苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

男性作家(ま・や・ら・わ行)

ゼロの焦点 松本清張5

ゼロの焦点 カッパ・ノベルス創刊50周年特別版
ゼロの焦点 カッパ・ノベルス創刊50周年特別版
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板根禎子は26歳。広告代理店に勤める鵜原憲一と見合い結婚した。紅葉が盛りを迎えている信州から木曾を巡る新婚旅行を終えた10日後、憲一は、仕事の引継ぎをしてくると言って金沢へ旅立つ。しかし、予定を過ぎても帰京しない憲一。禎子のもとにもたらされたのは、憲一が北陸で行方不明になったという、勤務先からの知らせであった。急遽金沢へ向かう禎子。憲一の後任である本多の協力を得つつ、憲一の行方を追うが、その過程で彼女は、夫の隠された生活を知ることになる。

映画化されたという事と、カッパノベルズで新しく刊行されたという事で(図書館で借りたんですけど)読みました。
松本清張の作品は、以前「砂の器」を読んでいて、昔の作品だけど読みやすかった!という印象がとても強く残っていたんです。
それで、この作品も読むのを楽しみにしていました。
本当に文章が読みやすくて、一気読みでした。
始めのあらすじは映画の予告をみて知っていたのですが、こんなにいろんな関係が渦巻いているものだったんですね。
禎子は強い女性でした。たった10日しか一緒にいなかった相手のために、東京と金沢を行き来して真実を掴みます。そして、いろんなことで悩み、推理していきます。
そして、連続殺人も起きますし・・・。
予想はしていましたが、とても哀しい結末でした。
犯人だけを責める事は出来ないのかなとも思いましたし。
戦時中や戦後直後の時代背景は勉強はしていても、ちゃんとわかってはいないんだなってことも痛感しましたし。
映画のキャストは見たらネタバレになるかなと思い、読んでいる時は禎子と憲一の役の方しか知らなかったのですが、読み終えて確認しました。
何だかとっても気になるキャスティング。西島さんはやっぱり雰囲気が合ってるなぁ。大好きなのです。
映画もDVDが出たら、見てみようと思いました。

〈光文社 2009.10
 光文社 1959.12〉H22.4.20読了

女子大生会計士、はじめました―藤原萌実と謎のプレジデント 山田真哉4

女子大生会計士、はじめました―藤原萌実と謎のプレジデント (角川文庫)
女子大生会計士、はじめました―藤原萌実と謎のプレジデント (角川文庫)

キュートな女子大生会計士・藤原萌実と新米会計士補・柿本一麻が監査先で出会う奇妙な事件。
<アキハバラ会計士遁走曲>事件
大阪から東京へ帰る新幹線の中、萌実と柿本は作家山本幹輔に出会う。後日、2人は秋葉原へ監査に行くと、そこの会計士が山本幹輔だった。店の在庫の量と売上に対して萌実は疑問を抱く。
<藤原萌実と謎のプレジデント>事件
柿本が一人で監査に行くことになった会社の社長室で、金庫の中の1億円を発見する。
後日萌実と柿本がその会社を訪れた時、新たな事実がわかる。
<逆粉飾の殺人>事件
2人は監査のため、キソープライム社へ向かった。
社長の源佳仲は若く、業界でも有名な人物だった。2人が監査を終え会社を出た後、建物が燃え、副社長が殺された事を知る。犯人は一体誰なのか。
また、社内でも疑問が浮上する。
<萌実版 ヴェニスの商人>事件
会計士協会で一般市民向けに劇をする事になった。萌実の脚本で練習が始まる。
<女子大生会計士、はじめました>事件
萌実は昔から頭がよく、良い容姿のために人から僻まれ、いじめの対象となっていた。
それがイヤで大学へも行かず、会計士の勉強を始めた。
そして、史上最年少会計士と持て囃され、再び悩んでいた。
そんなとき、女性会計士氷高元美に出会ったことで、萌実に変化が起きる。

萌実、カッキーシリーズです。
もう定番ですね。面白かった^^例によって例のごとく、会計に関しての事は分からなかったけど。
話として、十分楽しめました。
ぷっ!って笑えるところが随所にあります。
副題も「カッキーと秘密の部屋」とか「萌さんと不死鳥の詐欺団」とか、笑えます。
明らかにあれですよね。
勉強したいなぁと思うんだけど、言葉自体が難しくておぼえる気になれない^^;まずい。
特に好きだったのは「逆粉飾の殺人」かな。ミステリとして面白かったです^^
そして表題作。カッキーは登場しませんが、萌実ちゃんはかつてはこんな性格だったんだね〜。
今の萌実の性格は元美さんからきてるのね^^最後が爽やかでよかったです。
まだまだこのシリーズは未読があるので、読んでいきます。

〈角川書店 2007.11〉H20.12.1読了

女子大生会計士の事件簿4 山田真哉3

女子大生会計士の事件簿〈DX.4〉企業買収ラプソディー (角川文庫)

キュートな女子大生会計士・藤原萌実と新米会計士補・柿本一麻が監査の先々で遭遇する奇妙な事件。
駄菓子屋再生の鍵を握るのは問屋さん!?
悪質な在庫隠しの驚天動地のトリックとは?
買収された企業の消滅を防ぐ秘策はあるのか
—萌実の名推理が「会社」という不可思議な存在の秘密を鮮やかに解き明かす!
巻末付録として「初心者のための“会計本”ガイド」まで収録して贈る超実用的ビジネス・ミステリ第四弾。

はい〜第4弾です。
相変わらず会計の事は分かりませんが^^;
2人は段々いい関係になりつつありますねぇ。萌実の年齢は分からないけど、カッキーは30歳なのね。こんな純粋な30歳、いるかしら…。
2年前まで勉強一筋だったらそうなっちゃうのかもね。
後2冊で終わりか。それもちょっと寂しいけど。
会計についてちょっとは理解できるようになって読み終えたい…。

〈角川書店 2006.4〉H20.9.4読了

はなうた日和 山本幸久4

はなうた日和

こどももおとなも人生はハプニングづくし。
東京・世田谷線沿線を舞台に描く、ささやかな変化と希望の物語8編。
『笑う招き猫』の著者による、待望の小説すばる新人賞受賞後第一作。

山本さんの作品、アンソロジー以外は初めて読みました。
ナツイチのコメントが気になって。
面白かったなぁ。どの作品もとってもかわいらしくてあったかかった。
短編集なのですが、微妙に共通したアイテムやら人が登場するのがまた面白いです。
想像してた未来が思っていたものと違っても、自分の頑張り次第で悪くない未来に変わることができるのかも…。
なんて、思ったりしました。
好きだなぁ。これからも読んでいきたい作家さんですね。

〈集英社 2005.7〉H20.8.26読了

女子大生会計士の事件簿 3 山田真哉3

女子大生会計士の事件簿 Dx.3 神様のゲームセンター (角川文庫)

キュートな女子大生会計士・藤原萌実と新米会計士補・柿本一麻が監査の先々で遭遇する奇妙な事件。
株式上場準備中の映画会社を蝕む不正、ネット予約だとホテルに格安に泊まれるわけ、ゲームセンターに潜む利益隠しの意外なトリック―萌実の快刀乱麻の名推理が、会社とお金のビミョーな関係を優しく、そして面白く教えてくれる!

ずっと積読していたのですが、読みました。
ストーリーは難しくないのですが、内容がムズカシイ!
何回読んでも、理解できたのかは…微妙。
でも、会計士の仕事に興味はもちましたね。
私は絶対に無理だと思うけど^^;
カッキーと萌実も何だかいい感じになってきたし。
6まであるので、頑張って読もうと思います。

〈英治出版 2004.4〉H20.4.7読了

となり町戦争 三崎亜記3

となり町戦争 (集英社文庫)

ある日届いた「となり町」との戦争の知らせ。
僕は町役場から敵地偵察を任ぜられた。
だが音も光も気配も感じられず、戦時下の実感を持てないまま。
それでも戦争は着実に進んでいた―。
シュールかつ繊細に、「私たち」が本当に戦争を否定できるかを問う衝撃作。第17回小説すばる新人賞受賞作。

三崎さん、久しぶりに読みました。
シュール・・・そうですね。
もしも実際に戦争が起きたら。私はどう思うのかな。
恐怖に慄くのかな、やっぱり。
僕が、偵察を命ぜられていて業務をこなしていても、分からない戸惑いが伝わってきました。
香西さんの弟君はすごい奴です。
真っ向から対立してますもんね。
私は、今のその状況を受け入れてしまうかもしれないなぁ。
弟君を敬遠する町人の一人かもしれない。
最後の二人はせつなかったなぁ・・・。
最後までシュールだった・・・。
映画化されましたよね。
どうやって表現されたんでしょう。
気になります。

〈集英社 2005.1〉H20.2.19読了

顔 横山秀夫4

顔 FACE

だから女は使えねぇ!鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。
描くのは犯罪者の心の闇、追いつめるのは「顔なき犯人」。
警察小説に鮮やかなヒロイン誕生。

横山さんの作品って初めてだったんですけど・・・。
ものすっごいリアルですよね。
読んでいて悲しくなってきました^^;
女性の少ない職場での女性の試練って、厳しいですね。
それにも負けない瑞穂はエライです。
警察の現状ってこうなのでしょうか。
警察の内側が垣間見えるくらいリアルにかかれてましたね〜。
仕事場も人間関係も。
この作品、ドラマ化されていましたよね?見てなかったですけど。
4年位前かな?
私は「マルサ!!」を見てて、その前の時間にやってた気がする・・・。

〈徳間書店 2002.10〉

バスジャック 三崎亜記4

バスジャック

あの『となり町戦争』に続く衝撃作!
話題のデビュー作に続く注目の第2作。
バスジャックブームの昨今、人々はこの新種の娯楽を求めて高速バスに殺到するが…。
表題作他、奇想あり抒情ありの多彩な筆致で描いた全7編を収録。
「二階扉をつけてください」
「しあわせな光」
「二人の記憶」
「バスジャック」
「雨降る夜に」
「動物園」
「送りの夏」

三崎さんの作品は初めてでした。
読む直前に知ったんですけど、男性だったんですね〜知らなかったです。
有川浩さんは「ひろし」さんかと思ったら「ひろ」さんで女性だったし、小説家さんは名前の判断が難しいです^^;
内容は不思議で面白い内容でしたね〜。
でも、内容がわからないまま終わってしまう作品もあってそれが残念でした。
「二人の記憶」が最後にどうして2人の記憶が違うのか、理由があるのかと思ったらそのまま終わってしまったので。
とっても素敵な2人だったので、尚更真実を知りたかったのですが。
まあ、わからなくても2人はこれからもずっと幸せになっていくんだろうなぁとも感じま^^
「二階扉をつけてください」のラストは衝撃的で、背筋が凍りました。
最初はラストがああなるなんて、想像がつかなかったので。
私は特に「しあわせな光」と「送りの夏」が好きです。

〈集英社 2005.11〉H18.12.21読了

嫌われ松子の一生 山田宗樹5

嫌われ松子の一生 (上)
嫌われ松子の一生 (下)

大学生の川尻笙は、夏休み、突然父が現れて30年以上前に失踪した父の姉、松子の存在を知らされる。
最近何者かに殺されて亡くなった為、部屋を後始末してほしいという。
笙は、興味本位で松子の生涯について調べ始める。
調べていくうちに、松子はすさまじい人生を送っていた事を知る。

かわいそう。切ない。ひどい!
っていうのが、最初の感想^^;読了後がなんとも言えない思いにかられます。
ここまで凄まじい人生も珍しいのではないだろうか。
容姿も悪くなくて、真面目で頑張り屋で純粋で。
誰にでも好かれるような存在だったと思うんだよね。
運が悪いというか、選択を良く間違えているというか・・・。う〜ん。
殺人、覚せい剤とか、人として最低だと思って、ただひどい人だったんだって思うかもしれない。
実際に笙の父親はそう思っていたと思う。
だけど、簡単に悪い人。と、松子は言えないんだよね。
いつも一生懸命生きて、一生懸命人を愛して尽くしていた。
なのに、どうしてか報われないんだよね。
でも、松子が残した財産もある。
松子のことを大事に思って、好きでいる人も必要としている人もいる。
愛される人なんだよね。。。
・・・あああ〜もう。かわいそうだよ〜><

〈幻冬舎 2003.2〉H18.7.27読了

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン リリー・フランキー5

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

リリー・フランキー初の長編小説。
ボクは3歳の時からオカンと2人で暮らしている。
オトンと会うことはあまりない。
オカンはボクに辛い思いはさせまいと、必死で働き、ボクを育ててくれた。
ボクはといえば、オカンにラクをさせてあげられるだけの生活は行っておらず、職や住まいを転々としていた。

ようやく、ようや~~~く読めました。
何人待ちしていた事か。
大学図書館には珍しく10人くらいいたんじゃないかな。
そのわりに4日で返しちゃったけど^^;
小説だけど、自伝なんだよね?
ボクとオカンの絆が本当に素敵でした。
というか、オカンが素晴らしいと思いました。
本当に、子どもを愛しているんだなと、強く強く感じました。
自分の事はいつでも後回し。常に相手の事を考えている。
こんな素晴らしい人に、私はなりたい。
オトンの事は、あんまり好きになれなかったな~。
でも、オカンは本当にこの人の事を、愛していたんだな~って言う事も伝わってきて、切なくなっちゃいました。
リリーさん、カッコいいです。

〈扶桑社 2005.6〉H18.7.3読了

女子大生会計士の事件簿 2 山田真哉5

女子大生会計士の事件簿〈DX.2〉騒がしい探偵や怪盗たち

オススメ!
1<競艇場から生まれた>事件
(J1)として、事務所に配属になった柿本は、今日が初出勤。
挨拶をすると、やたらと高い声で偉そうなオジサンと話をしている若い女性がいる。それが、カッキーと萌の初めての出会いだった。
2人がコンビとなり、監査を行う。

2<不器用なエンゲージリング>事件
萌とカッキーの2人は監査のため、宝飾品販売店の株式会社ラピスラズリへ来ている。
今日は先輩(歩く宝石会計士)大津さんも一緒だ。
この店で経理をしている翡翠さんは信頼のできる人だったが、粉飾の疑いがあった。
原因はどこにあるのか、3人は追及する。

3「綺麗だね」と僕が言った!?
萌とカッキー、大津さんと翡翠さんの4人で金沢へ旅行に来た。
泊まる場所が見つからなかったが、かつて監査をしたことがある<呉服揚羽館>の平らさんの所へ行くことになる。
とてもいい店だったのだが、もう潰れてしまったらしい。何故、潰れてしまったのか。

4<騒がしい探偵や怪盗たち>事件
足利進学スクールへ監査に行くことになっている2人。
事前チェックのため、スクールに関するホームページを見ていると、裏情報が載っており、株価が上昇してきていた。
情報を伝えている<株式探偵>とは一体誰なのか。
2人は新事業をいつも考案している北畠専務を疑う。

5 12月の祝祭
監査のため、神戸へ降り立った萌とカッキー。
しかし、会社の都合で、今日1日は休みとなってしまった。
神戸には、阪神・淡路大震災犠牲者の鎮塊の意を込めると共に、都市の復興・再生への夢と希望を託す光の彫刻である<ルミナリエ>というイベントがある。
萌とカッキーは2人でそのイルミネーションを見に行くことになる。

早速第2弾を読みました。
私はこっちの方が好きだなぁ。
こっちは、第1弾の時期のちょうど1年前くらいの設定。
でも、相変わらず萌は凄いね〜。公認会計士とは思えない。って、実際の人見たことはないけど^^;
最後の作品は結構好き。
萌が公認会計士を目指すきっかけになった話が出てきます。
さ、第3弾も読もっと。

〈英知出版 2003.4〉H18.5.1読了

女子大生会計士の事件簿 1 山田真哉4

女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様

29歳の(J1)会計士補の柿本一麻は、会計事務所1年目の新米。
よくコンビで仕事をしている相手は、全国最年少で公認会計士の資格を取得した、入所4年目の藤原萌実23歳。現役の女子大学生である。
このデコボココンビが企業の不正を暴く。

1<北アルプス絵はがき>事件
萌実と一麻は監査のため、富山へ来ていた。
行き先の大伴飲料会社で、<UK>と呼ばれる裏金があることが判明。
その裏金がどこから作り出されているのか、監査を開始する。

2<株と法律と恋愛相談>事件
萌実と一麻はタチバナ製作所の社長に相談を持ちかけられる。
株を(ロードミラー)という投資集団に買占めにあっていた。
会計士コンサルタントの和気という男に任せ、阻止しようとしたらしいのだが、萌実はその話に疑いを持つ。

3<桜の頃、サクラ工場、さくら吹雪>事件
会計事務所内では毎年春に花見をするために、多摩吉野食品へ監査に行く。
しかし、今年は赤字となり、花見はなくなるという。
赤字の原因を、2人は追究していく。

4<かぐや姫を追いかけて>事件
株式会社小野家具屋の主査を担当することになった2人。
その会社には、かつての萌実の同期、深草がCFO(最高財務責任者)となっており、2人がくるのを待っていた。

5<ベンチャーの王子様(プリンス)>事件
2人はクライアントの株式会社アイスメディアで代表社員を待っていた。
財務部長の遍照に会い、財務について話す予定だったが、次の日に行方不明となってしまう。

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」を書いている著者さんの作品です。
会計士が主人公で、その関係を目指している人には、分かりやすく書かれているみたい。
難しい内容はさっぱりだったよ^^;
でも、話の内容は面白いし、このコンビもかわいいし、良かったよ。
これを気に、ばりばり会計についてを勉強して、公認会計士を目指す。何て事は、ないけどね^^;
第4弾まであるみたいなので、どんどん読んでいこうかなと思います。

〈英知出版 2002.12〉H18.4.30読了

君を見上げて 山田太一4

279ebc0f.jpgソウル行きの飛行機で、高野章二と小坂瑛子は出会った。
章二は鍵屋で、金庫などの鍵を紛失し、
開けられなくなったものを開ける仕事もしている。
今回はその仕事以来のためだった。
2人は意気投合し、ソウルで観光を楽しむ。
しかし、互いに恋に発展する可能性はないと感じていた。
章二は163cm、瑛子は182cm。
19cmの差は、恋人としては不釣合いだったからだ。

以前NHKでドラマ化されていました。
剛君が出てたんだけど、私はあんまり見なかったな。
結構昔の作品なんだね。
2人のコンプレックスを埋めようとしてるのがわかったよ。
本当に、お互いに好きなんだろうなぁって思った。
身長差なんて、関係ないと思うんだけどなぁ、私としては。
私もちょっと高いから、昔はコンプレックスだったけど。
お似合いで、素敵なカップルだと思ったよ^^

〈新潮社 1990.11〉H14.3.5読了

春のソナタ 純愛-高校編 三田誠広3

春のソナタ

小さな頃からバイオリンを習っている直樹は、進学や将来について悩んでいた。
父は、そこそこ名の知れているピアニスト。
しかし、父と同じ道を歩みたくはなかった。
ある日、コーラス部の顧問の先生に、ホームパーティでバイオリンを披露してほしいと頼まれる。
そこにいたのは、聡明で魅力的な女性。
川口早苗だった。
それが、彼女との始めての出会いだった。

純愛、高校生編ですね。
中学生編のほうが、重みがあるかな。
まあ、話は全く別物だけどね。
う〜ん・・・男の子って、大人の女性に憧れる時があるのかね。
もてあそばれてるというか、本気じゃないってわかっているのに惹かれるのよね。
まあ・・・青春ですな^^
そんな言葉で片付けていいのか、自分。

〈集英社 1995.2〉H16.10.3読了

錦繍 宮本輝4



錦繍

愛しながらも運命的な事件により引き裂かれてしまった2人。
その2人が10年後、再び運命的に再会をした。
別れた時のことを思い出し、忘れられずに女が男に1通の手紙を送る。
14通の手紙からなる男女の物語。

美しいです。
内容は手紙でのみの構成。
だからか凄く読みやすかった。
男女の心情がストレートに伝わってくる。
2人は再び結ばれてほしいと思ったけど、そういう話ではないなぁと思った。
だけど、良い終わりかたでよかったと思います。

〈新潮文庫 1985.5〉H16.10.23読了

パズル 山田悠介3

パズル

湯浅茂央の通う高校は、超エリート校で、成績の悪い生徒は叩き落されて良い生徒のみが生き残る。
茂央は母の言いなりの生活にうんざりしていた。
ある日、銃を持った集団が現れ、担任の安田が人質となった。
生徒は教員を救うために、2000ピースのパズルを探し、完成させる。
タイムリミットは48時間。
出来なければ安田は死ぬ。
お互いをライバルとしか考えていなかった彼らはどう動くのか?
犯人の正体は?
パズルを見つけ、完成させる事はできるのか。

山田さん初読作品。
ま〜凄い発想。発想は認めます。凄いよ。
でもね〜、出てくる高校生が憎たらしいねぇ。
人を物のように・・・。
ホラーなのかな?
すらすらと読めたけどね。
良い部分もあったけど、好きにはなれない作品かなと思う。
酷評?

〈角川書店 2004.6〉H16.8.2読了

砂の器 松本清張4



砂の器 (上巻)


砂の器 (下巻)

国電蒲田駅で、一人の男の死体が発見された。
あまりにもひどい姿で発見されたため、被害者特定もままならない。
迷宮入りしそうになったこの事件。
警視庁の今西栄太郎が立ち上がった。
若手刑事の吉村刑事と共に、事件解明に挑む。

ドラマや映画で何度も映像化された作品。
昔の作品だから、読みにくいかなぁって思ったんだけど、そんな事はなかったです。
面白く読みました。
凄く展開が激しいわけではないけどでも、飽きたりは決してしない。
今西刑事が、事件に対して一生懸命なのが伝わってきます。
有休と自分のお金を使って地方の事件に関する場所へ赴いたり、何度も何度も聞き込みをしたり。
努力の結果だと思いました。
こういう刑事ばかりだったらいいのになぁと思いました。

〈文芸春秋 1971.9〉H16.4.11読了

天使のナイフ 薬丸岳5



天使のナイフ

オススメ!
桧山は、4歳の愛実と2人暮らし。
妻の祥子は4年前、13歳の少年3人に殺害された。
少年達は14歳未満だったため、逮捕ではなく補導。
そして、未成年のため、彼らについて何も知る事はできなかった。
桧山は国の少年法に対して疑問を抱く。
4年経った今、少年Bの沢村和也が何者かによって殺された。
桧山に疑いの目がかかる。
しかし、なぜ今ごろになって殺されたのだろうか。
犯人の目的は?
桧山は危険を顧みず、4年前の事件について調べる事にした。

第51回江戸川乱歩賞受賞作。
面白かったです^^
内容は全然知らなくて、名前だけ知ってただけだったんだけど、読んでよかった。
さすが受賞作品。
少年法に基づいているから暗いかなって思ったんだけど、全然。
いや、そういう場面もあるけど、決してそれだけではない。
被害者、加害者両方の側からの視点で見ているのがまたなんともイイね。
少年法は詳しくは知らないけど、やっぱり理不尽さを感じるね。
被害に合った遺族でさえ、犯人について何も知る事ができないなんて。
いや〜にしても、ラストのめまぐるしい展開にはびっくりです。
最後まで裏切らない感じでした。
なぜこの本を手にしたかというと「はなまるマーケット」で薬丸さんが言ってて、絶賛してたんだよね。
だから、内容を知らないのに読んでみたという。。。
なんという安直さ^^;
でも、ホント読んでよかったです。

〈講談社 2005.8〉H17.12.1読了

親指さがし 山田悠介4



親指さがし

沢 武はもうすぐ20歳になる。
武にはずっと背負っている過去があった。
7年前「親指さがし」を行ってから、友達だった由美が行方不明なのだ。
過去を清算しようと、武は「親指さがし」というゲームがなぜ生まれたのかを調べ始める。
すると、20年前の記事にたどりつく。
ある殺人事件の被害者となった少女は、バラバラにされ、左手の親指だけ見つからなかったというのだ。

これは、来夏に公開予定の映画の原作。
V6の三宅君が主演だって言うから、しぶしぶ^^;読んでみた。
・・・読まなきゃよかった・・・。
恐いよぉ・・・。
この人の小説はもう見ない!って思っていたんだけど・・・
恐いから。
でもさ、やっぱり健君ファンとしては、みとかないとって思って^^
ホラーはやっぱり私は読めないなぁ。
でも、武役は三宅君に合っている気がしたよ。
映画見ようかな・・・見ないかな・・・どうしよう。。。

〈幻冬舎 2003.9〉H17.10.21読了

東京湾景 吉田修一3



東京湾景

携帯電話の出会い系サイトで知り合った亮介と美緒。
次第に2里は惹かれあい、付き合うことに。
亮介は過去の愛によって深い傷を負い、愛を信じることが出来なくなっていた。
美緒は真実の愛を見つけ出すことが出来ないでいる。
小説「東京湾景」を通して過去と向き合い、2人は真実の愛を模索する。

ドラマ「東京湾景」の原作本・・・なのか?
何か、全然内容が違うんだけど。
韓国なんて出てこないし。
小説家も明らかに違うし。
ケータイの出会い系サイトで知り合ったって事しか同じじゃないよね。
でも、面白かったよ。
ただ、最後が何か私はしっくり来なかった。
これでいいのかな。
これから2人は良くなっていくのかな。
そういう感じ^^(どういう感じ?)

〈新潮社 2003.10〉 H17.7.24読了

天国の本屋 〜恋火〜 松久淳+田中渉4

天国の本屋 恋火

町山健太はピアニストだ。自分の才能の限界と、仕事を見つけられないこと、ピアニストとしてずっと生きていくべきか。
そんな葛藤を抱えて毎日の生活を送っていた。
いつものように仕事帰りに居酒屋へ寄って酒を飲んでいたとき、謎のアロハシャツを着た男、ヤマキに声を掛けられる。
いつの間にか天国の本屋に短期アルバイトとして働くこととなった。
そこで、耳に病気を持つ、一人の女性に出会う。
健太はその女性をどこかで見たことがあるような気がした。
長瀬香夏子は飴屋の看板娘。
景気に左右される商店街を復興させるため、いつもその計画を考えていた。
そこで昔、叔母と一緒に見た花火を思い出す。
そのときに花火を作った花火師を訪ね、また作ってもらうよう交渉した。
しかし、その花火師はもう花火は作らない。と言い断られた。

2人とも凄くかわいらしい感じ^^
読んでいてほのぼのしたよ。
健太がアルバイトを通じて1人の女性とであったことで、気持ち的に変化が出てきたのが読んでいて言いなって思ったし、
香夏子は商店街が再び活気付いてほしいっていう想いだけであそこまで、一人で動くのはすごいなって思うよ。
やっぱり、自分の生まれ育った場所に誇りを持っているんだなぁって思った。
読み終わったあと、この二人はどうなっていくのかな。
そう思うとなんだかあったかい気持ちになるよ^^

〈小学館文庫 2004.6〉 H17.1.13読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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