苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

アンソロジー

近藤史恵リクエスト!ペットのアンソロジー5

近藤史恵リクエスト!  ペットのアンソロジー近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー
著者:近藤 史恵
光文社(2013-01-18)
販売元:Amazon.co.jp

「ババアと駄犬と私」森奈津子
東京でバリバリ働いていた私だが、実家へ帰ってきた。近所にはババアが犬を飼っており、その犬がダメ犬でいつもよく吠える。注意してもババアは聞く耳を持たない。
「最も賢い鳥」大倉崇裕
殺人事件が起きた現場で、ヨウムが取り残されていた。現場を見ていたようで怯えている。ヨウムが事件の鍵を握っていた。
「灰色のエルミー」大崎梢
永島は嫌々ながらも人材派遣の仕事をこなしていた。最近は定時で家に帰る。それは家で待っているエルミーがいるから。同級生だった美鈴が預かってほしいと頼んできたからだった。
「里親面接」我孫子武丸
「わたし」は宮下という男性と共に谷川夫妻を迎えた。里親面接を受けるためだ。夫婦を結果騙すことになるため、私は気が進まない。
「ネコの時間」柄刀一
真子が6歳の時、みゃーはやってきた。話すことが苦手だった真子にとって、みゃーは最大の理解者であり、話し相手だった。
「パッチワーク・ジャングル」汀こるもの
夫は優良物件だったと思う。しかし、一つの趣味を除いて。夫は爬虫類が大好きで、良いと思った生き物を飼ってくる。その爬虫類たちに悩まされていた。
「バステト」井上夢人
僕は叔父の家からもらったライフル銃をいつも見つめていた。あるとき、黒い猫が迷い込んでくる。
「小犬のワルツ」太田忠司
パニック障害を患っていたオルゴール専門の修理師をしている「私」の元へ親子がやってきた。息子の健太は私の飼い犬のステラが気になるらしい。
「シャルロットの憂鬱」近藤史恵
二度の不妊治療に失敗し、追いつめられていた真澄。夫の浩輔の提案で犬を飼うことにした。シェパードのメスで名前はシャルロット。一目で気に入り、一緒に住むことに決めた。

以前の本屋さんアンソロジーに引き続き、次はペットのアンソロジーです。
面白かったけど、私はペットを飼っていないので、そこまで思入れがなく…もちろん面白かったのですが、本屋さんの方が好きだったかなーなんて、失礼なことを思ったりしました。すみません。
ペットがテーマなので、犬猫が登場しますがそれだけではありません。
鳥類や爬虫類も登場します。初読みの作家さんも多かったですが、良かったです。
「ババアと駄犬と私」なかなか痛いところを突かれた作品でした。主人公の性格が分からなくもなく、また私も母親に似たような事を言われたこともあり。イテテテテ・・・と深手を負いました。飼い主はちゃんと犬をしつけてほしいですねぇ。
「最も賢い鳥」ヨウムって初めて知りました。事件との絡み具合が面白かったです。
「灰色のエルミー」猫にあんな秘密が隠されていたなんてビックリでした。永島と美鈴の関係は変わるのかな。ニマニマして読み終えました。でも、どう考えてもアメショーのメトロが分かりませんでした。残念。
「里親面接」私と宮下の正体に騙されました。気づかなかったな〜。やられました。でも、実際にもこういう事があるんでしょうか。だったら悲しいです。
「ネコの時間」ベタなお話なんですけど、やっぱり感動していい作品だなと思いました。初読み作家さんだったのですが、殺人事件とかグロい作品を書かれる方のイメージだったのでびっくりしました^^;
「パッチワーク・ジャングル」面白かったです!新婚生活が可哀相だなぁと始めは思っていたのですが段々雲行きが怪しくなっていって最後はまさかの展開。なんだかんだで良い終わり方で良かったです。
「バステト」怖かったです。あんな展開になろうとは。
「シャルロットの憂鬱」最後の締めくくりは近藤さん。いい締めでした。シャルロットと夫婦の関わりも良かったですし、事件の真相も良かった。もし子供に恵まれなくても3人なら素敵な家族でいられると思いました。
あと皆川さんの作品もあったのですが…私、あまりよく分からなくて割愛しちゃいました。すみません…

〈光文社 2013.1〉H25.3.21読了

大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー5

大崎梢リクエスト!  本屋さんのアンソロジー大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー
著者:大崎 梢
光文社(2013-01-18)
販売元:Amazon.co.jp

オススメ!
読書家としても知られる大崎梢が、今いちばん読みたいテーマを、いちばん読みたい作家たちに「お願い」して作った、夢のようなアンソロジー。十人の人気作家による書店モチーフの新作短編集。
「本と謎の日々」有栖川有栖
<華谷堂書店>に勤める詩織は学校に通いながらアルバイトをしている。
店長は本を一切読まないというが博識で、書店に訪れるお客様が投げかける謎の数々を見事に解決する。
ダブって小説を買った女性が本屋に「これから気を付けてくださいね」と言った意味は?書店員が一生懸命買ったPOPが次々と無くなる謎。悪天候の中、何も買わずに店内をうろつく男性。
「国会図書館のボルト」坂木司
ぼくは小デブでオタクな学生。僕のひそかな楽しみは、おじいさんが経営していえるさびれた書店で小山あきちゃんに出会う。ここでは写真集にカバーがかけられていないから中を見ることができる。
おじさんの知り合いもできた。そんな中、この書店で万引き事件が起きる。
「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」門井慶喜
バオバブ堂書店の外商班のチーフである松波さんの様子がおかしい。お弁当箱の中に入ったおかずが1品減ったと大騒ぎをしていた。それからというものずっと元気がない。しまいにはお弁当箱に石がつめられてくるようになった。
「モブ君」乾ルカ
大山美奈は書店でバイトをしているがお客様で気になる人がいる。いつも長時間立読みをし、何も買わずに帰っていく男性だった。美奈は勝手にモブ君と呼んでいる。なぜか彼を見ると不快感を感じる。
ある日、美奈の勤める書店が合併されお店が無くなるという話を聞く。
「ロバのサイン会」吉野万理子
ウサウマは初めて本屋にやってきた。山田ちゃんという女性とテレビ出演をし、有名になったためだった。ウサウマは人間の言葉が分かる。話を聞くと山田ちゃんの現状を知ることとなり、いてもたってもいられなくなった。
「彼女のいたカフェ」誉田哲也
賀地冬美はブックカフェでアルバイトをしている。そこでよく訪れる髪の長い、きれいな女性が目に留まるようになる。いつも何時間も難しそうな本を読んでいた。
「ショップtoショップ」大崎梢
田代と舟山はスタバでおかしな会話を耳にする。「鞄に入れる練習」「鞄に入れない練習」という言葉。不審に思った田代は下の階にある書店へ行こうと促す。
「7冊で海も越えられる」似鳥鶏
書店でやたらと棚の整理をする「整理屋」がいた。彼は閉店間近に店員に駆け寄ってきた。自分は海外留学をする予定であり、彼女に打ち明けた際に喧嘩になったらしい。その後彼女は彼に7冊の本を送ってきた。その意味が彼にはわからないという。
「なつかしいひと」宮下奈都
母親を失った僕は父と妹と、母の故郷へ引っ越してきた。母に似て本が好きだったはずなのに、しばらく本を読んでいなかった。商店街で本屋を見つけ、中に入ると同い年くらいの少女がいた。少女はお勧めの本を僕に教えてくれる。
「空の上、空の下」飛鳥井千砂
空港内の書店で働く私はお客様が「暇つぶし」に本を買っていく姿を見て仕事にやりがいを感じられずにいた。そんなある日、一人の男性に本について声をかけられる。

面白かった〜!
大崎さんがリクエストをして、本屋さんにまつわる物語を集めたアンソロジーです。
古書店でも図書館でもダメ。書店がらみの作品オンリー。なかなか斬新で良いですね。
私も書店が大好きで、時間があるとふらっと入っちゃいます。ケチだから本を買うことは正直あまりないのだけど、新刊チェックはさせていただいております。あの本に囲まれた感じが好きです。
あ、売上は雑誌で貢献しているつもりです。あしからず。
でも、私は本屋さんで働きたいと思ったことはないんですよね。某新古書店で学生時代にアルバイトをして懲りたのかも…。今考えたら色々とんでもなかった…。
私は図書館の仕事を選びました。私にはそっちのほうがよかったかな。お金にかかわることは苦手…。
公共図書館でずっと仕事をしていたかったけど、将来に不安を感じ司書という肩書ではありますが全く違う仕事に七転八倒している最中です。
本屋というくくりですが、いろんな目線があるんだなぁと思い、読んでいてとても面白かったです。
どの作品も大好きです。1番は選べません。それでも特に印象に残っているのは「ロバのサイン会」かな。ロバ目線が新鮮でした。
ということで、以下各作品の感想です。
「本と謎の日々」有栖川さんの作品は以前同じくアンソロジーで読んだことがあります。今回も面白かったです。色々な難事件(?)を瞬時に解決へ導きます。その真相が面白かった。
「国会図書館のボルト」タイトルがもうすでに好き。想像していたのと全然違ったけど、それでも好きでした。坂木さんの作品は本当に良いなー。そうですよ、どんな本でも国立国会図書館では所蔵していますから。僕とおっさんたちの活躍が素敵でした。
「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」タイトルがすごいですよね^^;そしてその通りなのも凄いです。奥さんが求めていた作品、私もすぐにわかりましたよ。というか、松波さんと奥さんの会話でまずそれが思い浮かびましたから。私も奥さんの味方ですよ。
「モブ君」良かったけど、最後の展開がちょっと読めてしまったので残念。主人公の本に対する熱い思いは伝わりました。
「ロバのサイン会」こういう視点もあるんだと読んでいてとても新鮮でした。だって目線がロバなんだもの。でも、テレビの力はすごいですよね。いい意味でも、悪い意味でも。山田ちゃんは犠牲者だと思います。でも、テレビに出演したおかげで得たものもあったんだろうなと思います。最後の終わり方が最高に良かった。
「彼女のいたカフェ」カフェにやってくる綺麗な女性が気になる主人公。でも別に同性愛者なわけではありません^^;でも、気持ちはわかります。同性でも素敵だなと思う人っていますよね。それにしてもその女性があの人だとは思いませんでした。私読んでないからなー。ある意味スピンオフですね。
「ショップtoショップ」あとがきにも書かれていますが、大崎さんってお客様目線で書くのは初めてなんですね。たくさん書かれているから意外だなと思いました。でも、考えてみたら確かにない。こういう謎解きを交えた感じは1度やってみたかったのだそう。私好みでした。
「7冊で海も越えられる」似鳥さんらしい温かいミステリでしたねー。7冊の中に石持浅海さんの本があったのがちょっと感動。石持さん好きなので。感想としては店長と同じ。見せつけやがってとしか思わない^m^
「なつかしいひと」こちらも珍しいけど良い視点だなと思いました。少女の正体は最初から何となく想像できましたけど、それでもあたたかくて素敵な作品でした。私も重松清さんの作品が好きです。ただし、痛いのは嫌いですけど^^;
「空の上、空の下」空港の書店という舞台が珍しいですね。そういえば私は空港の本屋さんで本を買ったことはないかも。なぜならすでに数冊用意しているから。本を「暇つぶし」に買う人がほとんどって確かにつらいかも。
でも、主人公の気持ちはすごくよくわかりました。私も本を読むからか「お勧めの本は?」とよく聞かれます。(社交辞令も含めて)でも、それって難しいんです。本が好きな人とならいくらでも話せるけど、全く本を読まない人、更にどういう作品が好きなのかわからない人に本を勧めるのってすごく難しい。だから出来れば社交辞令等で「オススメの本は何?」とは聞かないでほしいです^^;
坂木さんと近藤さんのアンソロジーも楽しみです。
※2/14補足
毎週火曜日にBS11で「宮崎美子のすずらん本屋堂」という番組があるのですが、そこでこの本が紹介されていました。いろんな業界のプロが選ぶ1冊という企画で。
そこで出たゲストの方がこの本を紹介されてたんです。「おお!君分かってるね!」と思うくらい感想が一緒で嬉しくなりました(すんごい偉そう)更にその人のオススメは似鳥さんの作品で、それも嬉しかったです。
この番組は1時間ずっと本の話題なので本好きにはたまらない番組だと思います。興味を持たれた方は是非。あ、でも4月から放送時間が変わるようなので気を付けて。

<光文社 2013.1>H25.3.8読了

短編工場4

短編工場 (集英社文庫)短編工場 (集英社文庫)
集英社(2012-10-19)
販売元:Amazon.co.jp

読んだその日から、ずっと忘れられないあの一編。思わずくすりとしてしまう、心が元気になるこの一編。本を読む喜びがページいっぱいに溢れるような、とっておきの物語たち。2000年代、「小説すばる」に掲載された短編作品から、とびきりの12編を集英社文庫編集部が厳選しました。
『かみさまの娘』桜木紫乃『ゆがんだ子供』道尾秀介『ここが青山』奥田英朗『じごくゆきっ」桜庭一樹『太陽のシール』伊坂幸太郎『チヨ子』宮部みゆき『ふたりの名前』石田衣良『陽だまりの詩』乙一『金鵄のもとに』浅田次郎『しんちゃんの自転車』荻原浩『川崎船』熊谷達也『約束』村山由佳

本屋さんで見つけて、好きな作家さんばかりだったので気になっていました。
図書館にリクエストが来たのでさっそく予約。
2000年代に雑誌に掲載された作品なので書籍化されているものもたくさんありました。伊坂さんと宮部さんと乙一さんと村山さんの作品は読んでいました。
それ以外で面白かったのは奥田さんかな。会社が倒産して主夫となった男性とキャリアウーマンとなった女性。世間の目は同情的でも、2人は上手い事言ってると思っていて、良いなと思いました。桜木さんの作品も面白かったです。
桜庭さんの作品は…よく分からなかった^^;桜庭さんらしいなぁという印象。
アンソロジーは知っている著者さんでも読んだことのない過去の作品を読めたりするので読んでいて楽しいです^^

〈集英社 2012.10〉H25.1.6読了

エール!15

エール! 1 (実業之日本社文庫)エール! 1 (実業之日本社文庫)
著者:大崎 梢
実業之日本社(2012-10-05)
販売元:Amazon.co.jp
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オススメ!
旬の作家六人による、お仕事小説アンソロジーシリーズ第1弾。六人の「働く」女性たちが、ときに悩み、へこみながら、自分らしい生き方を見つけていくさまを、気になる職業の裏側や豆知識も盛り込みながらいきいきと描ん。オール書き下ろし、文庫オリジナル企画。
「ウェイク・アップ(漫画家)」大崎梢
幾田祐里子は漫画家としてデビューして10年が経った。星川書店から出ている月刊誌「エリカ」でデビューし、ずっと順風満帆だったが、今は全く仕事が来ず編集者が自分と切りたいと言っているのを聞いてしまった。このまま無収入を続けると今のマンションにもいられない。祐里子は今まで経験したことのないアルバイトや派遣の仕事をする決意をする。
「六畳一間のLA(通信講座講師)」平山瑞穂
白根かほりは英語の通信講座の講師をしている。最近受講者の小柴太一、通称タイッつあんからのメールに戦々恐々としている。とにかくいつも質問メールを送ってくるのだ。そしてある日、ついに本人に出会ってしまった。かほりは身の危険を感じる。
「金環日食を見よう(プラネタリウム解説員)」青井夏海
日盛市郷土資料館でプラネタリウム解説員として働く赤石尚子。資料館がリニューアルするに当たりプラネタリウムが縮小し解説も無くなるという噂を聞く。何か脱却する手はないかと解説員同士で打ち合わせ、金環日食を見るためにお泊り会をしようと企画する。
「イッツ・ア・スモール・ワールド(ディスプレイデザイナー)」小路幸也
藤村はディスプレイデザイナーでかつては銀座の百貨店の仕事を請け負っていた。しかし、不況のあおりを受け今メインの仕事は地方の老舗和菓子店。それが悪いとは言わないが煮え切らない思いも抱いていた。ある日、その和菓子店の店長が近所の蕎麦屋を請け負ってほしいと頼む。その店へ行くと、藤村の知っている人がいた。
「わずか四分間の輝き(スポーツライター)」碧野圭
山口奈央は「スポーツ・ラブ」という雑誌の編集者からフィギュアの特集をするなら選手の恋愛ネタを提供してほしいと言われ思い悩む。城戸あかねという今注目の選手についてを書けと言われる。彼女は奈央が1番初めに取材した選手だった。
「終わった恋とジェット・ラグ(ツアーコンダクター)」近藤史恵
白岩小梅はダイエットに成功し英語も習得した。今はツアーコンダクターとして働いている。今回の目的地はフランスだった。今回の参加者リストを見て驚く。かつて付き合っていた男性と同姓同名の名があった。

アンソロジーです。お仕事小説というタイトルに惹かれました。書かれている作家さんも読んだことのある方ばかりでまた好きな作家さんばかりだったので楽しみにしていました。面白かったです。
30歳前後の女性が主人公。大好きな仕事でも思うようにいかなくて悩んだり苦しんだり。また大好きな仕事がしたいのに出来なかったり。それでも頑張っている姿に読んでいて胸が熱くなりました。
編集後記の最後に「今日も元気で、いってらっしゃい!」と書かれていて、何だか泣きそうになりました。
「ウェイクアップ」の祐里子は漫画家として生計を立てていたけどそれでは食べていけなくなりそうだということでたくさんの仕事に挑戦します。漫画だけじゃダメと思って違う世界に飛び込んだことが祐里子にとっての肥やしになったんですよね。最後が好きです。飛躍していってほしいなと思いました。お友達の睦美もとってもいい子でした。
「六畳一間のLA」通信講座の先生ってただ○付けをするだけじゃないんですね。私も進研ゼミはやっていたけどそれ以外は知らないので驚きました。最初はストーカーの話か?と思いましたけど^^;全然違いました。素敵で切ないお話でした。恩師って呼ばれるのは、かほりの真面目さからなんですよね。
「金環日食を見よう」最後の展開が思わぬ方向へ行ったので驚きましたが、今年タイムリーな金環日食の話題が物語になっているのが面白かったです。金環日食が観れるかどうかドキドキして最後の最後に…っていうドラマチックな展開が架空ならしらける部分もあるかもしれませんが本当の話ですもんね。私もこのプラネタリウムにいるようでした。北海道ではリング状には見えなかったので良いなーと羨ましかったです。
「イッツ・ア・スモール・ワールド」こちらも素敵なお話でした。1度高みを見てしまうとそうでもない仕事をしている自分に対して卑下したくなる気持ちも分かりますけど、それを相手に見透かされるほど情けなくて恥ずかしいことはないですよね。藤村はちゃんとそれに気付いたのだから、大丈夫だって思いました。
「わずか四分間の輝き」松岡が気持ち悪くて嫌でした^^;人の色恋沙汰を書けばいいのかースポーツマンシップを書かないでどうするーって思いましたけど、そんなきれいごとだけじゃダメなんでしょうか。奈央は甘いのかもしれないけど私もその考えに賛成です。
「終わった恋とジェット・ラグ」小梅は凄く自分の仕事に誇りを持っているんだなーって思いました。観光客への気配りがハンパないです。って、皆さんそうなんだと思いますが。でも元カレと遭遇するって嫌だなー。しかも浮気相手と結局結婚してるって結構へこむと思う。それでもちゃんと割り切って仕事できるのが凄いなーと。

〈実業之日本社 2012.10〉H24.11.10読了

いつか、君へGirls4

いつか、君へ Girls (集英社文庫)いつか、君へ Girls (集英社文庫)
集英社(2012-06-26)
販売元:Amazon.co.jp
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「てっぺん信号」三浦しをん
江美利は奥井先輩の事が好きだ。でも、付き合いたいと思わない。自分とは釣り合わないと思っているからだ。例えば同じクラスのしづくのような人とか。
「きよしこの夜」島本理生
前埜望は武田という男子が気になっていた。彼に告白されるが保留にする。望は1年前に姉を失っていた。自殺だった。
「カウンター・テコンダー」関口尚
諏訪は弥生という女性にテコンドーのカウンターを教えてほしいと懇願される。どうしても勝ちたい相手がいるのだという。
「宗像くんと万年筆事件」中田永一
私は小学6年生の時にあらぬ容疑をかけられた。同級生のこの万年筆を盗んだと思われたのだ。それを救ってくれたのは、宗像くんだった。
「薄荷」橋本紡
有希は彼氏を待っている間ヨッちゃんとおしゃべり。有希は中学の同級生だったナラオカジの事を思い出していた。
「ねむり姫の星」今野緒雪
OGがたどり着いた星には誰もいなかった。ボロボロになりながら茨の道を突き進み宇宙船を発見する。その中には自分が今まで一度も見たことのない、女性がいた。

Boysに続いてGirlsを読みました。こちらも豪華な作家さんがズラリと並んでいます。
読んだことのない方もいました。こうやって発掘する面白さもあるんですよねー。その分積読本が増えるというのもありますけど・・・^^;
「てっぺん信号」もう出てくる言葉の節々がしをんさんだなぁと思う。そんな言葉の使いまわしはしをんさんしかしないよって思います。そういう部分も好きで、いきなりぶっ飛んだ人が登場するのも好き。でも、そういう人は結構的を得た重たいことを伝えてくれるんですよね。面白かった。
「きよしこの夜」武田という男の子が最初は魅力的かなと思ったんだけど、結果ダメ男だったなという気がした。最初は優しいのかと思ったのだけど、情に流されやすいんだね。分かりやすいわー。
「カウンター・テコンダー」関口さんは初めてでした。面白かったです。読み始めに登場した「星の王子さま」が嫌いな理由。それは当然だわ。弥生は強い女性でした。凄くかっこよかった。
「宗像くんと万年筆事件」クラス中が一人の子を責めていじめる感じがもう乙一さんらしい嫌ーな感じが物凄くかもし出されていて嫌でした。言いたくないけど追いつめるの上手いですよね。でも、宗像くんはかっこよかった。素敵な男性になっていたらいいな。
「薄荷」ナラオカジがなかなか個性的で面白かった。やっぱり恋愛感情とはいわなくても多少は気になる存在だったんだろうな。
「ねむり姫の星」この方のお名前聞いた事があるなーと思ったら「マリア様はみてる」を書いている方なんですね。昔1冊だけ読んだことがあります。シリーズ冊数が多すぎて読むのを止めてしまいましたが^^;いきなりのSFで驚きましたけど面白かったです。2人は出会うべくして出会ったんですよね。雰囲気が昔読んだ「チグリスとユーフラテス」を思い出しました。

いつか、君へBoys5

いつか、君へ Boys (集英社文庫)いつか、君へ Boys (集英社文庫)
集英社(2012-06-26)
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「跳ぶ少年」石田衣良
翔太は今までバスケに情熱を注いできた。しかし怪我により断念。やる気を失っているときにTAMAKIというカメラマンに写真を撮らせてほしいと声をかけられる。
「僕の太陽」小川糸
窪田正喜氏はもうこの世にいない。彼の死んだ日に僕が生まれた。母はずっと父の事を想い続けていた。ある日、父との思い出の地、ドイツへ行こうと言い出した。
「ひからない蛍」朝井リョウ
大輔は交通事故で両親を失い、児童養護施設へやってきた。そこにいた中学生の佐緒里がとても優しくて気を許してもいいかと思い始めていた。
「サイリウム」辻村深月
ナオは友人のかっちに連れられてミントガールズのライブに言って以来ファンになった。姉の真矢子バンドの追っかけをしていた。
「正直な子ども」山崎ナオコーラ
城ノ内栄は肥満児だ。だからマラソンをすると必ずビリでバカにされる。転校生の王次郎はわざとオンナ言葉を使って目立とうとしている。
「少年前夜」吉田修一
圭太は高校2年生。夏帆という同級生と付き合っている。しかし夏帆の父親は圭太との交際を反対していた。むしろ、町全体が圭太の事と母親の事を知っていた。
「913」米澤保信
図書委員の堀川は同級生の松倉と利用者のいない図書室で暇をしていた。そこへすでに引退した浦上先輩がアルバイトをしないかと持ちかけてくる。

書かれている作家さんのラインナップを見て読みたい!と思いました。豪華ですよね。
タイトルからして恋愛ものなのかなと思いましたが、読んでみたら「君」というのはいろんな人がいました。どの作品もとても素敵です。Girlもあるのでさっそく読んでみようと思います。
「跳ぶ少年」やっぱり石田さんは最終的にこういう感じになっちゃうんだなと思いつつも翔太が人生に自分に絶望している所へ光が射したのが、良かったと思いました。「苦しむことでだって、人になにかを伝えることはできるんだよ」というTAMAKIさんの言った言葉が好きでした。
「僕の太陽」薫が良い子すぎて健気でした。そしてマサキさんをずっと追っていたお母さんもちゃんと薫の事を見ていたんだなと思って最後は感動しました。二人はこれで、前に進めると思います。
「ひからない蛍」大輔の佐緒里に涙ながらに言った言葉が胸が張り裂けそうでした。あなたのせいではないのに。事故だったのに。大輔は親を失った事で辛い経験をたくさんしたけど、大輔は強く生きていけると思いました。
「サイリウム」何かのオタクの人は、他のオタクの人の事、その対象の人をけなしちゃいけませんよ。そう思っていたとしても言っちゃいけません。自分だってどう思われてるか分からないんだから。でも、最後のお姉さんの行動にはちょっと「お」っとなりました。ホント、ファンはみんなただ純粋にファンで、マナーはちゃんと守ってほしいなぁ…
「正直な子ども」この作品に登場する大人たちが嫌いでした。大人が言った言葉は子どもに届いてしまうのに。サカエ達の担任もオウジの親も、教師失格だと思います。
「913」やっぱりミステリなんだなぁ・・・謎の解明のところはドキドキしました。請求記号、割と私も覚えてるけど2人は特に凄かったな。負けた・・・。

〈集英社 2012.6〉H24.7.22読了

最後の恋 MEN’S つまり、自分史上最高の恋。5

最後の恋 MEN’S: つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)最後の恋 MEN’S: つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)
著者:朝井 リョウ
新潮社(2012-05-28)
販売元:Amazon.co.jp
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オススメ!
「僕の舟」伊坂幸太郎
黒澤は若林絵美という70歳近い女性から依頼を受けた。旦那が寝たきりの状態になった今、かつて4日間だけ好きになった男性について調べてほしいと。
「3コデ5ドル」越谷オサム
ジョンは花を買いに来る日本人女性の事が気になっていた。話しかけたくても満足に日本語を話すことが出来ない。あるとき、その女性が車が動かず立ち往生していた。
「水曜日の南階段はきれい」朝井リョウ
光太郎はM大のMUMCに入ることがずっと夢だった。センターを終え後は二次試験を待つのみだった。あるとき光太郎は階段を掃除している荻島夕子が英語が得意だと知り、教えてもらうことにする。
「イルカの恋」石田衣良
中川あゆみは人材派遣の会社に勤めていたが激務のため3年で辞めた。家から近いカフェでアルバイトをすることに決めた。そこには千尋という綺麗な女性と裕介という男性が切り盛りしていた。
「桜に小禽」橋本紡
塔子と藤臣は同棲していたがそれぞれ一人で住むことになった。要は破局だ。2人でいた時の事を思い出す。
「エンドロールは最後まで」荻原浩
千帆は結婚することを止めた。しかし、止めた途端に出会いがあった。渡辺裕二という男性と知り合う。彼は3つ年下で医者だった。
「七月の真っ青な空に」白石一文
蓮はNPO法人を通して徳永という男性に出会う。徳永もそして蓮にもかつて大切な人を失った過去があった。

アンソロジーです。恋愛について7人の男性作家が書かれています。
いや〜・・・面白かったです。
男性目線の恋愛観がやっぱり女性目線とは違う気がして新鮮な部分もありました。
でも、1番読んでいて嬉しかったのは、伊坂さんの作品で黒澤が登場したことだったりして^m^久しぶりでした。お話も伊坂さんらしいとても素敵で好きでした。
越谷さんの作品も何だか甘酸っぱい感じで^^好きです。言葉が通じないというのがもどかしいですね。でも、2人でいるときの雰囲気、良い感じでしたよ。
朝井さんの作品が1番好きでした。学生の可愛い恋愛でした。階段を掃除する理由になんとなく予想がついたけどキュンキュンしちゃいました。2人は別々の道で、きっと光り輝くと思います。
荻原さんの作品は、千帆は最後は投げやりになったのかなぁ。それとも本当に好きだから言ったのかなぁ。私は信じられない。恋愛部分も悪い印象だったのと、妹が子供を産んで実家で肩身が狭いっていう部分が何だかリアルだった^^;実際そうなるだろうし。私は居場所がなくならないといいなぁ・・・なんて、全然関係ないところに反応してしまった。
どの作品も良かったです。男性目線の恋愛も面白いですね^^
でも、全部の作品ではないのだけど、結構「死」が絡んでました。それは偶然?なのかな。

〈新潮社 2012.5〉H24.7.11読了

宝石 ザ ミステリー3

宝石 ザ ミステリー宝石 ザ ミステリー
光文社(2011-12-15)
販売元:Amazon.co.jp
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いまいちばん読みたい作家の新作が、すべて読み切り書下ろしで登場!単行本2冊分のボリュームをこの価格でお届けします!東野圭吾、恩田陸、今野敏、大沢在昌、誉田哲也、東川篤哉、藤田宜永、門井慶喜、東直己、笹本稜平、鳴海章、小杉健治、麻耶雄嵩、深水黎一郎。
いちばんおもしろい物語がここにある!!

そうか、単行本2冊分だったのか・・・道理で読むのに時間がかかったわけだ・・・。
好きな作家さんが書かれている!ということで読んだのですが…
面白かったのは面白かったのですが、結構シリーズもののスピンオフっぽい感じの物語が多くて、読んだことのない作家さんの作品では事件については分かるけど人間関係については分からない部分もあって少しそれが残念でした。
東川さんの烏賊川市シリーズをここで読めたのは嬉しかったですが。
1番面白かったのは東野さんの作品でしょうか。多分シリーズものではなく、事件についても面白かったですし、最後が意外な結末だったので印象深かったです。って、1番最初だったのもあるかもしれませんが。
あとは今野敏さんの作品も面白かった。怪我をした相棒の代わりに来た定年間近の刑事とタッグを組む刑事の話なのだけど、絶対に凄い人なんだろうなと思ったんです。そうしたらやっぱり。凄さは地味なのだけど、その地味で地道な捜査が実を結ぶんだろうなと思った作品でした。
誉田さんはストロベリーナイトのシリーズなんだろうなと言うのはすぐわかったのだけど、いかんせん読んでいないのでキャラクターがつかめなくて残念でした。でも姫川刑事が凄い人なのは分かりました。(ザックリ)
1番期待していたのは恩田さんだったのだけど1番よく分からなかったかなぁ…。お兄さんの失踪を解明しているはずがどうして女性の手が登場するんだろう…そこで終わるし…続くんだろうか。どうなんだろうか…。モヤモヤして終わってしまいました。
あまりいいことをかけていないのですが、それでもこの刑事は好きだな。と思う作品もあったので、機会があれば元の作品も読んでみたいなと思います。

〈光文社 2011.12〉H24.6.7読了

しあわせなミステリー5

しあわせなミステリーしあわせなミステリー
著者:伊坂 幸太郎
宝島社(2012-04-09)
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「BEE」伊坂幸太郎 亭主関白の真逆を体現する男・兜。愛する息子も恐妻も知らない、彼の本当の職業は…殺し屋!?
「二百十日の風」中山七里 故郷の自然と思い出を守りたい。そんな主人公・夏美の前に現れた、不思議な男。彼の正体は…?
「心を掬う」柚月裕子 大人気、佐方検事シリーズ最新作。相次ぐ郵便事故に目を留めた佐方は、ありえない秘策で事件を解決する!?
「18番テーブルの幽霊」吉川英梨 今回の名探偵は…著者人気シリーズ「アゲハ」から飛び出した、ハラマキ捜査官の愛娘・菜月(8歳)。
大人気作家オール書き下ろし、“人の死なない”ミステリー。心にしみる、とっておきのアンソロジー。

とっても気になっていたアンソロジー、ようやく読めました。
伊坂さんの作品も気になっていましたが中山さんの作品も気になっていました。
今まで中山さんの作品を読もう読もうと思いつつ読んでいませんでした。面白いという事はうかがっていたのですが…ようやくです。
「BEE」兜が医者と話しているくだりで新幹線の中で複数の殺し屋が落ち合い数名が死んだという話が出たのですが、これは「マリアビートル」のお話ですよね。こういうリンクの方法もあるんだとちょっと嬉しくなりました。兜も殺し屋やってるのにどうして奥さんには弱いんだろう。奥さんの話は若干ウザいですよ。。。っていうかめんどくさい。最後のオチがそう来たかとウケました。
「二百十日の風」読んでて辛かったです。どうしてこんなに頑張れるんだろうと思いましたが、深くて強い理由があったのですね。高田先生は何かあるんだろうと思いましたがとてもかっこよかったです。
「心を掬う」柚月さんのお名前は拝見していましたが読むのは初めてでした。そしてこの作品はシリーズの1作なんですね。それは他の作品を読みたくなるじゃないですか。佐竹がとてもかっこよかったです。他のシリーズも読んでみたい!
「18番テーブルの幽霊」こちらもシリーズの1作なんですね。全く商売上手なんだから。とっても面白かったです。推理もなるほどと思いましたし、菜月ちゃんやりますね。生意気だけど頭が良い。きっとほかの作品はハラマキさんが活躍しているんですよね。他のシリーズも読んでみたいです。事件の諸々の真相も切なかったなぁ。

〈宝島社 2012.4〉H24.5.11読了

Happy Box5

Happy BoxHappy Box
著者:伊坂 幸太郎
PHP研究所(2012-03-08)
販売元:Amazon.co.jp
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東日本大震災から一年、「幸せ」について、人々の関心が高まっている――。本書はその「幸せ」をテーマに、ペンネームに「幸」が付く5名の人気作家が書き下ろした短篇小説集。
「Weather」伊坂幸太郎
大友は親友の清水と一緒の時は天気の話をする。それは女好きの清水と一緒だとそれ以外の話が墓穴を掘ってしまう可能性があるからだ。そんな清水が結婚をすることになった。清水には言っていないが新婦の明香里は大友の高校時代の彼女だった。その明香里に清水に不審な動きはないかと尋ねられる。
「天使」山本幸久
福子は77歳。掏摸師として生計を立てている。今日もいつものように人の多いショッピングモールへ行き人を観察していた。そして掏摸をした男の子供が福子を見つけ、話しかけてくる。
「ふりだしにすすむ」中山智幸
多喜田りり子はあるとき不思議な老人に出会う。彼の来世に自分がかかわっているのだという。初めは相手にしていなかったが、次第に彼の言っていることが気になってくる。
「ハッピーエンドの掟」真梨幸子
アイコの母親は水商売をしている。とても古い家に最新の電化製品が並んでいる。近所にチエちゃんという年上の女の子が住んでおり、アイコは姉のように慕っていた。
「幸せな死神」小路幸也
榎本帆奈はバーで一人で飲んでいるときに死神に出合ってしまった。死神の仕事についてを聴きだし、その中で死神は幸せと感じることが分からないことを知る。

名前に「幸」という字が入っている作家さんが書いた幸せがテーマのお話です。
編集の方が最後に解説されていましたが、読者としても物凄くアバウトな話だなと思いました^^;でも伊坂さんや小路さんだったら優しく承諾したんだろうなとも思いましたけども。他の3人は違うだろうという事ではなくあまり作家さん自体のことを知らないという事で…すみません。でも、こういうテーマがあるのって好きです。分かりやすいですし、読んでいて面白かったです。
「Weather」この作品が私は1番好きです。読んでいて1番幸せを感じました。女好きで出かけるときは常に女の子が隣にいるようなヤツだった清水が心を改めて結婚。でも、結婚式自体にやたらとこだわりを見せ、また結婚式前にも不審な行動を取っている。一体何を考えているのか。悪い事ではないだろうとは思いましたが、私全く気づきませんでした^^;KYな新婦側の招待客の言葉に大友と共にイライラしていたのだけど、その中で伏線があったんですよね。やられました。そしてきっと、清水は本当に足を洗って明香里を幸せにするんだろうなとも思いました。
「天使」主人公が掏摸師という事で決して良いとは言えない職業ではありますが、生きていくためには仕方がない時代もあったんだよね、とも思ったり。福子と子供たちの関係は良い方へ行って、まあまあ良い終わりになるのかなと思ったらまさかの展開。あの展開で、福子は幸せだったのかな。子供たちは幸せになるのかな。
「ふりだしにすすむ」初読み作家さんでした。最初よく分からなかったのですが^^;それでも最後は良い作品だなと感じられました。結構SF色が強いですが私はこういう奇跡があってもいいんじゃないかなと思います。それでお互い幸せを感じられたら良いんじゃないかなと。でも、とても細かいところなのですが主人公の老人に対するしゃべり方があまり好きではなくて…そこが気になりました。まあこの著者さんに限らず書かれていますし、今の女性はこういう喋り方をするのかもしれないですが。
「ハッピーエンドの掟」こちらも初読み作家さんです。以前「殺人鬼フジコの衝動」を読もうとしたのですが、その時の精神状態から読まないほうが良い気がすると思い挫折して^^;それから読んでいませんでした。編集者さんの言うイタミスを書かれる方がどのような幸せを書かれるのかなと思いましたが・・・う〜ん。幸せってなんだろうなと思う作品でした。とても面白くて最後の意外性にも驚いたのですが、テーマが幸せって考えると誰が幸せだったんだ?と思ってしまい・・・。何だか悲しくなりました。
「幸せな死神」タイトルと死神の雰囲気から、何となく伊坂さんの「死神の精度」を思い出したのですが、編集者さんも少なからず印象があったようで。それであえて書くというのがアンソロジーの醍醐味なのかもしれないですね。こちらの死神も素敵でした。感情はないですけど、気は遣えるし素敵な紳士でした。最後が切なかったですけど、死神はきっと幸せを感じることが出来たんですよね。小路さんらしい素敵な作品でした。

〈PHP研究所 2012.3〉H24.4.15読了

story seller2011(小説新潮2011年5月号)4

小説新潮 2011年 05月号 [雑誌]小説新潮 2011年 05月号 [雑誌]
新潮社(2011-04-22)
販売元:Amazon.co.jp
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「暗がりの子供」道尾秀介
莉子は「空とぶ宝物」と言う絵本を読んでいた。そこには真子という女の子が登場する。真子が自分と似ているような気がしていた。莉子にはおばあちゃんがいる。大きな手術をして入院しており、退院したら同居をするという。莉子は喜んでいたら両親は同じようには思っていないようだった。
「トゥラーダ」近藤史恵
誓は移籍し、リスボンへやってきた。同じチームのクレスカスの両親の家でホームステイをすることになった。日本と少し雰囲気も似ていて好きな街になりそうだった。両親が闘牛を見に行こうと誘い、意を決して見に行くとあまりに残酷でそのせいか体調を崩してしまう。
「R-18二次元規制についてとある出版関係者たちの雑談」有川浩
編集者が作家と待ち合わせをし、その場所を訪れるとすでに作家は来ていた。打ち合わせをする前の雑談の中で作家が人目を憚るような本をおもむろに取り出した。
「万灯」米澤穂信
入社以来海外支店で働き、実績を残してきた。今回の場所、バングラディシュでは苦戦を強いられている。天然ガスの存在するボイシャク村の長が開発にOKを出してくれない。しかも、他社まで参入しようとしているらしい。
「ジョン・ファウルズを探して」恩田陸
イギリスの作家ファウルズの評論。
「約束」湊かなえ
理恵子は国際ボランティア隊としてトンガへやってきていた。トンガ語に少し慣れてきた頃、日本から理恵子の恋人がやってくる。

大好きなアンソロジーのシリーズが雑誌に載っていることを知り、初めて雑誌の中の小説を読んでみました。重かった・・・。
今回書かれている作家さんもとても豪華で楽しみにしていました。
それぞれ面白かったです。流石皆様、貫禄がありますね。それでは感想をば。
「暗がりの子供」莉子の心の闇が、兄弟の1番上っていう同じ立場からしてみればちょっと気持ちが分かるところがありました。まあ、私はここまで物心が付いているときではなかったですが。真子という存在が莉子の支えになっていて、それはそれでよかったのかなと思ったのだけど、どんどん展開が怖くなっていって、どうなるんだろうとドキドキしました。最後がよかったです。お母さんも、莉子の気持ちが少しでもわかってくれたみたいでよかったです。
「トゥラーダ」このアンソロジーのときはいつも「サクリファイス」のシリーズですね。今回は移籍後のチカが登場。またなんだか雲行きが怪しくなって終わりましたが、このお話の続編は出るのでしょうか。
「R-18二次元規制についてとある出版関係者たちの雑談」・・・いや〜。すごいっすね。有川さん、本当に女性ですか!?と思わなくもないお話でした^^;私も以前本屋でバイトをしていたので、成年コミックの表紙は見たことがあるんですけど、確かに気持ち悪いって言う印象しかなかったなぁ・・・。それを読むくらいならAVをみたほうがいいって言うのは分かる気が。萌えキャラに関してもなるほどですね。確かに実際に存在したらあまりモテなそう・・・。絵とか小説の中だからいいんですよね。だから何でもかんでも映像化しないでくれ(そこ?)
「万灯」米澤さんらしいようならしくないような・・・。ミステリ要素はまさにという感じなんですけども。仕事内容が私には難しかったかな^^;トリックに関しては気づきませんでしたが、まさかあんなところで真相がばれることがあろうとは。海外ならではですね。凄い。
「ジョン・ファウルズを探して」タイトルから「イサオ・オサリヴァンを捜して」を思い出したのですが。こちらは実在の人物でしたね。私は海外文学をあまり読まないので全く知らない方だったのですが、何だか気になる方ですね。読むのが怖いですが「コレクター」を読んでみたいと思いました。にしてもイギリスってどうして世界で有名になっている人を称えないんでしょうね。エラリー・クイーンもそうですし、ホームズ像もあるけど、そこにいくのは観光客だけって聞いたことがあります。ホームズが好きって人もあまりいないとか。不思議ですね。
「約束」私、湊さんの作品って「告白」以外読んだことがないんです。いつも予約はするんですが、読まずに終わっちゃいます。先入観なんですけど、湊さんの作品は呼んでいて辛くて悲しい思いをするような気がして読めないんですよね。どうせ読むなら幸せな気持ちで読みたいと思うので^^;で、今作。理恵子のトンガでの生活はよかったです。きっと何かを抱えていると思うのだけど、それでも幸せそうに感じました。柏木という存在がすべてを打ち消してしまってますよね。理恵子は海外へ行ってよかったんですよ。そして広い世界を見てよかったんだと思います。でも、柏木のような人間はたくさんいそうだなぁ。外面がいいだけタチが悪いですよね。

このアンソロジー以外に、その次に書かれていた
「川と星 東日本大震災に遭って」という彩瀬まるさんの作品を読みました。
彩瀬さんは地震当日に東北へ旅行されていたそうです。
東北で過ごされた5日間が本当に生々しくてその場にいないのにとても恐怖を感じました。
私たちは遠くの地で心配をしているけど、地震を経験された人たちの思いはそんなものでは足りないくらい本当に多くの不安や恐怖を感じられているんだと思ったら本当に悲しくてなりません。
彩瀬さんは、東北の人ではないのに、東北に住まわれていてこれからの生活に不安を感じている方々が本当に手を差し伸べてくれて、優しい方ばかりだったのを読んでいて凄く感じて。どうしてこんなにすばらしい方ばかりがこんな思いをしなければならないんだろうと悲しく思います。
本当に、1日も早く皆様に笑顔が戻りますように。1日も早く、元の生活に戻れますように。ただただ祈るばかりです。

H23.7.18読了

放課後探偵団5

放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー) (創元推理文庫)放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー) (創元推理文庫)
著者:相沢 沙呼
東京創元社(2010-11-27)
販売元:Amazon.co.jp
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『午前零時のサンドリヨン』の相沢沙呼、『叫びと祈り』の梓崎優、来年の本格的長編デビューを控える鵜林伸也ら、1980年代生まれ、創元発の新鋭五人が書き下ろす学園推理。
似鳥 鶏「お届け先には不思議を添えて」……映像研究会が発送した箱の中身が、先方に到着した段階ですり替わっていた。しかし、すり替える機会があったとは思えない。犯人はいつ、どうやって中身を入れ替えることができたのか? またしても不可解な謎に巻き込まれた葉山君は、名探偵の先輩・伊神さんに助けを求めた――『理由あって冬に出る』から始まった好評シリーズ、待望の最新作。
鵜林 伸也「ボールがない」……絶対に百球あるはずのボールが、なぜかいくら捜しても九十九球しか見つからない。あと一球見つからなければ、家に帰れないのだ! かくして高校球児たちは、求めるボールの行方をなんと推理で突きとめようとするが……。2011年に長編デビューを果たす予定の新鋭が贈る、デビュー先行短編。
相沢 沙呼「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」……バレンタインの日、教室に戻った生徒たちが見たのは、教卓に積み上げられたチョコレートの山。みんなの荷物の中からチョコレートを抜き出して積み上げた犯人は誰か? そしてその目的は? 鮎川哲也賞受賞作『午前零時のサンドリヨン』の登場人物たちにふたたび会える、恋と謎のキュートな本格ミステリ。
市井 豊「横槍ワイン」……映画制作同好会の新作鑑賞会の最中、メンバーのひとりがワインを浴びるという珍事が発生し、〈聴き屋〉の柏木君は図らずも謎解きに駆り出されることに。ありとあらゆる可能性が提示されては否定された挙句、最後に残った予想外の真実とは? 大学生の右往左往をコミカルに描く〈聴き屋〉シリーズ最新作。
梓崎 優「スプリング・ハズ・カム」……掘り出されたタイムカプセルに入っていたのは、十五年前の卒業式で勃発した放送室ジャック事件の犯行声明。密室状況下から忽然と姿を消した犯人は、いったい誰だったのか――同窓会に集まったかつての放送部員たちは、嬉々として謎解きを繰り広げる。『叫びと祈り』の俊英が描く、せつない余韻が胸を打つ物語。

去年似鳥さんの作品を読んだ時に、アンソロジーでも書かれていますよと言う事を教えていただき、近くの図書館に所蔵があったので予約。ちょっと時間がかかりましたがようやく読めました。
全員80年代生まれだそうで。・・・うへぇ。同世代じゃないか。
でも、同い年と年下はいませんでした。ほっ。といっても年下の作家さんはもうたくさんいると思いますけどね^^;
どの作品も若々しくて可愛らしい学生が描かれていて好きでした^^本当に、可愛い!っていう人ばかり。こういうちょっと幸せになれるような本っていいですね。
短編の最後に東京創元社の編集の方ですかね?が解説というかその作家さんの経歴を書いている部分があるのですが、それも面白かったです。
特に梓崎さんの名前が良く出てきました。賞を獲られた時はもう全員一致で飛びぬけていたと。
でもわかるかも。「叫びと祈り」は1個上の人が書いた本とは思えなかったし^^;
今回の作品も他の作品がダメって言う事は決してないのですが、他の作品とテイストとか雰囲気とか違って。何だか貫禄があるような気がしました。
凄いですよね。梓崎さんの作品が出たら、絶対にこれからも読んで行こうと思います。
あと相沢さんの「午前零時のサンドリヨン」は以前から気になっていたのですが未だに未読で。今回スピンオフ?を読んでしまったので、もう絶対に読もうと思いました^^;
皆様、今年刊行予定の本があるようで、どれもとても楽しみです。
似鳥さんは5月下旬に出されたようで、そしてまた葉山君と伊神先輩のシリーズのようなので、いつになるかわかりませんが絶対に読みます。
この作品の中で好きだったのはやっぱり「スプリング・ハズ・カム」でした。
まさかあんな真相が隠されていたとは。思わず読み返してしまいました。た、確かに…。
あとキュンとして好きだったのが「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」と「横槍ワイン」でした。男の子が可愛かったです。

〈東京創元社 2010.11〉H23.6.17読了

シティ・マラソンズ 三浦しをん あさのあつこ 近藤史恵5

シティ・マラソンズシティ・マラソンズ
著者:三浦 しをん
文藝春秋(2010-10)
販売元:Amazon.co.jp
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NY、東京、パリ。アスリートのその後を描く、三つの都市を走る物語。
「純白のライン」三浦しをん
安部広和は、社長命令でニューヨークシティマラソンに出ることになった。目的は社長の娘の真結に変な虫がつかないように見張って欲しいのだという。
「フィニッシュ・ゲートから」あさのあつこ
南野悠斗は6年ぶりに冠城湊から連絡を受けた。彼は東京マラソンに出るのだという。
「金色の風」近藤史恵
両親の反対を押し切ってフランスへ留学した香坂夕。ひとり暮らしを始めた家の前の道をランニングしている女性を見かけるようになる。

マラソンをテーマに書かれた3つの物語。
3つの作品を読んで、何だかもの凄く走りたくなりました~^^って、休みの日は走ってるんですけども。たいした距離じゃないけど。
読んでいるだけだともの凄く優雅に走れそうな気がしますけどね~。実際に走るとくったくたでバッテバテなんですけど。
「純白のライン」は可愛らしい話でした^^鈍いね。お嬢様は広和のことが好きに決まってるじゃないですか。年齢なんて関係ないですよ。広和の境遇は「風が強く吹いている」のメンバーが卒業した後みたいな感じだなーと思った。広和はずっと長距離をしていて箱根へは行けていないのだそうだけど。2人の雰囲気がとても素敵でした。真結も、きっと完走できましたよね。
「フィニッシュ・ゲートから」は、なんだかもったいないですねぇ。そんな色恋沙汰で将来をつぶしてもったいないって思ってしまったのは私だけ?悠斗の上司が素敵でした。
「金色の風」も良かったです。ずっとずっと頑張ってきたバレエを辞めて、抜け殻状態の時に異国の地へ行ったのは良かったんだと思う。カンナとの出会いが良かったです。
どの作品もさらっと読めるんだけど、好きな話ばかりでした。出てくる人が、皆さん素敵です。

〈文芸春秋 2010.10〉H22.11.23読了

Story Seller35

Story Seller (ストーリー セラー) Vol3 2010年 05月号 [雑誌]Story Seller (ストーリー セラー) Vol3 2010年 05月号 [雑誌]
新潮社(2010-04-10)
販売元:Amazon.co.jp
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「男派と女派 ポーカー・フェース」沢木耕太郎
沢木耕太郎が旅先で経験したものを語る。
「ゴールよりももっと遠く」近藤史恵
現役を引退し、チーム・オッジからも離れた赤城。しかし、監督から指導者として戻ってきて欲しいと頼まれる。結局、赤城はその用件を飲んだ。引退する1年と少し前。引退の頃合かと思っていた頃に、石尾とともに九字ヶ岳へ行った時のことを思い出す。
「楽園」湊かなえ
裕太は目を覚ますと、隣に寝ているはずの雪絵の姿がないことに気付く。彼女は実家に帰ると言っていたが、家には戻っていないようだ。裕太は、彼女のパスポートがないことに気付く。
「作家的一週間」有川浩
作家と出版社とのやりとりの1週間を描く。ショートショートを書いて欲しいと編集担当に言われた作者。頼まれてまもなく、夫が不思議な夢を見たのだという。
「満願」米澤穂信
ある事件の弁護人を務めた藤井は、その被告人であった鵜川妙子からの連絡を待っていた。無事出所し、事務所を訪れると言う。電話を切ったあと、藤井は妙子の家に下宿していた学生時代を思い出していた。
「555のコッペン」佐藤友哉
土江田は、喫茶店で相席した女性に身の上話を聞かされ、息子の骨を見せられた。東京駅で土江田はその女性から血まみれのナイフを渡され受け取ってしまう。はたから見ると、土江田が女性を殺したように見える。土江田はその場を逃げてしまう。
「片恋」さだまさし
石橋南は朝方に警察から連絡を受ける。「シモダヒロヒコ」と言う人物がひき逃げにあったという。そういわれても、南にはその男性の事は何一つ知らなかった。

最後ですね〜。ちょっと寂しい。本当に豪華な作家さんたちが集結していたシリーズだったから。
今回も面白かったです。
沢木さんのエッセイ面白いです。他の作品も読んでみたいと思いました。
近藤さんの作品は、ついにチカと伊庭が登場しましたね。あの出来事も過ぎたようで物悲しかったです。でも、石尾はやっぱりかっこよかったです。赤城に向けた言葉がとても力強くて印象的でした。
有川さんの作品は・・・はじめ驚きましたよ^^;連呼しすぎでしょ。S理論は面白かったけど。全体的には有川さんの作品って言う感じでした。
米澤さんの作品はやっぱりミステリでした。
佐藤さんの作品は今までの集大成のようでした。土江田は、過去に一体どんな事をしでかしたのでしょう。どんな事をしていても、私も赤井と同じ気持ちだなぁ斗思いながら読んでいました。
さださんは初めてでしたね。さださんの本は何冊か読んでいますが、こういう感じのも書くんだ〜と驚きました。いい話だったと思います。自分がこの立場だったら嫌だけど^^;

〈新潮社 2010.4〉H22.10.31読了

チーズと塩と豆と 角田光代 井上荒野 森絵都 江國香織4

チーズと塩と豆とチーズと塩と豆と
著者:井上 荒野
販売元:ホーム社
発売日:2010-10-05
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10月放送の、NHK・BSハイビジョン紀行番組「プレミアム8」に登場する4人の女性作家が、それぞれヨーロッパのスローフードやソウルフードを求めて旅をし、その土地を舞台に書かれる短編小説アンソロジー。その小説は、ドラマ化され、番組に挿入される。井上荒野はピエモンテ州(イタリア)、江國香織はアレンテージョ地方(ポルトガル)、角田光代はバスク地方(スペイン)、森絵都はブルターニュ地方(フランス)。
「神様の庭」角田光代
アイノアは親族のしきたりである、何かあるときの大勢での豪華な食事の習慣が気に入らなかった。それは、母の病気の告知がその食事の場でなされた時に不満が爆発する。アイノアは必死で勉強し、バルセロナの大学へ進学した。それから世界中を旅するようになり、それがきっかけでNPO法人のアースガーデンに勤めるようになる。
「理由」井上荒野
アリダは30歳年上のカルロと結婚した。同い年のエルヴィラという娘もいる。周囲は反対したが、耳を貸さなかった。幸せな結婚生活を過ごしていたが、カルロは今病院のベッドで眠り続けている。
「ブレノワール」森絵都
絶交中の母親が危篤という知らせを受け、ジャンは数年ぶりに母と共に引き取られた親族の家へやってきた。この家では風習が多く、決まった食べ物しか食べない。そして母への反感からジャンはこの家をでてシェフを目指していた。
「アレンテージョ」江國香織
ルイシュとマヌエルは、リスボンからアレンテージョへ旅行に来ていた。予約をしていた民宿へ行くと、家出を繰り返しているエレナという少女と話をするようになる。

帯を見て、「あ、ちょうど今放送されているんだ」と思い、急いで録画予約。
1番始めに放送された井上さんのはもう終わっちゃったけど、他の3話は見れるようなので、ラッキーでした^^
作品はどれもその地方へ行っている様な感覚になりました。どの作品も何かしらの家庭の事情を抱えているのだけど、それでも結局
料理の雰囲気はヨーロッパらしくて、食べたくなりました。
番組はちょうど今日第3話が放送のようですが、旅行へ行って料理を食べて小説を書くって、魅力的ですよねぇ。
ヨーロッパの風景をテレビで見るのが楽しみです。

〈集英社 2010.10〉H22.10.18読了

Story Seller25

Story Seller〈2〉 (新潮文庫)Story Seller〈2〉 (新潮文庫)
販売元:新潮社
発売日:2010-01-28
おすすめ度:4.0
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「マリーとメアリー ポーカーフェイス」沢木耕太郎
沢木さんとお酒に関するエッセイ。吉行淳之介さんとお酒を飲み交わした事。飛行機の中で必ず飲むカクテルの話などを語る。
「合コンの話」伊坂幸太郎
3対3のどこにでもある合コンが行われた。その同時期に、一つの殺人事件が起きる。しかし、その殺人事件に対して合コンに参加していた彼らに関係する事は何もない。
「レミング」近藤史恵
赤城は石尾の言動をもっとエースらしくして欲しいと思っていた。同じチームの安西が、赤城に相談を持ちかける。安西は石尾に嫌われているのではないかと言う。
「ヒトモドキ」有川浩
父親には歳の離れた姉がいたらしい。その姉が諸般の都合で少しの間家族と同居する事になった。それが、この家族の長い悪夢の始まりだった。
「リカーシブル―リブート」米澤穂信
ハルカは複雑な過程の中、母の実家の町へ引っ越してきた。ハルカは、弟であるサトルのことが嫌いだった。
「444のイッペン」佐藤友哉
東京ビックサイトのイベントで444匹の犬が忽然と姿を消した。バイトの土江田は探偵の赤井と再会し、事件の真相に迫る。
「日曜日のヤドカリ」本多孝好
俺は2つ年上の真澄と結婚し、小学校5年生の弥生の父親になった。真澄は同窓会へ出かけ、2人で留守番をしていた。のんびりとした休日を過ごす予定だったが、数件の客が訪れる。

第2弾も予約が周ってきました^^では順番に感想を。
「マリーとメアリー ポーカーフェイス」沢木耕太郎
沢木さんの作品は初読みでした。深夜特急シリーズを薦められたことがありますが、結局読んだ事がなく。小説家と思ったらエッセイだったんですね。しかも吉行淳之介さんの名前が!読んだ事はありませんが、昔NHKで「あぐり」を見ていたのでちょっとびっくりでした^^
ブラディメアリーの話は面白かったです。
「合コンの話」伊坂幸太郎
3対3の合コンの話。中には友人の恨みを晴らすために乗り込んでいたり、オーディションの結果を待っている人がいたり、偶然前の恋人と遭遇した人がいたり、よく分からない人がいたり。
それぞれの抱える問題や考えている事が面白かったです。面白かったです。
あの人はただ者ではないと思いましたが、ラストは衝撃でした。
「レミング」近藤史恵
また、「サクリファイス」の話なのですね。ごめんなさい、「また」って思っちゃいました^^;いや、いいんですけど。でも、あまりにも憎悪が渦巻いている話が多すぎて若干辟易気味です・・・。
「ヒトモドキ」有川浩
1番怖くて、1番リアルな話だと思いました。
ひどいお姉さんです。でも、こういう人がいそうで怖いです。
姉弟はよく闘いました。そして、勝ったと思います。自分のやっていることは誰に何を言われようとも間違っているとは思わないんだろうなぁ。
お姉さんへの仕打ちも、弟の長い闘いも、本当に可愛そうでした。いい人生を送ってね。とか、思ってしまった。
「リカーシブル―リブート」米澤穂信
面白かったんですけど、ここで終わり?っていう感じでした。怖さも何もなかったので。米澤さんの作品はカナリハードルが上がってしまっています。
でも、長編もありそうな作品でした。
「444のイッペン」佐藤友哉
前回の話と若干繋がっているのですね。前回のほうが好きだったかも。
犬が消えた真相は、なるほどね。っていうくらいで^^;
土江田の正体がとっても気になります。
「日曜日のヤドカリ」本多孝好
面白かった!好きです。今回は好きです^m^
弥生がカナリ大人びすぎていますが、それでも同級生にしたことを考えたら子どもな部分もあるのかなとも思い。
マキオ君のお父さんについては予測できましたけど、でも良い話でした。好きです。

〈新潮社 2010.1〉H22.9.20読了

Story Seller5

Story Seller (新潮文庫)Story Seller (新潮文庫)
販売元:新潮社
発売日:2009-01-28
おすすめ度:4.0
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「首折り男の周辺」伊坂幸太郎
株に失敗した妻の借金を賄うため、長年住んでいた家を手放し、アパートに越してきた老夫婦。隣人が首を折られて殺害されていた犯人像に似ていた。
中島翔はクラスメートに幽霊はいないと言った事でいじめに遭うようになる。
小笠原は気の弱い男で、気が付いたら借金が出来ていた。ある日、小笠原は大藪と言う男に間違えられ、事件に巻き込まれる。
「プロトンの中の孤独」近藤史恵
かつてスペインでロードレースを経験した赤城直輝は、挫折を味わい日本に戻ってきた。所属するチームの雰囲気は居心地が悪かったが、同じように新参者の石尾豪という男が気になっていた。
「ストーリー・セラー」有川浩
妻が奇病に罹った。思考すればするほど脳の機能が低下する病気に。それは、小説家の彼女にとってはそれだけで「死」を示すものだった。
「玉野五十鈴の誉れ」米澤穂信
小栗家は祖母に支配されている。純香は感情を失った母と頼りない婿養子の父と祖母に怯えながら暮らしていた。15になったとき、自分に使用人がついた。それが五十鈴だった。
「333のテッペン」佐藤友哉
東京タワーの頭頂部で男が死んでいるのが見つかった。東京タワー内にある「てんもん商店」に勤める土江田はその事件を担当するらしい探偵と出会う。
「光の箱」道尾秀介
童話作家となった卯月圭介は、かつての同級生だった富沢と言う男から連絡を受け、同窓会の会場へ向かっていた。高校卒業後すぐに上京した彼は、地元に戻るのは久しぶりだった。戻る途中、彼は同級生だった弥生は来るのだろうかと考える。
「ここじゃない場所」本多孝好
郷谷利奈は同じクラスの秋山の事をずっと見つめていた。友達はリナが秋山の事を好きなのだと思っていたが、そうではなかった。

ずっと気になっていたアンソロジーです。ようやく読めました。
なんてったって作者陣が豪華!読まないわけにはいかないですよね。
では順番に感想を・・・
「首折り男の周辺」
伊坂さんらしい、登場人物たちが交互に登場して時間で上手く分けられている作品でした。こういう作品が好き!「ラッシュライフ」を思い出しました。
大藪さんはたくさん登場するけど、大藪さん本人だったのは、少年に最初に会った人物だけですよね?
中島君もどうなる事やらと思ったけど、何とかなってよかった。ご夫婦も。
そして、小笠原も。彼が1番変わったんじゃないでしょうか。
「プロトンの中の孤独」
「サクリファイス」の石尾が登場します。赤城・・・すみません、覚えてない^^;でも絶対に出てきているはず。このロードレースのシリーズはいつもスポーツだけではないゆがんだものが渦巻いている作品ばかりの印象です。続編が出るのなら、もっと爽やかなものが読みたいなぁ。って、そしたら物語にならないのか^^;
「ストーリー・セラー」
久しぶりの有川さん!と楽しみにしていたのですが、もの凄く重くて切なくて悲しかったです。
2人の出会いは本当に可愛らしくて素敵だったのですが、彼女が小説家になってからのいろんな問題が若い夫婦には重過ぎます・・・。この作品の単行本が出ましたよね。順番が来るのに時間がかかりますが、読むのを楽しみにしてます。
彼女が本を読むからか、若い女性が使わない難しい言葉を良く使うっていうところが、私は共感しました。私もよく、いろんな人に「何でその言葉を使うの?」とか「それ、どういう意味?」って良くきかれます^^;まあ、私は『読む側』の人間ですが。
「玉野五十鈴の誉れ」
この作品は、「儚い羊たちの祝宴」で感想を書いているので割愛。
でも、相変わらずコワカッタ・・・。
「333のテッペン」
佐藤さんの作品は初めてでした。読んだ感想としては、想像していた雰囲気と違うというか・・・読みやすかったです。イメージとしては奇抜で分かりにくいのかなぁ斗思っていたのですが。失礼いたしました。彼は助手になるんでしょうか。気になります。
「光の箱」
道尾さんは2度目です。どちらもアンソロジーの1作だけで長編を読んだ事はありません。面白かったです!こういう話だとは思わなかった。最後が感動的でした。
でも、騙されたなぁ〜・・・。いろいろやられました。
「ここじゃない場所」
本多さんはもの凄く久しぶりでした。多分「MISSING」以来じゃないでしょうか。
でも、すみません、なんだかよく分からなかった^^;
リナがひたすら被害妄想が激しくて1人で突っ走ってるのだと思った。
あの事件というか出来事も、自業自得のような・・・。う〜ん。

このアンソロジーいいですね!2,3も予約しているので、読むのが楽しみです。

〈新潮社 2009.1〉H22.9.8読了

蝦蟇倉市事件25

蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)
蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)
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「さくら炎上」北山猛邦
私は人見知りで、唯一の友達は陽子だけだった。陽子を街中で見つけ、声をかけようとしたが、同じ学校の男子生徒が近づいていった。デートなのだろうか。私はそっと後をつける。陽子たちは、人気のない、森の中へと入っていった。
「毒入りローストビーフ事件」桜坂洋
骨皮山レストランで、猫田という男性が亡くなった。知人3人と食事中に死亡したのだ。その知人、小説家の古辺、製薬会社に勤める葉隠、学者の麗子は誰が犯人が妥当なのか推理を始める。
「密室の本―真知博士 五十番目の事件」村崎友
上緒藍と古城賢蔵は緊張していた。真知博士の家を不可能犯罪研究会の代表として会うことになったからだった。そしてその帰り道。せどり同好会の多智花と遭遇する。多智花は貴重な本を、上緒に提供してくれるという。ただし、多智花が考えた謎を解かなければならないという。次の日の朝、2人が多智花の家を訪ねると、多智花は部屋で死んでいた。
「観客席からの眺め」越谷オサム
今村は大学受験を機に、蝦蟇倉を出ようと思っていた。今村は十王還命会に入会してからは友達も離れていった。唯一星野智代だけは、自分のことを心配してくれていた。今村は星野のことが好きだった。しかし、星野は吹奏楽部の顧問だった勝田の事を好きでいた。先日、勝田は何者かによって殺され、変死していた。
「消えた左腕事件」秋月涼介
中国茶専門の茶房「白蘭」で働いている柳由香梨は常連客の真知博士の関わった事件の話を聴く事が好きだった。今回は美術館で起きた殺人事件。この謎を博士よりも先に解いたらご飯を奢ってくれるのだと言う。同じく常連の靖美、亮とアルバイトの遠藤美樹とともに事件について考える。
「ナイフを失われた思い出の中に」米澤穂信
ヨヴァノヴィチは太刀洗万智に会いに蝦蟇倉にやってきた。彼女はライターとして不可能犯罪を追っていた。彼女はヨヴァノヴィチの妹の友人だった。今、万智が追っている事件は犯人が未成年で、被害者は容疑者の姉の娘だった。

蝦蟇倉市事件の第2弾です。
1弾とはまた違う若い作家さんが書かれています。
どの作品もどんでん返しで、何一つ当たっていた結末がありませんでした。
展開が面白かったのは米澤さんの作品かな。段々導かれていく真実に引き込まれました。
すごく腹が立ったけど、越谷さんの作品も面白かった。でも、あんな人がいると思ったら腹が立ってしょうがない。
ネタバレになってしまうので上手く説明できないのですが、どの作品もミステリ度満載で本当に面白いです。
今回は村崎さんと秋月さんが初読でした。
どちらも面白かったので、他の作品も読んでみようと思います。

〈東京創元社 2010.2〉H22.4.23読了

蝦蟇倉市事件14

蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)
蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)
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「弓投げの崖を見てはいけない」道尾秀介
蝦蟇倉市にある弓投げの崖は自殺スポットで、海岸線の蝦蟇倉スカイラインを走っている時に、弓投げの崖を見てはいけないという噂がある。
安見邦夫は妻への結婚5周年のプレゼントを持って家路を急いでいた。蝦蟇倉スカイラインを通ってもうすぐ家というところで、事故に遭う。
若い男3人が乗った車に衝突したのだ。若い男達は自分達の過ちを隠そうと怪我をしている邦夫に追い討ちを掛けた。
刑事の隈島は、被害者の妻の元へ向かう。かつての恋人だった相手を見て、必ず犯人を捕まえようと決意する。
しかし、容疑者と思われる男性が何者かに殺された。
「浜田青年ホントスカ」伊坂幸太郎
浜田青年は家出をして宿を探していた。〈スーパーホイホイ〉で相談員として働く稲垣さんに誘われ、ここで助手として働く事になった。しかし、働くためには条件があり、姿を見せないために違う場所でモニターを見て稲垣さんの働き振りを見て、1週間後に来るお客さんの相談を受けてほしいと言う。
そして、1週間は人に見られてはいけないという。
「不可能犯罪係自身の事件」大山誠一郎
真知博士は不可能犯罪の多発するこの蝦蟇倉市では有名な教授で、いくつもの事件を解決してきた。ある日、かつて自分の家でおきた事件を解決してほしいと水鳥という男がやってきた。
父親が10年前に殺されたのだと言う。詳しい話を聞こうとしたが、眠気が博士を襲い、いつのまにか眠っていた。そして目が覚めると、顔なじみの升田刑事がいた。水鳥と言う男が殺されているのだと言う。
「大黒天」福田栄一
輝之が帰宅すると、仕事の忙しい姉、靖美がすでに帰宅していた。
祖母の照子が倒れたのだと言う。原因の一つに、お店にあった大黒天がかつて盗まれたもので、返してほしいと言う謎の男性が現れたからだ。
祖父がそんな事をするはずがないと、靖美と輝之は真相を知るために捜査にのりだす。
「Gカップ・フェイント」伯方雪日
鳴海凪は高校生代表として格闘技の大会に出ることになった。市長の近藤が直々に格闘技を広めようとしている。大会の日、百々という男が乗り込んできた。近藤とその友人東川に用事があるようで、何か恨みがあるようだった。
翌日、東川が何者かに殺害されているのが発見される。そして、友人のチギルが銅像がないのを深夜に目撃したのだと言う。百々が行方不明になっていた。

だいぶ前に読み終えていたのですが、書く時間がなくて遅くなってしまいました。
面白かったです!
若手の作家さんが蝦蟇倉市という一つの都市を舞台にたくさんの不可能事件を書かれています。
どの方の事件も一筋縄ではいかないですねぇ。まったく予想がつきませんでした^^;
面白かったのは、作家さんは違うけど、登場人物が共通するところがあること。
隅島刑事とか、博士の助手の和戸とか。事件の事も繋がっていたり。
面白い!
本当に一つの都市が生きている気がします。
まあ、絶対にこんなところに住みたくないけど^^;

〈東京創元社 2010.1〉H22.3.24読了

きみが見つける物語 友情編4

きみが見つける物語  十代のための新名作 友情編 (角川文庫)
きみが見つける物語 十代のための新名作 友情編 (角川文庫)
「秋の足音」坂木司
坂木は電車のホームで白い杖を持つ若い男性を見つける。自己紹介をし、腕を貸した。男の名前は塚田といった。数日後再び出会い、塚田は坂木に話しかける。双子の男女が彼を尾行しているのだという。坂木は、引きこもりの友人である鳥井に相談する。
「いっぺんさん」朱川湊人
友人のしーちゃんの願いをかなえるため、一つだけ願いを叶えてくれるという”いっぺんさん”を探しに2人は小さな冒険に出かける。
「サマータイム」佐藤多佳子
小学校5年生の夏、進はプールで片腕のない広一に出会う。2人は休息に仲良くなり、進の姉佳奈とも親しくなる。
「あったかくなんかない」よしもとばなな
小説家になった私は、かつて仲の良かったまことくんのことを思い出す。彼は綺麗な顔立ちで名家の末っ子だった。しかし噂では当主の妾の子どもであるらしい。
「交差点」重松清
中学校3年生の6月に引越してきた大野。野球部に入部し、技術力の高さからいきなりレギュラーに抜擢される。それをきっかけに部員内でいじめが起きる。少年はかつて自分が転校生として感じた思いを知っているから、大野の味方になると決意する。

シリーズ4冊目です。
アンソロジーだけど、半分近く「秋の足音」なんだよね。もうすでに読んでいた作品でしたが、坂木と鳥井のコンビは大好きだから再び読みました。
そうだ、「引きこもり」探偵シリーズは、友達や仲間がどんどん増えていくんだよね。塚田たちとの出会いの章ですね。そうだそうだ、こういう出会いだった^^
坂木と鳥井、良いなぁ。私はこの2人を見ていると、違うコンビを想像してしまいます。この2人でドラマ化されるのならいいなぁと思うのだけど、それは絶対に絶対にないので、頭の中で妄想します^^;
このシリーズはまだ1冊しか読んでいないので、残り2冊、じっくり読もうと思います。
「いっぺんさん」はラストが感動でした。家族を大事に思っていて、じぶんのことよりも家族を優先させていたしーちゃん。無念だっただろうなと思う。でも、ラストは、ちょっとだけ報われた気がしました。
「交差点」も気になります。「きよしこ」のお話なんですよね。「青い鳥」を読んでから、「きよしこ」も気になってました。この作品をきっかけに、読んでみようと思います。
アンソロジーはいろんな作家さんの作品が読めるのが醍醐味ですよね。

〈角川文庫 2008.8〉H21.4.15読了

きみが見つける物語 スクール編3

きみが見つける物語    十代のための新名作 スクール編 (角川文庫)
きみが見つける物語 十代のための新名作 スクール編 (角川文庫)
「タンポポのわたげみたいだね」豊島ミホ
橘ゆみ子はサトという子と友達になった。いつも電車で通学していた。しかし、サトはだんだん休みがちになり、保健室で過ごす事が多くなった。最初はサトのところへ行くのが当たり前だと思っていたが、だんだんラクになりたいと思うようになる。
「心霊写真」はやみねかおる
クラスメートの由香が突然大声を上げ教室を出て行った。残された机には1枚の写真。誰かが心霊写真だといった途端、教室中がパニックになる。野村響子は幼馴染で登校拒否気味の虹北恭助の家へ向かった。
「三月の兎」加納朋子
半月前、受け持っているクラスの生徒、安藤麻衣子が殺された。ようやく落ち着きを取り戻し始めていた矢先、通りがかりの老婆にぶつかり、時価数百万のツボを割ってしまった生徒がいるという。小幡は保健室の先生である神野先生に相談する。
「このグラウンドで」あさのあつこ
来年の3月でこの高校は廃校になる。甲子園へ行くという夢も絶たれてしまった。最後の夏。信吾と彰浩と有一は3人でグラウンドにいた。
「大きな引き出し」恩田陸
春田光紀は新しい町に引っ越してきた。そのクラスの中に百人一首を全部暗記していると自慢している女の子がいた。しかし、光紀はそれが凄いとは思わない。光紀はもっとたくさんの記憶を「しまって」いるからだった。光紀は何故自分の能力を他人に言ってはいけないのか、わからない。
「空飛ぶ馬」北村薫
私は近所の人から子どものビデオ係を頼まれる。その夜、幼稚園にあったはずの木馬がなくなっており、朝にはまた元の場所に戻っていたのだという。私は円紫さんに相談する。
「沈黙」村上春樹
「これまでけんかをして殴った事はありますか?」何気なく聞いた言葉。大沢さんはボクシングをしている。だから聞いてみたくなった。彼は1度だけあるという。大沢さんは過去の忌々しい体験を話してくれた。

「きみが見つける物語」3冊目です。
2作、読んだ事がありました。懐かしいなぁ。
「三月の兎」は「ガラスの麒麟」で。「大きな引き出し」は「光の帝国」で。
どちらも高校生くらいのときに読んだので、割愛しようと思ったのですが、読見直しました。やっぱりいいですねぇ。加納さんも恩田さんも大好きです。
「円紫さんと私」シリーズも読みたくなりました。北村作品も、ご無沙汰だなー。
村上作品も久しぶりに読みました。といっても読んだことがあるのは「海辺のカフカ」だけですが。
まだまだこのシリーズはあるので、どんどん読んでいこうと思います。

〈角川書店 2008.6〉H21.3.29読了

きみが見つける物語 放課後編3

きみが見つける物語    十代のための新名作 放課後編 (角川文庫)
きみが見つける物語 十代のための新名作 放課後編 (角川文庫)
「地獄の詰まった箱」橋本紡
母親が突然家出し、父親の違う10歳下の弟と暮らしている17歳のみずき。
ある日見つけた箱の中に、小さな猫達がいた。しかし、すでにただの物体と化している子ばかり。1匹だけ、かすかに息があった。丁度その時、健一が通りかかり、動物病院へ行く事に。
「門のある家」星新一
お金が底をつき、叔父にお金を借りに行ったが断られた帰り道。不思議な洋館があり、そこの住民が自分を受け入れてくれた。妻と母親と、使用人がいる。何不自由ない生活。しかし、外出をすると、相手は数日も帰ってこない。
「西一番街テイクアウト」石田衣良
サンシャインシティ・アルパの噴水の前で、マコトは「サロメ」を読んでいる少女、香緒と知り合う。香緒に父親はおらず、母親が水商売をして生計を立てていた。
「雛の花」浅田次郎
僕の祖母は美しい人だった。お前が面食いなのは、祖母に育てられたからだ。祖父の言い方に惚気を本当に感じないのは、本当の事だからだ。幼い頃に亡くなっているが、凛として姉御肌な女性だった事は覚えていた。
「サボテンの花」宮部みゆき
6年1組の生徒達が考えた卒業研究は、なんとサボテンには超能力があるということを検証する事だった。権藤教頭は、顔なじみになった大学生の元へ行く。

「きみが見つける物語」2冊目です。
シリーズの作品もあったりして、分かりにくいなって言うのが第一印象。
本を読み始めようとしている人は、これを読んで、このシリーズの本を読んでみようって思うきっかけになるかも知れないけど。
でも、やっぱり素敵な話ばかりでしたね^^
「地獄の詰まった箱」これが1番分からなかったです。橋本さんごめんなさい。みずきの心の闇についてがどうも分からなくて。もちろん猫ちゃんの事はかわいそうだとは思いましたけど。いろいろ気になります。
「門のある家」流石です、星さん。この金持ちの洋館にあんな秘密があったとは。ラストはちょっとかわいそうで、面白いなぁと思いました^^;どうなるんでしょう・・・。
「西一番街テイクアウト」なんだか読んだことがあるなぁと、ずっと思っていたのですが、やっぱりありました。「骨音 池袋ウエストゲートパーク掘に収録されていました。もう大分前に読んだから忘れちゃった。でも、素敵な話。マコト、カッコイイね。香緒ちゃんも、いい子だね。きっといい女になるよ。
「雛の花」おばあちゃんが素敵で、カッコイイです。おかしな事はちゃんとおかしいというし、叱る時は叱るし。素敵です。そして、あの夜の出来事。おばあちゃんの女性らしさを垣間見た気がしました。
「サボテンの花」面白かったですね〜。宮部さんの書かれる少年、好きです。サボテンの花を育てていた理由がとっても素敵!権藤教頭の教育は間違っていなかった!最後は感動感動でした。

〈角川書店 2008.6〉H21.3.28読了

きみが見つける物語 恋愛編4

きみが見つける物語    十代のための新名作 恋愛編 (角川文庫)
きみが見つける物語 十代のための新名作 恋愛編 (角川文庫)
「あおぞらフレーク」梨屋アリエ
恋愛経験ゼロなのに何かと誤解されがちな美野里は「恋する気持ち」に興味津々。ある日、片思い中の下級生が降らせた青空の欠片をそっと口に含むと、それは極上の恋愛フレーバーのようで…
「しあわせは子猫のかたち」乙一
人と上手く付き合う事ができず、世界の全部を否定し遠ざける事でどうにか心を保ち続けていたぼく。一人暮らしを始めた古い一軒家での奇妙な「出会い」をする。人がいないのにいる気配がする。それは、ぼくの前に住んでいた人物だった。奇妙な同居生活が始まる。
「黄泉の階段」山田悠介
恋人である由美子を交通事故で失った。気力を失っていた板垣は、由美子と共通の友人である舞美から、死んでしまった恋人にもう一度だけ会えると噂される「黄泉の神社」についてを聞く。板垣はそこへ向かい、由美子に隠し続けていた秘密を打ち明け、謝ろうとしていた。
「植物図鑑 Paederia scandens var.mairei」有川浩
冬の終わりのある夜。会社帰りに自宅マンションの植込みの中で、空腹のあまり行き倒れていた男、イツキがいた。彼はさやかに向かって「お嬢さん、良かったら俺を拾ってくれませんか」といった。彼にごはんを食べさせ、お礼にと作ってくれた朝ごはんで胃袋をがっちり掴まれたさやか。2人の不思議な同居生活が始まる。
「小さな故意の物語」東野圭吾
学校の屋上から転落死した達也。小学生の時から親友の良は、その死に方に疑問を持ち、事件の真相を調べる事にする。達也は真面目で危ない事をしている良を叱りつけるくらいだった。そんな達也が屋上の杭の上に立って歩くという行動をするわけがない。小学生から達也と付き合っている洋子とともに調べ始める。すると、死の直前の達也を目撃した人物を見つける。

久しぶりのアンソロジー。全部恋愛系かと思ったのですが、どれも恋愛というテイストとはちょっと違って、面白かったです。他にもこのシリーズは色々出ているみたいなので、図書館に入ったら^^;読みます。
感想を順番に。
「あおぞらフレーク」は、すみません…あんまり好きではなかったです。美野里の性格がダメでした。後輩への裏切り行為と、流されている感じがダメでした。最後も何だかしこりが残るような…。すみません、悪口を書いて。
「しあわせは子猫のかたち」は、以前「失踪HOLIDAY」で読んでいるのですが、素敵です。やっぱり大好きな作品ですね。今回は読まなかったのですが、最後の手紙と、最後の最後の文章だけ読みました。それだけでも何だか感動してしまって。白乙一さんは大好きです。
「黄泉の階段」山田作品は今まで2作読みました。1作目を読んで、もう読むまいと思ったのですが、健君が山田作品の映画に出るって言うから「親指さがし」を読んで、再びもう読むまいと思い、それ以来読んでいなかったです。(酷い言い様)でも!山田さん、こんな切ない作品も書かれるのですね。彼女の問題を答えて階段を上がる彼氏。そして再会、別れ。切なくて、あったかかったです。最後は何となくよめましたけど、それでも良かったです。山田作品、また再挑戦しようかしら。
「植物図鑑 Paederia scandens var.mairei」は、「ありえない!」と思いつつ、引き込まれましたねぇ。最初の雰囲気は「きみはペット」を思い出しましたが。イツキ君、謎ですがさやかが惚れるのは分かる気がします。何より料理が上手いし(そこ?)多くの作品の中の一つって言う感じで、気になりました。これからの2人の事も気になるし、イツキの素性がわからないし。悪い人ではないと思うけど…。単行本とか、いつか出るのでしょうか。読みたいです。
「小さな故意の物語」この作品、東野作品でも初期の方らしいですね。そんなに昔の作品とは思わなかったですけど、テストの順位を廊下に貼るって言う行為だけ、昔っぽいなと思いました。私の時代ですらなかったもの。個人情報だからか?高校は模試の結果は貼ってたけど、定期テストはなかった。細かい所だけど。事件の真相は納得です。最初の真相だけだったら、どうして達也が危ない事をしていたのかって言う事の真相はわからないもんね。

〈角川書店 2008.9〉H21.3.6読了

こどものころにみた夢3

こどものころにみた夢
こどものころにみた夢

豪華作家陣が美しい絵とともに綴る、カラー版「夢物語」。
怖い夢、切ない夢、おもらしの夢?12篇の読む絵本。

夢の話です。
分かりにくいのもあれば^^;わかるかも…というのも。
多種多様です。
好きなのは島本さんの「さよなら、猫」かな。
エピソードが島本さんらしくてちょっと怖くて切ないけど。それが良い。
辻村深月さんの「タイムリミット」は続きが気になります。
これで終わり!?って言う感じだったので。続編とか…ないかな。

〈講談社 2008.6〉H20.10.7読了

Re-born はじまりの一歩4

Re-born はじまりの一歩

「よろこびの歌」宮下奈都
御木元玲はバイオリニストの母を持つ。
付属中学に進学する必要はない。音楽だけが全てじゃないと母親に言われて育ち、高校受験に失敗。
何となく、なじめない学校生活を送っていた。
高校の合唱コンクールで、玲は指揮者に推薦される。
「あの日の二十メートル」福田栄一
克彦は大学受験に失敗し、行きたくもない大学に進学した。やる気のない生徒と教授を見て、段々大学から足が遠ざかっていった。
モヤモヤとした気持ちは、水泳をする事で、少し和らいだ。
プールへ通うようになり、そこで80歳を超えているだろう佐山と言う男性に出会う。
泳げるようになりたいから、教えてほしいと言うのだ。
「ゴーストライター」瀬尾まいこ
戸村飯店の兄弟は容姿も性格も正反対で、弟のコウスケは兄が嫌いだった。
その兄が、家を出て上京するという。
コウスケは同級生の岡野から、ゴーストライターを頼まれる。
兄に、手紙を渡したいのだという。
「コワリョーフの鼻」中島京子
隣席で主婦3人がうるさく喋っていた。
話題はどんどん変わり、鼻の話になる。
その議論は、夫婦の間でも話された。私には、夫には言えない秘密があったのだ。
「会ったことがない女」平山瑞穂
唐津喜一はかつて自分を兄として慕ってくれていた江添辰巳の願いを聞かずにいたことを悔やんでいた。
その詫びをしようと、辰巳の行方を捜す。
詫びたい内容とは、辰巳の伴侶の不思議な能力が原因だった。
「瞬間、金色」豊島ミホ
転勤族の家に育ったシンジュは、転校先でナナミというクラスで浮いた存在の生徒と仲良くなった。
月日が流れ、ナナミに子どもが生まれた。
病院へ向かう途中、ナナミと過ごした日々を思い出す。
「残り全部バケーション」伊坂幸太郎
早坂家は離婚し、これから家族3人がバラバラに過ごすことになっていた。
そんな時、父のPHSに不思議なメールが届く。

ようやく順番がまわってきて、読めました。
読んで良かった。面白かった。
伊坂さんと瀬尾さん以外は初めて読んだ作家さんでした。
お二人の作品はとても!面白かった。
瀬尾さんの作品は、最新刊と結びついているんですよね。
行きつけの図書館にはまだ入っていないので、読めていないんです。残念。
仲の悪そうな兄弟ですね^^;
短編でしたが、私はコウスケが好きかな。素直だし。女性に対して不器用なのがまた可愛い^^
年配の人に大切にされる人って、良い人だと思うんだ。
出前に行ったら飴玉をくれるなんて、いくつになっても素敵な関係だなと思う。
あ~、本編が読みたい!
伊坂さんの作品も良いです!
全く無関係な世界で生きてきた一人と一家族を結びつけてドライブさせるんですから面白い。
結末のあと、どうなっちゃったのか、気になります…
私としては、毒島という男達をメッタメタにやっつけて血を流しながらもガッツポーズで戻ってくる岡田くんを想像します。ナンテネ^^
初めての作家さんでは、福田栄一さんの作品が好きです。
世代を超えた友情って、素敵ですよね~。
2人の絆が段々深くなっていくのが、良いなって思いました。
最後も、良かったですね^^佐山さん、良かったね。って、言いたくなります。
他の作家さんの作品も、読みやすくて良かったです。
アンソロジーはたくさんの作家さんを発掘できるのが醍醐味ですよね。

〈実業之日本社 2008.3〉H20.7.31読了

恋のトビラ5

恋のトビラ

オススメ!
「ドラゴン&フラワー」石田衣良
小島透子は大学2年生。20歳になるまでに彼氏が出来ると思っていた。
しかし、現実はそんなに甘くなかった。
あと2週間で20歳になってしまう。
そんな時、龍児という男性と出会う。
「卒業旅行」角田光代
羊子は友人とネパールへやってきた。個人で行動する事になったが、羊子は怖くてホテルを出ることが出来ない。
外を見ていると、日本語のメニューを書いている日本人を見つける。
「Flying Guts」獄本野ばら
私は今まで、本当にタイミングの悪い人生を送ってきた。
今回も、気になっている男性のいる企画部の人と飲む機会を逃していた。
「初恋」島本理生
葵は16歳の夏、先輩と出会った。高校を中退しており、煙草を吸い、酒を飲む。
先輩は、何処か大人びていて、寂しげだった。
「本物の恋」森絵都
チズは8年ぶりに、ある男性と出会った。
8年前の祭りの夜、彼と出会い、チズは衝撃を受けたのだ。

140ページくらいの短い作品でしたが、どの作品も心に残る作品でしたね。
1番って、選べないかも。
「ドラゴン&フラワー」は透子に対して、どうしてそっちの男を選んだの!?って思ってしまったし^^;
「卒業旅行」は不安を抱える羊子に対してケンイチの言った言葉は何だかいいな、と思うし。元気付けられるし。
「初恋」は結構好きだね。2人の何だかちょっと変わった会話が好きでした。
先輩、可愛そうな人だったのかな…
「本物の恋」も面白かった。2人の出会いも面白かったし、最後のオチがナイスです^^
やっぱり、恋がしたくなりましたね〜…
いいなぁ…

〈集英社 2008.5〉H20.7.29読了

恋のかたち、愛のいろ4

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「ごめん。」唯川恵
那美は部長からの内示でボストンへ異動が決まった。
それは、将来重要なポストへつけると決まったようなものだった。
那美は今の自分の立場が未だに信じられない。
すでに専業主婦となっている同期から歓迎会を開こうという話を持ち出され、かつての恋人渡部も呼んでいいかと聞かれる。
「星月夜」小手鞠るい
ニューヨークに留学していたリエコは、そこでティムという男性と出会う。
2人は次第に惹かれあったが、リエコは帰国する時期が迫っていた。
「苺が赤くなったら」畠中恵
恋人の修から苺の鉢をプレゼントされ、「苺が赤くなったら結婚しよう」と告げられた真生。
しかし、ルームシェアの同居人、静音と明菜も苺の鉢を持っており、同様の言葉を述べられたという。
「ブルースマンに花束を」原田マハ
今日、結婚式を行う亜子と響一。
2人はある人物が来るか、気になっていた。
それは自分の事を”ブルース”と呼ぶ、響一の父だった。
「号泣男と腹ペコ女」ヴァシィ章絵
息子の修平を保育園に預けた後、理世子はファーストフードで3人分の朝食を平らげる。
それは、あることをきっかけに自分が食べた料理が食べられなくなったからだった。
そのとき、号泣しながら本を読んでいる男性を見つける。
「掛け星」朝倉かすみ
夕子は小さな時から不憫な子として育った。
父親は女性を外で見つけ、家からいなくなり、付き合っている男性もいない。
34歳にして、見合いをする事になった。
「地上発、宇宙経由」角田光代
晶は見知らぬ人妻からのメールを受け取り、ちひろはかつて付き合っていた悠平に始めて持った携帯でメールを打った。
悠平はバイトの椿を食事に誘い、自分の話をする。
晶は人妻からのメールの返事を書き続け、同級生の椿の事を想っていた。

アンソロジーです。
これは面白かった!すきです。どの作品も良いです。
悲しい恋が多いけどね。でも、好きです。女性作家の作品だけのアンソロジーってはじめて読んだかも。
読んだ事がある作家さんは畠中恵さんと角田光代さんだけでした。
特に好きなのは「号泣男と腹ペコ女」かな。料理がおいしそうだったし、ちょっと変わった良い人の2人の組み合わせが、何だかほのぼのしました。
朝倉さん、最近知ったのですが、石狩市出身の方なんですね〜
札幌のとなり。私は札幌に住んでいるのですが、車で5分くらいで石狩に入るくらいの境目に住んでるので、近所。
出身の短大も、私、通勤で毎日通ってるぞ。ここまで身近に感じた作家さんは初めてです。
でも、ストーリーは1番、むむ?という感想でした。嫌ではないんですけどね。。。

〈徳間書店 2008.3〉H20.4.24読了

本当のうそ4

本当のうそ

優しいうそ、切ないうそ、悲しいうそ…。今、もっとも注目を集める、石田衣良、谷村志穂、神崎京介、大道珠貴、吉田篤弘、日向蓬、山本幸久、井上荒野、山之口洋、橋本紡、大島真寿美、甘糟りり子、12名の作家たちによる「うそ」をめぐる珠玉の物語集。

アンソロジーです。
12人もの作家さんの作品が読めるなんて、贅沢な本でした^^
初めて読んだ作家さんもたくさんいらして^^
特に好きなのは石田衣良「アイスドール」吉田篤弘「イヤリング」橋本紡「雨、やみて」かな。
ちょっと相手にひどいけど山之口洋「プロパー・タイム」はスカッとしました。
やっぱり私はやさしいうそがいいです。
浮気している時にする奥さんへのうそとか、最悪です。
吉田さん、橋本さん、山之口さんは初めて読みました。
他作品も読んでみたいなぁと思います。
にしても。
いろんな恋愛がありますね。

〈講談社 2007.12〉H20.4.22読了

不思議の足跡4

不思議の足跡 最新ベスト・ミステリー (カッパ・ノベルス)

小説短編集は売れないと言われる。
複数作家によるアンソロジーとなると、さらに敬遠されがちになるのが実情だ。
かく言う筆者も、どうせ読むならドシンと重たい長編を、と思ってしまう。
が、ご存じだろうか?世に傑作と謳われる映画の多くは、短編小説を原作としている事実を。
発想と構成という点において、作り手が投入するエネルギーは長編も短編も変わらないのだということを。
本書に収録された玉編の中に、十年後の伝説が潜んでいる可能性は十分にある。
決めるのは時間、確かめるのはあなただ。

最近アンソロジーを多く読んでいます。
通勤中に読む事が多いので、短い方が読みやすいんですよね。
15人の作家さんのアンソロジー。未読の作家さんは6人でした。
好きなのは「酬い」「隠されていたもの」「チヨ子」「Do you love me?」ですかね。
「隠されていたもの」のストーリーは途中からなんか知ってるな〜と思ったんですよね。
思い出しました。
「世にも奇妙な物語」で松下由樹さんが演じていた物語でした。
原作があったんですね〜。面白かったです。
米沢さんの作品もさくさく読めました。
幽霊くんの話が面白かったです。最後がちょっと切なかったですね。

〈光文社 2007.10〉H20.3.6読了

本からはじまる物語4

本からはじまる物語

豪華執筆陣全18名による「本屋」「本」をテーマにした18のストーリーを収録。
ファンタジー、ミステリーなどバラエティあふれる掌編小説集。
書店向け広報誌『しゅっぱんフォーラム』連載を単行本化。

アンソロジーです。
本当に多種多様でした。お腹いっぱいです。
本にまつわるアンソロジー。
本好きにはたまらないテーマですよね。
特に好きなのは「十一月の約束」「白ひげの紳士」「本屋の魔法使い」「23時のブックストア」ですかね。
「23時のブックストア」は、こんな恋愛してみたい!って思いました^^
私も本読みですが、気の合う人っていないんですよね。
男性で好きな作家さん10人挙げて、1人でも好きな人が一緒だったら、好きになっちゃうかもしれないです。
とても豪華な作家陣ですし^^
満足な作品でした。

〈メディアパル 2007.12〉H20.3.3読了

絶海 推理アンソロジー4

絶海 (ノン・ノベル)

無人島―それはまさに「絶海の密室」である。
この閉ざされた空間で四つの不可能犯罪が起こる!
廃墟の島で、あり得ない状態で発見された三死体の謎。(恩田陸)
一人、そしてまた一人と殺される島で疑心暗鬼に陥っていく逃亡者たちの戦慄。(歌野晶午)
無人島に幽閉された作家が重要な目撃者となった奇妙な事件。(西澤保彦)
異常な殺人鬼が潜む島に取り残された少女たちが体験する極限の恐怖…。(近藤史恵)
いま最も注目される四人の気鋭作家が、ミステリー・ファンには堪えられないテーマに挑んだ推理競作、ここに誕生。

ずっと積読してた本。
「puzzle」は読んでいたので、割愛しますが。
歌野さんの作品って、読んだ事がなかったです。
面白かったですね。段々極限状態になっていく人を見て、さらにそんな真実が!
みたいな。
西沢さんの作品は・・・実名で作家さんの名前が出てくるのがすごいですね。
何か聞いたことがあるなぁっていう名前が出てきて、本当にいる方なんだからね。
近藤さんの作品は、じわじわ怖い作品だったなぁ。
なんだか切なかったです。

〈祥伝社 2002.10〉H20.2.21読了

午前零時3

午前零時

今夜、運命は変わる、変えられる。豪華執筆陣が、イタズラな世界の24時×13夜を描いた掌編小説集。
長針と短針が交わる真夜中の1秒間、運命へのカウントダウンが始まった――
鈴木光司、坂東眞砂子、朱川湊人、恩田陸、貫井徳郎、高野和明、岩井志麻子、近藤史恵、馳星周、浅暮三文、桜庭一樹、仁木英之、石田衣良――
大注目の新鋭から超人気作家まで、13人の豪華執筆陣が描く、悲劇のようで奇跡のようなミッドナイト・ストーリー。

アンソロジーです。
カナリ豪華な方々が書かれていると言う事で、気になっていたのですが、短編過ぎてよく分からなかった作品もいくつか・・・^^;
タイトルがタイトルなだけに、背筋が凍りそうなぞっとする作品もありました。
印象に残っているのは近藤さんの作品かな。
女性の気持ちが、わからなくもなかったから。
桜庭さんの作品、久しぶりに読みましたが、らしいなぁと思いましたね^^;
恩田さんの作品、楽しみにしていたんですが「朝日のようにさわやかに」に集録されている作品だったんですね。
解説読んだはずなのに、忘れていました^^;

〈新潮社 2007.6〉H19.12.2読了

小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所5

小説こちら葛飾区亀有公園前派出所

オススメ!
●第1話:幼な馴染み 大沢在昌
『新宿鮫』との競演が実現!なんと、両さんと下町・浅草で出会ってしまったから、さあ、どうなる?
●第2話:池袋⇔亀有エクスプレス 石田衣良
夢のコラボ第2弾は人気シリーズIWGPのマコトと競演!池袋へやってきた両さんがひそかに想う女性のために一計を案じ…。
●第3話:キング・タイガー 今野敏
マニアも喜ぶネタで両さんを狙い打ち!
●第4話:一杯の賭け蕎麦−花咲慎一郎、両津勘吉に遭遇す− 柴田よしき
両さんとの手合わせに応じるのは、あの、保育士探偵!?
●第5話:ぬらりひょんの褌 京極夏彦
思い出の街・中野を訪れた大原部長、大学時代にぼろアパートで遭遇した怪異な事件の記憶がよみがえり…!?
●第6話:決闘、二対三!の巻 逢坂剛
日本推理作家協会前理事長が「御茶ノ水警察署」シリーズで両さんワールドに殴りこみ!
●最終話:目指せ乱歩賞! 東野圭吾
最後のバトンタッチを受けた直木賞作家が禁断の文壇ネタでオチを飾る!

小説と両さんの夢のコラボと言う事で、ずっと気になっていました。
いや〜面白かった!
あまりにも普通に登場するもんだから^^;
小説でも両さんは無敵ですね。
さすがに7人の作家さんが書いているからか雰囲気が7作品それぞれ多少違う気もしましたけど。それはまあしょうがないですよね^^
どの作品も好きですが、私が好きなのは第1話です。
最後の両さんがかっこよかったんですよ。
ハチャメチャだけど、人情あふれるいい奴なんですよね^^
本当に面白かったです。オススメです^^

〈集英社 2007.5〉H19.8.16読了

Sweet Blue Age4

Sweet Blue Age

できたてのセカイと、憂鬱なわたしたちの物語――。
有川浩、角田光代、坂木司、桜庭一樹、日向蓬、三羽省吾、森見登美彦。
いま、最も鮮烈な7人の書き手がおくる青春文学ベスト・トラック集。

はい〜アンソロジーです^^
有川浩さんの「海の底」を読んだ時、この作品で続編があると聞いて、読んでみました。
そのため、この作品を読んだら、他の作家さんを読む気が多少なくなってしまって^^;
私が好きなのは、有川浩「クジラの彼」と坂木司「ホテルジューシー」ですね。
「クジラの彼」
友人に誘われて、行った合コンで、一人の男性に出会った。
彼、ハルは海上自衛隊で潜水艦に乗っている。
そのため、海外などへ行ってしまうと、全く連絡が取れなくなる。
私は彼女と言えるのか。そんな葛藤を抱える。
「ホテルジューシー」
20歳の夏休み。ヒロは沖縄の民宿でアルバイトをする事になった。
途中で違うホテルへ派遣される事になり、その場の雰囲気に戸惑い始める。

「クジラの彼」は「海の底」がスキだったので、もう絶対好きな作品だろうなって読む前から思ってました^^
やっぱりスキでしたね〜。
「海の底」はどっちかって言うと夏木側だけど、こちらは冬原がメイン。
微妙に夏木出てたけどね。
彼が普通の職業だったら。。。って、やっぱり考えちゃうよね。
スキだから、いつも一緒にいたいんだもの。
あ〜好きだ〜こういう作品^^
「ホテルジューシー」は、びっくりしたよ〜。
「シンデレラティース」のヒロちゃんなんだもの。あっちはサキの夏休みのバイトの話。こっちはヒロちゃん。
しっかり者のヒロちゃんは、こういう経緯があったんだねぇ。
こういう話が繋がってるの、好きだな〜。

〈角川書店 2006.2〉H19.2.5読了

LOVE or LIKE5

LOVE or LIKE

オススメ!
男女が出会うと、いろいろな感情が生まれる。
気になる、好き、愛しい、せつない…。友だちが恋の対象になるのは、どんなときだろう?
転校生への憧れ、再会した同級生への複雑な感情、文通相手のまだ見ぬ異性へのときめき―。
微妙な機微を、6人の実力派男性作家が描く恋愛アンソロジー。
(esbooksより引用)

「リアルラブ?」石田衣良
大学の同級生のヤスとカナコは代官山のカフェのバイト仲間。
カナコは店のチーフに思いを馳せており、ヤスは店の常連である通称マダムが気になっている。二人がお互いの恋の為、協力する。

ちょっとこの作品は6作品の中では6番目かな〜という感想。
嫌いじゃないんですけどね。のっけからびっくりさせられましたよ^^;
やっぱり不倫の恋はちょっと好きではありません。

「なみうちぎわ」中田永一
餅月姫子はある事故のせいで、5年間寝たきりで意識を失っていた。
5年経ち、気付かぬうちに21歳になっていた姫子は目を覚ました。
そこには家族と、当時12歳だった灰谷小太郎が5年分成長して側にいた。

この作品、実は1番好きです。
こういう恋物語大好きなんですよ〜^^とっても素敵でした。
「眠り姫」の現代バージョンみたいでしたね。
最初は小太郎が罪悪感から毎日姫子の家に行ってたのかと思ってたんですけど、そうではない複雑な想いがあったのね。ふふふ^m^

「ハミングライフ」中村航
勤め先の店に行く前に、野良猫に餌をやる事が習慣になっていた藍。
近くの木にウロを見つけた藍は、そこでかわいいねこの絵を見つける。

この作品もとても好きです。字を書くのが好きなので、こういう手紙のやり取りを見てると微笑ましいなぁと思います。
「耳をすませば」のような出会いとか、こういう手紙でのやり取りとか、そういうのが恋愛の理想なんですけど、もう時代が違いますよね〜・・・(泣)

「DEAR」本多孝好
8年ぶりの同窓会。
相田は、久しぶりに友達だった舟木、黒崎と再会する。
3人が恋をしていた笹山はるかは、姿を見せなかった。

私、最後まで20歳になったはるかがどうなっているか、気付かなかったんですよねぇ。鈍いにも程があります・・・。
可愛らしいですね〜3人。小学生の男の子って、こんな感じなんでしょうか^^

「わかれ道」真伏修三
ある日、美術館の展示品から抜け出したような美女、新川幸恵が転校してきた。
青山も、友人の本神もどの男子も彼女に好意を持っていた。
青山は、幸恵に球場に来るよう誘われる。

何か可愛かったね、この作品^^
青山も素直じゃないんだから。さっさと付き合えば良いのにさ。
もどかしいというか、歯痒い感じでした。この人の作品は初めてでしたが、好きな感じです。

「ネコ・ニ・デコ」山本幸久
輸入雑貨店の店長をしている28歳の真弓子。
バイトの子の勧めでランチしにいった向かいのスープカレーショップの黒めがねの青年が気になっていた。
ランチをしている時、女がいきなりなれなれしく真弓子に話しかけてきた。
その女は、かつての高校の同級生だった。

山本さんって気になってる作家さんなのですが、1度も読んだことがなかったんです。
好きですね〜^^いい感じです。
真弓子と美咲の関係も、これから良い友人関係を築いていけるような気がします。

<補足>
「ナナメモ」のななさんより、「ハミングライフ」が来冬に公開されることを知りました。
女優さんは分からないのですが、男性役は井上芳雄と聞いて驚き!
カッコいいですよね〜^^結構好きです。
なのに、北海道ではどうやら上映されないようなので、ショックでした^^;

〈祥伝社 2006.7〉H18.12.9読了

殺人鬼の放課後4

殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー〈2〉

「水晶の夜、翡翠の朝」恩田陸
湿原の近くに聳え立つ、閉鎖された施設。
ここは、優秀な人材が学ぶ学校。全寮制で、外へはなかなか出ることが出来ない。
ワケありの生徒が多い。
ヨハンもその一人。
億万長者のマフィアを父に持つ跡継ぎ第一候補。
常に命を狙われるため、ここで待機している。
彼のパートナーとなる重要な女性は、もうすでにこの学校を去っていった。
しかし、この平和な学校で毎日を送っていると、平和ボケしてくる。
最近、学園内で「笑いカワセミ」というゲームがはやっていた。
「攫われて」小林泰三
恵美は僕に突然、自分がかつて誘拐されたことがあるという告白を始める。
小学校の帰り道、友達と3人で帰ったところ、男に攫われたのだという。
「還ってきた少女」新津きよみ
七穂は中学2年生。友達の智子が、七穂にそっくりな少女を見かけたのだという。
自分に瓜二つの少女の事が、気になっていた。
一方。辻村綾子は塾講師。
彼女は、新しい受講生があの少女とそっくりで、驚愕する。
「SEVEN ROOMS」乙一
「ZOO」のなかに感想を載せているので、省略します。

短編集です。アンソロジー。
恐かったねぇ。
サスペンスって書いてあるけど、ホント恐い。
恩田さんの作品は「麦の海に沈む果実」の番外編。
ヨハンバージョン。
このシリーズは本当に面白い。たくさん出てきそうだよね、これからも。
個人的には、黎二バージョンを見たかったりする。無理かな?
ラストがびっくり〜。さすが恩田さんだね!
「攫われて」は、う〜ん・・・恐いしグロテスクになってくるし、ラストもちょっと納得いかないです。辛い?
「還ってきた少女」は、面白かった。納得。なるほどね〜って。
でも、綾子先生に同情してしまいました^^;
「SEVEN ROOM」は読みませんでした。
読んだことあるし、恐いって知ってるので^^;ヘタレ。
映画化されたよね、確か。
神木龍之介君はみたいけど、この作品は見たくないです。

〈角川スニーカー文庫 2002.2〉H18.5.9読了

I LOVE YOU5

I love you

「透明ポーラーベア」伊坂幸太郎
優樹は彼女の千穂と動物園にいた。
そこで、かつての姉の彼氏だった富樫さんと再会する。
「魔法のボタン」石田衣良
隆介は彼女に振られ、落ち込んでいた。
こういうときに呼びつけるのは、幼馴染の萌枝。20年を越える友人だ。
傷が癒えるまで、2人は毎週末に飲みに行った。
次第に、友人以外の感情を、萌枝に持ち始める。
「卒業写真」市川拓司
9年ぶりに再会した”渡辺君”。
昔を懐かしんでいると、私はクラスにもう1人いた、渡辺君のことが好きだったことを思い出す。
「百瀬、こっちを向いて」中田永一
大学卒業を間近に控え、故郷に少しの間戻ることにした。
そこで、偶然神林先輩に再会する。
かつての憧れだった宮崎先輩の彼女、今は妻となっている人だ。
先輩に初めて会った、高校時代を語り合う。
「突き抜けろ」中村 航
僕と彼女は週に3回電話し、デートは週末のみ。
同じ大学に通う2人には、毎日会い出かけることが苦痛になってきていたためだ。
でも、お互い好きなのに変わりは無い。そこで、こんな決まりを作った。
それからは、毎週火曜は友人の坂本と、木戸という男のアパートに入り浸るようになる。
「Sidewalk talk」本田孝好
いつものように、彼は彼女を待っている。
今日が最後の日だというのに。
2人は、結婚生活最後の食事をする予定だった。

初めて読む作家さんもいて、面白くさくさく読んだ^^
私は特に「魔法のボタン」が好き。
20年以上も、友達をやってきていて、新たに芽生える感情があるなんてステキだよね。
萌枝がね〜女でも惚れそうなくらいかっこいいと思う^^
どの作品も、人を愛する気持ちが純粋で、素敵だった。

〈祥伝社 2005.7〉H17.10.20読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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