素晴らしき国 Great Place
小路 幸也
角川春樹事務所
2022-08-31


豊臣秀吉に仕えた武将の家系に遺されていた一枚の絵。
そこに描かれている肖像画とうり二つの女性が語り始めた。
この絵を描いたのは、後世に明智光秀と呼ばれた人物だと。そして……。
かつて美濃の国と尾張の国の境目、木曽川の支流である二似見川のほとりにあった。
その豊かで閉ざされた地には、争いがなく穏やかで豊かな〈素晴らしき国〉を造るための礎となる人材が育てられていた。
そこで育った、智慧と力と様々な能力に長けた者たちは、〈素晴らしき国〉を実現できそうな、国を治める強い力を持った者の元に送り込まれ、その手助けをする。
たとえば、織田信長に嫁いだ女や明智光秀のように――。

歴史小説っぽいけどその割に薄めの本だな…と思っていたんですよ…。凄く気になるところで終わったんですけど、続きます?続くんですよね?序章のような感じで終わりましたけど。
歴史小説を今までたくさん読んできたわけではないですが、明智光秀と帰蝶を結び付けた物語は初めてだったな…。
〈いよの国〉から始まる〈素晴らしき国〉こう、よし、ちょうをはじめとする子供たちが歴史の上でどう関わっていくのか、気になります。そして最後には現代に戻ってくるのかな?ふじみ様も気になります。

<角川春樹事務所 2022.8>2022.9.29読了