二十一世紀に二十一歳になる二十一人。中学入学の日、クラス担任の先生が発見したその偶然が、僕たちに強烈な連帯感をもたらした。だが卒業して十年後、その仲間の一人が自殺した。僕たちに何も告げず。特別な絆で結ばれていると信じていた人を突然喪った時、胸に込み上げる思いをどうすればいいんだろう。“生きていく意味”を問いかける感動作。
中学の同級生のこの21人の絆は絶対だと思っていた。25歳になっても変わっていなかったが、突然同級生が自殺をしたことを知り、自殺の原因を作ったのは自分ではないかと同級生たちが考え始める。
自殺の真相は、明確だったかどうかは分からないけど、晶君のことを思うことは弔いという意味では良かったんじゃないかなと思いました。最初のページに21人全員の名前と生年月日と諸々が書かれていて、なるほど!と思いましたよね。気づかなかった。第三者から見たら、そんなことで…と思うかもしれないけど、本人にとっては生きるか死ぬかくらい大きな問題であることもあって。難しいですね。
作品の中で何度か登場した『Tomorrow never knows』歌詞が作品にピッタリですね。
<幻冬舎 2008.6、2011.6>2023.9.6読了