文学初心者の少女が綴る、もうひとつの“文学少女”の物語!
聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりの上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉。遠い人を想い時折切ない目をする彼に、強く惹かれる菜乃だったが、まるで相手にされず、落ち込む日々を過ごしていた。けれど、菜乃がある事件に巻き込まれ、追い詰められたとき、心葉は告げる。「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」――彼とともに、菜乃は、物語に隠された真実を探し動き出す……! もうひとつの“文学少女”の物語、ここに開幕!!
遠子先輩が卒業したその後の物語。やっぱり遠子先輩がいないとちょっと物足りないな…と思いつつ面白く読みました。
コノハくんがしっかり先輩してましたねー^m^遠子先輩のような頼もしさを感じました。
菜乃は一目ぼれしたのだと思うけど、そこまで諦めない気持ちはどこから来るんだろうな…^^;青春ですね←それで片付けるのもどうかと思いますが^^;
今回のテーマは「曾根崎心中」でしょうか。菜乃の友人を助けたいという思いにより新たなる犠牲が生まれなくて良かったです。でもそれにしても辛すぎる真実だったな…
恋愛にまで至らなくても菜乃のことを後輩と見るようになったのかなと思ったらのまさかの最後の言葉に読んでいるこっちも衝撃を受けました。コノハの心が動かないことは分かっているけど(笑)次回作も楽しみです。
<エンターブレイン 2009.4>2023.3.6読了