世界で最も希少で高価な食材、アルバ産<白トリュフ>を、伝統的な方法で探し出す老人たちを追ったドキュメンタリー。栽培は行われず、どのように、なぜそこに育つのか解明されていない<白トリュフ>。危険のつきまとう森の奥深く、老人たちは犬と共に、まるで宝探しを愉しむように、何世代にも伝わる伝統的な方法で<白トリュフ>を探し出す。気候変動や森林伐採により供給量が減り、トリュフ探しの極意を誰もが求める中、彼らはトリュフが実る場所を決して明かさない。それは長年連れ添った妻や友人にさえも、絶対に――。
WOWOWで放送されていたものを見ました。
トリュフを探すおじいさんたちが妖精のように見えるくらい、周りは木々で鬱蒼としていて、こういう幻想的なところに希少価値のある白トリュフは存在しているんだなと思いました。
バイヤーたちに少し傷がついているからと値切られて、市場では高値で取引をされている映像は虚しさも感じました。トリュフハンターたちはどこまで知っているのだろう…。
家族に反対されても危険な森の中で白トリュフを探すのを止められない男たち。ハンターたちは大もうけをしているわけではないのに、そこまで駆り立てられるのはなぜなんだろう。
白トリュフを探すのに嗅覚の鋭い犬の存在が不可欠。ハンターたちは犬を大事にしていて、一緒にお風呂に入ったり、誕生日をお祝いしている姿が可愛かったです。
だからこそ、その犬が毒餌により殺されるという現実があることを知り切なくなりました。殺したら白トリュフが手に入らなくなるかもしれないのに、どうしてそんなことをするのでしょう。そんなことをしても自分が白トリュフの場所を見つけられるわけでもないのに。
幻想的な映像と、虚しい現実と、ドキュメンタリーだからこそのリアルを感じました。