『枕草子』『土佐日記』の昔から日本人に親しまれてきた「エッセイ」。「昭和軽薄体」の大ブームや芸能人エッセイの人気、そして高齢者エッセイの百花繚乱ぶりなど、いつの世も「エッセイ」は時代とともにある。
では「エッセイ」とは何か? 「随筆」「コラム」「ノンフィクション」とどう違う?
「エッセイ」を読んだことのない人はいないはずなのに、意外と誰も答えられない「エッセイ」の正体。
「エッセイスト」を名乗り講談社エッセイ賞選考委員を長らく務めてきた「エッセイの専門家」である著者が、時代を彩った大ヒット名エッセイ160余作品をひもときながら、満を持して真正面から「エッセイ」を縦横無尽に語り尽くす!
エッセイストがエッセイについて綴るエッセイ、ついに登場。
そもそもエッセイとはなんぞや?というところに疑問を抱いたことはない気がします(笑)
元々は「枕草子」や「土佐日記」などの時代からあるものなんですよね。歴史がある!
そしてエッセイの内容も時代とともに変化しているんですね…気づかなかった。
私は元々そこまでエッセイをたくさん読むわけではないのですが、こうして比べてみると時代の流行も関係しているんだと感じて面白いですね。
そしてエッセイストは親子2代で続くことが多いとか面白い。っていうか三浦しをんさんのお父さんって作家さんだったんですね…って本職は大学教授と知ってびっくり…そうだったんだ。しをんさんのエッセイからはそんな感じがみじんもなかったから←
面白かったです。
<講談社 2023.4>2023.5.30読了