天界と地上の間にある街、三ツ瀬。美しい海を見下ろす山の上に、老舗旅館「天間荘」がある。切り盛りするのは若女将の天間のぞみ(大島優子)だ。のぞみの妹・かなえ(門脇麦)はイルカのトレーナー。ふたりの母親にして大女将の恵子(寺島しのぶ)は逃げた父親をいまだに恨んでいる。
 ある日、小川たまえ(のん)という少女が謎の女性・イズコ(柴咲コウ)に連れられて天間荘にやってきた。たまえはのぞみとかなえの腹違いの妹で、現世では天涯孤独の身。交通事故にあい、臨死状態に陥ったのだった。
 イズコはたまえに言う。「天間荘で魂の疲れを癒して、肉体に戻るか、そのまま天界へ旅立つのか決めたらいいわ」。しかし、たまえは天間荘に客として泊まるのではなく、働かせてほしいと申し出る。そもそも三ツ瀬とは何なのか? 天間荘の真の役割とは?

スカイハイって昔ドラマ化されましたよね?マンガもあったような…そのつながりの映画なのかな。せっかく小樽の銀鱗荘も舞台になってるし見てみよう。そんな感じで観始めた作品でした^^;
150分と結構長めでしたが、長く感じませんでした。
始めはあの世と現世の狭間に建つ旅館だからファンタジー映画なんだと思っていました。ファンタジーと言えばそうなのだけど、後々語られる事実に、それだけではいことに気づかされます。
三ツ瀬は10年前から時が止まっている場所。ここに住む人たちも突然の出来事から癒されて、現実と向き合う時間を与えられているような、そんな場所なのかなと思いました。
カメオ出演している方や友情出演している方々が豪華すぎてビビりました^^;こんなところにも!こんなところにも!みたいな(笑)
三姉妹皆さん、当たり前ですけど性格が違って見ていて面白かったです。美女が揃っていて目の保養でした(笑)私も長女だから、長女の言葉がなんだか1番刺さったなぁ^^;
そしてたまえの明るくて前向きなところに、見ている私も癒されました。みんなが別れるときにたまえを見ていたら離れがたくなるから会わないで行くという気持ちがよく分かりました。
色々事実が分かってから自然と涙が出てきて、臨死状態にならなければ、たまえがなぜ父親が突然失踪したのかも、自分に腹違いの姉が2人もいることも、知らなかったんだなぁと思ったら、切なくなりました。そして血のつながりがないはずの大女将にも娘だと言われて、この上ない誉め言葉と愛情をもらえて、良かったねと思いました。たまえの生みの母親には申し訳ないけど、5人の家族の時間が凄く愛おしくて、ずっと続いて行ってほしいなとやっぱり思ってしまいました。
でも、大女将が。人は何が起こるか分からない。そんな中、ちゃんと分れの時間があるのだからありがたいのだと言った時、確かにそうだなと思いました。家族団欒の時間が本当に愛おしかった。
それにしても寺島さんの着物姿は圧巻でした。オーラが凄すぎる…さすが過ぎました。
良い映画でした。素晴らしかったです。