そして誰もゆとらなくなった (文春e-book)
朝井 リョウ
文藝春秋
2022-08-08


『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』に続く第三弾にして完結編。怒涛の500枚書き下ろし!頭空っぽで楽しめる本の決定版!
修羅!腹痛との戦い
戦慄!催眠術体験
迷惑!十年ぶりのダンスレッスン
他力本願!引っ越しあれこれ
生活習慣病!スイーツ狂の日々
帰れ!北米&南米への旅etc……
一生懸命生きていたら生まれてしまったエピソード全20編を収録。
楽しいだけの読書をしたいあなたに贈る一冊です。

エッセイは三部作だったんですね^m^それはさくらももこさんのエッセイが三部作だったから一緒にしたかったとのこと。確かに朝井さんはよくさくらももこさんのエッセイをおすすめ本として紹介しているイメージがあります。
朝井さんが書かれていることで気づいたんですけど、そういえば「ゆとり」って言葉を最近聴かなくなりましたよね。でも確かに30歳前後になったゆとり世代が今でも「私はゆとりなんでー」とか言ってたら「あぁ?」って思うかも^m^時は流れますね…。
今回は時系列的に最近の話が多いのかと思いましたけど、内容的には前作と同じくらいの時のことも多かった気がしますね。コロナ禍になって家にいる時間が長くなったというのもあるんでしょうか。
それにしてもいつも思いますけど、朝井さんってなんで周りが引くようなことを敢えてやろうとするんですかね…。何でそれを選んだ?って思うことがすんごい多い気が…ネタとしてはいいかもしれないけども…
結婚式の余興に命をかけ過ぎじゃないですか?^^;私、何度か結婚式に出席したことがありますけど、余興自体をあんまり見たことがない気がするんですけど…地域性なんだろうか…
そして朝井さんがいつも気にしているあれやこれや、気持ちはよくわかりますよ…本当に。ちょっとエピソードあり過ぎじゃね?って思うけど分かります。私もお腹弱い人間なんで…多分過敏性腸症候群なんで…朝井さんほどじゃないけど。
旅行先ではせっかくだからいろんなものが食べたいと思うんですけど、少しでも量を多く食べるとか、スパイスとか刺激がある食べ物とか、食べたら大体は大変なことになるんですよ。トイレを探すのに必死になるときが来るんですよ。だから「トイレ税法」って名案だなと思いましたよね。同行者に迷惑をかける前提で行けるのは気が楽かも←
まあ、迷惑をかけるかもと思ってひとり旅になることが多い節はありますよね。
朝井さんの海外の旅も面白かったですが、個人的に私も北米のしかもカリフォルニア州を旅したことがあったので、行ったことがある場所がたくさん出てきて嬉しかったです。そういえばアメリカ旅行の時は1度もお腹が痛くならなかったな…テンションが上がって色々忘れていたのかな(笑)
それにしても平成生まれで若者代表みたいな感じなのポジションにいた朝井さんも生活習慣病を気にするような感じになったんですね…。現役大学生の時をテレビで拝見していたのでなんだか感慨深いです…←

<文藝春秋 2022.8>2022.10.21読了