物語は母から娘へ――。ビブリア古書堂の事件手帖、新シリーズ第3弾!
春の霧雨が音もなく降り注ぐ北鎌倉。古書に纏わる特別な相談を請け負うビブリアに、新たな依頼人の姿があった。
ある古書店の跡取り息子の死により遺された約千冊の蔵書。高校生になる少年が相続するはずだった形見の本を、古書店の主でもある彼の祖父は、あろうことか全て売り払おうとしているという。
なぜ――不可解さを抱えながら、ビブリアも出店する即売会場で説得を試みる店主たち。そして、偶然依頼を耳にした店主の娘も、静かに謎へと近づいていく――。
プロローグ・五日前
初日・映画パンフレット『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』
間章一・五日前
二日目・樋口一葉『通俗書簡文』
間章二・半年前
最終日・夢野久作『ドグラ・マグラ』
エピローグ・一ヶ月後

扉子がしっかり高校生になって、やっていることもお母さんと同じですね。扉子は人見知りとは違うみたいだから栞子とは違うところもありましたけども。
今回は扉子の高校の後輩となる樋口恭一郎がメインの物語でしたね。全てのカギは恭一郎が握っていました。
プロローグは恭一郎の母親がビブリア古書堂へ相談に行くことから始まります。
なぜ、恭一郎の祖父は相続人である恭一郎の意見を聞かずに亡き息子の蔵書を売ろうとするのか。
始めはどうしてか分からなかったけど、真実が分かるとそうせざるを得なかったんだろうな…と思いますよね。
でも、違和感はあったんですよねー。お父さんもお母さんも本の虫だったのにどうして恭一郎は本を読む習慣がないんだろうって。扉子の本の話に対して興味を持っていたから本読みの素質はありそうなのにって。
その理由が分かった時、ぞっとしました。お母さんの気持ちは分かります。でも、ちょっとやりすぎだったよね…仕方ないとも思えるのだけど…だけど…。
最後が扉子の祖母で締められてるのが怖いですよね…
恭一郎が本を好きになるのは良いんだけど利用されるのは嫌だなぁ…。

<KADOKAWA 2022.3>2022.5.22読了