夏休みの空欄探し
似鳥 鶏
ポプラ社
2022-06-22


あの夏、僕は人生と恋の謎にぶち当たった――。 会員が2名しかいないクイズ研究会会長の高校2年生・成田頼伸(ライ)は、クラス内で「じゃない方」と呼ばれている。ライと同じ姓で、野球部サッカー部より人気であるダンス同好会に所属する成田清春(キヨ)がクラスにいるからだ。クラスで「成田君」といえば、キヨのこと。「役立たたない」ことが好きなライと、大学受験に向けて効率重視で「役立つこと」が好きなキヨ。二人は対照的だ。ファミリーレストランで謎解きをしている姉妹に出会い、彼女たちの謎解きを手伝ってあげたライは、「他にも暗号がある。知恵を貸して欲しい」と頼まれる。姉妹と、偶然出会ったキヨの四人で、謎解き手伝うことになり――。 すべての謎が明かされた時、切なさと温かさが胸を満たす、青春恋愛ミステリー。

はー!甘酸っぱいなー!青春だなー!
ライのこじらせ具合が凄まじかったですけど^^;でも気持ちは分かるんですよ…。私もいまだにそうやって人の目を気にしちゃう。そして同じく好奇心が旺盛なのか色々気になるし、知りたいという欲もあります。
言われたことあるんですよ私も「それ、意味あるの?」って。結構ショックだよね…。分かる。分かるよ。でも、今回は大活躍だったね!本当にかっこよかった!
キヨは最初は本当に印象が悪かったけど、ライにちゃんと謝ったし、雨音に振り向いてほしいという想いがあったのもあるけどキヨなりに頑張っていて^^良い奴じゃないか!となりました。
ライが七輝に振り向いてほしくて洋服を買いたいのにお店の中に入れなくてキヨに助けを求めるところとか、逆におすすめの本を教えて!とライにお願いするキヨとか、その感じも青春だなぁとだんだんニヤニヤしながら読んでいました^^
でも、そんな展開だとは思わなかったなぁ…そうか。
それでも、ライと七輝の関係がとても愛おしかったです。可愛かった。
最後が詳細に分からない形で終わったのが良かったです。幸せのまま終わって良かった。良いお話でした。

<ポプラ社 2022.6>2022.7.19読了