古本食堂
原田 ひ香
角川春樹事務所
2022-03-15


美希喜(みきき)は、国文科の学生。本が好きだという想いだけは強いものの、進路に悩んでいた。そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが、独身のまま急逝した。大叔父の妹・珊瑚(さんご)さんが上京して、そのお店を継ぐことに。滋郎さんの元に通っていた美希喜は、いつのまにか珊瑚さんのお手伝いをするようになり……。カレーや中華やお鮨など、神保町の美味しい食と心温まる人情と本の魅力が一杯つまった幸せな物語。

古書とおいしそうな食事が魅力的な素敵なお話でした。
美希喜ってなんて読むんだろうと思ったのですがそのまま「みきき」なんですね。可愛い。
大叔母さんの珊瑚も可愛い。
美希喜は母親から珊瑚が古書店を引き継ぐつもりなのか探るように言われ、お土産を持って古書店に通うようになります。
登場するたくさんの小説も、食べ物もどれも魅力的で神保町へ行きたくなります。
それももちろんですが、美希喜の進路のこと、珊瑚の想い人のこと、滋郎の人間関係と恋愛、古書店を訪れる人々、いろんな関わりも面白かったです。
やっぱり建文と美希喜の関係が気になりましたね。けんぶんとみきき、どちらも見聞、なんて素敵。
このお店に通うようになって、人生が楽しくなったという言葉が好きでした。

<角川春樹事務所 2022.3>2022.5.31読了