「正解だ、ご褒美をあげよう」
生存確率1%の推理ゲーム――
考えることは、生きることだ。
「君に謎の解き方を教えよう」
少女ノゾムが、難病の治療法を見つけるために参加したデスゲーム。条件はひとつ、謎を解いて生き残ること。奇妙な青年カタリは、彼女に“Who”“Where”“How”などにまつわる、事件を推理するためのレクチャーを始める……!広大な半球密室、水に満たされた直方体、ひしめく監視カメラ、燃え上がる死体。生き残るには、ここで考えるしかない――。

参加者が楽しむために殺人をも繰り広げられるゲームの世界。
ゲームの世界の中で初めは劣等生だったノゾムがカタリから推理のレクチャーを受けるようになり、めきめきと推理力をあげていく姿は一人の少女の成長物語でもありました。
ゲームの中というのもありますが殺人事件のトリックは奇想天外。ゲームの中だからこそというものも多くて映画を見ているような感覚でした。
そして主催者も参加者もみんな性格が悪そうだしひねくれているし(笑)ゲームの中だからこそだなと思いました。
ストーリーの展開も驚くものでしたが最後にちょっとニヤッとしちゃいましたよね。終わり方が憎いです。

<講談社 2018.2>2023.4.7読了