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観に行ってきました!剛ちゃんの舞台は「みんな我が子」がコロナ感染で中止になった時期に重なってしまって観れなくて、だから本当に久しぶり。コロナ禍になる直前に見た「FORTUNE」以来でした。
席は結構後ろの方だったけど、小さなホールだったので良く見えました。
まだ上演中なので閉じますね。

難しそうだったから戯曲を読んでから挑みましたけど、それでも難解でした…難しかった。
この作品は、ロスメルの物語であり、レベッカの物語ですよね。
レベッカの台詞量が1番多かったような…三浦さん凄かった。
ロスメル家という200年以上歴史のある家で生まれ育つって全く想像がつかないけど、長く続いている分、こうあるべきという思想は生まれながらに沁みついてしまっているのかなと思いました。
そんな環境の中、自分の思想を変えるってなかなかできることではないですよね。でもロスメルは変えようとした。私はその気持ちを持ち続けて、前を向いて生きてほしかった。
政治が政治を分かる人達だけで成り立たせるクロルの考えは、私は間違っていると思う。でも、ロスメルに関してはどちらも利用しているだけで、利益しか考えていないのが分かって哀しかったです。
野心を持ってロスメル家にやってきたレベッカ。愛してしまったロスメルのために思い通りに進んで行っていたはずなのに。
結局はロスメル家の長く続いている歴史が、レベッカの想いを阻んだのでしょうか。
レベッカの出生の秘密は詳しくは明かされないけど、あまりいい幼少期を過ごしていなかったことが分かります。そして、血が繋がっていないと思っていた養父が実は本当の父親だったのかもしれないと分かった時、生きていること自体に絶望してしまったような気がしました。一言もそんな言葉は出なかったけど、養父との間に性的な何かを感じさせましたし…。もうどうでもいいと思って全てを話してしまったけど、最終的にレベッカとベアーテの間に少しでも友情があったと思いたいです。
ロスメルは笑わないけど、代々続く名家で、気品があって優雅で、優しい人だったのだと思う。そして真実を知ってもなお、レベッカを愛したまま変わらなかった。
2人の最後が死なのだとしたら、2人は全てから解き放たれたのだろうか。家柄も出自もまっさらになって、2人は救われてあのだろうか。
死は何も生み出さないけど、2人には幸せにいてほしい。難しいと思うけど、ベアーテと3人であの世で幸せでいてほしいと思ってしまいました。
ずっと指1本触れていなかった2人。最後に触れた2人。最後に2人だけが分かる形で結ばれた2人。あのシーンがとても美しかったです。出来れば、生きていてほしいな…。
カーテンコールは6回?なんかすんごいあったな…
最後、剛ちゃんがV6のコンサートの終わりのようにみんなで手をつないで終わりだったのが可愛かったな。1番左にいたモルテンスゴール役の方がびっくりして横を向いて「え?つなぐの?つなぐの?」みたいな表情をしているのが面白かった(笑)
難しかったけど、観ることが出来て良かったです。