浮世絵師・お栄は、父であり師匠でもある葛飾北斎とともに絵を描いて暮らしている。雑然とした家に集う善次郎や国直と騒いだり、犬と寝転んだり、離れて暮らす妹・お猶と出かけたりしながら絵師としての人生を謳歌している。今日も江戸は、両国橋や吉原、火事、妖怪騒ぎ、など喜怒哀楽に満ちあふれている。恋に不器用なお栄は、絵に色気がないと言われ落ちこむが、絵を描くことはあきらめない。そして、百日紅が咲く季節が再びやってくる、嵐の予感とともに……

WOWOWで葛飾北斎を特集していた時に放送されていたものです。
原作は杉浦日向子さんなんですね。杉浦さんのことは「グレーテルのかまど」で特集されたときに初めて知ったんですよね。そこでヘンゼル君(瀬戸君)が「合葬」を読んでいてその映画も観ました。観たときに瀬戸君も出てたのかって笑っちゃったんですけど^m^
町の描写が素晴らしかったです。杉浦さんの作品だからでしょうか。
お栄は北斎の娘で自身も才能あふれる絵師であったことは知られていますが、それ以外は分かっていないことも多いんですよね。ミステリアスだからこそ興味を惹かれるのは分かる気がします。
若いのに達観していてクールで近寄りがたい雰囲気があるけど、妹には優しいし好きな人のことになると可愛い女の子になる。映画を見ていてこのお栄が好きになりました。
音楽もこの世界観に合っていてよかったです。