「わかったでしょう?邪魔よ」親友の瞳から、そう告げられた菜乃。しかも心葉は、そんな瞳とつきあうという!仰天する菜乃の前に、さらに、瞳の過去―人を死なせたと噂された三年前、彼女の側にいた人物が姿を現す。瞳に何か起こっているなら、引くわけにはいかない!心を決め、動きはじめた菜乃に、心葉は一冊の本を差し出し…。瞳が抱く秘密とは?そして、迫る心葉との別れと、菜乃の初恋の行方は―。もうひとつの“文学少女”の物語、堂々完結。

前回が衝撃的な終わりだったのでなんだなんだと思っていたのですが、徐々に納得。
それにしてもクールなのかと思ってたらとんでもない過去を持っていたのですね瞳ちゃん…
今回の作品は「こゝろ」学生の時に習いましたが読んだのは3部構成のうちの3部だけなんですよね。それを知りつつも読んでいないままでした^^;今までに私とKのことについていろんな考察があることは存じ上げておりますが「こゝろ」がモチーフになってる時点で重々しさ全開ですよね←
そして「こゝろ」がテーマでもありますが、心葉がずっと避けてきていた「青空に似ている」もキーとなります。瞳と関わったことで心葉も自分の過去と向き合うことが出来てそこが個人的には1番良かったかなと思いました。
菜乃も最初はあんまり好きになれなかったけど^^;ななせとも良きライバルになって、最後に大好きな人に大好きと言われて、少しだけかもしれないけど報われて良かったねと思いました。

<エンターブレイン 2010.8>2023.3.19読了