神戸山芦屋のとある古い館で、本能寺の変で焼失したとされる名品「白天目茶碗」が掘り出された。ところが、白天目茶碗の付喪神である「シロさん」は、どうして自分が割れずに残ったのか、自分自身の来歴さえ思い出せない。シロさんはなぜ芦屋 に埋まっていたのか?本能寺の変の真相は?シロさんの持ち主である「先生」、茶道具を偏愛するアラブ人の「ほうっかむりさん」、そしておしゃべりで無邪気なお道具たち(※国宝級)が繰り広げる、異色の骨董ファンタジー!
付喪神が登場する作品は以前も読んだことがありますがこちらの作品の付喪神たちはスタイリッシュですね^m^
先生から発掘された白天目のシロさんは本能寺の変以降の記憶がありません。現在の持ち主の先生と他の付喪神と共に探っていきます。
付喪神たちの言葉の掛け合いが可愛いです。そして戦国時代のことを茶道具目線で知ることが出来ます。斬新で面白かったです。
最後に、登場した付喪神たちの茶碗について解説も書かれていて勉強になりました。
<淡交社 2022.12>2023.1.17読了