いつも穏やかでお菓子作りが上手な母・茜と、法律事務所に勤めるしっかり者の娘・七。 ある日、茜は医師である夫から突然離婚を言い渡されてしまう。夫の身勝手さに傷つき、離婚成立後もショックを引きずる茜。七と商店街のメンバーは茜を励まし、手作りのパウンドケーキの販売をすすめる。「人生へのリベンジ」をかけて、母娘二人のケーキ販売が始まった! 奮闘する母娘の絆をケーキと共に温かく描く感動作。
始めが現代から始まりますが、すぐに過去の話になり、アカナナ洋菓子店が出来るまでが時系列で書かれています。
あまりにも理不尽で腹ただしい両親の離婚。それでも七も法律事務所に勤めているのもあってしっかりしていて母娘は二人三脚でうまくやっていけるだろうなと思いながら読んでいました。
それでも危ない時も何度かありましたね。でもお母さんも人を見る目はしっかりしていて難を逃れたりして、本当にバランスが良いなと思いました。
2人の洋菓子店でのサクセスストーリーだから恋愛要素は無いのかなと思ったら最後に怒涛のように訪れてきて、まさにハッピーエンドでしたね。面白かったです。
<PHP研究所 2023.2>2023.4.30読了