忍びの副業 上
畠中恵
講談社
2023-03-21


忍びは再び輝ける?
いつの間に我らは、ただの警護になっていたのだ?
滝川弥九郎は甲賀忍びの末裔。かつて戦国の世では、伊賀者と並び勝敗の鍵を握る者だったのに、今や日がな一日、江戸城の警護をするために番所に座っているだけ。忍びの技はひっそりと伝えられているが、それを使って何かをなす機会もない。おまけに上がらない禄を傘張りの内職などで補わなければならぬ始末……。
大人気シリーズ「しゃばけ」の著者による軽快な忍者もの
忍びの里、甲賀市も認定の忍者小説、参上!

江戸の時代になったことで泰平の世となり、役割を失いつつあった甲賀の忍びたち。
そんな時に千載一遇のチャンスが!奮闘する忍びたち。それでも始めは信用されず、面倒ごとを押し付けられ、不遇な状況に読んでいて切なくもなりました。
色んな役職、役割、忍者たち(笑)が登場していろんな問題も浮上して本当にてんやわんやでどういうこと?とよく分からなくなってしまったところもありましたが今後の甲賀忍者たちの行く末が気になります。

<講談社 2023.3>2023.7.12読了