“フェイク”があふれる現代社会と、イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアを掛け合わせた斬新な舞台「フェイクスピア」を放送する。野田の緻密な脚本と演出、そして、俳優陣のすさまじいエネルギーと驚愕のラストシーンは、まさに「演劇の力」で観客を圧倒した。主演を務めた高橋一生の真摯に響くせりふとしなやかな演技力に加え、橋爪功と白石加代子が醸し出す稀有な存在感が観る者を魅了。川平慈英、伊原剛志、前田敦子、村岡希美らの新たな魅力も見逃せない。いまだ混沌とする時代の中、演劇人・野田秀樹があらためて生の演劇の悦楽を、さらにはわれわれが生きる現代を、鮮烈に、挑発的に描き出す。2021年最重要作品に期待していただきたい。
2021年6月12日/東京 東京芸術劇場 プレイハウス
高橋一生
川平慈英
伊原剛志
前田敦子
村岡希美
白石加代子
野田秀樹
橋爪功
去年のクリスマスにWOWOWで放送されていた今作、ようやく見ました。
ストーリーを知らずに見始めたので、初めはどういう話なのかつかめなくて入り込むのに時間がかかりました。
どうしてmonoがパパで楽が息子?イタコに死んだ家族に会わせてもらうために2人は来ているはずなのにお互いがやり取りしあっていてイタコは取り付く島もない(笑)
一生君と白石さんと橋爪さんだから三人のやり取りが濃くて濃くて^^
場面もくるくる変わるから今は何のシーンだ?と思うけど、幕がシャーっと変わるたびに場面が変わるのがマジックのようで斬新でした。
特に皆来アタイが母親を呼んで意識が切り替わるところ、そこはさすが女優さんだと思いました。
前田さんも存在感がありましたねー。さすがアイドル。伝説のイタコも星の王子様も白い烏も素敵でした。
言葉をとても大事にしている舞台であるということは分かったのですが、それがどう展開していくのかは読めず、最後のシーンでようやく意味が分かりました。
どうして皆来アタイに口寄せを依頼したのが8月12日だったのか、どうして「永遠+36年」という言い方をしていたのか、どうして神様のシシャ(使者もしくは死者)は箱を探していたのか、それが最後に明らかになります。
橋爪さん演じる楽は3歳の時に父を亡くしていて、父はパイロットだった。
一生君がパイロットの姿をして、川平さんと井原さんも同じ格好をしていて、村岡さんがCAさんの格好をして出てきたときに、だからこの4人だったのかと思いました。
最後の演者さんたちの飛行機のシーンは圧巻です。インパクトがあって、壮絶さも感じました。
それがボイスレコーダーに実際に残っていた音声をそのまま使用していたことを知り、納得しました。
舞台が終わった後に放送されたインタビューで、野田さんが、ボイスレコーダーに残った言葉は、今のようにYouTubeに簡単に上げていいものではない。でも、無くしていってはいけないものだとおっしゃって、確かにそうだと思いました。
楽が箱を高々と持ち「生きる!」と叫んだシーン、遠くでmonoがくしゃっとした顔で笑顔になったシーンは涙が出ました。
まさかこんな展開になっていくとは…素晴らしかったです。
舞台俳優としての一生君を見たのは初めてでした。素晴らしかったー。「天保十二年のシェイクスピア」も見たかったなー。
2021年6月12日/東京 東京芸術劇場 プレイハウス
高橋一生
川平慈英
伊原剛志
前田敦子
村岡希美
白石加代子
野田秀樹
橋爪功
去年のクリスマスにWOWOWで放送されていた今作、ようやく見ました。
ストーリーを知らずに見始めたので、初めはどういう話なのかつかめなくて入り込むのに時間がかかりました。
どうしてmonoがパパで楽が息子?イタコに死んだ家族に会わせてもらうために2人は来ているはずなのにお互いがやり取りしあっていてイタコは取り付く島もない(笑)
一生君と白石さんと橋爪さんだから三人のやり取りが濃くて濃くて^^
場面もくるくる変わるから今は何のシーンだ?と思うけど、幕がシャーっと変わるたびに場面が変わるのがマジックのようで斬新でした。
特に皆来アタイが母親を呼んで意識が切り替わるところ、そこはさすが女優さんだと思いました。
前田さんも存在感がありましたねー。さすがアイドル。伝説のイタコも星の王子様も白い烏も素敵でした。
言葉をとても大事にしている舞台であるということは分かったのですが、それがどう展開していくのかは読めず、最後のシーンでようやく意味が分かりました。
どうして皆来アタイに口寄せを依頼したのが8月12日だったのか、どうして「永遠+36年」という言い方をしていたのか、どうして神様のシシャ(使者もしくは死者)は箱を探していたのか、それが最後に明らかになります。
橋爪さん演じる楽は3歳の時に父を亡くしていて、父はパイロットだった。
一生君がパイロットの姿をして、川平さんと井原さんも同じ格好をしていて、村岡さんがCAさんの格好をして出てきたときに、だからこの4人だったのかと思いました。
最後の演者さんたちの飛行機のシーンは圧巻です。インパクトがあって、壮絶さも感じました。
それがボイスレコーダーに実際に残っていた音声をそのまま使用していたことを知り、納得しました。
舞台が終わった後に放送されたインタビューで、野田さんが、ボイスレコーダーに残った言葉は、今のようにYouTubeに簡単に上げていいものではない。でも、無くしていってはいけないものだとおっしゃって、確かにそうだと思いました。
楽が箱を高々と持ち「生きる!」と叫んだシーン、遠くでmonoがくしゃっとした顔で笑顔になったシーンは涙が出ました。
まさかこんな展開になっていくとは…素晴らしかったです。
舞台俳優としての一生君を見たのは初めてでした。素晴らしかったー。「天保十二年のシェイクスピア」も見たかったなー。