掬えば手には
瀬尾 まいこ
講談社
2022-07-06


大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。常盤さんは辛い秘密を抱えていたのだった。だれもが涙せずにはいられない、切なく暖かい物語。

瀬尾さんらしい優しい物語でした。
梨木君の特殊な能力は特殊なんじゃなくて梨木君が人の気持ちを読み取るのが上手いんじゃないかなと思いました。親も姉も非凡な人で自分は平凡だと悩んでいるみたいだけど、その繊細さは平凡ではないと思いました。だからこそ、梨木君に救われた人がいるわけで。河野さんは特にそうですよね。河野さん良い子だったな…。常盤さんもとってもいい子。過去に辛いことがあったのかもしれないけど良い子。みんないい子でした。店長も最初は何だこいつと思ったけど、根は良い奴でしたね!素直じゃないし、何だこいつの部分は最後まであったけど!←
おまけの冊子も面白かったです。梨木君が普通じゃないことをしようとしていたし、店長が丸め込まれているのとか最高でしたね(笑)

<講談社 2022.7>2022.8.3読了