幼少期に飛行機事故で家族を失った木山慎一郎は、友人も恋人も作らず仕事のみに生きてきた。しかしある日、「死を目前にした人間が透けて見える能力」―フォルトゥナの瞳―を持っていることに気づき、生活が一変してしまう。自分の力に苦悩する日々の中、偶然入った携帯ショップで桐生葵に出会う。明るく、自分に夢や自信を与えてくれる彼女に心惹かれていき、孤独だった慎一郎の人生に初めて彩りが生まれる。互いに惹かれ合った2人は幸せな日々を過ごしていくが、それもつかの間、突然街ゆく人々が次々と透け始めてしまう。そして、ついには葵までもが——。愛する人の“死の運命”が見えた時、慎一郎は何を選択するのか。心震えるラストが待ち受ける——。
原作は百田さんだったんですね。この映画が公開されるとき、神木君と有村さんが何度も共演してるけど恋人役は初めてで照れくさいみたいなことを言っていたのを思い出しました^m^
ラストのくだりはネタバレに被弾したために知った状態で見てしまったのですが、それでも切なかったですね。どっちに転んでもどちらかは助からない。辛い…
辛い経験をした2人だからこそ、2人で未来を生きてほしかったです。
思えば最初から何となくおや?と思ったんですよね。慎一郎が葵を助けたことを葵は理解が良すぎるなって思ったし、2人が結ばれたときの涙はもしかして…とも思ったし。そしてとどめは医師が自分がいくら身を捧げても誰も気づかない。無駄死にだと言ったけど、いや葵は気づいたじゃん!ってなりましたし。
葵はなぜ言わなかったのか。言わない方が相手のためだと思ったんだろうな…。自分は弱いから人の運命を変えようとは思わない。でも慎一郎は自分の命と引き換えに変えようとしてしまう。それに、自分が慎一郎の表情から読み取った様に慎一郎も葵の表情から読み取ることが今後起きるかもしれない。そんな覚悟を持っていたんじゃないかなと思います。
最後にすべてが明かされますが、有村さんの表情の機微が素晴らしかったと思います。これは2回目に見ると印象が変わるんじゃないかなと。
お2人ともとても可愛くて美しくて儚くて、良い作品でした。
原作も読んでみようかな。あのシーンはこういう意味だったのかってもしかしたら深堀できる…かも。