桃太郎盗人説の真偽を確かめるべく、全国の桃太郎を読み比べ。すると、桃太郎の話が時代によって異なることを発見。どのように物語が変化していったのか、江戸時代の文献にまでさかのぼり、各時代の桃太郎像をあぶり出します。椎名誠さんは「その謎に毅然としてつきすすみ、大人たちが思いもよらなかった『人と鬼』の巨大な謎の解明にちかづいた」と激賞!

先日見た博士ちゃんでちょっと大人になったよつばちゃんが登場して、そういえば本を出していたんだったなと思い出して手に取りました(笑)
いやー凄い。脱帽です。まず疑問に思うところが凄いしその疑問についての突き詰め方が本当に凄い。インターネットでいろんな情報が飛び交う世の中になっても、それに惑わされず200冊もの本を読んで自分の考えを導き出したということが本当に凄いです。日本全国桃太郎や鬼の歴史が分かるところにちゃんと赴いているのも凄い。何よりも凄いのは夏休みの自由研究として終わらずに今も研究し続けていることです。宿題だからやらなきゃいけないという考えではなく、自分が気になるからとことん調べるという姿勢が本当に素晴らしくてそれがよく分かる作品でした。
そして個人的に図書館は凄い!図書館司書は凄い!って絶賛してくれているのが嬉しかったです(笑)私もそんな司書になれるように頑張ります。

<新日本出版社 2019.9>2023.8.20読了