
ちょうど1週間前の今日、観劇に行ってきました。
マーダーの時もなのですが、観劇する週はいつも北海道では未曽有の大雪に見舞われており^^;
今回も月曜日と火曜日がJRとバスがストップしてしまうくらいの大雪で、週末に空港にたどり着いてちゃんと東京に行けるのだろうか…と心配していたのですが、嘘のように平常運行で定時にたどり着くことが出来ました…よかった。
見目麗しい清明様を拝むことが出来ました。そして純粋で心の優しい博雅様も。
公演中なので、たたみますね。
舞台全体が人の手で作られている感じがまず良かったですね。音楽が生演奏なのにびっくり!
12年前の博雅と徳子姫の出会いのシーンから物語が始まるのですが博雅の奏でる笛の音が生演奏だったので驚きました。そのあとの徳子姫の琵琶の音も。その音楽が本当に美しくてすぐに陰陽師の世界に入り込むことが出来ました。コンテンポラリーダンスも素晴らしかったな…。
この2人の出会いがすべての始まりなんだなぁと思ったら可愛らしくて微笑ましくて、でも切なくて胸がきゅっとなりました。原作を読み終えたのが観劇の前日だったもので尚更^^;
幕に「陰陽師 生成り姫」と文字が浮かび上がって映画のように映しだされているのが凄くかっこよかったです。平安時代の物語だけどダンスやこの光が現代も感じさせられてその融合がいいなと思いました。
幕が開くと清明と博雅がお酒を飲み交わしているところから始まります。2人が同じ舞台で言葉を交わしている姿を見ているだけで幸せでした。
そして分かってはいましたけど清明様が麗しすぎて眩しかったですよね…綺麗…。博雅をからかう清明の図が2人にピッタリとはまっていてよかったです。
清明と博雅の会話が可愛いです。愛おしい。12年前の出来事を話す博雅に対して、清明がからかいながらも目には優しさが感じられてほのぼのしちゃいました。知然法師と清明との攻防、博雅が一人振り回されてるのがもう可愛くてしょうがなかったですよね。瓜を持ってくるところも可愛いし清明が女人なんて言い出してうろたえまくってるのも可愛いし実際に女人が出てきて驚いているのも本当に可愛くて^^清明に振り回される博雅の図が完全に出来上がっていましたよね^^
蜜虫も可愛かったー!自分は人と対等だと思っていて、清明や博雅への物言いがちょっと偉そうで可愛い。それが良かったなー。衣装も可愛いし声も可愛い。最初に飛んだ時はびっくりしましたよね^m^その式神っぽさも可愛くて好きでした。
原作にある清明と博雅の「行こう」「行こう」と言い合うところが好きなのですが、実際に舞台でもそのセリフがあって嬉しかったです。
済時様はパンフレットにひどい奴だけど憎めないみたいなことが書かれていましたが、私はひどい奴としか思えませんでした←でも、ただひどい奴をコミカルに演じられているのは姜さんのなせる業だなと思いましたよね。済時でたくさん笑いました。
綾子姫は我が儘を超越していていっそ清々しかったですよね^^小ネタもたくさんあってこちらも笑いました。徳子姫と対峙するところの悪女っぷりは素晴らしかったです。褒めてます。
1幕の徳子姫は本当に不憫で可哀想で…そして少しずつ鬼へと変貌していく感じが怖くて…素晴らしかったです。
1幕は徳子姫が鬼となり綾子姫を殺したところで終わります。原作を読んでいるので首をちぎって頭を持ち帰ることは知っていたのですが実際そのまんま舞台でもそうなっていておぞましかったですね。いやはや凄い。
2幕。済時様が体調がよくなった―!と喜んでいるところから始まります(笑)そこで清明と博雅は済時様と徳子姫の過去について知ることになります。聴いているときの博雅の心情を考えると胸が痛いですね…。たまに博雅が済時様に詰め寄るところはもっといけ!と思いながら見ていました←
済時様が清明に助けて!というと今宵の準備について後から来る者に聞けと言って清明たちは立ち去り、蜜虫が早口で必要なものを説明する場面(笑)済時様はなんで清明が直接説明しないんだ!というのに対して蜜虫が「嫌われてんじゃない?」と言い、済時様が「えぇ?」と言ったくだりが本当に面白くて笑っちゃいましたよね。言葉の掛け合いが最高でした。
とにかく徳子姫が素晴らしかったです…。済時様への復讐も自分の姿を博雅に知られてしまい羞恥にさいなまれてしまうところも、博雅の腕に抱かれ、生成りの状態で自分の中の鬼と闘っている姿も、もうすべてが素晴らしかったです。声が全然違う。「博雅様…」という弱弱しい声は凄く切なくて可愛らしい声なのに、鬼の声は地中から這い上がってくるような低い声。凄かった。
笛を吹いて徳子姫を正気にさせた後、徳子姫を傷つけてしまったと悔やむ博雅の姿も切なくて、2幕は泣いてばかりでした。
原作を読んでいたので2幕で物語が終わりそうだけどどうするんだろう…と思っていたら原作にないとんでもない展開になって驚きましたよね。道満ちょっとやりすぎじゃない?←
琵琶を抱えて博雅と徳子姫の元へ駆けつけ、すでにもぬけの殻になった屋敷にたたずむ清明…。ここからの清明の人間味あふれる姿が垣間見えてもう涙が止まりませんでした。
初見では3幕は全く予想が付かなくてどうなるんだろうとドキドキしていました。
3幕は徳子姫と博雅がいなくなってから10日後の世界。
蝉丸を呼び、博雅を呼ぶ清明。10日の間、博雅を戻すべきか、今のままの方が幸せなのではないかと悩み続けていた清明。原作にはない、感情があふれている清明を見ることが出来ました。
博雅と徳子姫と対峙した清明は融通が利かない子供みたいで凄く人間くさくて好きでした。「博雅がいないと寂しい」「また一緒にお酒を飲み交わしたい」「行きたいなら俺もつれて行け」セリフだけ聞くと可愛すぎませんか清明様。
徳子姫はちゃんと自分のことは理解していて、博雅と少しの間だけど一緒にいることが出来て、原作では本当に可哀想なお姫様だったけど、舞台で無事に供養されたんじゃないかな…なんて観ていて思いました。少しだけだけど、幸せな気持ちであちら側に行けたのなら良かったなと思います。そして、徳子姫をずっとそばで支え続けていた火丸が私はとても印象的で。原作での火丸の最期も哀しかったけど、舞台でも哀しい結末ではあったけど、こちらの方が少しだけでも報われたんじゃないかなと思っています。
そして博雅は徳子姫と過ごした時間は夢だと思っていて。切なかったけどそれでよかったのだとも思います。博雅はこれからも生きていかなければならないんですから。
それにしても現世に戻ってきてからも清明は可愛かったですね。俺のために笛を吹いてくれとか言っちゃうし。博雅が夢の話をしていて「そういえば最後の方にお前が出てきて俺もつれていけって」「そこは忘れろ」って間髪入れずに言ったところは笑いました^^もう、素直じゃないんだから←
3時間強の舞台があっという間に感じました。
本当に素晴らしい舞台でした。これ以上上手く言えなくて語彙力がないのが申し訳ないくらい。
カーテンコールは3回。最後まで健君は清明のままでした。
でも林君はそんな清明の健君の姿を見て凄く嬉しそうな顔をしていて、あれは博雅じゃなくて憧れの健くんを見ている後輩の表情だったなと思って、こちらもたまらなくなりました。
2人の共演の時間が、もっともっと続いていけばいいのにな…なんて思ったりして。
どうかどうか、千穐楽まで無事に駆け抜けていくことが出来ますように。見たい人がみんなちゃんと最後まで見ることが出来ますように。それだけが願いです。
素晴らしい舞台でした。ありがとうございました!
12年前の博雅と徳子姫の出会いのシーンから物語が始まるのですが博雅の奏でる笛の音が生演奏だったので驚きました。そのあとの徳子姫の琵琶の音も。その音楽が本当に美しくてすぐに陰陽師の世界に入り込むことが出来ました。コンテンポラリーダンスも素晴らしかったな…。
この2人の出会いがすべての始まりなんだなぁと思ったら可愛らしくて微笑ましくて、でも切なくて胸がきゅっとなりました。原作を読み終えたのが観劇の前日だったもので尚更^^;
幕に「陰陽師 生成り姫」と文字が浮かび上がって映画のように映しだされているのが凄くかっこよかったです。平安時代の物語だけどダンスやこの光が現代も感じさせられてその融合がいいなと思いました。
幕が開くと清明と博雅がお酒を飲み交わしているところから始まります。2人が同じ舞台で言葉を交わしている姿を見ているだけで幸せでした。
そして分かってはいましたけど清明様が麗しすぎて眩しかったですよね…綺麗…。博雅をからかう清明の図が2人にピッタリとはまっていてよかったです。
清明と博雅の会話が可愛いです。愛おしい。12年前の出来事を話す博雅に対して、清明がからかいながらも目には優しさが感じられてほのぼのしちゃいました。知然法師と清明との攻防、博雅が一人振り回されてるのがもう可愛くてしょうがなかったですよね。瓜を持ってくるところも可愛いし清明が女人なんて言い出してうろたえまくってるのも可愛いし実際に女人が出てきて驚いているのも本当に可愛くて^^清明に振り回される博雅の図が完全に出来上がっていましたよね^^
蜜虫も可愛かったー!自分は人と対等だと思っていて、清明や博雅への物言いがちょっと偉そうで可愛い。それが良かったなー。衣装も可愛いし声も可愛い。最初に飛んだ時はびっくりしましたよね^m^その式神っぽさも可愛くて好きでした。
原作にある清明と博雅の「行こう」「行こう」と言い合うところが好きなのですが、実際に舞台でもそのセリフがあって嬉しかったです。
済時様はパンフレットにひどい奴だけど憎めないみたいなことが書かれていましたが、私はひどい奴としか思えませんでした←でも、ただひどい奴をコミカルに演じられているのは姜さんのなせる業だなと思いましたよね。済時でたくさん笑いました。
綾子姫は我が儘を超越していていっそ清々しかったですよね^^小ネタもたくさんあってこちらも笑いました。徳子姫と対峙するところの悪女っぷりは素晴らしかったです。褒めてます。
1幕の徳子姫は本当に不憫で可哀想で…そして少しずつ鬼へと変貌していく感じが怖くて…素晴らしかったです。
1幕は徳子姫が鬼となり綾子姫を殺したところで終わります。原作を読んでいるので首をちぎって頭を持ち帰ることは知っていたのですが実際そのまんま舞台でもそうなっていておぞましかったですね。いやはや凄い。
2幕。済時様が体調がよくなった―!と喜んでいるところから始まります(笑)そこで清明と博雅は済時様と徳子姫の過去について知ることになります。聴いているときの博雅の心情を考えると胸が痛いですね…。たまに博雅が済時様に詰め寄るところはもっといけ!と思いながら見ていました←
済時様が清明に助けて!というと今宵の準備について後から来る者に聞けと言って清明たちは立ち去り、蜜虫が早口で必要なものを説明する場面(笑)済時様はなんで清明が直接説明しないんだ!というのに対して蜜虫が「嫌われてんじゃない?」と言い、済時様が「えぇ?」と言ったくだりが本当に面白くて笑っちゃいましたよね。言葉の掛け合いが最高でした。
とにかく徳子姫が素晴らしかったです…。済時様への復讐も自分の姿を博雅に知られてしまい羞恥にさいなまれてしまうところも、博雅の腕に抱かれ、生成りの状態で自分の中の鬼と闘っている姿も、もうすべてが素晴らしかったです。声が全然違う。「博雅様…」という弱弱しい声は凄く切なくて可愛らしい声なのに、鬼の声は地中から這い上がってくるような低い声。凄かった。
笛を吹いて徳子姫を正気にさせた後、徳子姫を傷つけてしまったと悔やむ博雅の姿も切なくて、2幕は泣いてばかりでした。
原作を読んでいたので2幕で物語が終わりそうだけどどうするんだろう…と思っていたら原作にないとんでもない展開になって驚きましたよね。道満ちょっとやりすぎじゃない?←
琵琶を抱えて博雅と徳子姫の元へ駆けつけ、すでにもぬけの殻になった屋敷にたたずむ清明…。ここからの清明の人間味あふれる姿が垣間見えてもう涙が止まりませんでした。
初見では3幕は全く予想が付かなくてどうなるんだろうとドキドキしていました。
3幕は徳子姫と博雅がいなくなってから10日後の世界。
蝉丸を呼び、博雅を呼ぶ清明。10日の間、博雅を戻すべきか、今のままの方が幸せなのではないかと悩み続けていた清明。原作にはない、感情があふれている清明を見ることが出来ました。
博雅と徳子姫と対峙した清明は融通が利かない子供みたいで凄く人間くさくて好きでした。「博雅がいないと寂しい」「また一緒にお酒を飲み交わしたい」「行きたいなら俺もつれて行け」セリフだけ聞くと可愛すぎませんか清明様。
徳子姫はちゃんと自分のことは理解していて、博雅と少しの間だけど一緒にいることが出来て、原作では本当に可哀想なお姫様だったけど、舞台で無事に供養されたんじゃないかな…なんて観ていて思いました。少しだけだけど、幸せな気持ちであちら側に行けたのなら良かったなと思います。そして、徳子姫をずっとそばで支え続けていた火丸が私はとても印象的で。原作での火丸の最期も哀しかったけど、舞台でも哀しい結末ではあったけど、こちらの方が少しだけでも報われたんじゃないかなと思っています。
そして博雅は徳子姫と過ごした時間は夢だと思っていて。切なかったけどそれでよかったのだとも思います。博雅はこれからも生きていかなければならないんですから。
それにしても現世に戻ってきてからも清明は可愛かったですね。俺のために笛を吹いてくれとか言っちゃうし。博雅が夢の話をしていて「そういえば最後の方にお前が出てきて俺もつれていけって」「そこは忘れろ」って間髪入れずに言ったところは笑いました^^もう、素直じゃないんだから←
3時間強の舞台があっという間に感じました。
本当に素晴らしい舞台でした。これ以上上手く言えなくて語彙力がないのが申し訳ないくらい。
カーテンコールは3回。最後まで健君は清明のままでした。
でも林君はそんな清明の健君の姿を見て凄く嬉しそうな顔をしていて、あれは博雅じゃなくて憧れの健くんを見ている後輩の表情だったなと思って、こちらもたまらなくなりました。
2人の共演の時間が、もっともっと続いていけばいいのにな…なんて思ったりして。
どうかどうか、千穐楽まで無事に駆け抜けていくことが出来ますように。見たい人がみんなちゃんと最後まで見ることが出来ますように。それだけが願いです。
素晴らしい舞台でした。ありがとうございました!