苗坊の徒然日記

読書とV6とSnowManをこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

森絵都

できない相談 森絵都4

できない相談 (単行本)
森 絵都
筑摩書房
2019-12-10


森絵都がおくる大人のための極上小説集
なんでそんなことにこだわるの?と言われても、人にはさまざま、どうしても譲れないことがある。夫の部屋には絶対に掃除機をかけない女性、エスカレーターを使わないと決めて60年の男性……。
誰もがひとつは持っている、そんな日常の小さなこだわり・抵抗を描いた38の短篇。スカッと爽快になったり、クスッと笑えたり、しみじみ共感したりする38のresistance。
人生って、こんなものから成り立っている。そんな気分になる極上の小説集。

森さんのショートショート。こんなに短い作品珍しいのでは。
38作品が収録されています。
タイトルの通り確かにできない相談なことばかりです。
わかるわかる〜というのもあるし、は?っていうのもあって^m^面白かったです。
私が共感できたものは他の人が読んだら共感できないものもあるかもしれないし、その逆ももちろんあるかもしれない。色んな人が読んで、色んな感想があったら良いなと思う作品でした。
人生ってちっちゃなことの積み重ねで、くだらないことが大事だったり譲れないものだったりするんですよね〜

<筑摩書房 2019.12>2020.2.21読了

カザアナ 森絵都4

カザアナ
森 絵都
朝日新聞出版
2019-07-05


国力は低下の一途をたどり、監視ドローン飛び交い閉息感が増すばかりの少し先のニッポン。この社会で負けじとタフに生きる女子中学生 里宇(りう)と、母&弟の入谷ファミリーは、石や虫などの自然と心を通わせられる不思議な力を持つ“カザアナ”の末裔と出会う。入谷家&カザアナたちは、不登校中の長男・早久(さく)を皮切りに様子の妙なクラスメイトや職責に悩む市役所員など、かかわった人たちをほんの少し笑顔にしていく。やがて一同は謎のゲリラ組織ヌートリアと相見え、騒動はやがて国を越え――。
作家生活30年目の想像力が大爆発。時空を越えて広がる圧倒の物語世界は、読むほどに勇気があふれ笑顔がこぼれます。純度100%のエンターテインメント小説にして、令和時代のハッピーなおとぎ話。
第一話 はじめに草をむしる/第二話 自分のビートで踊る/第三話 怪盗たちは夜を翔る/第四話 しょっぱい闇に灯る/春のエピローグ

読んでいて、恩田さんが書かれる近未来の小説みたいだな…なんて思いました。特別な力も常野物語を思い出したし…って他の作家さんの話をあんまりしちゃいけないですね。
850年に全滅させられた特殊な能力を持つ風穴たち。しかし、そこには生き残りがいた…。
カザアナの能力を持つ香瑠、鈴虫、テルに出会った里宇、早久、由阿。
入谷ファミリーとこの3人が出会ったことで、数々の難問に立ち向かっていきます。
まーとにかく入谷ファミリーが揃いも揃って破天荒^m^ここまでハツラツと果敢に色んなことに飛び込んでみたいもんです。
悪い方向へと進んでしまった日本。日本人は常にドローンで監視され、偉い人たちは皆名声ばかりを気にする世の中。こんな世界に住みたくないですね…。
この物語の設定を理解するのに時間がかかりましたし、特殊能力についても始めは分からなかったので戸惑いましたが、後半は読む手が取りませんでした。面白かったですし、章ごとにスカッとした気がします。
そして850年前の歴史が大河ドラマの「平清盛」を見ていたお陰で凄く理解できたのも良かったです^m^

<朝日新聞出版 2019.7>2019.8.18読了

出会いなおし 森絵都5

出会いなおし出会いなおし
著者:森 絵都
文藝春秋(2017-03-21)
販売元:Amazon.co.jp

年を重ねるということは、おなじ相手に、何回も、出会いなおすということだ。出会い、別れ、再会、また別れ―。人は会うたびに知らない顔を見せ、立体的になる。人生の特別な瞬間を凝縮した、名手による珠玉の六編。

「出会いなおし」
かつて仕事仲間だった佐和田とナリキヨの話。
ナリキヨさんが久しぶりに会ってのあまりの風貌の変わり具合とかちょっと見てみたいかもと思いました^m^佐和田さんは若くしてイラストレーターとして成功して、でもそのせいかちゃんと勉強したいという葛藤も生まれて、勉強し直して良かったんですよね。ナリキヨさんとの関係も変わって良かった。
「カブとセロリの塩昆布サラダ」
買ったものが中身が違ったら嫌ですよねぇ…。でもそれだけじゃなくていろんなことが重なっていたんですね。藤木君がなかなか良い奴で何だかほっこりしました。内容はほっこりしちゃいけないんだけど。本当に、よく二切れ目まで食べてくれたな。最後の決意も良かったです。それにしてもカブテロにはビビりました^^;若干の恐怖すら感じた…。主婦のプライドが滲み出てました。
「ママ」
このタイトルのママの意味がちゃんと分かった時、微笑ましいというか哀しいというか…。ムーミンママに憧れたママは、いったい誰のママだったんだろう。それともママではなかったのかな…。それでも人を2人も救ったのだから素敵なママなんだろうなと思いました。私も辛くなった時、傍に来てくれないかな。
「むすびめ」
同窓会って、私ちゃんとしたのは今まで1度も無いんですけど、どんなもんなんでしょうね。別に逢いたい人もいないから催されても行かないかもなぁ←なんて元も子もないことを言ってみますけど^^;でも、飯田さんや奥山君は15年振りに顔を合わすことが出来て良かったですね。2人とも意外大賞でした^^
「テールライト」
この作品がよく分からなかったのですが…。一つ一つの物語は分かるんですけど…。繋がりが分からなかった。私が鈍いのか。
「青空」
妻を失った夫。そして子供。2人が妻の両親の元へ向かっている途中に九死に一生を得る。そこで見えてきたものとは。
一瞬って本当にすぐの事だけど凄く長く感じることもありますよね。この父子は特に長く感じたんだろうな。無事でよかった。やっぱり親子は一緒じゃないと駄目ですよ。

<文芸春秋 2017.3>H29.4.12読了

みかづき 森絵都5

みかづきみかづき
著者:森 絵都
集英社(2016-09-05)
販売元:Amazon.co.jp

昭和36年。小学校用務員の大島吾郎は、勉強を教えていた児童の母親、赤坂千明に誘われ、ともに学習塾を立ち上げる。女手ひとつで娘を育てる千明と結婚し、家族になった吾郎。ベビーブームと経済成長を背景に、塾も順調に成長してゆくが、予期せぬ波瀾がふたりを襲い―。山あり谷あり涙あり。昭和~平成の塾業界を舞台に、三世代にわたって奮闘を続ける家族の感動巨編!

分厚い単行本でした。でも、面白くて先が気になって、読む手が止まりませんでした。
昭和36年から現代まで。語り手が次々と変わって時代も変わっていきます。
学習塾というものがテーマになっているのですが、塾っていうのはこんなに大変な歴史があったんですねぇ…知りませんでした。
私も一応小中と塾に行っていました。でも良い思い出はなかったな。個人でやっているところだったけどその先生に良い印象はなかった。ぶっちゃけその当時好きな人がいたから辞めなかった。それだけの理由。行きたい高校には行けたけど、正直その塾のお陰だとは思ってないです。私の塾の思い出は悪い思い出しかないけど…。
私も吾郎のような人に勉強を教わりたかったなぁ。
千明の猪突猛進型は正直ついていけないしハラハラさせられたけど、選んだ道は間違ってはいなかったのかなと思いました。合っているかはわかりませんが^^;
世代的には吾郎と千明の孫である「ぎりぎりゆとりじゃない」世代の私だけど、私の時にはもう塾は割と当たり前になっていたかなぁ。
それにしても塾にも歴史があるんですね。津田沼戦争なんて知りませんでした。丁寧に細かく取材されたんでしょうね。
またここの家族がすごい。娘も孫たちも個性的でしたねー。これは子育て大変だ←
面白かったです。

<集英社 2016.9>H28.10.17読了

クラスメイツ 森絵都4

クラスメイツ 〈前期〉クラスメイツ 〈前期〉
著者:森 絵都
偕成社(2014-05-14)
販売元:Amazon.co.jp

クラスメイツ 〈後期〉クラスメイツ 〈後期〉
著者:森 絵都
偕成社(2014-05-14)
販売元:Amazon.co.jp

日本のYA文学をきりひらいてきた森絵都が、直木賞受賞後はじめて描く中学生群像。中学1年生24人のクラスメイトたち、その1人1人を主人公にした24のストーリーで思春期の1年間を描いた連作短編集。前期・後期の全2巻。 うれしい出会いや、ささいなきっかけの仲違い、初めての恋のときめき、仲間はずれの不安、自意識過剰の恥ずかしさや、通じあった気持ちのあたたかさ。子どもじゃないけど大人でもない、そんな特別な時間の中にいる中学生たちの1年間。だれもが身にしみるリアル。シリアスなのに笑えて、コミカルなのにしみじみとしたユーモアでくるんだ作品集。

森さんの書かれる中学生!久しぶりに読みました!やっぱりいいな!
2冊を1日で読んでしまった・・・。面白かったです。
1年A組24人全員の目線で描かれています。共感できる人できない人。
こういう人いたいたと思いながら読みました。
感想書くの難しいな。24人もいるから・・・
一人ひとりとても特徴を捉えていて流石うまいなぁと思いました。
読んでいて自分の中学生の時を思い出してました。
あんまり覚えていないのだけど・・・
1年の後半から3年の前半まで生徒会やってたな。書記してましたよ。
中2の時が1番凄く覚えてる。私がジャニヲタの扉を開けた年だから^^;わーそんななる?ひえー。
そのきっかけになった人は好きになって4か月くらいでいなくなってしまったが←
精神年齢はこの頃のままかも。まあ中学時代はそこそこ楽しかったかなー。
考えていることは言い方が微妙かもだけどやっぱり男の子より女の子の方が大人だなーなんて思ってしまった。そんなもんよねー。
最後の委員長のくだりが締めっていう感じでしたね。
委員長はいい子ちゃんって感じじゃないのが好印象。素直で純粋でめんどくさい子なんだね。こういう子好きです。
そして最後の最後!ちょっとときめいちゃいました。
担任の藤田先生もとってもいい先生でした!号泣してる姿とか凄く素敵。何でもかんでも顧問の水泳部に勧誘する姿とか素敵すぎました^^

〈偕成社 2014.5〉H26.6.26読了

漁師の愛人 森絵都4

漁師の愛人漁師の愛人
著者:森 絵都
文藝春秋(2013-12-16)
販売元:Amazon.co.jp

〈問題は、私たちが今、幸せであったらいけないと感じていることかもしれない〉
震災から一か月足らず。女三人でシェアハウスして暮らす毎日があの日から一変してしまった。藤子の恋人(カフェ経営者)は、炊き出しボランティアで各地をまわり、ほぼ音信不通。ヨッチは、彼氏がホテルから妻のもとに逃げ帰って以来、微妙な感じ。眞由に至っては、大地震の三日後にこの家を出て行ったきり、帰ってこない。雨もりの修理にたびたびきてくれる63歳の小西とのなにげない会話と、豚ひき肉の新メニュー作り、ビーズ細工のストラップ作りが、余震のさなかの藤子の毎日を支えていたのだが。2011年春の、東京のミクロな不幸と混乱を確かな筆致で描いた「あの日以後」
〈驚愕しながら、あきれながら、時に笑いながら、何度でも思う。ここはどこ?〉
妻子持ちの音楽プロデューサー、長尾の愛人だった紗枝。会社の倒産ののち漁師への転身を決めた彼の郷里へ伴われ、移り住むことになったのだが、身内意識のつよい漁師町で「二号丸」と呼ばれていることを知ったのは、やって来て、たったの十日だった。「妻」から時折かかってくる長電話に、敵意にみちたまなざしを向ける海の女たち。潮の匂いと海上にたちこめる白い霧。いつまでも慣れることのできない生活でいちばんの喜びは、東京にいたころよりはるかに生き生きとしてみえる長尾の笑顔だったが、彼が漁師仲間の喜寿祝いで紗枝を紹介する、と急に言い出した――閉塞する状況を覆す、漁を生業とする男たちと女たちの日々の営みの力強さ、すこやかさ。圧倒的な生の力を内に秘めた「漁師の愛人」
その他に【プリン・シリーズ】三篇を所収。

やっぱりプリンにまつわるシリーズだったのか(笑)
森さんの短編集。短編集ですが短いのは凄く短くて上記2編が中編くらいでしょうか。
まずは短編3編について。
プリンシリーズは1番最初のお話が好きです。
いつもプリンのような豪華なデザートが出ると必ず1,2個足りなくなるこのクラスの大問題。先生はいつも給食のおばちゃんに頭を下げてプリンをもらいにいく。それが我慢ならないらしくほぼ感情的に児童たちを叱る。まあ28歳だもんねーこんな感じだよねー。私が中学生の時の担任25歳くらいだったけどこんな叱り方はしなかったけどねー。そんな怒り方がまるで子供な先生に対し対抗する「僕」。でもいつも負ける。今回も負けを喫したけど、最後の先生への言葉はスカッとしました。最後にある行動に出たこともスカッとしました。
他のプリン2編は大人が子供だなっていう感想←
「あの日以後」は東日本大震災で何かが変わってしまった女性3人の物語。いろんな感情をぶつけ合って、3人とも前を向けてよかったです。私が住んでいるところは震度3で、北海道は割と地震が多いのでそこまで敏感にはなっていないのだけど、以前東京へ舞台を観に行ったときに何度か舞台を観ている間に地震が起きたときの周りの反応が敏感すぎてビックリした記憶が。東北の方々はもちろん関東圏に住む人たちにも大きな影響を与えたのだなと改めて思いました。
「漁師の愛人」私はここまで隔離された近所の人たちとの距離感が近い場所に住んだことがないので、共感は出来なかったですが、紗枝のような境遇で来た人は恰好のネタでしょうね。よそ者って言うだけでも目立つしましてや相手の親戚がうようよいる場所なんて。行く決心をしたのすら凄いと思います。境遇が違えば居心地が良かったりもするのだと思うけど。
それでも紗枝もちゃんと前を向いて生きようとして、お友達もできてほっとしました。

〈文芸春秋 2013.12〉H26.2.24読了

雨がしくしく、ふった日は 森絵都 たかおゆうこ4

6月のおはなし 雨がしくしく、ふった日は (おはなし12か月)6月のおはなし 雨がしくしく、ふった日は (おはなし12か月)
著者:森 絵都
講談社(2013-04-26)
販売元:Amazon.co.jp

つゆの日々、雨がふるたびに「しとしと」が「しくしく」に聞こえ、だれかがどこかで泣いている気がしてじっとしていられないクマのまーくん。
雨の中をさんぽし、泣いているあじさいやかたつむり、人間の女の子をはげましてまわります。そのはげましかたがどこか抜けていて、いつもへんてこな結末に。
それでも本人は大まじめ、雨が降るたびに大いそがしなのです。
しかし、まーくんのがんばりで、みんながどんどん笑顔になっても、なかなか「しくしく」の音はやみません。
いったい、だれが泣いているの?あいすべきクマ、まーくんと雨とおともだちのおはなし。

絵本です。森さんの児童書を久しぶりに読みました。
クマのまーくんがかわいかったです。自分が泣き虫だから泣いているひとを放っておけないっていうのが素敵です。
タイトルからして雨だと悲しいという表現がされていますけど、私は雨が好きです。
外に出ている時は傘を差さないといけないからちょっとめんどうですけど、雨が降っている時の匂いとか、雨音とか、好きなんです。
晴れだけが良い天気というわけでもないですしね。この作品の趣旨とはちょっと違いますけども。
かわいらしい作品でした。この本はシリーズもので今回は6月のおはなしなんですが1年間続くみたいですね。他にも気になる作家さんがいらっしゃるので読んでみたいです。

〈講談社 2013.4〉H25.6.22読了

おいで、一緒に行こう 森絵都4

おいで、一緒に行こう―福島原発20キロ圏内のペットレスキューおいで、一緒に行こう―福島原発20キロ圏内のペットレスキュー
著者:森 絵都
文藝春秋(2012-04)
販売元:Amazon.co.jp
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福島原発の事故により、無人地帯となった原発20キロ圏内には、飼い主を失ったたくさんのペットたちが取り残されました。かねてより、動物保護活動の取材を続けてきた著者は、ある女性ボランティアの存在を知り、同行を申し出ます。現地の様子を知りたい一心で駆けつけたフクシマ。そこには、困難な救助の現実とともに、行政から存在を黙殺されながらも、たくましく活動を続ける女性たちの姿がありました。”生命”と”絆”の意味を問う、渾身のノンフィクションです。

テレビでこの情報を知ってはいました。原発事故により家に帰ることが出来ずそのまま避難生活を送ることになってしまった家族のペットたち。せめて自由にしてあげたいと鎖を外したと言う話も聞きました。
数ヶ月取り残され、人間不信に陥り人間に近づかない犬も見たことがあります。
地震発生からわずか数か月後から動き出した人たちがいます。
20キロ圏内は立ち入り禁止なのに警察の目を潜り抜けて自分の身を呈してペットたちを探す姿は素晴らしいと思います。思い切って賛成とは言えませんが…
それでも実名で、更に何もかもありのままに書かれて、かなりの勇気と覚悟が必要だったと思います。それが凄いです。
この活動をしている人たちが言っていました。「自分のしていることは正しくないかもしれない。でも、間違ってはいない」と言う言葉がとても印象深かったです。
写真も数点収められているのですが、ペットとペットを大事に思っていたおばあさんが再開した時の写真は涙が出そうでした。
こういう大変な活動をされている人がいるという事をちゃんと知ることが出来て良かったと思います。

〈文芸春秋 2012.4〉H24.5.16読了

気分上々 森絵都5

気分上々気分上々
著者:森 絵都
角川書店(角川グループパブリッシング)(2012-03-01)
販売元:Amazon.co.jp
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「ウエルカムの小部屋」誰もが羨む人物と婚約を決めていたのに自称発明家を選んだ私。誰もが反対した。多分自分も、魔が差したのだ。
「彼女の彼の特別な日 彼の彼女の特別な日」元彼の結婚式の帰りにバーに寄った彼女と祖母の四十九日の帰りにバーへ寄った彼。
「17レボリューション」千春は自分革命を起こすため、まずは親友のイヅモと絶交宣言をした。これからは付き合う相手を選ぶのだ。
「本物の恋」「恋のトビラ」に載せているので割愛。
「東の果つるところ」わたしはあんたを産んだ後そばにいられないと思う。だから、あなたが15歳になったら読んでもらえるように手紙を託します。
「本が失われた日、の翌日」ある日書店へ行くと、本は昨日付けでなくなりましたと言われる。
「ブレノワール」「チーズと塩と豆と」に載せているので割愛。
「ヨハネスブルクのマフィア」会社が倒産し、やけになって海外旅行へ行くことにした。予防接種を受けるため長い時間待っていると、近くで洋書を読んでいる男性を見つける。彼は1時間半もの間同じページを開いていた。
「気分上々」柊也は4か月前に父親を亡くし、死の直前に残した言葉に縛られあまり話さない子になってしまった。幼馴染の依林(イーリン)にも嫌われたような気がしていた。

短編集です。森さんって作家生活20周年なんですね。おめでとうございます^^
雑誌などに収録されていた短編をまとめたものだそうです。
だから読んだことのある作品もありました。「本物の恋」は相当前に読んだので最初気づかなかったのですが、オチを読んで読んだことがある!と気づいた次第。遅すぎ^^;
どの作品も面白かったです。今でいうヤングアダルトを書いていた森さんの作品と似ているようで違いますよね。ちょっと寂しいようなでも新鮮で嬉しいような。どっちの感情もあるみたいです。
森さんは中学生は良く書いていたけど高校生を書いたのが初めてだったと書かれていたのがビックリでした。でも、確かに高校生はなかったかも…イヅモちゃんが私は大好きになりました。友達にほしい〜。何か雑念が入っちゃったら言葉で斬り刻んでほしい^^;
「気分上々」も良かったです。父親を失って自分では変わっていないつもりでもどこか縛られていたりしますよね。依林のお母さんが素敵でした。そして柊也もとてもいい子。私は真っ直ぐな男の子好きです。

<角川書店 2012.3>H24.4.10読了

異国のおじさんを伴う 森絵都4

異国のおじさんを伴う異国のおじさんを伴う
著者:森 絵都
文藝春秋(2011-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

「藤巻さんの道」
道だけが載っている写真集がある。女性は何故か1番好きな道を選ぶ。僕は仕事のパートナーである藤巻さんにも聞いてみた。仕事が出来、しっかりしている藤巻さんだが、選んだ道は1番殺伐とした道だった。
「夜の空隅を埋める」
私の住むマンションでは最近何故か私のところとミセス・グハーのところだけ停電になる。2人は抗議しようと原因らしい電気工事をしている人達を探す。
「クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の…」
クリスマスイヴに会社の同僚に食事に誘われたため、イヴ3日前にデパートへ赴いた。失敗したと思いながら歩いていると、靴屋で靴を選んでいる老婦人を見かける。
「クジラ見」
新婚旅行で沖縄に来ていた一組の夫婦。新妻がホエールウオッチングに行きたいという。クジラの群れを見ることが出来ると言う。
「竜宮」
中塚はフリーライターである。ライター歴は長いが未だにレコーダー起こしをしている。それは、若かりし頃に起こさなかったためにしてしまった失敗を引きずっているからだった。
「思い出ぴろり」
私はかつて一人旅をした修善寺の町にたたずんでいた。その時葬儀屋の名前の入ったバスに乗った男性が私に話しかけてくる。
「ラストシーン」
僕は40Aの女性と40Cの男性に挟まれて飛行機に乗っていた。40Cの男性がいきなり叫びだす。映画を見ていてラスト10分で着陸態勢のために画面が消えたからだ。
「桂川里香子、危機一髪」
新幹線で同乗した桂川先生は新幹線だけ苦手だと言う。その理由を話し始めた。桂川先生は名家に生まれ、妙齢になり仕事を取るか結婚を取るか迫られる。しかし彼女は自由をとった。その中でエジプト人の男性と出会い結婚を誓い合う。家族に挨拶に行こうと新幹線に乗ろうとしたとき、彼女の彼の間で事件は起きた。
「母の北上」
実家の母親が、父親が亡くなってから家で過ごすスペースが徐々に北上していることに気づいた。今は1番北にある物置で生活している。母は父との思い出のあるこの家に住みたくないのか、長男である自分は悩む。
「異国のおじさんを伴う」
私は昔から気になりだすととことん気になる体質だった。海外の人形が気になり、その人形がテーマの本「ビアード・マン」シリーズを作ったのもそれがきっかけだった。そのシリーズを地元の方々が気に入って会を立ち上げているのだと言う。

森さんの新刊。短編集です。
それぞれ本当に短い作品ばかり。でもオチが割りと面白くて好きでした。
シュールなのも割りとありましたね^^;
「藤巻さんの道」
意外な展開で驚きました。てっきり藤巻さんの心の中には深い過去の闇があるのかと思ったのですが、もっと身近で割りと深刻な問題でしたね^^;最後の台詞が私は好きでした。
「夜の空隅を埋める」
この作品のオチも面白かったです。
「クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の…」
同じく主人公同様に最後の台詞にやられました。何だか心があったかくなりました。
「クジラ見」
旦那の性格の悪さに辟易していたのですが^^;本当に結婚するの?でも奥さんの尻に敷かれそうな気がしますね。
「竜宮」
すっごく切なかったです。レコーダー起こしは面倒だけど取材した相手の気持ちを汲み取るって大事だと思います。時間に追われて起こさないからつじつまが合わない記事が増えてるんですかね。
「思い出ぴろり」
最後のオチにビックリ。まさかそんな人だったとは!葬儀屋さんだからなんでしょうか。
「ラストシーン」
これも面白かったなぁ。くだらないっちゃくだらないのだけど^^;本人にとっては切実な問題ですよね。「検察側の証人」が見たくなりました。
「桂川里香子、危機一髪」
これもくだらなくて面白かった^^でも、最後はせいせいしました。私も読んでいてイラッとしたから。
「母の北上」
お母さんが北上する理由がビックリ^^;まさかそんな理由とは。でも、負けず嫌いで素敵なお母さんなんだろうなと思う。ケンさんが気になる^m^
「異国のおじさんを伴う」
表題作だけど1番よく分からなかったです^^;あ・・・そうって言う感じでした。すみません。

〈文芸春秋 2011.10〉H23.10.31読了

この女 森絵都5

この女この女
著者:森 絵都
筑摩書房(2011-05-11)
販売元:Amazon.co.jp
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震災後15年して見つかった小説。そこにはある青年と彼の人生を変えた女の姿が。釜ヶ崎の地をめぐる陰謀に立ち向かう彼は、小説の作者でもあった。冒険恋愛小説。
甲坂礼司、釜ヶ崎で働く青年。二谷結子を主人公に小説を書いてくれと頼まれる。二谷結子、二谷啓太の妻。神戸・三宮のホテルに一人で住み、つかみ所がない女。二谷啓太、チープ・ルネッサンスを標榜するホテルチェーンのオーナー。小説の依頼主。大輔、甲坂礼司に小説書きのバイト話を持ってきた大学生。礼司に神戸の住まいを提供。松ちゃん、釜ヶ崎の名物男。礼司が頼りにし、なにかと相談するおっちゃん。敦、二谷結子の弟。興信所経営。結子のためなら何でもする直情型の気のいい男。震災前夜、神戸と大阪を舞台に繰り広げられる冒険恋愛小説。3年ぶり、著者の新境地を開く渾身の長篇書き下ろし。

ネタバレあります

森さんの長編書下ろしって3年ぶりなんですね。確かに久しぶりだったかも。
新境地かはよく分からなかったけど、面白かったです。
始めは変な話だと思っていたんです。奥さんを主人公とした小説を書いてほしい。前金で100万を渡す。そして完成したらさらに200万。何か裏があるとしか思えません。
案の定依頼者の二谷は始めは気のいい叔父さんって言う感じだったけど、だんだん極悪になっていった気がします。
そして主人公である二谷の妻結子。一癖も二癖もある変わった女性でした。
始めは適当な人なんだと思ってイライラしていたのですが、だんだん本性や結子の過去が分かってくると、愛おしくなってくるから不思議です。
礼司も始めは実態の掴めない男だったのですが、小説の出来具合は本物だし、結構まっすぐで熱い男なんじゃないかなと思ってきました。
最後の最後に礼司の諸々の秘密が明らかとなりますが、結子と一緒だったら、その秘密も些細な事に感じるから不思議です。
冒頭で誰かが誰かに送っている手紙で、舞台となる時代の15年後と言う事が分かります。そして、甲坂礼司という青年が15年前から行方不明だということもそこに書かれています。初めに読んだときはふーんとしか思わなかったけど、読んでいくうちにどうなってしまうのかが何となく分かってしまうので、終わりが近づくにつれて切なくなってきました。
また、この小説は1995年の世相も上手く描かれていると思います。
私は95年の1月は小学校4年生でした。94年の事は全然覚えていないのに、95年のことってもの凄く覚えているんです。
1月のある日、朝目が覚めてテレビを見たら、戦争の空襲のように火事が広がっている映像を見ました。3月には地下鉄の映像が流れ、たくさんの人がガスマスクをしている姿を見ました。ここは戦争もない一応平和な日本のはずなのに、一体何が起こっているのだろうと小学生ながらに怖かった思い出があります。
その頃の事を、少し思い出す作品でもありました。
最後はとても中途半端な形で終わりますが、私は礼司も結子も無事で、2人は東京へ行き、彼らなりの幸せを掴んでいると信じています。
2人は今まで苦労してきたんですから、報われなきゃいけないと思います。

〈筑摩書房 2011.5〉H23.6.1読了

君と一緒に生きよう 森絵都3

君と一緒に生きよう
君と一緒に生きよう
ブリーダー崩壊の現場を前に決意した島田さんは、ただちに救出を開始した。
持参したケージに次々と犬を入れ、ワゴン車へと運びこむ。
島田さん宅ではボランティアスタッフが53頭の到着を待っていた。
知り合いのトリマーや獣医師も応援に駆けつけてくれた。痛みと、痒みと、空腹と、悪臭と—苦痛のなかでのみ生きてきた犬たちの、幸福への一歩がはじまった。
人と犬のあいだで呼応する命の声—。犬と暮らす喜びと厳しさを描く、森絵都初のノンフィクション。

私、この作品を手にした時、小説だと思ってました。
読んで初めて小説じゃないと気付きました^^;
私は気管支が弱いので、動物は飼えないのですが、本当に読んでいて切なくなりました。
お金儲けしか考えていない人のせいで、たくさん子どもを産まされ、ゴミのように捨てられる動物がたくさんいるんだって思ったら、何だかとても悲しくなりました。
森さんが紹介したのは、一部の幸運な引き取られた犬達の話。
でも、最後に、保健所へ連れて行かれた犬達の末路もちゃんと書かれていました。
幸運な犬達は、ほんの一握りなんだってことを、伝えてくれました。
本当に、もっと安らかに天国に旅立って欲しいですね。

〈毎日新聞社 2009.3〉H21.7.27読了

架空の球を追う 森絵都3

架空の球を追う
架空の球を追う
やっぱり罠にはまった。そんな気がする。
ふとした光景から人生の可笑しさを巧妙にとらえる森絵都マジック。
たとえばドバイのホテルで、たとえばスーパーマーケットで、たとえば草野球のグラウンドで、たとえばある街角で…
人生の機微をユーモラスに描きだすとっておきの11篇。

森さんは女性の視点をかかれるのが上手いですね。
共感って言うのとはまた違うんですけど、分かる分かるって頷けるんです。
って事は共感してるのかな。自分はしないけど、気持ちはわかる。みたいな。
私が好きだったのは「ハチの巣退治」と「パパイヤと五家宝」と「ドバイ@建設中」ですかね。
私は毎度言っていますが、こういう大人な作品も好きなんですけど、昔のような児童書という分類の作品も、読みたいなぁと思います。
もうかかれないのでしょうか。

〈文芸春秋 2009.1〉H21.4.13読了

ラン 森絵都5

ラン

環は家族を失い、その後育ててくれた伯母を失い、一人でアルバイトをしながら暮らしている。
人に心を開く事が出来ず、いつも一人ぼっちの環は自転車屋の紺野と親しくなる。
紺野もまた、大切な家族を失っていた。
ある出来事をきっかけに、今野は自転車屋をたたむ事になり、環は自転車をプレゼントされた。
それは、今野の息子が乗るはずだった自転車、息子が1度も乗る事のなかった自転車だった。
その自転車に乗り、国道を走り続けると自転車が勝手に走り出し、壁を越える。
それで環は、10年前に失ったはずの家族に会うことが出来た。
家族に会えるまでには40キロの距離がある。
自転車の持ち主に出会い、返さなければならない。
そうなると、家族とはもう会えなくなる。
環は自分の足で、40キロを走りぬく事を決意し、トレーニングを開始する。

久しぶりの森さんの作品です。
やっぱりこういう作品がいいなぁ、森さん。懐かしい感じがしました。
はじめ、どうして「カラフル」から10年っていうキャッチコピーなんだ…と思ったのですが、納得です。なるほど。
私は、家族を失った事がないから、分からないのかもしれないけど、環は、家族を失った時に縛られて、前に進めない毎日を送っていたんですよね。
主人公の環が、家族を失い、何となく人と関わることを拒んでいて。そして返す言葉はひねくれてるし…。
もっと何とかならないのかなと、ちょっともどかしさも感じてしまいました。
走る事を決意してから、人を受け入れて、だんだん成長していくのが分かりました。
とっても可愛くていい子だって、思ってきました。
チームの他のメンバーもいろいろ事情を抱えていて、メンバーもフルを挑戦する事で、変わっていきましたね〜。
「風が強く吹いている」を思い出しました。
コーチが一風変わってるところとか^^;強引な勧誘とか。
私もマラソンをしているので、ちょっと親近感。
でも、チームに入っているわけではないので、あっというまに環には抜かされたけど。
ドコロさんの話がめちゃくちゃだけど、まっすぐでかっこよかったです。
スポ根ですね。こういう話、好きです^^

〈理論社 2008.6)H20.8.9読了

屋久島ジュウソウ 森絵都4

屋久島ジュウソウ

ゆるゆる、和気藹々、のんびり楽しいグループ旅行のつもりで訪れた屋久島。
その時はまだ、そのハードさには気づかずにいた−。
著者初の、まるごと「旅」エッセイ。
『小説すばる』連載のエッセイと旅日記を収録。

森さん初エッセイです。
けっこうゆるゆるな文章の書かれ方でした^^
なるほど、こういう方なのですね、森さん。
何だか共感できます。
屋久島いいなぁ。大変そうですけど、縄文杉を見たいです。
森さんが見たがっていた「もののけ姫の森」昨日「学校へ行こう」でちょうど放送されていたので、見ました^^
6人旅が久しぶりに見れたのも良かったですけど、やっぱり景色がとてもきれい!
「もののけ姫の森」感動しました。幻想的で。
実際に行ってみたいです、ホント。
海外エッセイも面白かったですね〜^^
森さんと一緒に海外旅行へ行ったら、怖いものなしですね。

〈集英社 2006.2〉H19.8.15読了

カラフル 森絵都5

カラフル

オススメ!
「おめでとうございます!抽選に当たりました!」と、「ぼく」はいきなり天使のプラプラに告げられる。
話によると、「ぼく」の魂の前世に大きな過ちを起こして死んだらしい。
本当ならこの世界の中から抹消されるのだが、「ぼく」は抽選に当たったラッキーな奴だった。
そして、「ぼく」が前世で犯した罪を思い出すまで、人の身体でホームステイをするという。
「ぼく」は、小林真という自殺を図った中3の少年の身体を借り、生活していく事になった。

再読してしまいました。
前に読んだのは高校生の時。森さんの作品を初めて読んだのが「カラフル」だったのよね。
凄く衝撃でした。
何て素晴らしい作品なんだ!と思って。
中学生くらいの年頃の感情をかくのが上手いなぁと思って。
それから森さんが大好きになったんです^^
だから!児童書をまた書いてほしいんだけど・・・ね〜。
この作品、6年前に映画化されてるのよね。主役の人は好きではなくって。
今は前ほど嫌いではなくなってますけどね・・・。
KAT-TUNの田中聖くんです。
今は坊主頭だけど、昔は可愛らしかったんだよ^^;
その頃もあんまり好きじゃなくって、「ネバーランド」にでるって知った時、なんでだよ!って思っちゃった。
結構失礼な話・・・。いっぱい敵にまわしそう・・・すみません。

  「この世がとってもカラフルすぎて、ぼくらはいつも迷ってる。
    どれが本当の色かわからなくて、
    どれが自分の色だかわからなくて 」

〈理論社 1998.7〉

風に舞いあがるビニールシート 森絵都4

風に舞いあがるビニールシート

「器を探して」
クリスマス当日、弥生は東京から離れ、器を探して岐阜へ向かっていた。
有名ケーキ店のパティシエである、ヒロミの専属秘書をしている弥生は色々な雑用を任され、様々なところへ飛ばされる。
彼氏である高典も、プロポーズを決意した日にドタキャンをされ、我慢も限界のようだ。
「犬の散歩」
恵利子は専業主婦だったら、お金がほしいためにスナックでパートを始めた。
そのお金は、行き場を無くした犬たちの里親を探すボランティア活動の資金へと変わる。
「守護神」
裕介は昼にアルバイト、夜は大学に通うフリーターである。
仕事が忙しく、レポートをする時間がない。
どうしても4年で卒業したい裕介にとっては辛い大学生活。
同じ大学の社会人学生から、レポートを変わりに作成してくれるニシナミユキという人物がいることを知らされる。
早速その人物に代筆を頼もうと、捜索を開始する。
「鐘の音」
かつて、ともに仏像修復師を志していた潔と吾郎が25年ぶりに再会した。
潔が師匠松浦と決別することになった過去について、語りだす。
「ジェネレーションX」
仕事のミスで、クレームが入り、取引先の社員とともにそのお客さんの家へ向かう事に。
相手は20代の若手社員。
車が走っている間、携帯電話がなり続け、会話は止まらない。
かつて、高校野球で仲間だった友人達と集まり、10年ぶりに試合をするらしい。
「風に舞いあがるビニールシート」
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で、現地採用の一般職員として働く里佳。
里佳は専門職員のエドと3年前に離婚しており、エドはアフガニスタンで3ヶ月前になくなっている。
7年間の結婚生活を振り返る。

直木賞受賞作。
受賞前から予約していたのですが、受賞とは驚きでした^^
森さんも大好きなので、嬉しいですね。
伊坂さんが獲ってほしかったという思いは変わらないのですが^^;ははは。
どの話も職業が変わっていて、入り込むのが難しかったりもしましたが、人として共感できる部分はたくさんあったように思います。
私は特に「守護神」「ジェネレーションX」「風に舞いあがるビニールシート」が好きです。
「守護神」の主人公はなんとなく共感できるし、応援したくなりましたね。
ずっと話の展開が読めなかったのですが、わかってからは納得したし、2人の会話は面白かったです。
裕介の文学に対する考えは羨ましい・・・。
ニシユキもカッコいいし、素敵で魅力的な女性だと思いました。
卒業できるよう、頑張ってほしいなぁ。
「ジェネレーションX」は、私も20代とは言え勤務中の電話は、ムっと思ったのですが、理由がわかってからはちゃんと9人揃うのかなと、心配しながら読んでいました。
10年ぶりに高校野球で汗を流した仲間達と再び野球をする。
これは、森さんお得意の青春小説では!?と、勝手に期待して^^読みました。
ラストの展開にびっくりしたし、このコンビはいいかも。と思いましたね。
「風に舞いあがるビニールシート」は切なかったです。
感動しました。
2人の出会い、2人の25日間の結婚生活、エドの死の真相。里佳の未来。
大きな展開はなかったんですけど、2人は結婚という結びはなくなっても、ちゃんと絆で結ばれていたんだなと、素敵だなぁと思いました。
実際にこんな生活だったら、私もきっと里佳と同じことをするように思います。
良い話だし、素敵だと思うんだけど、やっぱり森さんは児童書の方が好きだなぁと思ってしまいます。失礼ですね^^;

〈文芸春秋 2006.5〉H18.7.24読了

つきのふね 森絵都5

つきのふね

オススメ!
中学3年生のさくらはいつも親友の梨利と一緒だった。
しかし、あることがきっかけで2人の関係は崩れ、今は口も聞いていない。
梨利のことが好きな勝田が原因追求をしてくるようになった。
そんなさくらのたった1つの安らぎは、智さんの家。
智さんは、宇宙船の設計をしている。

これはオススメです!^^
とっても素敵。面白いくて、とても感動しました。
みんな、心に傷を持っていて。
それを上手く伝えられなくて、葛藤してる。
それでも実は智さんが、1番人を頼りたかったんじゃないかなと思います。
智さんのことに関してはとても切なかったです。
でも最後は、何だか救われた感じがします。

〈講談社 1998.6〉H14.1.25読了

宇宙のみなしご 森絵都4

宇宙のみなしご

オススメ!
両親の仕事が忙しく、いつも一緒にいる姉弟の陽子とリン。
いつも近所を遊び場として、面白い遊びを考えていた。
リンが中学生になり、陽子が中2になった時、陽子は2週間登校拒否をする。
そのとき、2人は屋根に登る遊びを思いつく。

発想が素敵だよね、森さんの作品って。
屋根に上るって言う提案。
姉弟2人が寄り添って、ちょっと孤独を抱えて過ごしていることがわかる。
これは児童書だけど、大人にも読んでほしいって思うね。
子供の感情というか、気持ちが凄く伝わる作品だって思った。
今、こういう子供多いと思うんだ。
両親が働いている事がいいとは思うんだけど、子どもとの関わりの時間は作るべきだよね。
2人がちょっとひねくれてて、かわいらしくって好きです^^

「ぼくたちは宇宙のみなしごだから。ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしごだから。自分の力できらきら輝いていないと、宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃうんだよ。」

〈講談社 1994.11〉H14.3.3読了

永遠の出口 森絵都3

永遠の出口

「永遠」と言う事場が気になった幼少時代。
荒れた中学生活。
バイトや恋に入れ込み傷ついた高校生活。
どんな生活を送っていても、自分は何処かに立っている。
紀子は親や学校に反発しながら永遠という先の出口を探していた。

主人公の紀子の小学生時代から少しずつ歳をとっていく設定。
9章に分かれてます。
筆者は初めて児童書以外の作品を書いたらしい。
主人公の学生時代の様子は凄く共感できたんだけどね。
恋に悩む事とか、真剣に悩んでいるところとか。
でも、大人になってからの紀子には共感を得る事はできなかったんだ。
だから、☆3つにしました。。。
でも、素晴らしい人生っていうよりは、やっぱり普通が1番だよね。
って言う事を思わせてくれる作品だったかなと思う。

〈集英社 2003.3〉H15.7.11読了

アーモンド入りチョコレートのワルツ 森絵都4



アーモンド入りチョコレートのワルツ

「子どもは眠る ロベルト=シューマン<子どもの情景>より」
恭、智明、ナスとじゃがまる。そして章の5人の従兄弟たちは、毎年夏休みに章の家の別荘で、2週間を過ごす。
恭が中学生になり、どうして1番年上の章があんなにえばって皆に命令し、僕達は従うのか、疑問に思い始めた。
今年の集まりは、いつもと違う。
「彼女のアリア J=S=バッハ<ゴルドベルグ変奏曲>より」
卒業式の朝、机の中に一言「ごめんね」と書かれた手紙があった。
名前はないが、差出人は藤谷りえ子である事はわかっている。
彼女に会ったのは、中3の秋。
不眠症だった「ぼく」は体育大会を抜け出し、ピアノの音が聞こえる旧校舎へ行った。そこにいたのが彼女。
彼女は「ぼく」と同じ悩みを抱えていた。
「アーモンド入りチョコレートのワルツ エリック=サティ<童話音楽の献立表>より」
奈緒は小学校1年生の時から絹子先生の元でピアノを習っている。同級生の君絵も一緒。
そんな3人の中に、ステファン通称サティのおじさんがやってくる。
初めは3人の輪の中にサティのおじさんが入ってくるのが嫌だったが、次第に4人でいる事が自然となり、楽しい日々を送るようになった。

クラシックの曲をテーマとした3作品。
どの曲も多分聞いた事はないけど、聞いてみたくなった。
私は特に2番目が好きかな。
2人でいる時間が楽しくて、そのせいで本当のことが打ち明けられない辛さ。
本当の事を言ってしまったら、相手が離れていってしまうのではないかという恐怖。
今を壊したくない2人の想いがひしひしと伝わってきたよ。

〈講談社 1996.10〉H15.2.19読了

ゴールド・フィッシュ 続リズム 森絵都4

ゴールド・フィッシュ

さゆきは15歳になった。世間で言う受験生だ。
将来のことが、重くのしかかる。
真治のバンドが解散し、テツがとても逞しくなり、さゆきは自分の道がわからなくなる。
ドラムスティックで自分のリズムを取りながら、ずっと連絡のない真治からの連絡を待つ。
さゆきも真治も、それぞれが思い描く道へと進んでいく。

リズムの続編。
何か、みんなが成長している感じがしたよ。
ずっと真ちゃんのことを応援していて、皆の昔からの夢が変わっていってしまって、真ちゃんだけが、さゆきにとっての支えだったのに真ちゃんでさえ、前に進めなくなっている状態。
だからさゆきも、立ち止まっちゃったんだね。
それが、凄く伝わってきたよ。
その悩んでいる時間も、大切な時間で、大人になるための大切な一歩なんだよね。
それを知らさせた感じだったよ。うん。

〈講談社 1991.11〉 H15.5.5読了

リズム 森絵都4

リズム

13歳のさゆきの周りには、姉と、従兄弟の高志と、その弟の真治。
そして幼馴染の気弱なテツがいる。
特に小さいころからずっと好きな真ちゃんと一緒に過ごす時間が多かった。
今、姉は高校受験を控えており、家の中はぴりぴりしている。
高志と真の親が離婚をするという。
そして、大好きな真ちゃんがミュージシャンを目指して上京するらしい。
さゆきの周りの環境が大きく変化しようとしていて、心が焦っていた。

さゆきがかわいいキャラクターだなと思った。
喜怒哀楽?がはっきりしていて、凄く分かりやすい。
真ちゃんがいなくなるって分かったときも感情むき出しだし。
本当に好きだったんだなぁって言うのがわかる。
ラストの真ちゃんの言葉が素敵だったよ。

〈講談社 1991.5〉 H15.5.4読了

いつかパラソルの下で 森絵都4



いつかパラソルの下で

もうすぐ父の1周忌。
それをどうしていくか相談するため、久しぶりに兄弟3人が集まった。
実家から離れ、ほぼ絶縁状態だった春日と野々。
ずっと実家で暮らしており、父の言葉を忠実に守ってきた末っ子の花。
集まったものの、話は進まなかった。
その原因は父にある。
父、大海はとにかく厳格で、野々は20歳で家を飛び出した。
25歳になった今はストーンマートでフリーターをしており、恋人の達郎と同棲している。
父が死んだ今になって、父の男女関係が浮上する。
段々調べていくうちにとんでもない事実を知る。
父のことを詳しく調べるため、3人は父の故郷佐渡島へ向かう。

森さんは児童書ってイメージ。
でも、これは思いっきり大人向けの本。
「永遠の出口」に次いで2作目なのかな。
児童書はいろいろなことが勉強になる感じ。
ラストはあったかくなるような感じ。
この作品はやっぱりちょっと違う気がする。
前向きにさせてくれるのかな。
父親のことを調べたことで、結果的には満足にいかなかったとしても、得たものは大きかったんだね。
「永遠の出口」はあんまり好きになれなかった。
でも、この作品は好きだよ。

〈角川書店 2005.4〉 H17.7.1読了

DIVE!4 コンクリート・ドラゴン 森絵都5

DIVE!!〈4〉コンクリート・ドラゴン

オススメ!
それぞれの思いを胸に秘め、オリンピックを目指して選考会へ挑む、要一、飛沫、知季。
要一はひどい高熱を出しており、序盤に出遅れる。しかし、父であるコーチに支えられて前逆宙返り二回半蝦型に挑む。
飛沫は恭子や母に支えられていた。2人が見守る中、ただ飛ぶのみの前飛び込み伸び型に挑む。
知季は過酷なトレーニングを乗り越えた。彼女と別れ、ショックを受けながらも飛び込みを続けた。知季は前人未到の4回半に挑む。
想いはシドニーへ届くのか!?

面白くって、先が気になってどんどん読んでったよ。
やっぱり青春っていいねぇ^^
男の友情って素敵だと思うよ。
それぞれの思いは違うけど、飛込みに対する想いは本物で、読んでいてみんなかっこよかった^^
いいなぁ。
私も、こんなに打ち込めるものを見つけたい。

〈講談社 2002.8〉 H15.9.23読了

DIVE!3 SSスペシャル’99 森絵都5

DIVE!!〈3〉SSスペシャル’99

オススメ!
シドニーオリンピック出場の選手が寺本健一郎と富士谷要一に決まった。
来年4月に予定されている選考会がまだ行われていないのにも関わらず、である。
自分達の知らないところで勝手に話は進んでいく。
そのせいで、要一はひどいスランプに陥った。
しかし、選手に選ばれなかった知季や飛沫が頑張る姿を見て、要一は決心した。
要一は、会長と会って話をすることを決める。

最初腹たった〜〜〜〜〜!!!
実力のみで選手を決める上の奴等がホントむかつく!
頑張っている人たちの姿も見ないで、だよ。
そんなのないよね。
いくらメダルがほしいからってそれだけじゃダメだよ。
要一かっこよかったよ。
やっぱり私の好きなタイプだわ^^

〈講談社 2001.7〉 H15.9.23読了

DIVE!2 スワンダイブ 森絵都5



ダイブ

オススメ!
オリンピックを目指す第1歩目の中国合宿。
そのための選考会が行われた。
飛沫は腰を痛めており、自分の演技を見せることが出来ない。
そのことは誰にも言っていなかったが、夏陽子は気付いていた。
上手くできてはいるが、それでは皆の記憶には残らない。
そういわれ、飛沫は自分の演技を見せる。
しかし、合宿は辞退。
彼女の恭子が待つ青森へ帰ってきた。
戻ってきても、飛込みを忘れる事はできなかった。
飛沫の元へ、知季と要一がやってきた。
彼らに励まされ、再び飛沫は飛び込みに挑む。

2弾は飛沫が主役。
無茶な飛込みを続けていたために腰に爆弾を抱えてしまった飛沫。
その葛藤が書かれてる。
1冊目の飛沫のイメージとちょっと変わった気がしたよ。
ずっと飛沫を支えている恭子もよかったよ。
知季もずいぶん大人になって、かっこよかったわ〜^^

〈講談社 2000.12〉 H15.9.21読了

DIVE! 1全宙返り3回半抱え型 森絵都 5



ダイブ (1)

オススメ!
坂井知季は飛込みをしている。しかし、飛込みはあまり名が知られておらず、人気がない。
中学生はレイジと陵と知季の3人。
高校生はコーチの息子、冨士谷要一のみ。
スポーツクラブ「ミズキ」にとって、飛込みは邪魔者で、つぶれかかっていた。
そんなときに1人の女性コーチが現われる。
名は麻木夏陽子。ミズキの会長の孫娘。かつては飛込みもしており、コーチとしての腕はある。
コーチは人数さえ足りないこのクラブで、シドニーオリンピックをめざすと断言する。
そして秘密兵器として、青森から沖津飛沫という少年を連れてきた。
その飛び込みの凄さに、圧倒され、驚きを隠せない。
飛び込みをすることに対してあいまいになってしまっている自分。
飛沫の姿を見て、またコーチからの厳しい指導があり、すこしずつ知季は頭角を現す。

面白かった!!
まずはこの一言。
本当にスポ根。青春小説っていいね〜☆
これは1冊目。全部で4冊。
確かに飛込みって、あんまり大々的には出ていないよね。
飛び込みは一瞬の世界。
たった1,4秒で、全ての演技をしていかなければならない。
結構過酷なスポーツ。
知季は始め、自分はこのままでいいのか葛藤しているような感じだった。
要一のように凄い選手なわけではない。
なのに、ずっと飛び込みを続けている。
弟のように、学校から帰ってきた後で遊びに行きたいとも考えてる。
そんな曖昧な状態だったけど、
段々成長していく知季を読んでいくのは面白かった。
純粋に飛び込みに打ち込む姿。かっこいいよ。

〈講談社 2000.4〉 H15.9.23読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6とSnowManを愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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