ゆうれい居酒屋 (文春文庫)
山口 恵以子
文藝春秋
2021-12-07


新小岩の居酒屋・米屋は気の利いたつまみとおかみの人柄で悩みを抱えたお客も癒されるのだが、じつはとんでもない秘密があって……。

ゆうれい居酒屋というタイトルだからお客さんが幽霊なのかと思いましたけど違いましたね。だからと言っておかみさんが幽霊なのかというとそういうわけでもない。難しいところですが、時空を超えて人が出会うことが出来る居酒屋…ということですよね。
偉大な父を持つ息子や、偏食のグルメレポーター、料理人を続けたい中華料理屋の店主…様々な悩みを抱える人が米屋にやってきます。女将の秋穂の人柄が良いですね…。私も秋穂さんに優しく喝を入れてほしい…甘ったれないのって言ってほしい…。
秋穂が生きる時代は30年前だけどそれにしては会話がうまくかみ合ってるな…と思わなくもないですが^^;そんなことを感じるのは野暮ですよね←
読んでいるこちらも元気をもらいました。

<文藝春秋 2021.12>2022.4.12読了