高校卒業後、憧れの図書館で働き始めた犬上健介。しっかり者の青柳先輩、破天荒な霜月先輩たちの背中を追いかけながら、立派な図書館員を目指すけれどー―? 大人気シリーズ、第4弾!
今度は誰のお話だろうと読み始めたらイヌガミさんじゃないですか!しかも18歳だって。若い(笑)
そっか、イヌガミさんは司書資格を持っていない状態で公務員になっていたんだね。どうしておじいちゃんとおばあちゃんに育てられたんだろうと思ったけど、途中でその理由も明らかになります。
イヌガミさんは若い頃はビクビクオドオドして過ごしていたんですね…。それでもコミュニケーションが大切な図書館という仕事に希望を出した。図書館に勤めたことで変わっていきましたねー。本当に本が、図書館が好きだということが伝わってきて嬉しくなりました。
青柳先輩も霜月先輩もとても頼もしくてかっこいい先輩たち。内海さんもしっかりしていて素敵。魅力的な同僚の方々の姿にも引き込まれました。
ちーの存在は、私もイライラしてしまって、きっと青柳さんに怒られると思うけど(笑)ちゃんと関われるようになって良かったね。
そして憧れの女性のウツミさんとはずっと一緒に働いていたんだね…最後良い感じになってたのに…夢多き青年よ…もう!←
そして今回はいつも以上に図書館司書という仕事について細かく書かれていて、司書の仕事に対する想いも伝わってきた気がしました。特にちーの件で館長に職員たちが詰め寄っていった場面。イヌガミさんと同様に胸が熱くなりました。
4月から念願の図書館司書として働くことになった身としてはとてもいいタイミングで読むことが出来たなと思いました。
イヌガミさんは今まで「図書館の主」の御子柴さんに似てるなと思って読んでたんですけど、若い頃を知ると全然別人だなと思ったりしました(何の話だ)
<河出書房新社 2022.11>2023.3.25読了