苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

外国作品

片目のオオカミ ダニエル・ペナック3

片目のオオカミ

動物園に、1頭のオオカミがいた。
そのオオカミは片目がなく、どんな人間に見られても背を向けていた。
ある日、1人の少年が、オオカミの前に現れた。
その少年は、ただじっとオオカミを見つめていた。
オオカミは少年を相手にしなかったが、少年はオオカミと同じように片目を手で覆い始め、ずっと見つめていた。
その姿を見て根負けしたオオカミは、自分の過去について話し始める。

面白いと言える作品ではなかった。
でも、オオカミの過去、少年の過去は、実際にも起こりえる現実であると思った。
心に傷を負うような辛い過去。
1匹と1人の共通点は、人間によって翻弄されたと言う事。
人って言うのは、人以外の動物にも人間にも危害を加えるんだよなぁ。
なんて、考えさせられたり。
オオカミと少年の友情ってのは、新鮮でよかったようにも思う。
これから明るい未来が、オオカミと少年に訪れるといいなぁとも思う。

〈白水社 1999.9〉

スノードーム アレックス・シアラー4

スノードーム

チャーリーの所属する研究所で、若い科学者クリストファーが姿を消した。
彼は、絶対的に不可能とされる「光の減速器」の研究を続ける、ちょっと変わった青年だった。
失踪の際、彼は同僚のチャーリーにある原稿を残した。
そこには、不思議な物語が綴られていた。
彼が残した物語は、真実か、それともまったくの空想か。

ネタバレ注意!

最初は文章がわかりずらくて、読みにくいなぁと思っていたのだけど、あっというまに惹かれました。
研究所での会話だからね。わからないのも仕方ないのかな。
クリストファーの残した物語に変わると、いつもの作品と同じように、読んでいて止まらなくなった。
クリストファーの人生を大きく変えたエックマンの行動は、稚拙だとしか言いようがない。
読者の中には、エックマンに愛情も沸いてくるといっている人もいるけど、私はそうは思わなかった。
醜い顔をした人の目線が気になる芸術家。
彼のした事は、子どもじみていて、救いようがない。って、私は思ってしまった。
クリストファーやロバート、ポッピーの事を何も考えていない。
ただ、エックマンの最期は、想像するとなんとも悲しい。
そのあとにクリストファーがしたことも、正しくはないかもしれないけれど、そうしなければならないような衝動に駆られたんだろうな〜。
ラストは意外・・・でもなかったけど、良い終わり方だったのかな。

〈求龍堂 2005.1〉H18.8.20読了

カモメに飛ぶことを教えた猫 ルイス・セプルベダ4

カモメに飛ぶことを教えた猫

ゾルバは黒猫。5年前から心優しい少年に飼われている。
その少年が2ヶ月間の旅行へいってしまい、ゾルバは留守番を任された。
屋根で物音がし、行って見ると油まみれのカモメが苦しんでいた。
名はゲンガーという。仲間とはぐれてしまい、海に捨てられた油にのまれたのだ。
ゲンガーとゾルバは3つの約束をする。
1つ目は、ゲンガーは1つの卵を残す。それを暖めること。そして、それを食べてはいけない。
2つ目は、この卵から生まれた子どもを育てること。
そして、3つ目は、子どもに飛び方を教えること。
3つの約束を交わし、1つの卵を残してゲンガーは死んでしまった。
生まれてきたカモメは、フォルトゥナータと名づけられる。

この話はほのぼのしていて、とってもかわいいよ^^
人間がほとんど出てきません。
動物達の物語です。
ゾルバが約束をちゃんと守って、フォルトゥナータを育てるんだけど、飛び方を知らないから仲間達に聞くんだよね。
でも、仲間達っていってもみんな猫だから分からないの^^
そして、猫達はひとつの禁忌を犯す。
それは、読んでのお楽しみ。
素敵なお話です^^

〈白水社 1998.6〉H13.5.12読了

ダ・ヴィンチ・コード ダン・ブラウン4

ダ・ヴィンチ・コード (上)

ダ・ヴィンチ・コード (下)

ルーブル美術館館長のソニエールが館内で殺された。
館長と会う約束をしていたハーバード大学教授のラングドンは、警察より協力捜査を依頼される。
死体はダ・ヴィンチの<ウィトルウィウス的人体図>を模した形で横たわっており、周りには複雑怪奇なダイイングメッセージが残されていた。
館長の孫娘で、暗号解読官のソフィーは、一目で自分だけに分かる暗号をソニエールが残していることに気づく。
2人は共に行動し、暗号の謎を暴く。

大学で予約して、ようやく読みました。
いや〜興味深いというか、面白かったですねぇ。
宗教学を勉強していたら、もっと楽しめたのかなぁとも思う。
暗号が解読されていくのに、そのキーワードが、何のことだ?って思うところが多々あって^^;
もったいなかったかなぁと思う。
ラングドンとソフィーのコンビはナイスでしたね^^
最後のどんでん返しも面白かったし、ラストも好きです。
もう1冊シリーズのようなものであるらしいので、読んでみたいと思います。

〈角川書店 2004.5〉H18.6.3読了

銀のキス アネット・カーティス・クラウス4

銀のキス

もうすぐ17歳になる少女ゾーイ。
ゾーイの1番大好きな母親は、今ガンで入院している。
父親は母親にかかりきりで、家には帰ってこない。
更に不幸な事に、ゾーイの親友ロレインも遠くに引っ越す事になる。
孤独に耐えられなくなってきていた。
夜遅く、公園で散歩をしていると、一人の青年に出会った。
名はサイモン。
お互いに孤独である事を知り、2人は惹かれあっていった。
しかし、サイモンは人間ではなく吸血鬼であった。
そして何百年も生きている根源を抹消するため、孤独な闘いを行っていたのだ。

始めはゾーイが暗すぎて、読む気がなくなって言ったのですが^^;
面白かったです。
2人が出会ってからの話はとても良かった。
2人がちゃんと悩みを解決させて、前を向いて生きようとしている姿はカッコいいと思いました。

〈徳間書店 2001.3〉H13.12.11読了

リトルターン ブルック・ニューマン3

Little Tern

突然飛ぶことが出来なくなったリトルターン(コアジサシ)は、群れから離脱してしまった。
飛ぶ事なく生活し、鳥以外の友達も出来た。
友達のゴースト・クラブの話を聞くことで、飛べた時には見えなかった様々な景色や気持ちの変化が現れるようになる。

今の人間もリトルターンと同じじゃないのかなぁって思う。
1つの事に集中しすぎていて、周りが見えていないの。
1度立ち止まって、周りを見ることも大切だよ。
って言う事を、教えてくれているんじゃないかなぁって思う。
いい話だったよ^^

〈集英社 2001.11〉H14.12.16読了

ちいさなちいさな王様 アクセル・ハッケ3

ちいさなちいさな王様

「僕」の前に小さな王様が現れた。
彼の国では王様らしい。
人間とはすこし、感性の違う不思議な王様は、「僕」と一緒に住むことになった。

大人の絵本っていうテーマらしい。
確かに子供向けではないかも。
王様は偉そうなんだけど、でも、何かおかしくてかわいい感じ。
憎めないというか。
ちょっと空いた時間などに読むのがオススメかな。

〈講談社 1996.10〉H14.2.20読了

星の輝き シドニィ・シェルダン4

星の輝き〈上〉

主人公のララは、人生全ては運だと決め付けるひどい父親と2人で暮らしていた。
母親は、ララを産んだ時に亡くなり、ララと一緒に生まれた双子の片割れも死んでしまった。
父親はいつもララを邪魔者扱いし、学校へも行かせずずっと家の手伝いをさせていた。
ララが17歳の時に父親が死に、家業の下宿屋を一人で支えていた。
そんなララに、一つの転機が訪れる。
下宿屋の経験を生かし、ビルを立てる計画を考え始める。

シドニィさん初読作品でした。
面白かったよ。ビルの建て方とかがイマイチ分からなかったけど。
でも、ララが最初はただ幸せになりたかっただけなのに、段々欲深くなっていくのが悲しかったなぁ。
やっぱりそうなっちゃうんだ〜って。
ラストが好きなので、これでいいのかなって思ったんだけど。

〈アカデミー出版 1995.10〉H12.11.22読了

ナルニア国物語 7 さいごの戦い C・S・ルイス4

さいごの戦い

大猿ヨコシマは、愚かなロバにライオンの皮を被らせてアスランの名を名乗らせ、ナルニアを支配しようと考えた。
王子チリアンはそれを見破るも、
カロールメン兵の数が多く、捕らえられてしまう。
そして、ヨコシマは見破られると、
今度は破壊の神タシを本当に呼び寄せてしまい、自体は最悪の展開へ。
ジルとユースチスは、ナルニアを救うさいごの戦いへ挑む。

ラストです。読み終わっちゃいました。
春休み中に7冊全部読むって言う目標は、ちょっと及ばなかったけど^^;
コンプリートしました〜
ラストも良かったねぇ。満足ですよ。
本当にファンタジーの世界を味わって終わりました。
ラストはまあ、良かったんじゃないかなぁって思うね。
ただ、スージーだけ可哀相なんだけど^^;
それだけが気がかり。
彼等の力があれば、きっとナルニアは平和で住みやすい世界になるよ。
全部読んじゃって、ちょっと寂しい気分。

〈岩波書店 1986.3〉H18.4.10読了

かもめのジョナサン リチャード・バック4

かもめのジョナサン

かもめの大群の中に、ジョナサンという子供のカモメがいた。
ジョナサンは空の高い位置から海面のギリギリまでを急降下する事を覚え、練習を重ねる。
それが、飛ぶ事のできる鳥としての誇りであると感じていた。
しかし、仲間にはカモメは餌をとるために飛ぶのであって、その飛び方は意に反していると非難を浴びる。
その鳥の生き方に、疑問を抱く。

これも有名な話ですね。
私は、ある漫画がきっかけで読んでみようと思いました。
凄く薄いし、3部構成になっているから読みやすいし、ささっと軽く読めちゃうと思います。
カモメ目線なのも面白いし、誇りをもって生きてる姿もいいなぁと。思いましたね。

〈新潮社 1981〉

ナルニア国物語 6 魔術師のおい C・S・ルイス 4

魔術師のおい

ディゴリーはおじとおばの住む家に居候している。
父は遠方に働きに出ており、母親は病気で危ない状態。
ディゴリーはポリーという少女と出会い、友達になった。
ディゴリーの叔父アンドルーが何かを企んでいることを知り、2人は隣の空き家で何を行っているのか知ろうとする。
2人は空き家に行こうとして、不幸にもアンドルーに出会ってしまい、異世界へと送り込まれてしまう。
死滅した都チャーンにたどり着き、魔女を縛る呪文を破ってしまったために、アスランが作り出すナルニア国に悪の種がもたらされる。

第6弾。
遂に終わりが近づいてきましたねぇ。
これは、面白かった。
何が面白かったのかというと、今までのナルニアの秘密が解明されていたからなのよね。
なるほど〜
っていうところがありました。
始めにこれを読む前に、まずは1冊目の「ライオンと魔女」を読みましょう^^

〈岩波文庫 1986.3〉H18.3.30読了

ナルニア国物語 5 馬と少年4

馬と少年

漁師の養子シャスタは、義父に奴隷のように扱われて生きてきた。
あるとき、身なりのよい男が現れ、シャスタを買うと交渉しにやってきた。
シャスタはその男が乗ってきた、言葉を話すブレーと共に逃げ出す。
行き先は、言う事を禁じられていた北の国ナルニア。
途中でナルニアを不意打ちしようとする強国カロールメンの計略を知り、先を急ぐ。

第5弾。
ここまで頑張って読みましたよ。
なんて^^
あと2冊だわ〜。長いわね。
今回はナルニア国の世界に暮らす少年達の話。
ちょっといつもと違うね。
でも、ルーシィ達が王女、王として登場。
逃げているから見つからないかって、ドキドキするよ。
あとの作品も楽しみ。

〈岩波文庫 2000.11〉H18.3.24読了

弟の戦争 ロバート・ウェストール4

弟の戦争

兄弟2人は、仲良く暮らしていた。
弟は自分の事よりも人のことを考える優しい子どもである。
しかし、あるとき、弟の様子がおかしくなる。
突然、聞いた事もないような言葉を叫ぶようになる。
どうやら弟は、ベトナム戦争の兵士と心のみが入れ替わってしまったらしい。
では、弟はベトナムで戦っているのだろうか。
そして、元に戻るのだろうか。
家族の闘いが始まる。

これは、中学の時に読んだ作品です。
ベトナム戦争が舞台なんだよね。
主人公の弟君は、白人のヨーロッパ人。
なのに突然知らない外国語を発したら、びっくりするよねぇ。
弟が読んでいて恐かった。
やっぱり戦争は、あってはならないものだよね。

〈徳間書店 1995.11〉

ナルニア国物語 4銀のいす C・S・ルイス4

銀のいす

泣き虫でいじめられっこのジルは、同級生のユースチスと共に呪文を唱えると、異世界にいた。
その世界でライオンに出会い、行方不明のこの国の王子を探してほしいと告げられる。
その世界でであった沼人、泥足にがえもんと3人で、リリアン王子を救うべく、北へと旅路を進んでいく。

第4弾ですね。
4兄弟が出ないのもあるのかって、びっくり。
でも、出ないのもあるって後から知りました。
いや〜ユースチスも変わったね。
ちょっとヘタレなのは変わっていないけど^^;
ちゃんと勇気も持っていて、凛々しくなった。
ジルも、成長できたんじゃないかな。
ラストが結構好き^^
第5弾も楽しみ。
春休み中にナルニア国物語全制覇してやる!

〈岩波書店 2005.7〉H18.3.14読了

アリスの見習い物語 カレン・クシュマン4

アリスの見習い物語

両親のいない孤独な一人の少女がいた。
名前もなく、はっきりとした年齢も分からない。
いつも同じ見窄らしい服を着て、髪もぼさぼさで伸びきっている。
少女は自分で「アリス」と名づけ、毎日を送っていた。
あるきっかけから、あまり人付き合いの良くない産婆の家に住む事になる。
そこでアリスは、助産婦という仕事に立ち会う。

児童書ですね。中学生の時に読みました。
中学の時の友人に、これ面白いよ〜。読んでみて〜。
って言われて読んだ記憶があります。懐かしい・・・。
7年前か・・・^^;
アリスはとっても強い子。ずっと一人で生きてきてた。
産婆の事は始めは嫌いだけど、仕事を知っていくうちに関係が少しずつ変わっていくのがいいなぁ。
・・・今もおいてあるのかな、中学校に。
これは、中学生には良い本だと思うな。友達は正しかった^^

〈あすなろ書房 1997.2〉

マディソン郡の橋 ロバート・ジェームズ・ウォラー3

マディソン郡の橋

1965年8月16日、ロバート・キンケイドとフランチェスカ・ジョンソンは出会った。
一目見て、2人は惹かれ結ばれて2日間を過ごした。
しかし、フランチェスカにはもう家庭があり、2人はずっと一緒にいることはできなかった。
フランチェスカはそれから死ぬまでの20数年間、忘れられずにいた。

これって、実話なんだよね?
映画は有名だけど、私はあんまり知らないんだよね。
素敵な話だとは思ったけど。

〈文芸春秋 1997.9〉H14.8.14読了

ナルニア国物語 3 朝びらき丸 東の海へ C・Sルイス4

朝びらき丸 東の海へ

エドマンドとルーシィ、そして従兄弟のユースチスは部屋に飾ってあった額の絵の中へ吸い込まれた。
そこはナルニア国の外海で、王となったカスピアンが航海の旅に出ている時だった。
前王のたくらみにより、行方不明となってしまった亡き父の7人の友人達を探して進んでいく。
そのいく先々で出会う危険と人々。
王たちは様々な不可思議な出来事に遭遇します。

第3弾です。
スーザンとピーターはでてきません。
その代わりに出てくるのがユースチス。
こいつはムカついたわ〜><
ひねくれた子でしたよ。
まあ、冒険をしているうちに結構成長していくんだけどね。
次回も楽しみ。
今度はどうなるんだろう。気になるなぁ。

〈岩波書店 2005.7〉H18.2.28読了

ナルニア国物語 2 カスピアン王子のつのぶえ C・S・ルイス4

カスピアン王子のつのぶえ

ナルニアから帰ってきて1年が過ぎた。
4人は学校へ向かうために、汽車を待っていた。
突然、4人は何かにひっぱられ、気が付いたら何処かの森へいた。
探検してみると、どうやら再びナルニア国に来たようだ。
何故ここへ戻ってきたのか。
4人は不思議に思いつつも懐かしさを覚える。
しかし、かつてのナルニア国とは違っていた。
4人が過ごした1年の間に、ナルニア国は何百年も経っていたのだ。
そして、ひとつの戦乱が始まろうとしているところだった。

ナルニア国シリーズ第2弾。
久しぶりに読みました。
面白かったよ。
前回の作品とちょこっとだけ結びついていたから、すぐ話に入っていけたしね。
にしても、1番驚いたのはエドモンドの成長。
1冊目のこの子は凄く嫌いだったの^^;
生意気で自分の事しか考えてなくて。
でも、成長してたね〜。
ルーシィのことをちゃんと考えて、前にあった事をちゃんと反省してた。
それが、良かったなぁって思う。
次回作も楽しみ^^

〈岩波書店 2005.7〉H18.1.29読了

ミッシング 森に消えたジョナ アレックス・シアラー4



ミッシング―森に消えたジョナ

オススメ!
ジョナとジョーは親友同士。
2人が学校へ向かっていると、消防車が走っていくのを見つけた。
ジョナは追いかけようという。
始めはジョーも追いかけていたが、息が切れ走れなくなった。
ジョナは気にせず追いかける。
このことは誰にも言うなよ。
そういって、2人は分かれた。
それから、ジョナは行方不明になった。。。

アレックスシアラーさんの最新刊。
訳者も言っていたけど、この方はホント凄い。
私も何冊も本を読んでいるけど、この人はどうしてこんなにも全く違う話をかけるんだろう。
ビックリだね。
ある話は成仏できない心の優しい少年の話。
ある話はおばあちゃんになった少女の話。
ある話はデパートに住みだす親子の話。
などなど。
面白いですね。
次はどんな話なんだろうって、わくわくするよ^^
児童書だと思うんだけど、大人でも充分楽しめる。
あとがきで、あさのあつこさんの言葉が載っていた。
「児童書で書いてはいけない事は、絶望させる事」
諦めさせる事ってことだよね・・・。
ジョーは、ずっとジョナが現れなくて、周りのみんなが死んだと思っていても、決して認めはしなかった。
自分までが認めてしまったら、ジョナは本当に生きて帰ってこなくなる。
そのために、自分の罪を一人で背負い込んで生きていく。
健気で感動しました。
ラストは想像とは大きく違って更にびっくり!!!
こうきたか〜〜〜って思った。
これは、アリ。ホント面白かったよ。

〈竹書房 2005.8〉H18.1.6読了

魔法があるなら アレックス・シアラー4

魔法があるなら

リビー、ママ、アンジェリーンは大きな高級デパート、スコットレーズに向かっている。
閉店直前にママがベットの下に隠れろゲームをしよう!と言い出した。
その間に店は閉まり、3人だけが残った。
3人のデパート暮らしが始まる。

面白い設定だよね。
お金がなくて生活が大変なこの家族。
でも、母親は前向きで明るくて、いいわ〜。
人に見つかっちゃうんじゃないかとハラハラするし。
ちょっとした冒険だよね^^
かわいらしかったわ〜

〈PHP研究所 2003.2〉H15.9.26読了

13ヶ月と13週と13日と満月の夜 アレックス・シアラー5



13カ月と13週と13日と満月の夜

オススメ!
カーリーは赤毛でそばかすの多い12歳の女の子。
カーリーは一人っ子で、ずっと姉妹のような親友がほしかった。
そんな時に現れたのが、普通の事少し違った雰囲気を持つ転校生のメレディス。
親友になるなら彼女しかいない!と思ったカーリーはすぐに仲良くなろうと話しかけた。
しかし、メレディスには大きな秘密があった。
そして、その秘密がカーリーに明かされ、カーリーに危機が訪れる。

これは、オススメ。
アレックス・シアラーさんの作品の中では1番かも。
この人の本は児童書だけど、考えさせられるし、あったかい気持ちにさせてくれるんだよね。
それが、魅力だと思う。
この作品も、あんまり考え付かないような内容。
カーリーが素直でかわいいです。
クリスマスに近い、今は読むのに適している時期かもね。

〈求龍堂 2003.5〉H15.8.11読了

スタンド・バイ・ミー  スティーブン・キング4

スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編

行方不明だった少年の事故したいが森の奥にあるという情報を掴んだゴーディ、クリス、バーン、テディは「死体探し」のたびに出る。
苦難と恐怖に満ちた2日間。
その間に彼らは友情、人生、訣別を知り、成長していく。
たどり着いた先で、少年達が見たものとは・・・

これは、いまさらですなぁ。
面白かったよ。少年達が頑張ってるよね。
成人したゴーディが作家としてこの作品を書いているという、ちょっと変わった設定。
ラストの4人の将来が、ちょっと切なかったです。

〈新潮文庫 1987.3〉H14.8.9読了

ハリー・ポッターと炎のゴブレット J・K・ローリング5



ハリー・ポッターと炎のゴブレット

ハリーは再び、マグルの家にいた。
しかし、シリウス・ブラックのこともあり、いつもよりは快適に過ごす事ができた。
今年は魔法界のサッカー、クィディッチのワールドカップが行なわれる。
ハリーたちを夢中にさせたブルガリア対アイルランドの決勝戦のあと、恐ろしい事件が起こる。
そして、学校では100年ぶりにホグワーツ以外の学校と三大魔法学校対抗試合が行われる。
6年生以上は出場できない大会。
しかし、ハリーの名前が炎のゴブレットの中に入っており、選ばれてしまった。
それがきっかけとなり、ロンとは仲が悪くなり、周囲のハリーに対する態度もひどいものだった。
選ばれた出場選手、4人に3つの課題が与えられる。
しかし、その課題には、ヴォルデモートの罠が仕掛けられていた。

面白かった〜☆
久しぶりに読んだハリーポッターシリーズ。
やっぱり面白いよね。最高ですよ。
でも、実写の3人を思い浮かべちゃうんだよね。どうしても。
それが悪い事ではないんだけど、14歳って感じられなくて^^;
本の主人公達が何だか子どもっぽく感じちゃったのよ。でも、14歳としたら普通だと思うんだけどね。
ハリーとロンがケンカしてて、ハーマイオニーが頑張って仲を戻そうとしているのがけなげで可愛かった。
ラストのハリーの戦っている姿は感動しました。
それに、悲しかったね。
5作目はまだ手に入れてないんだよね。
BOOKOFFにはいるのを気長に待とう。
流石に4000円はね・・・学生には辛いんだわ^^;

〈静山社 2002.10〉H17.11.14読了

死ぬまでにしたい10のこと ナンシー・キンケイド3



〈原作〉死ぬまでにしたい10のこと―初めて人生を愛することを知った女性の感動の物語

べリンダは23歳で3人の子どもと、夫のヴァージルがいる。
夫は無職で、バスの中で暮らしている。
べリンダは病院へ行き、余命2ヶ月と宣告される。
それから死ぬまでにしたいことのリストを作り始める。

映画の原作も読んで見ました。
ちょっと設定違うんだね。
子ども3人いるし。
原作も浮気するんだね・・・言い方悪いけど^^;
ラストもちょっと違う。
映画のほうが、ここは好きかも。

〈祥伝社 2003.12〉H17.11.2読了

ナルニア国物語 1ライオンと魔女 C・S・ルイス 4



ライオンと魔女


戦争を避けて、歳をとった学者が住む田舎の古い大きな屋敷にやってきた4人のきょうだい。
ピーター、スーザン、エドモンド、ルーシィ。
広い屋敷を探索するうちに、末っ子のルーシィは空き部屋の古い衣装ダンスに入り込む。
奥へ進むと、いつしかルーシィは雪の降り積もる森に立っていた。
そこは別世界ナルニア。
偉大なライオン、アスランが創りあげた自由の国。
しかし、今は白い魔女の手によって永遠の冬に閉ざされていた。

話題作。初めて手にとって読みました。
面白かったね。
やっぱり一つの世界が出来上がってる作品って凄いと思うよ〜。
「十二国記」とか。
これもシリーズ化しているし。
凄いよね、衣装ダンスの中からこんな壮大な世界が出てくるなんて。
話題になるはずだわ。
ルーシィが素直で勇敢で可愛いです。
エドモンドは好きじゃないけど^^;なんて。
映画も楽しみになってきた^^

〈岩波書店 2005.5〉 H17.10.1読了

ビッビ・ボッケンのふしぎ図書館 ヨースタイン・ゴルデル3



ビッビ・ボッケンのふしぎ図書館


久しぶりに会った従兄弟のニルスとベーリット。
二人はレターブックを買い、文通をすることに。
しかし、そのレターブックを買ったのは、見知らぬ女性、ビッビ・ボッケンだった。
そのレターブックでの文通が始まってからというもの、2人の身の回りではふしぎなことが起こる。
離れた地で2人は、ビッビ・ボッケンという人物についてを調べ始める。
どうやら彼女は書誌学者で、他の場所にはない本を所蔵しているという。
2人の冒険の結末は・・・?

「ソフィーの世界」を書いた方の作品。
それに比べたらとっても分かりやすかったよ^^;
始めは2人の手紙のやり取りだけなんだけど、それが尚更興味ひかれる感じだったね。
話の内容がおもしろい。
謎の女性の正体を探る2人。
そして、女性のしていることもまた興味深い。
大きな図書館。。。本を読む人が興味をそそらないわけがないよね^^
最後は2人の勇気に感動したわ〜

〈NHK出版 2004.11〉 H17.9.6読了

黒い兄弟 リザ・テツナー4



黒い兄弟〈上〉


黒い兄弟〈下〉


オススメ!
ジョルジョはスイスのソノーニョ村に住む少年。
幸福とはいえないが、家族全員が幸せに暮らしていた。
ある日、村に頬に傷のある男が現われ、ジョルジョを煙突掃除夫に売るよう父親に話す。
当然父親は断ったが、それからジョルジョの家族には不運が付きまとった。
そしてジョルジョは煙突掃除夫として、ミラノに行くことになる。
ミラノへ行く途中、ジョルジョと同様に煙突掃除夫として売られ、ミラノへ向かっていた少年に出会う。
名はアルフレド。ジョルジョの生涯の親友となる少年だった。
2人は親友の誓いを立て、それぞれの家へ売られていった。
住まわせてくれた家の家族はジョルジョを人として扱っていなかった。
食べ物はろくに与えず、仕事ばかり。
この街には同じ境遇である煙突掃除夫の少年は沢山いる。
その少年たちの集団「黒い兄弟」がジョルジョの居場所だった。

まだまだ話は続くけど・・・
これは10年位前にアニメで放送された「ロミオの青い空」の原作。
本は小学校高学年向きくらい。
でも、そのアニメが大好きで、原作も思わず読んでしまった^^
私は男の友情が好きみたいだな^^;
ジョルジョ(アニメではロミオ)とアルフレドの友情が凄く好き。
相手のために、自分を犠牲にしても助け合っている姿。
「黒い兄弟」も同じ。
ミラノの不良集団である狼団と立ち向かっていく姿はかっこよかった。
助け合える仲間がいたから、辛くてもやり遂げられたんだね。

〈福武文庫 1988.12〉 H15.5.27読了

チョコレート・アンダーグラウンド アレックス・シアラー4



チョコレート・アンダーグラウンド


オススメ!
健全健康党によって、チョコレートなど甘いものを食べることが禁止された。
甘いものが大好きなハントリーとスマッジャーは、バビ叔母さんと共に地下チョコバーを作る密売人となった。
甘いものが好きな子ども達のためだけの秘密の場所。
もしも知られたら、逮捕されるいわば大きな賭け。
でも、みんな喜んでいたし、甘いものを食べられて幸せだった。
しかし、少年団員のフランキーがその秘密を嗅ぎつけ、ばれてしまった。
ハントリーたちは、再びチョコレートのある自由な世界を取り戻す!

この作家好きだなぁ。
内容は発想がいつも面白い。
人が考えないようなストーリーを書かれていますよね。
それが凄く好きです。
多分児童書というくくりだと思いますが、大人でも十分楽しめるし考えさせられると思います。
チョコレートがなくなったら、私は生きていけないと思う^^;

〈求龍堂 2004.6〉 H16.9.6読了

天使の靴 ドナ・ヴァンリアー5



天使の靴


オススメ!
1985年。
ネイサン・アンドリュースは8歳。レイチェルという妹。父のジャック。母マギーの4人家族である。
ジャックは自動車修理工で、生活をしていくのがやっとなほど低収入だった。
古い家に住み、生活も大変だった。
だが、ジャックはいつも妻のマギーと子ども2人を大切にしており、4人はとても幸せだった。
しかし、この幸せな家庭に悲劇が襲う。
ロバートはケイトと言う妻を持ち、リリーとハナという娘のいる弁護士である。
家族が必要なものは全て手に入れた。家も、車も、家具も・・・
家族が生活に不自由が内容、いつも長時間働いていた。
それが、夫婦と家族の絆を失わせているとも知らずに・・・。
ある日、ケイトが離婚話を持ち出す。
だが、どうして別れなきゃいけないのか、ロバートは分からなかった。

どちらの家庭も、家族に愛を注いでいる。
でも、片方は心。片方はお金で家族との絆を深めていた。
ロバートは、愛情の示し方が違っていたんだね。
でも、家族を愛していることに変わりはなかった。
ジャックとマギーの愛にはとても惹かれたよ。素敵な夫婦。
そんな2人から生を受けたネイサンだから、ロバートの心を揺るがすことが出来たんじゃないかなと思う。
ラストは感動。
それでいて、凄く未来を見据えている感じ。
凄く好きな本。

〈ポプラ社 2001.11〉

青空のむこう アレックス・シアラー5



青空のむこう


オススメ!
ある日、ハリーはトラックに轢かれて死んでしまった。
いつの間にか、〈死者の国〉で〈彼方の青い世界〉へ行くための手続きを待つ列に並んでいた。
名前の登録が終わり、〈彼方の青い世界〉に向かう何も無いところを歩いていると、アーサーという少年に出会う。
アーサーは150年前に熱病で死んでしまった少年だった。
彼は、自分が生まれたときに死んでしまった母親を探している。
この世に未練があるために、〈彼方の青い世界〉に行かないのだった。
ハリーも一つだけ、心残りがあった。
姉のエギーと喧嘩して別れ、そのままハリーは死んでしまった。
どうしてもエギーに会って、ひどいことを言ってしまった事を謝りたかった。
すると、アーサーは一つの提案をする。
生きた人が暮らしている〈生者の国〉へ行こうと言ったのだ。

数年前にベストセラーになった作品。
この話は、主人公が死んでしまったことから物語は始まる。
そこで思ったことは、主人公は死んでしまったことに対しては全く触れていないということ。
ただ、お姉さんにひどいことを言ってしまった。だから謝らなくちゃ、死ねない。そう考えてる。
ハリーは明るい性格の子だから、「死」が一つのテーマになってはいるけれど、暗くはなかった。
ただ、読了後は感動の一言。
家族は素晴らしいことなんだって感じた。
お姉さんのエギーにとって、ハリーの死は特に心に深い傷を負うものだった。
喧嘩とは言え、相手にひどいことをいい、謝る相手はもう死んでしまったから。もう一生話せないし、許してもらえない。
ハリーは自分がひどいことを言ったことを後悔した。それで、お姉さんに謝ろうと思ったって言うけど、お姉さんの傷を消そうとも思ったんじゃないかな。
エギーが自分に言ったことで、ずっと悩んでいてほしくないから。幸せになってほしいから。
この2人は、とっても素敵な姉弟だなって思いました。

〈求龍堂 2002.5〉 H14.9.23読了

十五少年漂流記 ジュール・ヴェルヌ3



十五少年漂流記


1860年3月9日の夜、一艘の舟が嵐に巻き込まれていた。
舟に乗っているのは15人の少年達。
そして、15人を乗せた船は無人島に漂流し、少年達はそこで暮らすこととなる。
15人は知恵を絞りあい、食料を集め、住むところを見つけた。
冬も越すことが出来た。
しかし、その舟はオーストラリアから漂流してきた。
そこはイギリスの植民地であったため、少年達の間にも亀裂が走る。
少年達は無事に国へ帰ることができるのか。

すっご〜く今更な感じですが。
ホントは中学生とか高校生のときに読むべきだよね。
でも、この少年達はホントに凄い。
自分達が生き残るために、知恵を出して生活していく。
やっぱり喧嘩とかはあるけれど、かっこよかったよ。
有名な小説もちゃんと読んでいかねば^^;

〈新潮文庫 1990.5〉 H14.3.28読了

奇跡を信じて ニコラス・スパークス4



奇跡を信じて

奇跡って本当に起こるものなんだ。そして、自分で起こすものなんだ。
ランドン・カーターは17歳。ビューフォートという町に住んでおり、この町1番の金持ちの息子である。
ランドンの祖父はひどい男で、多くの人を傷つけてまで、自分の利益を求める男だった。
この町の教会の牧師、サリバンも被害者の一人。
彼にはランドンと同い年のジャミーという少女がいた。
ジャミーは自分よりも他人を優先する心優しい少女だった。
ランドンは次第にジャミーに惹かれていく。
しかし、ジャミーには大きな秘密があった。

外国作品はあまり読まないのですが、雑誌でオススメされていたので読みました。
文章の雰囲気が海外っぽくて、読み進めにくかったのですが、だんだん引き込まれてきました。
ランドンはお金持ちだけど、祖父のような酷い人間に成長しなくて良かったね。
素直に育ったから、切ないけど素敵な恋愛が出来たのかなと思う。
ジャミーは結局、どうなってしまったのか分からないけど、最後にランドンの言った奇跡は、2人が困難を乗り越え幸せになった事だと思いたい。

〈アカデミー出版 2001.12〉 H14.3.6読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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