私にとって初めてのOZ。ようやく、ようやく観に行くことが出来ました。
初演の時から気にはなっていたのですよ…でも、遠征するようになったのが再々演の後だったので…
2020年の中止から2年。演者さんたちはもちろんですが、観る側も念願の観劇でした。
まだ上演中なので閉じますね。

私、舞台初日の観劇は初めてだった気がします。
っていうかチケットが取れた日が初日だって気付いたのが観劇の2日前くらいでした^^;遅い。
コロナ禍だから、決して騒がしいわけじゃないんですけど、なんというか熱気というか、そういうものを会場から感じましたよね。これが初日か…と思いました。
初日は私は2階席でした。なので全体が見えて良かったかな。2日目は前から9列目!近い!顔が見える!と、デジチケで自分の席が分かった時に感動しましたよね^^
パンフレットにピーター・アレンを始め登場する人たちのことや時代背景がちょっとネタバレありで書かれていたのでそれを読んでから臨みました。
読まなくても楽しめると思いますが、私はある程度予備知識を入れて観たいなと思ったので。
リトルピーターとヤングピーターがいるから最初は子ども時代から始まって、まーは出てこないのかなと思っていたんですけど、違うんですね。
最初から語り部のように登場して、子供時代の隣にいて見守っている感じ。これは出ずっぱりになるわ…凄い。2人のピーターが揃ってタップをしたり踊ったりしているシーンが可愛かったです。
子ども時代のママの存在が、今後のピーターを形作ったのだなと思いました。子どもの頃、自分の貯金をはたいてピアノを買ってくれて、それを披露する場を設けてくれて。
15歳で家出をして、ママは連れ戻そうとしたけど、結局は故郷で見守ってくれていて。
全てを失って帰ってきたときも、地元に戻る手もあるけどそれでも良いの?と発破をかける姿がかっこよかったです。今さんの歌声も綺麗だったな。
鳳さんの歌声も素晴らしかったです。初めて聴いたと思いますが存在感がもうすさまじくて…。ジュディを体現していました。
そして紫吹さんもようやくお姿を間近で見ることが出来ました。分かってはいたんですけど、紫吹さんも相当なスタイルおばけでしたよね…
脚の長さおかしい…長すぎる…美しい…ってもうなんか凄かったです(語彙力)あの赤いドレス(ドレスと言っていいのか?)で踊るシーンとかヤバかったですよね?なんすかあの脚の長さ!綺麗さ!背中も綺麗で見惚れちゃいましたよね…マジで美しかった…
パンフレットでも語っていましたけど、ピーターとライザはお互いに愛情を持っていたけど、恋愛とか結婚とかそういうものではなくて、人間愛みたいなものだったのかなと。形にしなければならないなら、親友が相応しかったのかなと思います。魂の片割れみたいな。ライザはピーターの最期も看取っていたんですね…。
それにしてもやっぱりまーの歌声は本当に素晴らしすぎましたよね…。1幕最後のソロでの歌が素晴らしかった…俺はこのままじゃ終わらない、返り咲いてやる!っていう野心も感じるのだけど、今まで培ってきた大人の余裕みたいなものも感じました。かっこよかった。
2幕からは恋人のグレッグも登場しましたねー。私ははじめましてでした。末澤君。
グレッグってツンデレだったのね…付き合って2週間半ならこんなものなの?←最初は2人の愛情に距離感を感じましたけど、徐々に縮まっていく感じも好きだったな。
グレッグがピーターをリードしている感じも好きだった。上手かったです^^
いつの間にかビジネスパートナーになっていて、マネージャーと意気投合して(笑)ピーターをスターにしようと3人で上を目指しているシーンが好きでした。
白スーツにステッキとハット姿は「TOP HAT」を思い出しましたよね…
あと、ママがステージを観に来ていて「良かったわ」といった後、グレッグが「良かったよね」って言い返したところが個人的にとても好きだったんですよね。
ピーターが恋人が出来たといったとき「彼女の名前は?」と聞いて「グレッグ」と答えた時、ちょっと怪訝そうな顔をしつつも「それも良かったわね」と言っていたママ。
ママはピーターの恋人としてグレッグをちゃんと受け入れているんだなと思って。
そのあとのマネージャーさんとの3人の歌とダンスも可愛くて好き。それを見守るピーターも好き。
あれが、幸せの絶頂期、だったのかなぁ…。
次のシーンに入ったらグレッグに不穏な空気が流れてきていて、もうそのシーンに入ってしまうのか…と思いましたよね。
ここの2人が歌うシーンも良かったのだけど、グレッグが死んだあと、ピーターの前に現れて歌ったシーンで私はボロボロ泣きました。
ピーターに対してツンデレで、死の間際もスープの入ったお皿をピーターに投げつけることで愛情を表現したグレッグ。
それはグレッグらしいとピーターは言ったけど、でも本当にグレッグはピーターを心から愛していたのだということが伝わる歌声でした。
あんなに切ない「I love you」を聞いたのは初めてかも知れません…。末澤君凄い。凄いよ…。素晴らしかったよ…。
ピーターを心配して会いに来たライザ。
離婚した後に登場するのはここが最初で最後で、ここの2人の歌声も切なくて綺麗で素敵だったなー…
ハグして!って言ったところはとても可愛かった(笑)
オーストラリアに帰国してママと会話するシーン、コンサートを終えた後、リトルピーターとママが登場する回想シーン、もうすべてが涙涙でした。
リトルピーターはピーターの生き様にちょっと不服そうだったけど、やりたいことをやって、たくさんの曲を作って、歌って、いい女と恋愛をして、いい男と恋愛をした。
ピーターはすべてをやり切って死ぬことが出来たのかな…と思ったりもしました。
多分死の間際であろうピーターの、まーの歌声が本当に素晴らしくて、初日だったこともあってピーターさんが乗り移っているのかと思っちゃった。それくらい素晴らしかった。
でも、最後は明るく終わりましょうと言ってみんなでマラカスをもって笑顔で歌って踊っている姿に救われました。ここでも結局泣きっぱなしだったんですけど^^
ピーター・アレンの生涯をしっかりと見届けることが出来ました。ようやく!ようやく!見ることが出来て良かったです。
カーテンコールは4回?かな。
最後はまーが時計を見る仕草をして終わり(笑)ああでもしないと終われなかったよね。
2日目はステージ上で紫吹さんが衣装を踏んで転びそうになってしまって、まーが支えようとしてたけど(笑)ちょっと恥ずかしそうにしていた紫吹さんが可愛かったな。そして「皆様、足元に気を付けてお帰り下さい」ってまーが言って、ちょっと!って感じで突っ込んでいた紫吹さんも可愛かった^^
あぁ…本当に、見ているこちらも幸せな気持ちになれました。
そして、私もピーターのように今をしっかりと必死に生きたいとも思いました。
まだまだ舞台は続きますが、どうかどうか怪我無くトラブル無く、みんなが健康で、千穐楽まで駆け抜けていくことが出来ますように。
本当にそれだけが願いです。