苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

エッセイ

大家さんと僕 矢部太郎5

大家さんと僕大家さんと僕
著者:矢部 太郎
新潮社(2017-10-31)
販売元:Amazon.co.jp

1階に大家のおばあさん、2階にトホホな芸人の僕(カラテカ・矢部太郎)。一緒に旅行するほど仲良くなった不思議な「2人暮らし」の日々は、もはや「家族」! ?

大切な人をもっと大切にしたくなる、泣き笑い、奇跡の実話漫画!

とても話題になっていたので便乗して読んでみました。
大家さんのお話はテレビでもよく話されていたので、仲が良いんだなぁとほのぼの聞いていた気がするのですが、本当に素敵な関係ですね。
ジェネレーションギャップが面白いし、勉強になるし、ほっこりします。
大家さんはわりと裕福な方なのか、私が今まで聞いてきた大家さんと同世代の方の話とは少し違う感覚があったりもしましたが、それでも大家さんの一本筋が通った、でも頭の柔軟性がある人柄に、好意を持ちました。
2人の会話が合っているようで合っていないところもまた素敵で、お互いにお互いを気遣っているのが分かってそれもまた素敵でした。
大家さんがいつまでもお元気で、矢部さんと同じ屋根の下で暮らしていけますように。

<新潮社 2017.10>

いのちの車窓から 星野源5

いのちの車窓からいのちの車窓から
著者:星野 源
KADOKAWA(2017-03-30)
販売元:Amazon.co.jp

星野源が、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載をスタートした、エッセイ「いのちの車窓から」に、書き下ろしを加えて単行本化。
ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に2度目の「紅白」出演と、怒涛の駆け上がりを見せた2年間の想い、経験、成長のすべてがここに。
星野源の面白さと、哲学と、精確さのすべてを注ぎ込んだ、誠意あふれるエッセイ集。

星野さんのエッセイ。ようやく読めました。
ダ・ヴィンチに連載されてたんですねー。最近読まなくなってしまっていて知りませんでした^^;星野さんの文章は読みやすくてわかりやすくて、面白くて読む手が止まりませんでした。次は?次は?と、もったいないと思いつつ一気読みでした。
私が星野さんを初めて知ったのは「ゲゲゲの女房」に出演された時、主人公の弟役でした。なかなか悲しい最期を迎えた役だったので、印象に残っていました。数年後に歌手として歌われている姿を見て、母と歌手の人なんだねーと話したのを覚えています。
星野さんの人柄もあるのだと思いますが、エッセイを読んでいて素敵な方々と巡り合っている方なんだなと思いました。
吉田羊さんとの会話が素敵!洋ちゃんとの関係がとっても可愛い!細野晴臣さんとの未来への約束に感動!
そしてまさかの寺坂さんの登場に笑いました。Vヲタなら知っているデパートクマグスであり紅白クマグスの寺坂さん。最近結構紅白関係の番組に出てますよね。お知り合いとは。更に星野さんが紅白に出られた時の口上を寺坂さんが考えたとは。もう消してしまっているので確認ができませんが、何だか感動です。
「逃げ恥」で共演された新垣さんのお話も出てきました。私たぶん非国民だと思うので←「逃げ恥」見ていなかったんですけど、新垣さんとのエピソードがまた素敵で。新垣さんはいい意味で普通の感覚を持っている人なんでしょうね。本当に素敵な普通の女の子。良い表現だなーと思いました。
まだこの連載は続いているようなので第2巻が出るのを楽しみにしています。
あ、そういえばイノッチの名前も出てきて嬉しかったです。ほぼ名前だけでしたけど^m^

<角川書店 2017.3>H29.11.19読了

杏の気分ほろほろ 杏5

杏の気分ほろほろ杏の気分ほろほろ
著者:杏
朝日新聞出版(2016-10-20)
販売元:Amazon.co.jp

「ごちそうさん」「デート」から、「花咲舞」に「オケ老人!」まで。女優として駆け抜け、そして人生の新たなステージへと進んだ三年半の日々―朝日新聞デジタルの連載に、今だからこそ記せる「その後の話」を大幅加筆!エッセイ集第二弾!

発売した頃に買ったはずのこの本。ようやく読みました。
でも、買ってすぐに読まなくて良かったです。当時私はまだ「ごちそうさん」を見ていなかったので。見てから読んで良かったー。
もちろん話題はそれだけではないんですけどね。2013年からの怒涛の3年半が綴られています。テレビでもこの作品は紹介されていて杏さん自身もインタビューを受けていましたが、とにかく超多忙!杏さんホントに一人でこれ全部こなしたんですか?ってくらい多忙。そしてプライベートも超充実している(させている?)方だから一体いつ休んでいるんだろうと思うくらいの物凄い行動力です。
杏さんのエッセイを読んでいると、私も家に閉じこもっているばかりじゃなくていろんなところへ出かけていろんなことを吸収させて勉強していかないとなーと思わされます。人生を謳歌している感じが凄いなと尊敬したり嫉妬←してみたり。
中でも最初に書いた「ごちそうさん」でのエピソードが読んでいて楽しかったです。他の作品は申し訳ないのですが見ていなくて^^;だから裏話を読むことが出来て嬉しかったです。
そしてあとがきもたくさん書かれているのですが、旦那さんのことや生まれたばかりの双子ちゃんのことも書かれていてほのぼのします。夫婦の感じが凄く素敵。博識でちょっとオタク気質な二人だから気が合うんだろうなーなんて私が言うのもなんですが思ったりして。
面白かったのが杏さんが旦那さんの人間性?を「夏休みの少年のような二十代の男子」と表現しているのが面白かったです。そうか、そんな感じなんですね^^
3人目のお子さんも生まれることですし、もっと杏さんのエッセイを読んでいたいなと思って読み終えました。読んでいて、とても幸せな気持ちになれましたし、私も充実した実のある日々を送りたいとも思えました。感謝です。

<朝日新聞出版 2016.10>H29.9.29読了

服を10年買わないって決めてみました どいかや4

服を10年買わないって決めてみました ~買わずに楽しく絵本作家のシンプルライフ~ (MOE BOOKS)服を10年買わないって決めてみました ~買わずに楽しく絵本作家のシンプルライフ~ (MOE BOOKS)
著者:どい かや
白泉社(2017-03-24)
販売元:Amazon.co.jp

「チリとチリリ」シリーズ、アイヌの昔話「ひまなこなべ」など多数の絵本作品を発表しているどいかやさん。
10年前の大掃除のときに思います。「山ほど服を持っているのにまだ服を買い続けている。衝動買いしたまま着ていない服もあるし…。来年からとりあえず10年服を買わないチャレンジをしてみよう」
チャレンジが終了し、10年間の出来事を振り返ります。ある服で楽しく過ごすユニークなアイデアが具体的に提案されていて、明日からでもすぐに取り入れられそうです。
手芸クラブなど地域のコミュニティーとの交流や、どいさん姉妹の服をせっせと作ってくれたおばあさんの思い出など、微笑ましいエピソードも。
安く大量に消費されるファストファッションへの問題提起とともに、「丁寧にシンプルに楽しんで暮らす」喜びが描かれます。

タイトルに惹かれて読んでみました。とても薄い本だったので、文章が少な目で写真が多いのかなと思ったらイラストでしたね。可愛いイラストが散りばめられていました。絵本作家さんですもんね。
でも、イラストだと実際どう服がリメイクされたのかなどが分かりにくいのでもう少し写真を増やしてほしかったなと思ったり^^;最後にいくつかありましたけどね。オシャレに着こなされていました。
私はリメイクなどに自信がないので10年買わないというのは出来ないし、新しい服も欲しいなとは思うのですが、それでも著者さんの言葉は身につまされましたね。
たくさん服があるのに服を買ってしまう。確かにそうです。私は最近はもっぱらネットショッピングで家にいるだけで簡単に買えてしまうから危険だなと思います。
そして着なくなった服を処分する際に寄付したり売りに出したりするけど、相手に中古の服を渡して自分は新しい服を買うというのは正しいことなのだろうかというのも、はっとしました。もったいないからという考えは良いと思いますが確かに…と思います。
まずは私も着る服とあまり来ていない服を整理するところから始めてみようかなと思いました。

<白泉社 2017.3>H29.6.10読了

作家の口福おかわり5

作家の口福 おかわり (朝日文庫)作家の口福 おかわり (朝日文庫)
著者:朝井リョウ
朝日新聞出版(2016-09-07)
販売元:Amazon.co.jp

するめの出汁、トナカイの乳のミルクティー、ビーカーコーヒー、土筆の卵とじに素っぴん茶碗蒸し…。20人の作家が「食」をテーマに競演!大好物、調理における発見、思い出の味、食の結んだ縁まで、様々な「美味」が味わえる極上のアンソロジーエッセイ集、待望の最新作。

前作も読みましたがとても面白かったので今回も楽しみにしてました。人によって本当にいろんな思い出があって、色んな食べ物があるんだなぁと実感しました。どの方のお話も面白かったです。
最初の朝井さんの面白かったです。オートミールは私も食べたことないけど食べるのがちょっと怖いなと思ったり^^;確かにファミレスにいる姿をよく見かけましたね。「情熱大陸」も「SWITCH」も見ましたけどファミレスでした^m^ロイホのモーニングビュッフェ食べてみたいなぁ。
そして柚木麻子さんの回転寿司縛りがめちゃくちゃ面白かったです。めくれどめくれど回転寿司の話!統一感が素晴らしかったですしおいしそうでした。北海道でもあるのかな…。回転寿司はなごやか亭が好きです。
私の口福も考えてみました。
私は食べることは好きだけど舌は肥えていないので割と何でもおいしい人です^^;
好きなもので思い浮かぶもの…
祖母の作ったカレー、餃子、おやき、昆布巻、煮しめ、おからの炒り煮、肉巻き揚げ…
母の作ったカレー、はんぺんと野菜のかき揚げ、茄子とひき肉のドライカレー、ミックスピラフ、春巻き…
外食ならもうないけど丸井にあったファミリーレストランのシーフードドリア。
自分で作ったものではないなー。自分で作ったものではこれ!って言えるくらい料理ができるようになりたいなぁ。今「ごちそうさん」を見ているから尚更そう思います。

<朝日新聞出版 2016.9>H29.3.24読了

魂の退社 会社を辞めるということ。 稲垣えみ子4

魂の退社―会社を辞めるということ。魂の退社―会社を辞めるということ。
著者:稲垣 えみ子
東洋経済新報社(2016-06-10)
販売元:Amazon.co.jp

「まっとうに会社で働く人が日本を支えている。それは本当にそうだと思う。
しかし、会社で働いていない人だって日本を支えている。自営業の人たち、フリーランスで働く人たちは言うまでもない。さらに、お金を稼いでいない人たち、たとえば専業主婦、仕事をやめた高齢者、何かの事情で働けない人、子どもだって、みんな日本を支えているんじゃないだろうか?
食事をつくる、掃除をする、孫と遊ぶ、何かを買う、近所の人にあいさつをする、だれかと友達になる、だれかに笑顔を見せる――世の中とは要するに「支え合い」である。
必ずしもお金が仲介しなくたって、支え合うことさえできればそこそこに生きていくことができるはずだ。
しかし会社で働いていると、そんなことは忘れてしまう。毎月給料が振り込まれることに慣れてしまうと、知らず知らずのうちに、まずお金を稼がなければ何も始められないかのように思い込み始める。
そして、高給をもらっている人間がエラいかのようにも思い始める。 だから、会社で働いていると、どうしても「もっと給料よこせ」という感覚になる。これは、どんな高給をもらっていても同じである。(中略)しかし私は、もうその争いに意味を感じなくなってしまった」(プロローグより)
そういう著者が選択したのは、会社を辞め、電気代200円で暮らす清貧生活だった。しかし、著者はかつてないほど希望に満ちていると書く。日々がなにより新しい。それは「お金」や「会社」から自由になったことで得たものだ。会社とは、お金とは、人生とはなにかを問う。笑って泣けて考えさせられて最後に元気が出る本!

以前ゴロウ・デラックスに出演されてこの本を紹介されていて、気になったので読んでみました。稲垣さんは会社を辞めたと言ったら皆さんに「もったいない」と言われたとおっしゃっていました。私も同じくそう思います。朝日新聞社なんて本当に大きな会社で、そこにいれば安泰みたいなイメージがあるので。でも、稲垣さんの本を読めば読むほど、何がもったいないんだろうと思うようになりました。まあ、やっぱりお金のことなんですけどね。お金がないと生きていけないし不安だし。それは分かりますけど、それでも自分を失ってまでたくさん得るものではないなとも思います。
私は新卒で入った会社は北海道では大きな企業の子会社だったので、給料も福利厚生もしっかりしてました。女性も結婚出産しても割とみんな働いていて、そういう面では良い会社だったのだと思います。でも私は仕事内容が自分に合っていなくて、上司のパワハラ(当時パワハラとは思っていませんでしたがこの頃のことを言うとみんながパワハラだというのでそう言うことにします)が辛くて毎日辛くて泣いていて死にたいと思ってました。まだ若かったのもあると思いますけどそこまでお金に執着する想いもなかったので3年で辞めたのですが。辞めたら何か悪いレッテルが貼られるような気がしていたのですが全然そんなことはなくて。辞めたら世界は広いって、そこに執着する必要はなかったんだって思いました。
稲垣さんのところまではいきつけないですけど^^;でも世界は広いってことを改めて教えていただいた気がします。日本は敷かれたレールからはみ出す人を救わない社会なんですよねー。それが凄くよく分かりました。
でも私も会社のためとかではなくて、人のため人生のために仕事をしたいと思えるようになりたいなと思いました。

<東洋経済新報社 2016.6>H28.12.23読了

杏のふむふむ 杏5

杏のふむふむ (ちくま文庫)杏のふむふむ (ちくま文庫)
著者:杏
筑摩書房(2015-01-07)
販売元:Amazon.co.jp

ラブラドールのハリーと過ごした小学校時代、歴女の第一歩を踏み出した中学時代、単身海外にモデル修業に行った頃、そして、女優として活動を始めたとき…。NHK連続テレビ小説のヒロインを演じ国民的な女優となった杏が、それまでの人生を、人との出会いをテーマに振り返って描いたエッセイ集。そのとき感じたことを次につなげて明日に向かう姿は、感動必至。

杏さんのエッセイ集。新刊を読む前に以前出た作品を読もうと思って読んでみました。
いやー…凄い。20代前半から半ばに書いた文章とは思えなかったです。なんて大人びているんでしょう。なんて好奇心旺盛なんでしょう。素敵すぎます。
杏さんをテレビでよく拝見するようになってから、素敵な方だなぁと思って勝手に尊敬していたんです。私の方が少し年上なんですけど、姐さん!って言いたくなるような感じ^^それを、このエッセイを読んで再認識したような感じです。
今この時を大事に生きているような感じですかね…。若い時から人生の大切さをちゃんと理解して生きているような…。私も20代をこんな考えをもって生きていたかったななんて思いました。まあ、それで振り返るには早すぎるので、頑張って生きていこうと思いますけども!^^;
村上春樹さんの解説もまたいいですね。
今年出た本の方も読むのが楽しみです。

<筑摩書房 2012.6
      2015.1>H28.11.25読了

壇蜜日記2 壇蜜5

壇蜜日記2 (文春文庫)壇蜜日記2 (文春文庫)
著者:壇 蜜
文藝春秋(2015-09-02)
販売元:Amazon.co.jp

風呂上がりのアイスだけが仕事の励み。可愛い後輩の女の子を見れば、妹だったら…と妄想し、トイレットペーパーの「8ロール入り」の豊富さに気持ちを高揚させる―そんな壇蜜的日常に驚愕の新展開!―「抱かれた」。しなやかな筆致で綴られる「蜜」な生活と意見。ますます冴え渡る、待望の日記第二弾。文庫オリジナル。

1冊目って3万部も売れたんですね。知らなかった…凄い。
と言いつつ私も2冊とも買ってしまったんですけど^^;
以前も書いたのですが、普通綺麗な人が自分の事を卑下しているとイラッとするんですけど、壇蜜さんにはイラッとしないのが不思議です。どうしてかなー。だからと言って壇蜜さんが綺麗ではないなんてことを思っているわけではないんですけどね。
私は2の方が好きでした。それは分かるなぁと思うところが以前よりも多く感じたからかな。小さい頃に感じていた気持ち凄くよく分かりました。私もそう思ってたなーと思って。私、ここにいてごめん、いていいのかな。生きててごめんみたいな。
私はまだここで生きていていいんだというフィールドにまだ出会っていないような気がして。暗中模索な状態ですけど。
なによりも分かると思ったのはおばあさんのことが書かれていたところでした。
手術をされて家に帰ってきて、自分の幸せよりもおばあさんが健康で幸せに生活してくれることを願うということが書かれていて、本当に本当にそう思う!!と頷きたかったくらいでした^^;
私の祖母も3年前に大きな手術をして、今はもう回復して一人で生活しているし再発もしていないのだけど、体重は10キロくらい変わって、多少体の不調は残っていて、以前は前向きで明るかったのだけど今は少し元気がなくて弱気になる時もあって。
だから、尚更そう感じたのかも。そしてやっぱり壇蜜さん好きだなぁとも思いました。
それにしても、壇蜜さんに対して随分ひどいことを言う人がたくさんいるんですね。私ならへこんで立ち直れないかも…。壇蜜さんは強い人ですね。

<文芸春秋 2015.9>H28.7.13読了

壇蜜日記 壇蜜4

壇蜜日記 (文春文庫 た 92-1)壇蜜日記 (文春文庫 た 92-1)
著者:壇 蜜
文藝春秋(2014-10-10)
販売元:Amazon.co.jp

賞味期限切れのソースで運試し。新聞を読んでいると、つい求人欄に目がいってしまう。ショックなことがあると、食事もせずにひたすら眠り、たまたま入ったコンビニで肌着類の品揃えが充実していると、他人事なのにホッとする。抱かれる予定はしばらくなしーー。
これぞ裸単騎で現代日本を生き抜く33歳女子の生活と意見! 壇蜜はやっぱりスゴかった!!

1と2と両方ネットでポチッとなして購入しました。
好きなんですよね、壇蜜さん。
とても綺麗な方で自分に自信があるからグラビアをされているのかと思ったらそういうわけでもないみたいで。
日記を読んでいたら自虐的な言葉が満載で、綺麗な人がここまで言ったら「綺麗なくせに!じゃあ私なんかなんなんだよ!」とブチギレそうになるとこですがそうはならず^^;
この哀愁が何とも言えず良かったです。
共感できるところと出来ないところとどちらもあったんですけど^^;
30過ぎると色々思うところがあるよねぇ…っていう雰囲気が凄く好きでした。
私も以前は日記を書いていたのですが書かなくなって幾年月^^;何だかまた書きたくなってきました。

<文芸春秋 2014.10>H28.6.30読了

本なんて!作家と本をめぐる52話4

本なんて!作家と本をめぐる52話本なんて!作家と本をめぐる52話
著者:芥川 龍之介
キノブックス(2015-07-17)
販売元:Amazon.co.jp

読んだり、嗅いだり、埋もれたり。本への愛は、人さまざま。本好きのサガも、人それぞれ。52人の作家たちが綴る、珠玉の“本エッセイ”・アンソロジー。
秘め事のように本を読む。古書のページのあいだに残る誰かの痕跡を愉しむ。人生のうち死ぬまでに読書できる時間を数えてみる。崩れた本の山に滑って転ぶ。同じ本を30冊買う。……本が好きな人ってやっぱりちょっと変わっているのかもしれない。本への愛にずっぽりハマる、本好きにはたまらん52編!

作家さんの本にまつわるお話が書かれています。
いろんな本にまつわる話が書かれていて読んでいて幸せな気持ちになりました。
一番最初の「塩一トンの読書」好きでした。著者さんはもう亡くなられているんですね。天国でお母さんと旦那さんに逢って幸せに暮らしているといいなと思いました。
びっくりしたのが芥川龍之介の作品まであったこと。読みにくかったですけど^^;
いろんな世代の作家さんたちのお話が読めて良かったです。
面白かった作品はたくさんありましたが、いかんせん52話もあったのでこれってすぐ出てきません^^;
でも皆さん結構本に埋もれる生活をされていて、大変だなぁと思う反面羨ましいなぁとも思いました。

<キノブックス 2015.7>H28.1.18読了

ゆるい生活 群ようこ5

ゆるい生活ゆるい生活
著者:群 ようこ
朝日新聞出版(2015-01-20)
販売元:Amazon.co.jp

ある日突然めまいに襲われ、飛び込んだ「漢方薬局」。そこで教えられたのは、冷え、水分、甘み、余分なものすべてを体から抜きとっていく暮らしだった…約6年にわたる体質改善を綴った実録エッセイ。

漢方や薬膳は以前から気になっていました。
今回内容が気になったので群さんの作品を読んでみました。「かもめ食堂」以来2冊目です。
まず驚いたのは漢方を処方される前の群さんの生活。
甘いものの摂取量や仕事も座り仕事なのに好きなことが縫い物編み物読書なんて。そりゃ身体壊しますよ…なんて読んでいて思っちゃいましたが^^;
私はまだ若い方だと思いますが、年々身体に不調が生じるようになってきますよね。
先生の言葉はなるほどと思う事もあり、えぇ!?そうなの!?と思うこともあったり面白かったです。
体質によって摂取するものって全然違うんですね。テレビでこれが良い!って言われている者が必ずしも自分に合っているわけじゃないんだと思って驚きました。
身体を冷やす食べ物や温める食べ物も色々あって驚きました。特に甘いものは体を冷やすんですねー。
そして凄く痛そうでしたが私もリンパマッサージを受けてみたいなと思いました。
私もたぶんすんごい痛い思いをすると思うのですが^^;むくみが結構あるので見てもらいたいです。
でも私も甘いものが大好きなので1週間に1回って言うのは辛いなー^^;

<朝日新聞出版 2015.1>H27.6.21読了

敗者 松山ケンイチ5

敗者敗者
著者:松山 ケンイチ
新潮社(2013-02-28)
販売元:Amazon.co.jp

落ち込み、悩みながら掴みとったものは―松山ケンイチのすべて!一年間、清盛を生きた。妻への感謝。我が子への愛情。演技に対する苦悩。前を向き続ける志の源を赤裸々に綴る日記。

この間のあさイチに出演した際に某場所で著書に健君のことが書かれているという情報を得たので読んでみました←酷い理由ですみません^^;
中は本当に日記のように書かれていて、平清盛を演じることが決まってから演じ終えるまでの日々が書かれています。
面白かったです。大河もずっと見ていたので読んでいて思い出して何だか胸が熱くなりました^^平清盛って大河を見るまで悪人だとしか思っていなくて。
覚えているのは小学生の時に歴史の授業で勉強している時に先生が「名字に平という字がついている人は平清盛と繋がっているかもしれない」といい、平がつくクラスメートがからかわれていた場面を凄く覚えてます。敵だ!悪人だ!みたいな。
でも大河を見てただの悪人だとは思いませんでした。武士の世を作るという壮大な夢と野望を抱いた一人の武士。その生きざまは清々しいとさえ思いました。まあ晩年は色々ありましたけども…
1年間同じ人物を演じるということの大変さをこの日記を通して感じました。1年間というのもまた長いし、10代から晩年までを演じ続けるというのもまた本当に大変な作業ですよね。マツケンもずっと思い悩んでいました。それに、ずいぶん飛び飛びで撮影するんですねー。4回くらいを撮ってるのに次がいきなり12回とか。奥さんが亡くなるシーンの後に子供が生まれるシーンとか。役者さんって大変・・・と思いました。
低視聴率だとさんざん言われましたけど、民放じゃないですしあえてその時代を選んだんだろうし、それにこんなに苦労して演じていることが分かればそんなことあんまり言わないでって思います。
大河の話も面白かったですが、奥さんやお子さんの話も結構出てきて読んでいて楽しかったです。お子さんも生まれたばかりでお子さんの成長日記でもありました。
あ、健君の話題もちょこっと出てきてましたよ^^
あさイチでは小学生の時に踊った曲を忘れていましたけど、エッセイにはしっかりTAKE ME HIGHERって書いてありました^^
健君も言っていたけど、私もマツケンが自分の事を「わい」って言うの大好きなのでこれからも方言を使い続けてほしいなと思いました^^

〈新潮社 2013.2〉H27.4.2読了

ウドウロク 有働由美子5

ウドウロクウドウロク
著者:有働 由美子
新潮社(2014-10-30)
販売元:Amazon.co.jp

NHK有働アナ、初めての本、でました。
「あさイチ」わき汗論争、驚きました! /ワタシの好みの男性
独居中年の高熱/いろんな人からいろんなことを言われました
紅白司会の舞台裏/二日酔いの朝、必ず読む詩があります
ほどほどの美貌/小心者のお見合い/母のこと
自他ともに認めるクロい部分も、ちょっとだけ残っているシロい部分も、包み隠さず書いてみました。

買おうか図書館で借りようか、どうしようかなーと悩んでいるうちにいつも行ってる図書館に入ったので予約しました…ごめんなさい。
ということでようやく読みました。
最初からわき汗の話題で^^;さすがだなと思ったのですが。
私、最近親しみも込めて有働さんの事を由美子って言っているんですけど←
そんな言い方してごめんなさいと謝りたくなりました。
私は以前から知ってはいましたけど、あさイチの有働さんしかほとんど知りません。その部分でしか知らないから強い人だなという印象はあったんですけど、もちろんそれだけではないわけで。酸いも甘いもたくさんたくさん経験されているんだよな、なんて当たり前のことを思ったりしました。
特に男社会の仕事場だから苦労も本当にあったと思います。それを乗り越えたことでメリットありデメリットあり。ホント、他人って酷いこと言うなーと思って読んでいました。まあお互い様なんでしょうけど^^;
独身女性のいろんな覚悟を読んだ気がしました。
イノッチが有働さんの事を言ってからあまり年齢ネタはなくなりましたけど、その前のセクハラ発言に対して明るく返していた有働さん。その心の中にはいろんなことを乗り越えてきたからこその明るさがあるんだろうなぁと思ったり。
私は一人で生計を立てていくためにこれほどの覚悟があるのかなーなんて思ったりしました。今、私はやりたいことがたくさんありすぎて、正直結婚する気が全然全く持っていないのだけど、それは今の感情であって有働さんのように40代になったときにまた違った気持ちになったりするのかな。どうなんだろう。
上手く伝えられないですけど、この本を読んで、私はますます有働さんが好きになりました。クロい有働さんも、シロい有働さんも分かる分かるっていう部分がたくさんありました。私も40代になったときに有働さんのようになっていたいなと思います。
そして初めて語られたというお母さんの章。職場で読んでいたのですが涙が出ました。
有働さんがあさイチを休んだとき、覚えています。そのあとにお母さんが亡くなられたことを知りました。
やっぱりいくつになっても自分にとってお母さんはお母さんで。自分の指針なんですよね。自分の人生を決めるのはもちろん自分なんですけど、何を選んでも味方でいてくれるお母さんの存在は私も大きいです。お母さんがこの本を読まれていたら良いなと思いました。

〈新潮社 2014.10〉H27.1.13読了

私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり5

私がデビューしたころ (ミステリ作家51人の始まり)私がデビューしたころ (ミステリ作家51人の始まり)
東京創元社(2014-06-28)
販売元:Amazon.co.jp

作家のデビューは、時に小説以上にドラマティックである。「ミステリーズ!」の好評連載に書き下ろしを加えた、豪華執筆陣全51名のエッセイ集。作家を志したきっかけや、新人賞受賞までの道のりなど、デビューまでの波瀾万丈の逸話と作家であり続けるための創作論を、デビュー年順に贈る。51のエピソードで読み解く、戦後日本ミステリ史!

東京創元社から出された本なので、マニアックで大好きな作家さんが何人も書かれていたので^m^楽しかったです。
ミステリといったら東京創元社というイメージがあるので皆様のお話はとても興味深かったです。特に割と現代の作家さんのデビューのきっかけで多かった戸川さんという方との出会いがどの方も結構凄い^^;表現がヘタクソですけど。
鯨さんが以前「努力しないで作家になる方法」の中で書かれていましたけど、結構な量を新人さんに書かせて「じゃあそろそろ1冊の本にまとめましょうか」っていうパターンの作家さんが何人かいらっしゃったことに驚き。鯨さんだけの凄く貴重なものだと思っていたのですが。坂木さんや大崎さんもそうだったんですね。
戸川さんの書いてみませんかという言葉に触発されて素直に書いた方が^^;今このエッセイに書かれているようにデビューされた方々なんだと思ったらちょっとじーんとしちゃいます。戸川さんたくさん話しかけてくださってありがとうございます!^^
好きな作家さんのデビュー当時の話は読んでいて面白かったです。
近藤さんが歌舞伎の作品が多い理由はここからか!と今更ながら思ったり^^;
鯨さんはやっぱりあの本の通り苦労されたんだなぁ…と思ったり。
倉知さんはデビュー当時からやっぱりなかなかな方だったんだなと思ったり^m^
個人的に桜庭さんのお話が10年近く前だったので最近書いたのもまた読みたいななんて贅沢なことを思ったりもしました。
そして最後まで読み終えて、やっぱり私は書く方じゃなくて読む専門だなと思いました^^;いや、小説家になりたいとまで思ったことはないんですけども。やっぱり大変なんだなということはものすっごくわかりました。

〈東京創元社 2014.6〉H26.8.13読了

ちょっとそこまでひとり旅だれかと旅 益田ミリ4

ちょっとそこまで ひとり旅 だれかと旅ちょっとそこまで ひとり旅 だれかと旅
著者:益田 ミリ
幻冬舎(2013-06-27)
販売元:Amazon.co.jp

八丈島、宝塚、奈良、萩はひとりで。
年2回ほどは、母と2人で(金沢、京都、スカイツリー)。
女友達3人で行って気に入ったフィンランドはひとり再訪! いつだって出かけられる。
八丈島の山の中に、夜になると光るきのこがあるらしい。それは、美しく、幻想的な光景らしい。という噂を耳にして、ものすごく見てみたくなる。でも、八丈島ってどこにあるんだろう? 調べてみれば、なんと東京の島だった。よし、行ってみよう;…『47都道府県女ひとりで行ってみよう』の著者による旅エッセイ。今回はひとり旅だけではなく、母とのふたり旅や女友達との3人旅などなど、誰かとの旅もあります。気になったり、行ってみたい場所には、「ちょっとそこまで」の気持ちで行ってみる。いつだってどこだって行ける!

以前も益田さんの旅エッセイを読みましたが面白かったのでまた読みました。
読むたびに良いなぁと思っちゃいます。
47都道府県全部行くとかさー私がやりたいって思ってることをやってらっしゃるんだもの。って八つ当たりですけど^^;
今回だって海外へ行かれてて場所がフィンランドとスウェーデン!
私が行きたい外国のツートップなんですもん。
読みながら良いなー良いなーって思ってました。
そして読んでみてやっぱり行きたいなと思いました。
日本国内も行ったことがないところばかりだったので興味深かったです。
阪急電車に乗ってみたいなー。
深大寺にも行きたい。
行きたい意欲だけ満載で読み終えました。

〈幻冬舎 2013.6〉H25.7.29読了

大泉エッセイ 僕が綴った16年 大泉洋

大泉エッセイ ~僕が綴った16年 (ダ・ヴィンチブックス)大泉エッセイ ~僕が綴った16年 (ダ・ヴィンチブックス)
著者:大泉 洋
メディアファクトリー(2013-04-19)
販売元:Amazon.co.jp

大泉洋本人執筆による、大泉洋の素顔の16年間が詰まった、笑って泣けるエッセイ集。大泉洋が執筆文をまとめて出版するのは、本書が初めてとなる。また、表紙の装画には、大泉自身が子供の頃からファンだった『タッチ』のあだち充が担当。書籍の装画は初めてのあだち充が、1997年当時の若かりし大泉を描く。
本書では、大泉がまだ北海道を拠点に活動し、『水曜どうでしょう』レギュラー放送に出演していた1997年から2005年まで、雑誌3誌で執筆連載していた幻のエッセイ原稿108篇を一挙収録。 2誌に関しては、北海道版のみでの連載だったため、コアなファンも未読であろう幻の原稿を掘り起こし! 大学時のエピソード、レギュラー放送当時の『水曜どうでしょう』裏話、TEAM NACSについて、家族のことなど……大泉洋ならではの「笑い」が散りばめられたエピソードはもちろん、時にノスタルジック、時に切なくて、思わず「泣いて」しまいながらも、でも読むうちに不思議と元気になれる、まさに「大泉ワールド」全開のエッセイが満載。
さらに2013年書き下ろしで、大泉自身が本書で初めてあの伝説的人気番組『水曜どうでしょう』について本音を激白。大泉が考える『どうでしょう』分析、そしてレギュラー放送終了の意味、『どうでしょう』ファンはきっと胸が熱くなる、彼の秘めた想いとメッセージとは――?
またローカルタレントから全国区へ、急激な変貌を遂げた「心情と自負について」や、さらに大泉洋が「大泉洋という奴」について独白も。ネガティブをポジティブに反転させるその思考能力や、大泉洋のコミュニケーションスキルがわかる「在り方」と「感謝力」は、必読!
自身の本音が詰め込まれた熱い渾身の原稿は、爆笑必至なのに、思わず「胸が熱く」なる!
1997~2013年の「大泉洋」の16年が詰まった、饒舌なエッセイ、352ページ! 完全保存版!

北海道が生んだスター←大泉洋が24歳の時から書き溜めたエッセイをまとめたもの。
洋ちゃんやNACS関係は気になります。読みたいなって思います^^
で読みました。
最初はやっぱりヘタっていうかなんというか…ちょっと恥ずかしい感じでしたけど、だんだん文章がやっぱり上手くなってるなって思いました。ってエラソウですみません。
冒頭よく恒三という洋ちゃんのおじいちゃんが登場しました。
過去形じゃないから書いている時は健在で、もしかしたら…と思ったら亡くなった時の事も書いていて。ちょっと切なくなりました。
「水曜どうでしょう」の話や、NACSの舞台の話が楽しかったなぁ。
ミスターが監督をした「river」で釜山に行ったときの話が面白かった。
皆に「ミスターミスター」言われている男性と隣のモジャ男←知らない人が見たら意味が分からないよね。この間ケータイ大喜利の北海道あるあるで「ミスターと言えば鈴井貴之」っていうのがあったのを思い出しました^^
エッセイごとに全部じゃないけど振り返りコメントがあったのが面白かったです。
エッセイの中で全国放送の音楽番組に出た時の事が書かれていたのだけど、東京には染まらないとかローカルタレントとして頑張るとか、東京進出を全く考えてない話もあって新鮮でした。確かにNACSの中では1番東京に出ることをしり込みしていたらしいけど、こうやって昔書いてたんだなーと思ったりして。
その振り返りコメントで、この時はそう考えていたけどだんだん考え方が変わってきたんだよねって書かれていて、何だか深いなと思ったりしました。
最後に現在の洋ちゃんの語りがあったのですが。
洋ちゃんのくせに!←泣かせること書いてるんですよ。不覚にもうるっとしちゃいました。おじいちゃんへの想いや家族への想いがつづられていて、素敵だなぁと思いました。
洋ちゃんなりの「水曜どうでしょう」人気の見解も書かれています。
肩書がよく分からない洋ちゃんだけど←このままローカルの番組を持ちつつ東京でも頑張ってほしいなと一道民は思ってます。
「1×8」はあんまり見ないけど、「おにぎりあたためますか」と「ハナタレナックス」は大好きなので。これからもよろしくです。

〈メディアファクトリー 2013.4〉H25.7.2読了

スナックさいばらおんなのけものみち 七転び八起き編 西原理恵子3

スナックさいばら おんなのけものみち    七転び八転び篇スナックさいばら おんなのけものみち 七転び八転び篇
著者:西原 理恵子
角川書店(角川グループパブリッシング)(2013-01-29)
販売元:Amazon.co.jp

世の中、正論だけじゃ立ち向かえないから―。恋愛、結婚、出産、子育て。キレイゴトでは済まされない問題に血の通った言葉を贈る、本音のガールズトーク。女の“リアル”がここにある―。『生きる悪知恵』からさらに一歩踏み込んだ、実践版人生指南書。

「生きる悪知恵」が面白かったのでこちらも手に取ってみました。
面白かったけど、結婚も出産も経験していない私が手に取るのはまだ早かったかなと思いました。酸いも甘いも経験している方々の体験談を何もわかっていない実家暮らしの私が読むのは失礼では…なんて思ってしまった。
恋愛や結婚ネタはなるほどとは思ったけど、ちょっと下品だったかなぁ。カマトトぶっているつもりはありませんけど。私がそういうトークに慣れていないのか。
なんだかんだで私もいつのまにやらアラサーだしな。いい荒療治?になったかも。
本の中で夫婦が「あなたも変わったわね。でもしょうがないよねー」と言い合っているという話が出てきましたが、その会話がいいなーと思いました。
もしかして結婚したりして、10年以上経過して、そうやって笑いながら言い合えたらいいなと思います。

〈角川書店 2013.1〉H25.3.23読了

三角でもなく四角でもなく六角精児 六角精児4

三角でもなく 四角でもなく 六角精児三角でもなく 四角でもなく 六角精児
著者:六角 精児
講談社(2012-12-11)
販売元:Amazon.co.jp

人気個性派俳優が綴る、笑い、ときどき哀愁の個性的な生活。入籍4回、ギャンブル狂い、サラ金地獄。謙虚に見えて不謹慎、体は大きいが筋肉はゼロ。40歳すぎて食えるようになった個性派俳優の生き様を一緒に笑おう。

俳優六角精児さんが書かれたエッセイです。私が1番最初に六角さんを知ったのは何だったかなぁ…。「相棒」は観ていないので多分「電車男」だと思います。
ウィキってみたら「月下の棋士」とか「モナリザの微笑」とか「喰いタン」に出ていて結構V6と共演してるんだなぁという印象。「月下の棋士」見てたけどぜんっぜん思い出せない・・・。っていうかもはや山口さんと田辺さんしか思い出せん…。
で舞台「リボンの騎士」と「東京サンダンス」でイノッチと共演してるから仲良い感じなのですね^^
どのエッセイも3ページくらいなので読みやすくてどこから読んでも楽しめると思います。ただ、結論としては六角さんは最低なヤローだなと思いました^m^ギャンブルにサラ金。今までの奥さんは金銭面から逃げて行ったそうですけど、一緒にいようと思えることだけで凄いと思う。今の奥さんのお話もチラリと出てきましたけど、寛大な女性だなぁと読んでいてただひたすら思いました。
「あさイチ」のこともちらっと書かれていて嬉しかったです。生放送は慣れないのでいつもうまくしゃべれなくて落ち込むらしいです。六角さんはいるだけで面白いんだから良いんですよ。イノッチも楽しそうですし。
最後の章の電車話も面白かったです。
コラボで9係に出演されたことがありますけど、ドラマでまたイノッチと共演してほしいなと思いました。

〈講談社 2012.12〉H25.2.16読了

ザリガニとひまわり LiLiCo5

ザリガニとひまわりザリガニとひまわり
著者:LiLiCo
講談社(2010-12-02)
販売元:Amazon.co.jp

歌手になることを夢見てスウェーデンから来た、いじめられっ子のリリコ。所持金が43円になっても、セミが口に飛び込んでも、死体役でつかまっても、「ここであきらめることだけはイヤだ!」笑いと涙と、そして…勇気。映画コメンテーターLiLiCoが描く奇想天外な自伝小説ついに公開。

LiLiCoさんを初めて拝見したのは北海道で「王様のブランチ」が放送されるようになって見始めた時だと思います。失礼ですがこの番組以外で拝見したことがなくて、テレビではやたらとハイテンションで外国人っぽいけど日本語ペラペラだしいったい何者?と思っていました^^;
暫くその状態だったのですが、去年は「王様のブランチ」以外の多数のメディアで取り上げられていましたねー。スウェーデン人と日本人のハーフだとは存じ上げていましたが、テレビを見て幼少時代から今までの壮絶な人生を知りました。
幼少期に母親から愛されていなかった時代の事、読んでいてとてもつらかったです。学校でもいじめを受けていて、でも家にいるよりは良かったから笑顔を作って学校へ行っていたという話は泣けてきました。
今はLiLiCoさんは笑ってホームレス生活の話をされていますけど、20代のほとんどを車の中で生活して飛び込んで営業していて、本当に大変という言葉では片づけられないくらいの苦労をされていたんだと文章を読んで改めて知りました。凄すぎます。
それでも諦めなかったのが良かったんですよね。「王様のブランチ」には出るべくして出るようになったんですよね。18歳で日本に来たときに日本語が全然分からなかったというのも意外で、努力されたんだろうなと思いました。
今活躍されているのを知っているから、その20代の時に苦労を共にしたマネージャーさんの今が気になります。ちゃんとご飯食べているのかな。読み終えた後にそればかりが気になりました。
LiLiCoさんのおばあちゃんもとっても素敵な方ですね。おじさんも。今の活躍をとっても喜んでいると思います。

〈講談社 2010.12〉H25.2.4読了

そのノブはひとりの扉 劇団ひとり

そのノブはひとりの扉そのノブはひとりの扉
著者:劇団ひとり
文藝春秋(2012-10-27)
販売元:Amazon.co.jp

これは、「劇団ひとり」の自伝です。芸人の自伝だからといって、貧乏話やヤンキー話を期待してはいけません。ダンボールも食べないし、ケンカもしないけど、おっかしいんです。笑いが止まらないんです。おかしな子供がどんどんおかしさを増してビッグになっていく、コントの連続です。笑い涙は、最後には感動の涙に変わるかもしれません。芸人と作家、ふたつの才能において我々を唸らせる一品となっています。

劇団ひとりの出す本はすべて読んでいます。小説は好きですが、エッセイは文章はうまいけどくだらないなぁと思って読んでます。すみません^^;
本当に、文章は上手いんですよ。凄いなと思います。
エッセイはテレビで聞いたことがある内容が多かったので新鮮味はなかったのですが^^;
結婚出産のくだりはなんだかドタバタしていて夫婦ともども可愛かったです。
面白かったのは私、先日有吉さんのエッセイも読んだのですがほぼ同期なお二人なのでどちらの作品にもお互いのことが書かれていたことでした。
劇団は有吉がヒッチハイクに行って人気になったのをうらやましがっていて、有吉はその人気が低迷した後に劇団が人気になっていたのをうらやましがっていて、面白いなと思いました。
同期って大事ですね^^
でもお二人とも今はテレビで活躍してこうして本を出したりしているんですから、すごいですよね。

<文芸春秋 2012.10>H25.1.16読了

泥酔懺悔5

泥酔懺悔泥酔懺悔
著者:朝倉 かすみ
筑摩書房(2012-11-05)
販売元:Amazon.co.jp

泥酔せずともお酒を飲めば酔っ払う。酒席は飲める人には楽しく、下戸には時に不可解……。お酒を介した様々な光景を女性の書き手が綴った連作エッセイ集。

お酒にまつわる11人の作家さんが書かれたエッセイです。
私事ですが、私自身はお酒は甘いのしか飲めません。カクテルとかチューハイとか…最近梅酒の水割りに凝ってます←ビールは苦くて焼酎や日本酒等は辛いです。
だから下戸らしい中島たい子さんの気持ちが凄く分かりました。
私が以前勤めていた会社の取引先?の人たちと飲んだとき、同じタクシーで帰ったんですけど、一人がげぼげぼしてたのですよ。タクシーの運転手は女性でこういうのに慣れていない模様。私も慣れておらず、同乗しているもう一人の男は「これくらいなら大丈夫大丈夫」とか適当な事を言っていち早く降りるし。結局もう一人の男は散々げぼげぼして帰っていきましたよ。私と運転手さんは2人になったらほっと一息でした。その男性は酔っぱらってなぜか私に千円札3枚と大量の小銭を渡してきたのですが、千円札は返しましたけど、小銭は介抱費だと思ってもらったことは内緒です。←
同じくお酒の飲めない中野翠さんの、記憶がなくなるほど飲んだらどうなるのかというのは私も考えたことがあります。でも、そこまで飲めないんですよね。私、お酒は酔いよりもトイレが近くなることの方が気になっちゃうので(家が遠方なもので…)私は酔っぱらったらどうなるのか、知りたいような知りたくないようなです。
室井滋さんは勝手に大酒のみというくくりにされていることに疑問を持っているらしい。私も室井さんはあまり知らないけど、たくさんお酒が飲めそうなイメージを持ってました。すみません…
1番共感できたのが山崎ナオコーラさんでした。一部抜粋しますね。
「結婚はしなくていい。金は自分で稼ぐし、自分の食事や飲み代は自分で払いたい。旅行は自分で手配したいし、バーのドアは自分で開けたい。」
この文章がですね、物凄く共感できたんです。まぁ、私はバーのドアは開けないんですけど。凄くわかるーと思ったんです。
私も同じで、人に奢って頂くとありがとうよりも先に申し訳ないって思っちゃうんです。甘えベタだし。だから私も結婚できないだろうなーと思っていて。まあ、私の場合はお金の稼ぎ具合がもうちょっと必要なんですけどね。
ナオコーラさんの本を今まで読んだことがなかったんですが、これを機に読んでみたいなと思いました。来年から←
そしてしをんさんのエッセイはやっぱり面白かったです。お酒の話だったのですが、内容が以前別のエッセイで亡くなったと書かれていたおばあさんのお通夜の話だったので、読めて良かったなと思いました。

〈筑摩書房 2012.11〉H24.12.13読了

女優激場 鈴木砂羽5

女優激場女優激場
著者:鈴木 砂羽
ワニブックス(2012-10-06)
販売元:Amazon.co.jp

自由すぎる鉄砲玉女優・鈴木砂羽の型破りエピソードを詰め込んだ初エッセイが発売!
オブラートに包んだ表現、一切ナシ!
フルヌードで女優デビューし、吠えるように泣き、山賊のように酒をあおり、恋愛をすれば血の雨が降る……。
そんな女優とは思えない生き方を描いた「裸の履歴書」

鈴木砂羽さんを1番最初に見たのは多分「あぐり」だと思います。あぐりの美容院で働くスタッフさん役でしたよね。1番弟子だったかなぁ。そんな役。でも、顔と名前は後々一致したのでその頃はうろ覚えな感じでしたが。
ちゃんと知ったのはやっぱり「PU−PU−PU」ですよね。このドラマを見てあぐりに出てた人だ〜って思った記憶があるので。印象的なのはやっぱりキスシーンかなぁ。ぐふふ←というかそのシーンというよりはオカダのキスシーンを見てやろうってんでそのシーンの時に剛健がガン見してたというエピソードが忘れられなくて。(D×Dで共演していることを知ったのは更に後の事・・・)
そういえばイノッチとも良く舞台仲間と共に自宅に呼んでたってTOKIOの番組で言ってたような。「終らない夏」がきっかけなのか。きっかけは忘れたが。
砂羽さんって最近バラエティに出るようになって姉御肌で男らしくて←凄くかっこよくて憧れるなぁと思っていましたが、エッセイを読んでそれだけではないんだなって改めて思いました。読んでいたら何だか涙が出てきそうなところ、たくさんありました。苦労してるとか大変だったとか、言えば簡単だけど簡単に言っちゃいけないなと思う。
凄い根性だなーと思って、やっぱりそのくらいの意気込みと根性がないとダメだよなーと思って、読み終えて改めて好きだ!砂羽さん!って思いました。
女優という仕事に懸ける想いが強くて強くて。来年に公開予定の「しあわせカモン」の撮影で、予算の都合上カットされたシーンがあるのだけど、それがなければ意味がないと言って粘って営業してその撮影シーンを撮ったエピソードが本当に素晴らしかった。女優魂だなと思いました。
旦那さんとのエピソードも素敵でした。旦那さんの包容力がハンパないですね。付き合うときに砂羽さんに言った「いいよ、だいたいわかってきた」って言ったセリフが好きです。恋愛エピソードで後日談の旦那さんの情報が入ってくるのだけどそれもいちいち面白いし^^
楽しく面白く感動して読みました。
今日、テレビを見ていたらちょうど砂羽さんが出ていてこの本を宣伝していて。書いて行ったら結果明け透けな内容になってしまったって書いていたけど、本当にここまで書いて良いのか!?と思った場所もたくさんあったけど、素敵な作品でした。

〈ワニブックス 2012.10〉H24.11.22読了

明日をひらく言葉 やなせたかし5

やなせたかし 明日をひらく言葉 (PHP文庫)やなせたかし 明日をひらく言葉 (PHP文庫)
PHP研究所(2012-07-04)
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大人気キャラクター「アンパンマン」や国民的唱歌「てのひらを太陽に」の父、やなせたかしさん。
幼少期は劣等感に悩み、戦争も経験し、作品がブレイクしたのは七十歳手前と、その人生は必ずしも順風満帆ではなかったといいます。
しかし、どんなときにも希望を失わず前へ進んできた彼の言葉からは、生きることの素晴らしさやよろこびがビシビシと伝わってきます。
本書ではそんなやなせさんの心がこもった、ユーモアあふれる深い言葉を精選。忘れかけていた大切なものが、きっと見えてくる一冊です。
◇本書の内容例◇
◎ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。
◎一寸先は闇でも、その一寸先には光がある。
◎人間は欠点のない人を好きにはなりませんよ。
◎笑って楽しむ気持ちがあれば、いくつになっても心を若々しく保つことができる。
◎今までやってきたことが、全部、役に立っているんだよ。無駄なことはひとつもない。
文庫書き下ろし。

読みました。私、アンパンマンのマーチが好きなんです。弱ってる時に聞いたら確実に泣きます。冒頭に歌詞が書かれていますがとても重たくて心に染み入る言葉です。
やなせさんは今93歳なんですよね。お元気で何よりです。それでも、早生まれな上に超未熟児だったやなせさんは身体のコンプレックスがとても強かったそうです。そして、大病も何度かされたそうで。だからお元気で良いですね。なんて軽々しく言っちゃいけないなと思います。
やなせさんが伝えてくれる言葉だから、何だかとても心に深く突き刺さります。一寸先は闇でも、その一寸先には光がある。素敵な言葉です。
悩んでいても、最終的には前向きに楽しく生きていけたら良いなと思いました。
去年、爆問学問という番組にやなせさんが出演された回を私も見てました。
やなせさんがアンパンマンマーチを歌われてました。素敵でした^^

〈PHP研究所 2012.7〉H24.10.31読了

心がほどける小さな旅 益田ミリ

心がほどける小さな旅心がほどける小さな旅
著者:益田ミリ
飛鳥新社(2012-04-06)
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人気イラストレーター・益田ミリさんが2012年初刊行する書き下ろし女子旅エッセイ!
ときにはひとりで、たまにはふたりで・・・。
晴れ晴れとするステキな日本の景色、ドキドキの非日常空間に出会ってきました。
旅で切り替わる気持ちもある! これで明日もきっと元気になれる!
★行ってみたところ★
桜花賞、鹿児島大声コンテスト、九州の肥薩線、郡上八幡のオールナイト盆踊り、新江の島水族館のクラゲナイト、山形県の山寺、奥入瀬渓流ホテル、高知県の牧野植物園、釧路湿原でカヌー、第九の合唱・・・etc

久しぶりに益田さんのエッセイを読みました。
行かれた場所は結構マニアックなところ…ですよね。私も旅行に行くのが大好きなので(給料が安いのでたくさんは行けないのが悲しいですが)面白く読みました。
読めば読むほど旅に出たくなりました。今年度はまだ行ってないよ〜。コンサート行くもんだと思って一切有休使ってないのですよ。
特に興味深かったのは九州のローカル線での旅にオールナイト盆踊り。それから大声選手権、あとは山形県の山寺かな。
私の人生の目標は47都道府県制覇なので^^参考にしてぜひとも旅に行こうと思います。

<飛鳥新社 2012.4>H24.8.23読了

だから図書館めぐりはやめられない 元塩尻市立図書館長のアンソロジー 内野安彦5

だから図書館めぐりはやめられない―元塩尻市立図書館長のアンソロジーだから図書館めぐりはやめられない―元塩尻市立図書館長のアンソロジー
著者:内野 安彦
ほおずき書籍(2012-06)
販売元:Amazon.co.jp
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茨城・鹿嶋市役所で将来を嘱望される中枢的な部署をけっとばし、自らの希望で図書館に異動した「変わり者」の著者が、新天地塩尻市に舞い降りた。新塩尻市立図書館づくりに全人生をかけた新人館長のユーモアとウイットにあふれるエッセイ。

元図書館長だった著者の本を交えたエッセイです。
著者が読まれた本がタイトルのして書かれており、その本を読んだ時の事、その本にまつわる出来事が細かく書かれています。
図書館や本に関する作品が多いのかと思えば完全に著者の趣味の音楽や車や野球などのマニアックな作品も載っていました。
作品の中で図書館職員は女性が多いので車関係の選書は疎いと書かれている部分がありました。ちょうど私は5の担当でもろに被ってます。というか車は担当部分です。確かに海外の会社はアメリカなのかヨーロッパなのかなんてわかりません^^;著者さんも分かって言ってらっしゃると思いますが、著者さんがこうしてほしいと思う棚づくりをすると予算がべらぼうに足りないと思う部分も然り。でも、とても参考になりました。選書はやってもやっても難しくて考える部分なので。特に5は車を始め工業や建築系の本も担当しなければならなくて難しいんです。それを言い訳にせずに選書して行けたら良いなと思いました。
でも、著者さんがおっしゃるように、漫画本を複本(同じ本を2冊以上買うこと)含めて大量に購入して貸出冊数を上げるという部分に関しては激しく同意です。それは無料貸本屋と言われても仕方ないと思います。貸出冊数を増やす前に利用者数を増やすこと。私もこちらの方が重要だと思います。図書館は図書館単体だと隔離された空間なのでいろんなジャンルの物と関わっていかなければならないと思うんです。なので図書館でのコンサートなどはとても興味深かったです。ただベストセラーを読むため、人気作を読むためだけでなく、様々なジャンルの作品をたくさんの利用者が手に取ってほしいと改めて思いました。
最後の章に書かれていた人生に悩んでいる人はNDC159の本ばかり読むという言葉にドキッとしました。私もそうです。159というのは「人生訓」と呼ばれる分類で「悩んでいるときに読む本」とか「幸せになるための○○の本」とかそういう類のものです。図書館ではあまり選書で選ばないジャンルでもあります。でも結構リクエストで来ます。「159を読んでいる間は何かを探しあぐねているだけで、実際には一歩も動き出していない。めざすべきものが見つかり、動き出せれば自ずと159とは縁がなくなる」という部分には納得でした。確かに何かに縋りたくてそういう本を読むけど、答えがほしいだけで、自分では動いていないかもと思いました。私も159の本に縋らないで自分から動き出さないとなと改めて思いました。
冒頭に図書館職員の現状も書かれていました。正規職員は司書資格を持っておらず、非正規職員は司書資格を持っているという図書館が多いと。私も非正規職員です。私だけでなく司書を目指している人は低賃金でもいいから図書館に従事したいと思っている人が多いので尚更広がっていくのかなと思います。ただ、私は全然ですが司書の方は自分で図書館や著作権等など勉強する人は本当に多いです。先輩を見ていたら思います。もう少し報われても良いんじゃないかななんて、思ったりもします。
著者さんの図書館や職員に対する熱い想いに胸が熱くなりました。
本の表紙に請求記号がのっていたのだけど、015(図書館サービス)と914.6(エッセイ)両方がついていたのが流石だなと思います。ジャンル的には914.6だとは思うけど、私は015の棚に置きたいなと思います。

〈ほおずき書籍 2012.6〉H24.8.12読了

杏のふむふむ 杏5

杏のふむふむ杏のふむふむ
著者:杏
筑摩書房(2012-06-09)
販売元:Amazon.co.jp
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オススメ!
ラブラドールのハリーと過ごした小学校時代、歴女の第一歩を踏み出した中学時代、単身海外にモデル修業に行った頃、決死の山登り“成人式”。そして、ゴルフをし、野球をし、本を語り、「名前をなくした女神」「妖怪人間ベム」などさまざまな現場で感じたこと。たくさんの人との出会いで紡がれてきた杏の“これまで”がまるごと詰まった一冊。

女優でモデルの杏さんのエッセイです。
杏さんってとても博識で、綺麗ででも何だか天然で面白くて好きなんです。
この本を読んで、ますます杏さんが好きになりました。
この本は主に「出会い」についてを書かれたそうです。まさしくそうで、その場で出会った人の話もあったり、ずっと仲の良い人の話だったり人との関わりが読んでいてとても面白かったです。
歯医者さんとのノブトモ(信長好き同士の友達)話や、始球式をすることになり、練習中に出会った自衛隊員の投球スバーンさん。デジデリオを探す旅をすることになりきっかけになった本の著作者の森下典子さん、黒岩比佐子さんとの出会いも素敵でしたし、黒柳さんとの上海旅も面白かった。
杏さんの人柄なんでしょうね。杏さんが素敵な人だから老若男女いろんな人が集まってくるんですよね^^
ちょこちょこ登場する杏さん直筆のイラストもとてもかわいかったです。
あ、寅さんの恰好をした杏さん、めちゃかっこよかったです。なんか、ついて行きます!って思います。

〈筑摩書房 2012.6〉H24.7.26読了

マイル 極貧からCAへ芸能界へ、階段をのぼる私 松尾知枝5

マイル 極貧からCAへ芸能界へ、階段をのぼる私マイル 極貧からCAへ芸能界へ、階段をのぼる私
著者:松尾 知枝
講談社(2012-02-07)
販売元:Amazon.co.jp
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私は自分の手で居場所をつかみ取る! 極貧の生活、児童養護施設での日々。
進学率10%から大学に進み、JALのCAとして大空を翔け、グラビアタレントとして芸能界に飛び込む----。
たとえどんなに転んでも、起き上がり続けた私の20年!

V6ファンの皆様は覚えているでしょうか…。「新知識階級 クマグス」で登場した合コンクマグスの事を。合コンクマグスについて若干小バカにしていた番組プロデューサー達をコテンパンにしたあの方です^m^
数か月前に「さんま御殿」を見ていたら、何だか見たことのある女性がいるなぁと思っていたんです。でも名前に見覚えはなくて誰だ?と思い、調べたら合コンクマグスの水谷舞さんという事が判明しました。松尾さんが本名なんですね。さんま御殿では小さい頃に極貧だったタレントの人たちが集まってトークが繰り広げられていたのですが、その中に松尾さんがいて驚きました。クマグスに出ていた風貌からお嬢様なんだろうなと思っていたので。
本名の方の名前を何となく憶えていて、新刊案内で発見したので手に取ってみました。ご自身の事を赤裸々に書かれています。私なんかが感想を言うのはおこがましいです。私も小さい頃から色々悩んではいたけれど、甘ったれた悩みだったんだなと思いました。
小さなころから本当に苦労されているのに、それでもお父さんとお母さんを愛しているのが凄いなと思います。そう思ってしまうのも、私は甘ったれて育ったからなのかなとも思いますが…。
よく周りに流されずに努力されたなと思います。「どんな辛い事があっても自分を信じて進めば、どんなことも乗り越えられる!」と言う言葉が身に染みました。
個人的意見としてはずっとJALに勤められていた方が良かったのでは?と失礼なことを思わなくはなかったですが、ご自身で決められた道ですもんね。ちょいちょいテレビでも拝見いたします。
プロフィール紹介でも本の中でも「新知識階級 クマグス」という言葉が出てきて何だか涙が出そうでした。テレビで見知ったアイドルタレントと言うのは彼らの事だなと思うだけできゅんとしてしまう自分はアホですね。ハイ。テレビ番組ってちょっと反響があったらその企画をずっと続けるからどうなんだ?と思うけど、今となってはそれもまた懐かしい…。
松尾さんが芸能界でこれからもご活躍されることを祈っております。

それにしてもクマグスに登場した人をちょいちょいテレビで見かけるんだよなぁ…。あさイチで紅白クマグスの寺坂さんが出ちゃうし混浴クマグスの人も出たし、トーストクマグスの人も料理してたし、べにこは温泉系の番組に出まくってるし、蛾クマグスの人も虫系の本(ざっくりしすぎててすみません)の中で登場してたし。
何だかなぁ…と余談でした。

〈講談社 2012.2〉H24.5.15読了

ゲゲゲの老境三昧‐水木3兄弟、合わせて270歳‐ 水木しげる4

ゲゲゲの老境三昧 水木3兄弟、合わせて270歳ゲゲゲの老境三昧 水木3兄弟、合わせて270歳
著者:水木しげる
徳間書店(2011-11-30)
販売元:Amazon.co.jp
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兄:宗平1920年(大正9年)生まれ。茂:1922年(大正11年)生まれ。弟:幸夫1924年(大正13年)生まれ。2つ違いで、宗平91歳、茂89歳、幸夫87歳、そろって米寿超えという驚くべき長寿の三兄弟。この元気三兄弟の抱腹絶倒座談会をメインに、老境を楽しむ、三兄弟の現在を伝える。三兄弟関連のマンガも収録。

水木3兄弟のお話です。水木しげるさんを筆頭にご兄弟は皆さんお元気。テレビで元気だという話は聞いていましたがどれほどかという事までは触れていなかったので、それがちゃんと分かる本ですね^^
ご兄弟全員が登場されます。本当に皆様お若い!90歳前後とは思えません。きっと気持ちも若いんでしょうね。
3兄弟それぞれのインタビューがあるのですが、健康法がそれぞれ違うのも面白かったです。長男の宗平さんは長男っぽく何だか真面目な感じな健康法^^ちゃんと健康に気を使ってるっていう感じ。でもしげるさんと幸夫さんは好きなことを好きなだけしてるって感じでしょうか。まあ、基本的に皆さん好きなようにしてる感じですけど(失礼な)
三兄弟関連の漫画も面白かったです。流石ユーモアがありますね^^
しげるさんの奥さん布枝さんも登場されます。布枝さんだって80歳くらいですよね?お写真を拝見するととても見えません。綺麗な方だなって思います。
こうやってみなさん笑顔で過ごされていて良いなと思います。それが長寿の秘訣なのかもしれないですねー。

〈徳間書店 2011.11〉H24.1.26読了

好奇心ガール、いま97歳 笹本恒子5

好奇心ガール、いま97歳好奇心ガール、いま97歳
著者:笹本 恒子
小学館(2011-09-29)
販売元:Amazon.co.jp
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日本で一番チャーミングな97歳の生き方本
笹本恒子、1914年東京まれ。2011年9月1日に満97歳の誕生日を迎えた。日本人初の女性報道写真家。
1940年に財団法人写真協会に入社、戦前から仕事を開始し、戦後も自筆記事とともに新聞雑誌に写真を発表。一時家庭の事情で現場を離れるも、1985年(71歳)の写真展で完全復帰。
2010年秋に開催した個展「恒子の昭和」が大反響を呼ぶ。2011年吉川英治文化賞、日本写真協会賞受賞。現在東京山の手のマンションで独り暮らし。毎晩一杯の赤ワインをたのしむ。
見た目も考え方も行動も圧倒的に若く、かつチャーミング。いまもはつらつと好奇心いっぱいにフォトジャーナリストとして活躍する秘訣とは?
本書は、関東大震災、戦争、結婚、転職、夫の闘病など幾多の困難を乗り越えてきた人生を振り返りつつ、現在の衣食住、生きる信条、仕事観、恋愛・結婚観、しまい支度などを余すところなく語ったエッセイ。
彼女が撮影した著名人や事件の写真のほか、巻頭にはいまのくらしを伝えるカラー写真も掲載。
明るく90代後半を生きる姿勢に、学ぶところ励まされるところは多い。「元気で長生き」のヒントがたくさん見つかるはず。

先日、あさイチでこの本が紹介され、またご本人も登場されていたのでとても気になっていた本でした。
お姿も心も97歳には見えません。笹本さんが年齢は言わないようにしていて、それは周りが年齢を聞いた事で制限したり、自分も年齢を感じないようにしたいからと言っていたのにとても説得力を感じました。
もうこの歳だから・・・という言葉は笹本さんにはありません。
とにかく好奇心旺盛で、気持ちがお若い!
その探究心の強さが若さの秘訣なんだろうなと思います。
でも、年齢の制限は何に対してもないとは思います。ただ、日本人は特に年齢って気にしますよね、自分も含め。
笹本さんのようにまずは挑戦するという心はいつまでも持っていなければいけないなと思いました。そしてその心が周りにも影響を与えたのかなと思います。昭和初期なんて今以上に男尊女卑な世界だと思うんです。でも、同僚の方々は全員ではないと思いますが笹本さんの仕事を評価してサポートしていて、周りの方々も素敵だなと思いました。
私も笹本さんのように苦労があっても表に出さず乗り越えて歳を重ねて笑顔で過ごせるようになりたいなと思いました。

〈小学館 2011.9〉H23.12.11読了

困ってるひと 大野更紗4

困ってるひと困ってるひと
著者:大野 更紗
ポプラ社(2011-06-16)
販売元:Amazon.co.jp
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難病女子による、画期的エンタメ闘病記!
ビルマ難民を研究していた大学院生女子が、ある日とつぜん原因不明の難病を発症。自らが「難民」となり、日本社会をサバイブするはめになる。
知性とユーモアがほとばしる、命がけエッセイ!!

王様のブランチで紹介されていたので、気になって読みました。
ランキングに入る度に、「難病と闘っている姿がユーモアに描かれている」といわれているのだけど。確かに文章はユーモアに描かれているけど、内容がユーモアなわけではないから、あまりユーモアという言葉を使わないほうがいいのでは?ともちょっと思う。
検査の日々やたらいまわしの状況や病状の大変さは読んでいてとても辛かったです。
そして明らかに歩行が困難になっているのに海外へ出向くって言うのが信じられないのだけど^^;大野さんの発病前の生活が私は同い年ながら住んでいる世界が違いすぎる気がしていましたけども。
ありきたりな言い方かもしれないけど、自分が悩んでいることが本当に小さなことに感じて。
1日1日を五体満足で生きていけることがいかに素晴らしいことなのか、読み進めて行くたびに強く思いました。

<ポプラ社 2011.6>H23.10.25読了

カワサキ・キッド 東山紀之5

カワサキ・キッドカワサキ・キッド
著者:東山 紀之
朝日新聞出版(2010-06-04)
販売元:Amazon.co.jp
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東山紀之が半生を語るエッセイ。貧しくも懸命に生きていたあのころ――。川崎での少年時代が「ヒガシ」をつくった。初めて語るおいたち、ジャニーズでの生活、運命の出会いと別れ、30年ぶりの故郷再訪フォトドキュメント、そしていま帰る場所は――。懐かしく、ちょっぴりせつなく、心あたたまるモノローグ。秘話満載。

先日あさイチにヒガシさんがゲストに来られた事で気になって読みました。
この本が出るまで、失礼ですがヒガシさんはいいところのおぼっちゃんだと思っていました。
だから、この本が出版されてヒガシさんの半生を知って驚きました。
幼児の頃の大やけど。そんな後遺症まで残るほどの怪我をされていたなんて知りませんでした。それでも、失礼だし不謹慎かもしれませんが、怪我をされたことによって筋力をつけないといけないと言われて、トレーニングをして。足の怪我によって今のヒガシさんが形成されているんだなと思いました。
少年時代はやはりヤンチャでしたね^^友達も何だかとってもいい人なんだということが文章からも伝わってきます。緒方さんの息子さんと同級生って凄い偶然!タケイチさんもそうですが、本当に素敵な方々ばかりですね^^
そしてヒガシさんはヤックンと仲がいいのは知っていましたが、出会いが分かりました。ヤックンってヒガシさんよりも先輩なんですね。ヒガシさんがヤックンをあこがれてたのか。何だか不思議な感じ。ヤックンがジャニーズ事務所にいた頃を私は知らないから。
少年隊としてデビューした話、少年隊3人の絆。グループ、ソロでの仕事。いろんな部分で悩みもあって葛藤もあって。だから今のヒガシさんがいるんですよね。たくさんの縁に恵まれた方なんだなって思いました。
TOKIOの話も書いてありましたね^^
本当に弟のように育てて^m^いたんだなぁと改めて思いました。
(坂本君の付き人話は書いてくれなかったか。。。いえ、何でもないです。すみません)
人気っていうのは、簡単に出るものじゃないんですよね。
たくさんの努力があって、初めて認められるんだって事を改めて知りました。

〈朝日新聞出版 2010.6〉H23.7.27読了

作家の口福5

作家の口福 (朝日文庫)作家の口福 (朝日文庫)
著者:恩田 陸
朝日新聞出版(2011-02-04)
販売元:Amazon.co.jp
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贄沢なチーズ鱈、卵の黄身をとろっと絡めたトースト、はんぺんのオイルフォンデュ、白砂糖入りの七草粥、ハーブティーで淹れたココア、モンゴルのいのちを頂くヤギのシチュー…20人の作家が自分だけの“ご馳走”を明かす。読めば「美味しい!」を共感できる極上のエッセイ集。

20人の作家さんの食べ物のエッセイです。すごく豪華です。ほとんど読んだ事がある作家さんでした。読んだことなくても皆さん知ってます。
ご馳走って人によってそれぞれですよね。エッセイもそれぞれの味が出ていてとても面白かったです。特に印象的だった作家さんの感想をいくつか。
恩田陸さん。恩田さんは小さなころ、絵本に登場するお菓子やパンを食べたいと強く思っていたそうなのだけど、大人になって小説を読むようになってからは登場する食べ物の印象がなくなったらしい。理由は登場するお酒に興味を持つようになったかららしいです。お・・・恩田さんらしい〜^^;恩田さんの作品はだからお酒を飲む宴会のシーンが多いんだといわれるのだそう。確かに私が初めて読んだ「ネバーランド」でも、高校生が普通にお酒を飲み明かしていて驚いた記憶があります^m^
山本文緒さん。三食とも自分で作られているって言うのが意外でした。それからおなかがすくと恐怖に駆られるっていうのはわかるかも。私もおなかがすくと不安になります。特に出かけているとき。帰るまで何も食べれないんだと思ったらちょっと悲しくなるし不安になります^^;
森絵都さん。森さんって普段走られるんですね。そこから「ラン」が生まれたのでしょうか。それとも取材してからの影響なのでしょうか。どちらにしても勝手に仲間だと思って嬉しいです^^でも、そんな健康的な感じなのに食生活はいただけないですね〜。病院へ行ったのはいいきっかけだったのかもですね。って、偉そうにすみません^^;
三浦しをんさん。しをんさんはいったいどこまで本当のことなの?やっぱり全部真実なのか^^;と思わずにはいられない。やっぱりしをんさんのエッセイは面白くて短いページなのに何度も「ぷ」と笑ってしまいました。でも台所に本を置くのは危険では・・・?あ、それから居酒屋メニューでご飯ものを見てしまうという気持ちはものすごくよくわかります!私は先に食べたい人です。やっぱり一食の中に炭水化物を食べたいですから!私はお酒は甘いのしか飲まないし。炭水化物のものを食べないと、なんだか食べた気がしないんですよね〜。だから私も痩せなくて太る一方なのかなぁ・・・。
朱川湊人さん。1番強烈に残っているかも。親の離婚により父親に半ば誘拐のように三兄弟を引き取り育てられた朱川さん。父親は男出ひとつで育ててくれたけど、お弁当を作るのは苦手だから、そういう時朱川さんはパンを買っていたのだそう。でも同級生のお弁当を見てうらやましくて遠足のときにお父さんにお願いしたのだそうで。お父さんは一生懸命作ってくれて、お昼にお弁当をあけたらきれいに作られていた。でも、あったかい状態のままお弁当箱に入れてしまっていたから全部痛んでいたらしい。朱川さんは号泣したそうだけど、子供ながらにお父さんがせっかく作ってくれたのにそれが食べられないことが悔しくて悲しかったんだろうな。このエピソードがすごく感動して、素敵だと思いました。
角田光代さん。旅行のエピソードが面白かったです。タジン鍋が流行っているけどモロッコに行った際に1ヶ月食べ続けたそうで^^;その国に行ったらその国の料理鹿食べないというポリシーがあるそうですが、そのときばかりは違うものを食べたそうで。その違うものが食べられたときの感動って凄まじい物だったんでしょうね^^
道尾秀介さん。バーで女性に「紫の君」って呼ばれているのにウケました^m^

どの作家さんも面白かったです〜^^
でも・・・ごめんなさい。仕事からの帰り道にも読んでいたのですが、約1年ぶりのV6の新曲情報が舞い込み、読んでいても右から左へ流れていくという状態が続き、後半の作家さんのは読めたんだか読めてないんだか微妙です・・・。すみません。テンションがあがって興奮して目で文字は追ってるんですが頭に入ってるんだかいないんだか。機会があったらぜひ読み返し・・・いや〜返さないかな^^;ごめんなさい。

〈朝日新聞出版 2011.2〉H23.6.24読了

負けるのは美しく 児玉清5

負けるのは美しく負けるのは美しく
著者:児玉 清
集英社(2005-09-05)
販売元:Amazon.co.jp
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おだやかな微笑みのむこうに、このような人生が!
俳優・児玉清が、母の死がきっかけで入った映画界、忘れ得ぬ監督や俳優たち、結婚、その後転身したテレビ界のこと、大好きな本、そして愛娘の闘病から死まで…。初の回想記。

児玉さんが亡くなられ、半生についての映像が流れていた時にこの本のタイトルが映っていて、これは読まなくてはと思い、手にしました。
私は年をとられた後の言い方があまりよくないですが、おじいちゃんスタイルの児玉さんしか存じ上げていないので、若かりし頃の児玉さんが嫌なものは嫌、違うものは違うと偉い人にでも誰にでもハッキリと言う性格だったとは驚きました。正義感が強かったんですかね。
そして私は児玉さんって司会業のイメージが強いのですが、ずっと俳優さんをされてきた方だったんですね。しかも、大学院へ進学予定のはずがお母様が亡くなった事で就職を余儀なくされたと言う事も、もちろん初めて知りました。
芸能界に興味がなく、面接も受ける気はなかったのに、夢の中にお母様が出てきて「受けなさい」だなんて。不思議ですよね。
それでも、ちゃんと受けて受かって、今では児玉さんの名前を知らない人はいないくらい有名になって。天職だったんだろうなと思います。
にしても同年代の当時スターだった人が言った「この人は雑魚だからサイン貰っても仕方ないよ」と言う言葉。ひどいですね。天狗になってるとしかいえない言葉。
本当に許せないと思いますが、その言葉から児玉さんは奮起したのですから今となってはその言葉が良かったのか悪かったのか、分からないですね。
娘さんとのエピソードは読んでいて辛かったです。娘さんも正義感に溢れ、きっと素敵な方だったんだと思います。
この本を読んで、テレビを通して拝見していた部分以外の児玉さんをたくさん知ることが出来てよかったと思います。想像していた性格とは全然違って、また読書家ですから文章もとても上手く、読んでいてとても楽しかったです。本の中で、児玉さんが本の映像化はあまり好きではないと書かれていて、私も常々そう思っていたので同じだ〜と嬉しくなりました。
週刊ブックレビューから生まれた「児玉清の「あの作家に会いたい」 人と作品をめぐる25の対話」まだ続いていたので、続編が出るのを楽しみにしていたんです。
もう、続編はないんですね。寂しいです。
児玉さんのご冥福をただただお祈りいたします。

〈集英社 2005.9〉H23.6.5読了

いつだってごきげんよう 小堺一機4

いつだってごきげんよう〜小堺一機が学んだ会話術〜いつだってごきげんよう〜小堺一機が学んだ会話術〜
著者:小堺 一機
扶桑社(2011-02-24)
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★内容
まず序章は萩本欽一氏、勝新太郎氏、森繁久弥氏など、芸能界の超大御所たちの「こんな会話術にしびれた!!」という体験談。達人たちとの出会いが、小堺氏の話術に磨きをかけた!?
そして、小さい頃から「面白い子」だった一機少年。話術のベースは少年時代に培われていたのかをインタビューから探る。
ほか、困った時の小堺流切り抜けドリルや、『ごきげんよう』の立ち上げ当時からのスタッフ座談会、『ごきげんよう』20年のデータ集など、この1冊で、小堺一機と『ごきげんよう』が丸ごとわかる!
★小堺流切り抜けドリルの一例
■ 自分の話で場がシーンとしてしまったとき
「東京にもこんなに静かな場所があったんですね~」
■ハイテンションでマシンガントークを続ける人に
「お客さん、そろそろ看板なんですけど……」
なんていう、日常にも役に立つトーク術がてんこ盛り!
★目次より
☆1章 小堺一機が見た「この人の会話術はスゴイ!」
小堺さんが諸先輩から学んだ会話術のあれこれ。
萩本欽一さんの“忘れられない話”
勝新太郎さんの“見事な話”
加山雄三さんの“熱の出る話”etc.
☆2章 小堺一機おしゃべり55年史
小堺一機を作ってきた土台とは何だったのか? 子供のころから人を笑わせるのが大好きだったという小堺さんのトークのベースを探る。
v ☆3章 『ごきげんよう』の20年
『ごきげんよう』の前身『いただきます』スタート当時からともに歩んできた、チーフプロディーサーの三宅氏、構成作家の高平氏、放送作家の鶴間氏との4人の座談会。
☆4章 『ごきげんよう』流、困ったときの切り抜けかたドリル
場がしーんとしてしまったとき、ゲストのトークが止まらないとき、こんな困ったシーンを小堺さんはどう切り抜けたか!?
☆ 5章 『ごきげんよう』データ集
ごきげんようの「記録」、ごきげんよう大賞リスト、サイコロトークのテーマリスト、『ごきげんよう』と楽曲など、ごきげんよう20年がわかるデータ集

小堺さんのエッセイ?です。「ごきげんよう」内でこの本がいつも紹介されていたので、気になっていました。
私、小堺さんが大好きなんです。あの愛嬌のあるお顔も好きですし^^
何よりあの切り返しの絶妙なトークがいいですよね。どんなお話でもフォローしてくれますし^^可愛らしくて大好きです。
小堺さんのエッセイって言うよりは小堺さんが仕事で今まで出会ってきた大御所さんの名言が綴られている感じですかね。小堺さんの言葉が聞きたかったのでちょっと残念でしたが、面白かったです。
いや〜・・・たくさん名言がありますね。
そして関根さんは想像通りいろんな意味で凄い人だったんですね。
欽ちゃんもやっぱり凄い人だったんだなぁ。
小堺さんの小さい頃の事や学生時代の話も面白かったです。
小堺さんは小さい頃から顔が小堺さんですね^m^

〈扶桑社 2011.2〉H23.6.3読了

お祓い日和 加門七海4

お祓【はら】い日和 その作法と実践 (幽BOOKS)お祓【はら】い日和 その作法と実践 (幽BOOKS)
著者:加門 七海
メディアファクトリー(2009-07-15)
販売元:Amazon.co.jp
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お祓いって何? 厄除けとどう違うの?
加門七海がお祓いの知恵と実践を教えてくれます。
塩、水、緑など、自然のアイテムを使ったお祓い方法を加門七海が伝授します。
ちょっと気分が優れないとき、嫌なことが続くとき、呪われたとき(?)、気分をすっきりしたいときなど、神社に行ってご祈祷を頼まなくても、家の掃除をするように、「不浄は祓える」のです。
「お祓いとは不浄を取り去り、心身を綺麗にリセットすること」
だから、日常のお掃除と同じ、気軽に取り入れることができるのです。
本書は第一章がダ・ヴィンチ連載12回の「お祓い暮らし」原稿。第二章は一年間の「お祓いに関する暦」を書き下ろし。お正月や雛祭り、衣替え、冬至など古来日本人が大事にしてきた季節の行事の意味を教えてくれます。第三章は雑誌『ドマーニ』に連載していた「厄払い」の原稿「新厄聖書」改稿収録。厄除け、厄払いが必要なのか、厄年の概念を生み出した陰陽道についてなどその世界観の深部まで迫ります。ラストは厄を乗り越える秘訣を伝授いただきました。
これ一冊で、アイテムだけでなく、一年間のお祓いの流れや意味を知ることができ、深くて広いお祓いの神秘と謎に迫ります。また、お祓いに使う塩や水、石など、加門七海セレクトのアイテムはカラーページで紹介。
何がどのように、どうして「効く」のか、またその使用法や意味を知ることができます。
協力寺社仏閣、協力店などの一覧も掲載。
実用書としても大いに活用できます。
「祓う」というアクティブな行為で、穢れを祓い、厄を取り去る。
加門七海の「祓いの知恵」をご紹介いたします。

先輩司書さんからお勧めいただいた本です。
何だかこういう本が続いていますが、特に意識しているわけではありません。
でも、こんな感じの本が好きだというのを見抜き、先輩が「苗坊ちゃんにはこれがオススメかな」といわれたのがこの本です。
面白かったです^^
加門さんの小説は読んだ事がありませんが、名前は存じ上げていました。
ホラーっぽい作風ですよね?勝手な想像ですが。
この本は「おきよめ」や「お祓い」を分かりやすく教えてくれる知識本みたいな感じなのかなと思いました。
塩や水や砂に秘められたものとか、お祓いにまつわる暦とか、それが分かりやすくかかれていました。
へーと思ったのは、塩で、お葬式に参列した人に塩をかけるというのは死者に対して失礼っていう意見もあるといわれてるけど、それは間違いで、塩をかけるのは「己の身を徒にさらさない事。また、人様に災厄を分けない事」という意味があるというのが印象的で。自分の命を軽視せず、他者を思いやる精神というのがこめられているのだそう。なるほど。
あとは鏡。妊婦が葬式に出るときに胎児に障りがないようにおなかに鏡を忍ばせる風習があるとか。なるほど~と思いました。
暦も日本は風習が多いけど、それぞれ意味があるんだなと思いましたし。
冬至はかぼちゃは食べるけど一緒に柚子を食したことも柚子をお風呂に浮かべた事もないのでやったほうがいいのかなと思ったり。風習の言葉自体にも意味があったり。
何だかメモしてそれぞれの暦の時に実行したいかもって思いました^^
こういう豆知識的に勉強できる本が好きです。
頭に入るかどうかは別として^^;

〈メディアファクトリー 2009.7〉H23.2.1読了

トメさんちの前向きごはん 上大岡トメ5

トメさんちの前向きごはん (毎日のごはん作りがラクになる49のヒント)トメさんちの前向きごはん (毎日のごはん作りがラクになる49のヒント)
著者:上大岡トメ
メディアファクトリー(2010-10-20)
販売元:Amazon.co.jp
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毎日のごはん作りがラクになる、とっておきの方法あります。「面倒くさい」「時間がない」「メニューが思い浮かばない」…そんな時でもごはん作りをエイヤーッと乗り切る。「キッパリ!」の上大岡トメさんの黒帯ワザ49!!

トメさんの本を久しぶりに読みました。
相変わらずイラストがとっても可愛いです。
そして今回は料理でもって前向きにさせてくれる本ということで楽しく読みました。
始めはレシピ集かと思ったのですが、違いました^^;
毎日考えたり作るのが大変な料理が、ちょっとした考え方と方法で前向きに楽しく出来るんだっていうのを伝えてくれる本でした。
って、私は母任せであまり料理をしないので、こんなことを言う立場ではないのですが^^;
内容は料理ですが、トメさんのご家族の話も面白かったり。
スッキリあたりのときは、息子さんは小学生だったと思うんですよね。
でも、もう高校生なんですね~と勝手に感慨深く思ったり^m^

〈メディアファクトリー 2010.10〉H22.12.10読了

ゲゲゲの人生わが道を行く 水木しげる3

ゲゲゲの人生 わが道を行くゲゲゲの人生 わが道を行く
著者:水木しげる
販売元:日本放送出版協会
発売日:2010-07-28
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しないではいられないことをしなさい
ベビィ(子ども)のころから幸せを追求しつづけてきた“水木サン”。のんのんばあとの思い出から、九死に一生を得た戦争体験、遅咲きの漫画家デビュー。『ゲゲゲの女房』でいま改めて注目を浴びる水木氏の、妖怪とともに歩んだ数奇な人生をたどりながら、氏が見出した幸福論と人生哲学を学ぶ。
■『ゲゲゲの女房』著者・布枝夫人との対談を収載。

水木さんの人生を語ったエッセイ?です。
正直いろんな本を読んだのと、ドラマを見たのとで知り尽くしていたので^^;
知っている内容ばかりだったのですが、でも面白かったです。
奥さんの事がちょっと書かれていたのが何だか嬉しかったです。
写真を見たときに、まあまあだと思った。とか^m^
貧乏時代は奥さんに良く手伝ってもらっていて、凄く器用だった。とか。
おお!奥さんの事褒めてる。って、嬉しくなりました。
水木ご夫婦の対談が微笑ましくて可愛かったです。

〈日本放送出版協会 2010.7〉H22.10.15読了

青春、手遅れ 益田ミリ3

青春、手遅れ青春、手遅れ
著者:益田 ミリ
販売元:角川学芸出版
発売日:2010-04-21
おすすめ度:3.5
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「わたしの青春は、手遅れなのである」。放課後の告白、ふたりで観覧車、きんちゃく袋のプレゼント……。益田ミリがやっておきたかった「青春」が、あなたの胸をきゅんとうつ! 哀愁のエッセイ&コミック。

章が終わる毎のマンガが面白かった。
確かに高校生とか制服じゃないとできない事が多かったけど、私はどれも憧れなかったなぁ。2人乗りとか、第2ボタンをもらうとか。
共感ができるところがあったかというと、そうでもなかったりした^^;
でも、自虐っぽくいうんだけど、でも、「ああ、そうだよね」と思うところもあったりした。
「芸能人では誰が好き?」というトークをしなくなったと。しなくなった理由は知ったところでどーでもいいと思っているからだと言っていた。
確かに。
自分が気にしているほど相手って自分に興味がないんですよね^^;
つい先日、大学の先輩が勝手に私がV6が好きだと後輩に言いふらして若干小ばかにされてなんでこんな思いをしなきゃいけないんだといらいらもやもやしていたのだが「私は芸能人が誰が好きなのか興味をもたれているんだ」とおもって無理矢理前向きに出来たりしました。
タイミングが良かった。
分かるところと分からないところがあって、きっと30代後半や40歳になったら、もうちょっと読み方は変わるのかなと思いました。

〈角川学芸出版 2010.4〉H22.10.12読了

47都道府県女ひとりで行ってみよう 益田ミリ4

47都道府県 女ひとりで行ってみよう47都道府県 女ひとりで行ってみよう
著者:益田 ミリ
販売元:幻冬舎
発売日:2008-06
おすすめ度:3.5
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32歳から37歳まで、毎月毎月出かけていった。わたしには、ひとり旅に出られない理由がないのだった。

タイトルに惹かれて読みました。私の人生の目標の一つに47都道府県全制覇するというのがありまして。だから、羨ましいなと思って。
全制覇して約220万って事は5年で44万なら頑張れば出来るかも!と思ったのですが、よくよく考えると、それは著者さんは東京だからなしえた事で。
札幌に住んでいる私はどこへ行くにも飛行機だから、倍以上かかるに違いない。だって飛行機乗り継がないといけないところがあるもの。
でも、どの場所も日帰りでも泊まっていても、3ページくらいで収まっちゃっているので、もったいないなと思いました。きっといろんなところへ行っているだろうに。
私の住んでいる北海道には網走市へ行った模様。流氷が見れる時期に行くなんて・・・チャレンジャーですね。北海道に住んでいても寒いですよ。でも、流氷を砕いて進むガリンコ号に乗っているのはなかなか良いですよ^^
あと気になったのは岩手。私も去年岩手旅行へ行った時に平泉に行ったので、同じーと思って。
私も一人旅が好きで、ちょこちょこ行ってます。1人で行ったのは東京と広島と岩手。もうどこでもいける気がします。益田さんは人の目が気になったみたいですが、私は全然気になりません。あの人一人なんだ〜って思っている人には思わせとけばいいんです。一人でいるほうが気が楽な事もたくさんあるし。
私が今行きたいのは宮城と鳥取です。
私の中で今仙台が熱いんですよね〜。「ゴールデンスランバー」が公開されて、青柳逃亡ルートの観光地図があるらしくて^^行きたい。
鳥取は、水木しげるに触れたいのと、青山剛昌記念館に行きたいんです。去年広島に行った時に広島県立図書館を覗いたのですが、そこで何故か鳥取特集をしていて^^;それで興味を持ちました。今の水木しげるブームに乗ったのではありません^m^
ちなみに。私が今制覇している都道府県は、1都1道2府9県(修学旅行や家族旅行を含む)
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・・・う〜ん。まだまだですね。
でも、お金がかかりそうだから、旅行が好きで、毎年何ヶ所か旅行にいけるくらいの所得を持っている人と結婚するしかないか^m^

〈幻冬舎 2008.6〉H22.8.23読了

あさこ40歳。〜私、生きてる!〜 いとうあさこ4

あさこ40歳。〜私、生きてる!〜あさこ40歳。〜私、生きてる!〜
著者:いとう あさこ
販売元:講談社
発売日:2010-06-11
おすすめ度:4.5
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30代独身女の悲哀を自虐的なネタで笑いに変える女芸人・いとうあさこ。
裕福な家庭に生まれ、東京でも屈指の名門女子校に進学し、明るい未来が待っていたまずだったが…。19歳で家出。20代は「ヒモ男」たちに貢ぐため馬車馬のように働いた。20代後半でやっと「天職」お笑いと出会い、そこから更に十数年…。春が来ることがなかった30女は、不惑の年を迎えても、「若手芸人」として突き進む!
アラサー&アラフォー女性から絶大な支持を受けるいとうあさこが、これまでの40年を自ら綴った初の自伝本。「同世代対談」では親友・大久保佳代子(オアシズ)と、奇跡の清純派40歳・相田翔子との爆笑トークも収録!

図書館で発見したので読んでみました。
初めていとうさんを拝見した時は、意味が分からなかったんですけど、見ていくうちに自虐ネタに笑ってしまって。わりと好きになりました^^
あの南ちゃんネタ、今ではテレビで見ると「きた〜!」って思います。
私はよく「イライラする!」って真似っこして使うようになりました^m^
ちらほら過去の話をお聞きしておりましたが、凄いですね。
まずお嬢様だったのに尾崎豊の曲に触発されて家出ってのが凄いです。
そして、お金もなかったのに住まいを見つけられたのも凄いです。
男の人への貢ぎ具合もハンパなかったです^^;
でも、いとうさんの凄さもありますが、バブル景気もあるんだろうなー。
今ならただただ絶望感しかもてない気がする・・・。
でもいとうさんはそのときそのときを一生懸命生きていて、後悔していない感じが良いですね。
そこは尊敬します。
そして「電波少年」にも出ていたんですねぇ。無人島の生活の話、何となく聞いたことがある気が。でも、テレビは全く持ってみた事ないですけどね。
でも、いろんなことに挑戦した人で残っている人っていない気がする・・・失礼だけど。有吉は置いておいて。
この本、面白かったけど語り口調だったのがちょっと読みにくかったし嫌でした^^;
それ以外は良かったです。

〈講談社 2010.6〉H22.8.6読了

わが家の母はビョーキです1、2 中村ユキ5

わが家の母はビョーキです
わが家の母はビョーキです
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わが家の母はビョーキです 2  家族の絆編
わが家の母はビョーキです 2 家族の絆編
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<1>これは、精神病にかかったお母さんを持つ、著者の実話を描いたコミックエッセイです。
近年、「うつ」という言葉が一般に浸透したことで、実は、とても多くの人が心の病気で悩んでいるということが明らかになりました。著者のお母さんもその一人……。ただし、診断の結果は「うつ」ではなく、うつに次いで多い「統合失調症(トーシツ)」です。
昔は「精神分裂病」と言われていたこの病気、なんと100人に1人の割合で発症しています。これはがん患者と同じ割合です。でも、どうしてあんまり聞いたことがないのでしょうか。その裏には家族のやりきれない想いがあったのです……。
本書では「統合失調症」とはどんな病気なのか、どうやって回復するのか、どんな思いを抱いているのか、そして当事者とどう関わっていけばいいのかを家族の視点から描きました。また、看病されるお母さんと看病する娘の、心と心のぶつかり合い、通じ合いを深く鮮明に描いた作品にもなっています。
「ときにはイヤになるけれど、今では幸せな生活を送っています」。そんな著者の姿が、間違いなく胸を打つ一冊です。
<2>異例のベストセラーとなった前作から1年半をかけて、ついに待望の続編が刊行になりました!
コミックエッセイにおいて、日本で初めて「統合失調症」を描いた前作は大きな話題を呼び、新聞や雑誌で数多く紹介。
そして全国の読者からはたくさんの感想のお手紙をいただきました。
その感想の中でも意外に多かったのが、ユキさんの夫・タキさんのこと。
「タキさんと結婚したことでユキさんが幸せになれてよかったですね」
そんな言葉がたくさんありました。
しかし、じつは結婚後すぐに家族みんなが幸せになったのかというと、そうではなかったのです。
じつはすごく大変だったという結婚後の生活から、家族三人での幸せに至るまでを詳細に描いた渾身の一作となりました。
初めて実感した家族の絆と、絆が生んだ「再発防止に役立つ秘訣」が数多く語られています。
「家族の絆」の物語、そして統合失調症にとって大きな問題である「再発防止」を深く描いた物語です。

新聞で広告を見てから気になっていました。
でも、例によって例のごとく、いつも使っている図書館にはなく、勤めている図書館で所蔵があったので借りました。
絵はギャグっぽいテイストですが、内容はやはりヘビーです。
大学で福祉を専攻していたので、統合失調症について勉強はしていましたが、やはり実際に病気と闘っている方の話を聞くと、机にかじりついて勉強しているだけでは理解できないなって言うのを痛感します。
かつて精神分裂病というとんでもない名前だった統合失調症。
この本を読んで、統合失調症は100人に1人が発症しているのだと知りました。そんなに高いんだ!ビックリです。
自閉症は徐々に認知されてきていますが、統合失調症はまだまだ理解が薄いですよね。私が言うのは非常になんですが。
どちらの病気でもいえることですが、心が弱いからとか、自分の殻に閉じこもるとか、そういうものではないんですよね。脳の病気なんです。
自閉症は先天性の脳障害。統合失調症は10代20代に多く発症する脳障害。
短気な私は家族が病気になってしまったら、一緒に闘える自信はないです。
だから、著者さんも凄いし、著者さんの旦那さんも凄いと思います。
著者さんは、結婚はしないと決意し、したとしても母親のことを話して逃げる男とは結婚しないと言っていました。
でも、あんなに理解のある優しい旦那さんと出会われて。縁ってあるんですねぇ。
素敵な夫婦関係、親子関係だと思いました。
だけど、統合失調症って、紙一重だなとも思いました。
病状は人によって異なるけど、人が悪口を言っているように感じるとか、人の目が怖いとか、思ったように行かないと混乱するとか、私もここまでいかないけど、思うときはあります。
考えすぎが良くないんだろうなと思うけど。

〈サンマーク出版 2008.11 2010.5〉

ゲゲゲの先生大いに語る カランコロン漂泊記 水木しげる4

カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る
カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る
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「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」…誰もが慣れ親しんだ、異形の愛すべきキャラクター達。その生みの親、水木しげるセンセの旺盛な創作活動の原点とは!?
少年時代、ラバウルでの戦争体験、忘れられない人々から独自のテツガクまで、風の向くまま気の向くまま、縦横無尽に人生を語る、本邦初!どこを切っても水木印の痛快コミックエッセイ!!
ビッグコミック連載時より、熱烈な支持を受けた快作が遂に文庫本で登場!肩の力を抜いて、人生を楽しむヒントがたっぷりと詰まっています。

最近、私の中で水木しげるブームです^^ドラマにすっかりはまっています。今日なんて赤ちゃんと一緒にいる水木夫婦が微笑ましくてとっても可愛いかった^^お互いに「お父ちゃん」「お母ちゃん」と言い合っているのが好き。
話は変わりまして。
今、別の水木先生の自伝「ボクの一生はゲゲゲの楽園だ」というマンガを読んでいるので、それと微妙にかぶっている部分もありましたが。
やはり、水木先生は只者ではないですね。戦地でその地の住民と仲良くなって行くなと言われたり、食べ物を恵んでもらったり。
片腕を失い、マラリアに2度も罹っているのに生き延びる。
この本を読んで、悪く言っているわけではないですが、逃げるのが上手いのかなと思いました。この方は凄い。
文章が半分、マンガが半分で面白く読めました。
ただ、今ドラマを見ているからか、奥さんの事をもっと書いてほしかったなと思いました。
まあ、普通は書かないですよね^^;だからしょうがないんですけど。
そして驚いたのが、水木先生が寺山修司さんと面識があったこと。舞台用の仮面の絵を書いてほしいと頼まれたのだそう。若くして亡くなっているから昔の人っていうイメージなのですが(ごめんなさい)、不思議ですね。

〈小学館 2010.4〉H22.6.8読了

ゲゲゲの女房 武良布枝5

ゲゲゲの女房
ゲゲゲの女房
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巨人・水木しげると連れ添って半世紀。赤貧の時代、人気マンガ家の時代、妖怪研究者の時代、そして幸福とは何かを語る現在…
常に誰よりも身近に寄り添っていた妻がはじめて明かす、生きる伝説「水木サン」の真実!
布枝夫人にとって、夫と歩んだ人生とは、どんなものだったのか…!?
水木しげる夫人が、夫婦の半生を綴った初エッセイ。

今回のクールで私が見ているドラマは「ゲゲゲの女房」のみです。
このドラマは決まった時から見たいと思っていました。
私は水木先生のマンガは見たことがなかったですが、あんな有名なマンガを描かれる夫を持つ奥さんはどんな方だったのかと気になっていました。
松下奈緒さんも、向井理さんも、好きな俳優さんですし。
ドラマが入る前に、水木先生のことを特集しているテレビ番組を見ました。
その時、初めて片腕がないことを知りました。極貧生活があったことも、そのときに知りました。
始めから順風満帆だったとは勿論思っていませんでしたけど、大変だったんだなぁと、見ていて思いました。
そしてドラマが始まり、いいタイミングでこの作品も読めました。
もうもう、大変どころではなくて本当に、言い方は失礼なのかもしれませんが、生きるか死ぬかっていう生活を送られていたなんて。
ビックリでした。
水木先生も凄いですが、1度も別れたいとか、離れたいと思わずに半世紀近くも支え続けている奥さんも素晴らしいと心の底から思います。
この作品の最初は、ご夫婦の写真が載っています。
とっても表情が素敵で、お二人ともかわいいんです。
たくさんの苦労を乗り越えたからこそ表現される表情なのかなと思いました。
この作品を、読めてよかったと思います。
そして、ドラマはまだまだ続きます。
ドラマも、段々夫婦っぽくなってきて、2人が本当にかわいいんです。
ドラマの展開も気になります。

〈実業之日本社 2008.3〉H22.5.16読了

筆談ホステス 斉藤里恵4

筆談ホステス
筆談ホステス
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聴覚障害を持つ青森一の不良娘が独自に編み出した“筆談術”だけで銀座NO.1ホステスに成り上がる苦闘のすべてを描いた感涙必至の青春ストーリーです。
青森の厳格な家庭に生まれ育った里恵さんは現在25歳。幼少時の病気が原因で聴力を完全に失いました。聴覚障害に端を発したトラブルなどからしだいに落ちこぼれ、酒、タバコ、盗みとおきまりの転落コースをたどった彼女が見つけた生き抜くための職業、それが“筆談を駆使した”ホステスの仕事です。かたわらに常備したメモ帳とペンを巧みに使い、数々の夜の世界のワナをすりぬけ、健常者以上の売り上げをうみ出す「筆談ホステス」と呼ばれるようになるのに、そう時間はかかりませんでした。そんな里恵さんの“紙とペンを使った接客だからこそできる繊細な表現”や、“お客さんたちとの筆談のやり取りの中で実際に登場した名言集”は愛の言葉のシャワーとなりすべての人々に癒しを届けます。彼女が培った独自のコミュニケーション術はこのギスギスした時代にいちばん必要とされるスキルのはずです。
また、勤務している銀座のクラブでの実際の接客風景のカラーグラビア写真や直筆の筆談語録もふんだんに収録しています。

以前出演されていた「金スマ」を見ていたので、読んだ事はほとんど再現VTRで知っていたのですが、実際にご本人が書かれている本を読むと、また違った印象でした。
私も同じ1984年生まれで、里恵さんの方が学年は上ですが、同世代の方がこんなに様々な経験をしているって言う事自体が衝撃的です。
私はのんべんだらりと生きてきたんだなぁと思います^^;
里恵さんは強い人です。ホステスという仕事を選び、人間関係も職場やお客様とのかかわりどちらも大変だと思います。耳が聞こえないという事をハンデと思わずに一生懸命仕事をされているのが分かります。
なのに、そこにつけこむ人がやはりいるんですよね。小学校の先生が里恵さんにしたことは人間として最低です。しかも先生になんかなりたくなくて、夢を追うために仕方なく先生になった。だなんて、卒業しても教え子に言ってはいけないと思うし、やる気がないのをそのまま児童に押し付けるのもおかしいし。
ママでも、陰口をいう人もいるし、お客さんだって耳が聞こえないから自分でも口説けるかも。なんて、耳が聞こえないというだけでどうしてそんな上から目線になれるんでしょう。本当に腹が立った。でも、それをちゃんと全て受け入れているように感じて、本当に強い方だなと思います。
ドラマ化もされたんですよね。気になっていたけど、こういうのって脚色されるのが嫌であまり見たくないんです^^;小さい人です。そしてあまのじゃくです。
でも、福士さんがお兄さん役だったんだよなぁ・・・。それだけは気になったのだけど。

〈光文社 2009.5〉H22.5.1読了

そのノブは心の扉 劇団ひとり3

そのノブは心の扉
そのノブは心の扉
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大事なのは「変えようとした」こと。著者初のエッセイ集。事実を元にしたフィクション。
ひとりで遊び、ひとりで悩み、ひとりで書いた。お笑い芸人として、俳優として、そして、作家として、ノリにノッている著者による初のエッセイ集。「週刊文春」好評連載に大幅加筆。

久しぶりの劇団ひとりの作品。小説とは違いますね・・・。1万部も売れなかったっていってたような^^;
面白かったですけどね。劇団ひとりの生態が分かりました。まあ、テレビで出てるまんまだなと思いましたけど。
でも、結構な神経質さんですね。そしてプライドが高くて人の目が気になる。
気持ちが分かるところがたくさんありました。
そこまで?って思うところもありましたけど。
文章の書き方は上手いと思います。そこは流石ですね。
いろいろ挑戦するのは素晴らしいですけど、もったいないなぁ。
寺での修行とか船舶免許とか富士山登山とか。

〈文芸春秋 2008.3〉H22.2.24読了

アイドル武者修行 井ノ原快彦5

アイドル武者修行(日経ビジネス人文庫)
アイドル武者修行(日経ビジネス人文庫)
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『日経エンタテインメント』の連載に書き下ろしを加えて文庫化。ジャニーズのアイドルグループV6の井ノ原快彦が、芸能界の裏話から、アイドルという職業を選んだプロの視点で見た「働くこと」「生き方」までを飾らない口調で語る。仕事の意味や葛藤を本音で綴る。意外と知られていないジャニーズ事務所の考え方やアイドルの不思議を本人が明かします。イノッチが人を惹きつける理由も読めば納得の1冊!本人撮影含むプライベートショット収録。

再読です。以前刊行された「アイドル武者修行」が文庫化されたのです。同じ内容だと思ったけど、やっぱり買っちゃいました。
単行本が出ていた時も、追記が書かれていましたが、今回も追記の追記が書かれていて、単行本が出た時からもさらに4年が経過しているわけで、2009年のイノッチの思いも書かれていたのが良かったなと思います。
以前も読んだ時に思ったのですが、イノッチの書く文章はやわらかくて分かりやすくて好きです。
そして結構いろんな事を語ってくれちゃっています。
ある意味で暴露本です。
でも、本当の暴露本じゃない。
イノッチが芸能界で芸能人として働いている事で思う事、感じる事、心がけている事、学んだ事。たくさんのイノッチの想いがこの本にはこめられていると思います。
この作品は、2002年から2005年に連載された頃のものなので、とても懐かしさを感じました。
ああ・・・こんな事、あったなぁって。
t.A.T.uのドタキャンとか、懐かしかった…。彼女達が出た回に、V6も丁度出ていたんです。だからものすごく覚えてる。始まって少し経ってから、何となくあわただしいなとテレビを見ていても分かったし。ビデオで録画してたから、見たいって人が多くていろんな人に貸したなぁとか、余計な事も思い出しました。
「明日天気になあれ」のドラマとか…。さらにそんな事があったなぁと。今はすっかり「9係」の浅輪君が定着しちゃってるから・・・。
イノッチがその時に関わっていた仕事に対してだったり、その頃の世相についてを語ったり。
もちろん独断と偏見の文章だとは思うけど、好きな人の連載だから読んでみようと思って自分の知らなかった世界を知るのはとても良い機会だと思います。
イノッチはドラマや舞台はこういう想いで臨んでいるんだ。とか、コンサートはこんなところにもファンのことを考えた演出があったんだ。とか、昔はやんちゃでこんな馬鹿なことをした事があるんだ。とか。
イノッチは宝塚や歌舞伎についてこう思っているんだ。とか。
凄く身近な存在に感じることができるんですよね。
イノッチのこと、V6のことをたくさん知ることが出来てとても嬉しかったです。
懐かしさも感じつつ、そういう想いも再確認したのでした。
是非とも、この本を「アイドルなんて・・・けっ」って思っている人に読んでほしいです。多分、きっと、少しは思っていたのと違うなって、思ってもらえると思うから。
って、アイドルって言う歳を超越している気がしますけどね^m^
私の中では6人は永遠にアイドルですけども。
「アイドル武者修行2」も文庫化してくれないかな。そしてその文庫本には集録されていなかった連載の最後の方の数回も載せてほしいなぁと今から思ってます。

〈日系ビジネス人文庫 2009.10〉H22.1.22読了

ホームレス大学生 田村研一4

ホームレス大学生
ホームレス大学生
もうひとつの感動がここに!麒麟・田村兄が語るアナザーストーリー。母との死別・父との再会。「田村家解散!!」の真実。
第1章 田村家、解散(家がなくなった 弟の決断 公園生活開始 ほか)
第2章 母との別れ(母と長男 野球から教わったこと 母の入院 ほか)
第3章 幸せの向こう側(家長として 生活保護 大人の力 ほか)

お兄さん、最近「さんま御殿」や「笑っていいとも」などで拝見しておりました。
やっぱり長兄ということで苦労されてたんだなというのがこの作品で分かりました。
弟さんもそうですけど、やっぱり人柄が良いですよね。文章に出ています。
やっぱりお母さんは素敵な方だったんだろうなぁと思いましたし。
お兄さんが自分を犠牲にして弟と妹は夢に向かっていて、嫉む事もあったという文を読んだ時は切なくなりました。
彼女さんも素敵な方でしたねぇ。
「ホームレス中学生」同様、この作品も感動しました。

〈ワニブックス 2008.10〉H21.5.3読了

ぼく、ドラえもんでした。 涙と笑いの26年うちあけ話 大山のぶ代5

ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話
ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話

ドラえもん声優26年の書き下ろし自伝
運命的な出会いから、感無量の別れまで、ドラえもん一本に役者生命を賭けた26年間の、大山さんにしか書けない涙と笑いにあふれたエピソードが満載。
“ドラ声”と呼ばれ、声質に悩んだ子どものころの思い出や、母から受け継いだことなど、若い世代に、いまこそ伝えていきたい感動のメッセージです。
日本のテレビ史とほぼ重なる長さの芸能生活。
その半分以上をドラえもんと歩んできた大山さんが、自ら健筆をふるい、活き活きと書き下ろした貴重な1冊。
貴重な資料写真を集大成した「大山のぶ代グラフィティ」も必見。
「ドラえもん声優」卒業記念でありかつ「デビュー50周年」記念出版でもあります。

この本も、ずっと持っていたのですが、積読状態になっていました。
いつも思うけど、早く読んでおけばよかったなぁと思います。
ドラえもんを26年もされていたら、いろんな事がありますよね。
いい事も、悪い事も、この作品には書かれています。
私もドラえもんを見て育った世代です。
小さいころからずっと見てました。映画も、母と兄弟とみんなで行ってましたね。
最初に映画館で見たのは「雲の王国」その次の「ブリキの迷宮」も観たな。
他の作品はビデオかテレビか。でも、観てました。
大晦日の3時間もドラえもんを観てたし。好きだったな。
この作品で印象的だったのは、大山さんはドラえもんの声を出している人なのではなくて、ドラえもん自身なんだなって思ったこと。
数々の不思議な出来事は、ただ声を出していたからだけでは生まれないと思います。
分身のような同志のような。素敵ですね^^
印象的だったのは、藤子・F・不二雄さんが亡くなったとき、一人で声を出してないていたら、自分と、ドラえもん2人が泣いているようだったという言葉です。
あ〜…何だか大山さんのドラえもんの声がとっても聞きたくなりました。
今更ですけど、ドラえもんの映画、全部欲しいなぁ。
できるなら、テレビで放送されていたものも。

〈小学館 2006.6〉H20.12.5読了

つるっつるの脳みそ 幸福な遺伝子 つるの剛士5

つるっつるの脳みそ 幸福な遺伝子
つるっつるの脳みそ 幸福な遺伝子

オススメ!
3児の父・おバカタレント・元ウルトラマン・羞恥心。どんなときも幸せな、つるの剛士が今、伝えたいこと。笑えて、泣けて、心があったまる、初エッセイ。
第1章 Bばっか家族(生まれたときは天才だった!?
押入の中の青春 ほか)
第2章 ボクのルーツ(つるちゃんマン戦隊出動!
芸能界に入りたい! ほか)
第3章 芸能界への道(夢の芸能界
ピアスと青いコンタクト ほか)
第4章 夢の世界へ(伝説のラジオ
笑瓶兄さんが教えてくれたこと ほか)
第5章 世界一素敵な家族(失恋
世界一素敵な、愛しのあの娘 ほか)

発売した日に買っていたのですが、図書館で借りていた本が積まれていて読めずにいました。
ようやく読みました。
もっと早く、読んでいればよかったなぁ。
明るいエッセイでした。やっぱりつるのさんって凄いです。
常に前向きでポジティブ。尊敬しちゃいます。
凄いなと思うのは、いじめられたこと、辛かった事、悲しかった事、全てを何がいけなかったかを自己分析して解決しようとする事。
そして、その結論を気づかせてくれた事を感謝する事。
いじめられたことなんて、辛い事だとしか思えないと思うのに、それだけとは考えていないところが凄いです。
読んでいるだけで明るくなれます。悩んでいる事がバカみたいに思います。
まだ起こっていない事に関して「どうしようどうしよう」って思ってしまうんですよね。それはダメだなと思いました。
「何とかなる」って思うことが大事なんですよね。
つるのさんは自分の考えたビジョンは必ず叶うと思ってる。でもただ思っているだけじゃなくてちゃんと努力してらっしゃる。
努力って、大事なんですよね。ただ言ってるだけじゃダメなんですよね。
そして本当に家族の事を愛しているんだなぁとしみじみ感じました。あったかいです。
そして純粋で素直なんですよね。泣いてしまう出来事が本当に可愛らしい。そして一緒に泣いてしまう奥様も素敵です。きっと付き合っているときにいっぱいぶつかった事が、今の幸せに繋がっているんだろうな。いいないいな。
辛くなった時には多分、読み返すと思います。
何度も何度も読み返して前向きになって、つるのさんのように「今日も幸せ!」って思って朝起きて、夜に眠りたいと思いました。

〈ランダムハウス 2008.8〉H20.10.25読了

アイドル武者修行2 井ノ原快彦5

アイドル武者修行2

V6“いのっち”が語る本音エッセイ第2弾!
ファンイベント、取材、撮影で感じている本音や裏話、個人情報保護法、朝青龍問題、政治家や企業のトップの失言など社会問題に対しての意見、ネーミングや音楽チャートにまつわるジャニーズの不思議など。
2005年4月号〜2008年10月号まで日経エンタテインメント!に掲載した43回分のコラムと、新規2本、未公開分含む写真ページを収録。

一気に読んでしまった…。もったいなかったかも。といいつつ、前回も一気読みしちゃったんだよね。反省。
「アイドル武者修行」第2弾です。たまに雑誌でも読みますが、イノッチの書く文章は読みやすいです。
始めは2005年からなので、何だか懐かしさも感じました。丁度、V6のデビュー10周年の頃です。何だかデビューのときよりも忙しかったみたいですね。
今回も結構踏み込んだ話題を書かれていますね…。こんな事書いて大丈夫なの?ねえ?と問いかけたくなります。
イノッチの言う事が正しい!間違いない!とはいえないけれど、一般民が疑問に思っていることを紙面を通して代弁してくれているようにも思います。
もっと言って!と言いたくなる^^
また、結構自分の事、メンバーの事、事務所の事を明かしています。
ファンとしては、それが楽しみだったりもします。
へぇ、こんな一面があったのか。ですとか、こんな事があったのね。と、テレビなどを通してではわからない事もたくさんわかりますし。
印象に残っている事は、トニセンでの活動でしょうか。
「オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ」はオリコンで1位でしたが、確かにトニセンとしては初の1位。デビュー当時は営業のような事もしたと言うのですから驚きです。
それに、坂本君と長野君は1度ジャニーズ事務所を辞めていますからね。
2人が辞めてからのこと、復活してからの事はテレビや雑誌を見て知っていましたが、辞めたあとのジャニーズジュニアの話は知らなかったので、興味深かったです。
トニセンは遅咲きで、地味なのかもしれないですけど(すみません!)
ダンスや歌を歌っているときの姿は本当にかっこよくてステキなんです。
たくさん苦労しているから出せる味なのかなとも思います。
もちろん、カミセンとトニセンと、みんなで無邪気にいる6人も大好きです。
そして平家派の話は爆笑でした。
御本人達もおっしゃっていましたが、CDデビューとか、ライブとか、やれるならやってほしいです。
私は行きますし、買いますよ^^みなさんの歌唱力は絶大ですから。
付録?としてついているオフショットも大好きです。6人が写っているのもありましたし、今年のコンサートのことも書かれていました^^
ただ、中には「学校へ行こう」の話題が多いので、読むとちょっと悲しくなりますね…。まだ傷が癒えていません。特別番組ばかりで、6人の姿を最近全然見れていないので。
やっぱりいいな。V6は。改めて、ファンになってよかったなと、本を読んで思いました。

〈日経BP社 2008.10〉H20.10.2読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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