「あの箱ですか? 私達の永遠の命を守ってくれるものですよ!」国に入る前に、キノとエルメスは答えをもらいました。答えが全然理解できなかったので、キノが訊ねました。背広を着た入国審査官は、とても若い男でした。まだ二十歳前に見えました。彼は、それはそれは嬉しそうに、手続きそっちのけで説明してくれます。「あそこには、たくさんの国民達が眠っています!」「眠っている……?」キノが首を傾げました。「つまりまさか――」エルメスの言葉を、「墓地じゃないですよ!」入国審査官は笑顔で遮りました。「みんな生きています! ただ――」キノが反対側に首を傾げました。(「眠る国」、他全11話収録)

2年前にキノの旅は20周年だったんですね。ということは2000年から始まったんですか…。
私が読み始めたのは2011年からのようですがそれからも10年近く経っているんだなぁ…とちょっとトオイメをしてしまいましたよね^^;
ということで今作。
今回も面白かったですねー。そしてシュール。
あらすじに書かれている「眠る国」はシュールな作品でしたね。
「ロボットがいる国」はドラえもんの映画のブリキの迷宮(ラビリンス)を思い出しました。映画の方はまさに、このお話に出てくるロボットの思惑通りに進んだ形で、こちらは思惑通りにはいかなかったお話ですね。こっちの方が平和的で良いなー。
「狙撃犯のいる国」が1番長かったですし、面白かったかな。その国の技術では決して生まれない何かによって次々と人が狙撃されて死亡している国。キノは犯人を捕まえるように頼まれるわけですが、犯人は途中で何となく気づきましたよね。犯人はとても聡明である意味純粋で悪になり切れなかった人。人間らしい人でした。

<KADOKAWA 2020.11>2022.7.26読了