
岩手山を望む大地から天空の星々へと、その創作の翼を広げるケンジ(中村倫也)。彼の傍らには聡明で信仰篤き妹トシ(黒木華)がいた。そんな2人に関心を寄せる男イシワラ(山崎一)、その助手ホサカ(田中俊介)。そしていつしか姿を消したトシのことを、おろおろと捜すケンジの姿があった。
こちらの舞台、初めは2020年に上演予定だったんですね。中止になって再び俳優さんたちのスケジュールを合わせるのは本当に大変ですよね。3年経ってようやく上演出来て良かったです。
予想はしていたけど、難解だったなぁ…。答えは観る人によってそれぞれ。中村さんがそうおっしゃっていて安心しました^^;そして最後にお2人のインタビューもあってありがたかったです。
ケンジトシというタイトルだから、トシ目線の作品だと思っていたんですけど、そういうわけでもなくて。
石原莞爾という実在する人物を登場させて一緒にケンジの作品について考察しているのは面白かったです。ケンジとトシを交えて第三者の意見も取り入れながらケンジの作品の考察をしてるのも新鮮でしたね。
宮沢賢治については研究している人がい過ぎて逆に難しいって言うのは分かる気がします。それでも分からないことも多くて、だから魅力的なのかなと思います。
舞台に立つ上で中村さんも黒木さんも「わからない」ことを大事にされているのが素敵だなと思いました。
賢治の作品をまた読み返したくなりました。