戦国を生きた姫君たち (角川文庫)
火坂 雅志
KADOKAWA
2016-09-22


生涯を男として生き、養子直政を徳川四天王の一人へ育て上げた女城主「井伊直虎」、直江兼続が唯一愛し、主君から女執政として遇された越後美人「お船の方」、恋に生き恋に死んだ瀬戸内のジャンヌ・ダルク「鶴姫」――大河ドラマ原作『天地人』をはじめ、義を貫き大きな敵に敢然と立ち向かった武将たちを描き続けた歴史小説家が、運命に翻弄されながらも、乱世を力強く生きた25人に迫る。単行本未収録の傑作評伝、初の書籍化!

歴史上の人物として掲載されるのは男性が多いですが、女性もその戦乱の世を生き抜いてきているんですよね。その時代を生きた女性たちについて分かりやすく書かれています。
ひとりひとりが少し文面が短かったのがもったいないなと思いましたが、どんな人物だったかはとてもよくわかります。
この作品の中で印象的だったのは武田信玄の六女の松姫でしょうか。
1度も会ったことがない許嫁を生涯愛し続けた女性。そして会えないまま許嫁の信忠は本能寺の変で自刃し、亡くなってしまいましたがその後も愛し続け、信念を持って生きていたような気がしてかっこよさを感じました。これからももっとたくさんの人々のことを知っていきたいです。

<KADOKAWA 2016.9>2023.5.26読了