 糸
幻冬舎(2017-10-25)
販売元:Amazon.co.jp

「ツバキ文具店」は、今日も大繁盛です。
バーバラ夫人も、QPちゃんも、守景さんも、みんな元気です。
みなさんのご来店をお待ちいたしております。――店主・鳩子
亡くなった夫からの詫び状、川端康成からの葉書き、
大切な人への最後の手紙……。
伝えたい思い、聞きたかった言葉、「ツバキ文具店」が承ります。

「ツバキ文具店」の続編です。読んでいてとても幸せになった作品だったので、続編が出てくれて本当に嬉しいです。今回は代筆屋の仕事よりも鳩子たちの家族の物語という印象が強かったです。晴れて家族となった3人。それだけでとても幸せだけど、よりよい生活を送っていくために考えていきます。
ミツローさんとポッポちゃんの関係がとても好きです。過去に何があっても、私たちは未来を生きていかなければならない。それを選択した2人の未来はきっと明るいです。でも、その過去についての意見がお互いを思うがあまりすれ違い、ケンカにまでなってしまって。でも、意見をぶつけ合えたから良かったのかな。
そしてQPちゃんが可愛い。本当に可愛い。QPちゃんのおかあさんになれて嬉しいという気持ちがひしひしと伝わってきました。
レディ・ババの存在が気になりますけど、無理に好きになる必要はない、感謝をすればいいって良い言葉だなと思いました。

<幻冬舎 2017.10>H30.3.29読了

居酒屋ぼったくり8 秋川滝美5

居酒屋ぼったくり〈8〉居酒屋ぼったくり〈8〉
著者:秋川 滝美
アルファポリス(2017-10-01)
販売元:Amazon.co.jp

東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―。旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第8巻!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!2018年春TVドラマ化決定!!

え?ドラマ化されるんですか?(誰に聞いている)
もう8冊目になるんですね。早いものです。
きっともうそろそろなんだろうなーと思いましたけど、来ましたねー。
要のプロポーズは私は別に嫌ではなかったですけどね。仰々しくすんごい演出しているよりはさらっとしているほうが個人的には好きです。ただお兄さんやお父さんやお祖父さんのはいただけないですけどね。
要と美音が一緒になるのは喜ばしいことだけど、それはそれで次なる課題があるわけで。
要の母親も味方ですし、どうにかなるとは思いますけど。
読者という立場なのに「ぼったくり」は無くならないでほしいなぁなんて思いながら読んでいました。良いな、幸せそうで←

<アルファポリス 2017.10>H30.1.7読了

テーラー伊三郎 川瀬七緒5

テーラー伊三郎テーラー伊三郎
著者:川瀬 七緒
KADOKAWA(2017-12-08)
販売元:Amazon.co.jp

老若男女よ、全力で着飾れ。退屈を吹き飛ばす、曲者だらけの痛快エンタメ!
「自分の人生は、自分以外のだれにもゆだねるな」
死にかけの商店街に突然飾られたコルセット“コール・バレネ”。
それは、少年の人生を変える、色鮮やかな“革命”の始まりだった。
福島の保守的な田舎町で、ポルノ漫画家の母と暮らす男子高生・海色(アクアマリン)。
17歳にして半ば人生を諦めていたが、ある日、古びた紳士服仕立て屋「テーラー伊三郎」のウィンドウに現われた美しいコルセットに心奪われる。
頑固な老店主・伊三郎がなぜ女性下着を――騒然となる町内を尻目に、伊三郎に知識を買われたアクアは、共に「テーラー伊三郎」の新装開店を目指す。
活動はやがて、スチームパンク女子高生や町に埋れていた職人らを巻き込んでいき……。
老若男女、強烈なキャラクターたちが活躍する骨太痛快エンタメ!

初読み作家さんです。この方の作品はずっと気になっていたのですが、今回ようやく手に取ることが出来ました。
タイトルが気になって内容はあまり知らずに読み始めたのですが、アクア同様寂れた商店街にいきなりコルセットが飾られたという展開にちょっと胸が熱くなりました。
自分の境遇に、自分の体躯に、自分の名前に、色んなことが積み重なって人生を諦めていたような少年アクア。身を守るようにひっそりと生きてきたアクアの前に突然登場した、コルセット、コール・バレネ。正直私は知りませんでした。それでもシャッター街と化している商店街に展示されたら目立つということは分かります。
伊三郎とアクアとスチームパンクに職人たち。それぞれ一人では決してなしえなかったことを、それぞれ出来ることで埋めて言った展開がとても好きでした。
何よりとても頑固そうで妻以外は信用していなさそうな伊三郎が、若者の考えもちゃんと尊重しているのが良かったです。中途半端に年を取っている人の方が所詮子供の言うことと受け入れていなかった気がします。80代と10代の交流、素敵でした。
そして最大の敵だった真鍋女史。彼女は自分が正しいと思っていることに自信を持っていて、自分が間違っているとはつゆほども思っていないんでしょうね。そして正しくともその正しさを証明した後、周りがどうなるかなんて考えていないんでしょうね。それはある意味正義の味方でもあり、敵にもなる。でもまあ、人は簡単に変わりませんから、アクアの母親のようにうまくかわしていくことしか解決策はないのでしょうね。いろんな考えの人間がいるわけですし。アクアの担任もいい味出していましたねー。田舎に押し込められて退屈していたという担任(笑)アクアをちゃんと一人の人として対等に話をしてくれる伊三郎と同じような人物でした。
そして職人の方々。もうかっこよすぎましたね。読んでいてこちらも胸が熱くなりました。そして読む手が止まらなくなりました。面白かった!

<角川書店 2017.12>H30.1.7読了

ミ・ト・ン 小川糸5

ミ・ト・ン (MOE BOOKS)ミ・ト・ン (MOE BOOKS)
著者:小川 糸
白泉社(2017-10-27)
販売元:Amazon.co.jp

昔ながらの暮らしを守る国ルップマイゼで波乱に満ちながらも慎ましく温かい生涯を送った女性マリカ。彼女のそばにはいつも神様の宿る美しいミトンがあった―。小説・小川糸、版画・平澤まりこのコラボレーションが紡ぎだす、愛しい物語世界。作品のモデルとなった国・ラトビアを旅するイラストエッセイも収録!

祖父母、父母、兄3人に囲まれて生まれてきたマリカ。
生まれてから成長し、大人になっていくまでを描いた作品でした。
たくさんの人に囲まれてすくすくと成長していったマリカ。そして、生涯愛する人と出会い結婚し、幸せな家庭を築いて。こちらまで心があたたかくなりました。
そんななか、戦争がはじまり、その幸せも暗雲が立ち込めていきます。
どんな時でも人の幸せを願い、ミトンを編み続けたマリカ。
最後はこちらまで元気づけられました。
「つらいときこそ、思いっきり笑う」この言葉を読んだとき、なぜだか涙が出てきました。職場でお昼休憩中に読んでいたから涙を隠すのが大変でした^^;
この作品を読めて幸せです。
ありがとうございました。
最後に書かれていたラトビアを旅するエッセイも素敵でした。

<白泉社 2017.10>H29.11.29読了

よろず占い処 陰陽屋狐の子守歌 天野頌子3

(P[あ]4-11)よろず占い処 陰陽屋狐の子守歌 (ポプラ文庫ピュアフル)(P[あ]4-11)よろず占い処 陰陽屋狐の子守歌 (ポプラ文庫ピュアフル)
著者:天野 頌子
ポプラ社(2017-01-06)
販売元:Amazon.co.jp

桜咲く四月。またも王子稲荷神社のお力か、無事高校三年生に進級できた瞬太。仲間達はそれぞれ大学受験を考えるなか、卒業もあやしい瞬太の将来の予定は真っ白。最近周囲との成長の違いも気になっていて…。また、葛城から陰陽屋に依頼されていた捜し人の月村颯子の登場により、瞬太の母親についての情報が次第に明らかに。瞬太と母との対面は近い―?悩める妖狐高校生と胡散臭いイケメン陰陽師、へっぽこコンビの人気シリーズ第9弾!

このシリーズももう9冊目ですか。早いですね。
瞬太の母親は誰なのか、何だかずーっと引っ張ってきていましたけど、最後にようやく真に迫ってきた…のか?
瞬太ももう高校3年生なんですね。見た目本当に中学生のままな気がしますけど^^;
ま、それについても後々書かれていきますが、高校3年生ということで将来のことも考えてきていましたね。瞬太が向いてる仕事なんてあるんだろうか(失礼)
次回こそは母親の事を詳しくお願いしたいです。

<ポプラ社 2017.1>H29.8.30読了

居酒屋ぼったくり7 秋川滝美5

居酒屋ぼったくり〈7〉居酒屋ぼったくり〈7〉
著者:秋川 滝美
アルファポリス(2017-03)
販売元:Amazon.co.jp

東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第7巻!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!

6を読んで2か月で読めるなんて!嬉しい。ということで新刊を読みました。
美音と要の中学生みたいな恋愛が可愛らしいですね^m^
中学生みたいだけど考え方は大人だったな。美音が要の家族からの攻撃←を受けたときの対応が凄すぎてかっこよかったです。要のストライキも。
くそ爺は美音を試して認めたっていうことなんですかね。。。
お母さんだって美音の事を気に入っているみたいだし何とかなりそう…かな。
まあそういう話はこのシリーズの中で出てくるのかは疑問だけど。
それにしても今回もどの料理もおいしそうでした。
今回は「ぼったくり」の危機もありましたが信頼されているということがちゃんとわかって良かったです。
今スコッチエッグと聞くとごちそうさんが思い浮かぶんですけど(再放送のごちロス)早い方も遅い方も美味しそうでした。コロッケパンも食べたい!

<アルファポリス 2017.3>H29.4.28読了

メシマズ狂想曲 秋川滝美3

メシマズ狂想曲メシマズ狂想曲
著者:秋川 滝美
小学館(2016-11-15)
販売元:Amazon.co.jp

滝田和紗、34歳。独身。彼氏の作り方も料理の作り方もさっぱりわからないまま、キャリアを重ねて、気がつけば係長に。出世は早いけど、このままでは、仕事と心中してしまう!?女性としての幸せって何!?仕事と外食ばかりでは、体も心も疲れるばかり。ゼロから料理を始めたい!恋にだっておおいに興味がある!そんな30代ちょっぴりさみしい女子、必読の一冊!

この方の作品、ぼったくりシリーズ以外で初めて読んだのですが…。
なんというか、騒がしい内容でしたねー。まず主人公が本当に口が悪くてうるさい^^;きっと仕事はできるんだろうけど読んでいてちょっと消化不良になったかなぁ。そして料理…出来なすぎじゃない?いくらできなくてもお母さんがご飯作っているところを見てたら大体想像がつくような気がするんだけど…。
そしてここまで料理が出来ないのにモテますねこの人(妬みか?←)
最後は良かったねって思えたけど、主人公に感情移入できないまま、うるさくてせわしない人だなと思って読み終えた気がします^^;
ぼったくりシリーズであんなに美味しそうな料理をたくさん書かれているのに、美味しくないようにも見せられるというのはある意味凄いのか←

<小学館 2016.11>H29.2.27読了

居酒屋ぼったくり6 秋川滝美4

居酒屋ぼったくり〈6〉居酒屋ぼったくり〈6〉
著者:秋川 滝美
アルファポリス(2016-09)
販売元:Amazon.co.jp

東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第6巻!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!

ついに恋人同士になった美音と要。
2人の恋愛は…小学生レベルですなぁ…主に美音のせいで。
あんた一体いくつだよ。どこに恋愛よりも公園掃除を優先する彼女がいる!?
近所の人だって大体わかってくれるって。もしくは馨がやってくれるって!
と何だか毒を吐きたくなりましたけども。
まあようやく何とかなって良かった。
でも、2人の関係はみをつくし料理帳を思い出させる感じでしたねぇ。ってこちらのシリーズもまだ途中で似てるのか似てないのか分かりませんが…。
それでもまあ見守っていくしかないんですかねぇ。
でも要は次男だしー。お母さんにも気に入られてるみたいだしー。何とかなるんじゃない?←まあそこらへんも見守っていくことにしましょう。
どのお話も面白かったですし、出てくる料理は本当にどれも美味しそうでした。食べてみたいな〜。近くにこんなお店があったらいいのに。
続編がもはや楽しみです。

<アルファポリス 2016.9>H29.2.21読了

よろず占い処 陰陽屋恋のサンセットビーチ 天野頌子3

(P[あ]4-10)よろず占い処 陰陽屋恋のサンセットビーチ (ポプラ文庫ピュアフル)(P[あ]4-10)よろず占い処 陰陽屋恋のサンセットビーチ (ポプラ文庫ピュアフル)
著者:天野 頌子
ポプラ社(2016-01-04)
販売元:Amazon.co.jp

年明け、期末試験の点がクリアできていれば、いよいよハワイへの修学旅行に参加できる瞬太だが、王子稲荷のご加護ははたして海外までカバーしてくれるのか。年末にひいた「旅行(たびだち)、難有り」のおみくじの暗示と、瞬太が留守中の祥明の冬休みが気になるハワイ編のほか、嫁と姑の間にはさまれて困り果てた男性の引越し相談、気仙沼からやってきた瞬太の年頃の従姉の起こす騒動など。へっぽこコンビの陰陽屋は今日も大繁盛!なシリーズ第8弾!

前回から引っ張っていたハワイへの修学旅行。行けて良かったね!と思っていたのに瞬太はほとんど寝てるからこっちも全然楽しめなかったんですけど←
ハワイに行くのにはお金がかかるよね…。それなのに食べたものしか覚えていないなんて…!あぁ…もったいない。
それでもまさかハワイに伏線があるとは思いませんでしたねぇ。
今回は全然瞬太の母親に関して進展がなかったですが、最後の最後に「えぇ!?」という展開があって驚き。次回はようやく物語が動くのでしょうか。
ホント、ようやくという言葉が正しいくらい待ちました^^;
続編が楽しみです。

<ポプラ社 2016.1>H28.11.21読了

わたしの容れもの 角田光代5

わたしの容れものわたしの容れもの
著者:角田 光代
幻冬舎(2016-05-26)
販売元:Amazon.co.jp

老いの兆しは、悲しいはずなのに、嬉々として話してしまうのはなぜだろう?減らない体重も、ひどくなる二日酔いも、乾燥する肌も…それは、劣った自分ではなく、新しい自分。変わる、というのは、実際はちょっとおもしろいことなのだ。「変わりゆくカラダ」を好奇心たっぷりに綴る。

等身大の角田さんの身体に関するあれこれが書かれているエッセイです。
角田さんの考え方素敵ですね。年を取るということを流れに任せているような感じ。まだまだ私は若いんだ!と抗っていない感じが良いです。
といっても私はまだ30代前半なので^m^お前が言うなという感じでしょうけども。
角田さんが年を取ったら感じるだろうと思っていたあれこれは私もそうなるんだろうなぁとビクついていたところもあったのですが、この本を読んだらそれも悪くないのかなぁなんてことも思ったりしました。
老いというのは衰えというのに比例するのだろうけど、それでもその自分の変化を楽しむくらいに感じようとするのは素敵だなと思います。
私はまだ年を取ったなぁと思うことはないけど、40代の半ば過ぎくらいからは同じように感じるのかな。そう思うのが楽しみだったりします。
それにしても角田さんは30代以降随分アクティブになったんですねー。
ボクシングを始めたりフルマラソンに挑戦したり。
角田さんはマラソンは歳を取ったら走ろうと思えてくると言っていましたけど、私は小学生から28歳くらいまで走っていましたが、逆に今は全然走りたくないです^m^もう少し年を重ねたらまた走りたいと思うようになるのかなー。もういいかなーめんどくさいから←

<幻冬舎 2016.5>H28.10.21読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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