勉強が楽しいはずない。特に子供が勉強しないのは「勉強は楽しい」という大人の偽善を見透かしているからである。まず教育者は誤魔化さずこれを認識すべきだ。でなければ子供が教師の演技を馬鹿馬鹿しく思い両者の信頼関係が損なわれる。僕は子供の頃あまりに美化された「勉強」に人生の大事な時間を捧げる必要があるか疑った。が、現在(正確には21歳から)は人は基本的に勉強すべきだと考える。そう至ったのは何故か? 人に勝つため、社会的な成功者になるためではない。ただ一点「個人的な願望」からそう考える理由を、本書で開陳する。
森さんの作品は最近小説以外を読むことが多い気がします^^;
結構頑なな思想なんですけど(笑)なるほどと思うことが多くて気になるタイトルのものは読んでいます。
義務教育の時に学ぶ「勉強」や勉強をする環境は集合生活でもありますし、窮屈に感じることも結構多くて、勉強を楽しいと思う人もいれば嫌だと思う人もいると思います。私もこのころは楽しいというよりは義務みたいな感じでやっていた気がするなぁ。
森さんが言った「勉強って何の役に立つの?」と言われたら「あなたは何の役に立つの?」って返すっていうの真理であり怖いと思いました。もっとオブラートに包んで「あなたは何の役に立とうとしているの?」になっていましたけど。
勉強が楽しいって思えるの、大人になってからでしたねー。大人になったらやりたい勉強だけ出来るからやっぱり楽しいんですよね。私も出来ればずっと勉強は続けたいなと思っています。
にしても、余計なお世話だけどお子さんの教育関係に何一つ関与していないのはお子さんは寂しいとか思ったことがないんだろうか…と思ったりしました。そして奥さんは大変だっただろうなとも思いました(笑)
<幻冬舎 2020.11>2023.11.17読了