摩訶不思議な妖怪たちに守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる江戸有数の大店の若だんな・一太郎。ある朝起きると、目から光りが奪われていた!その理由は、空前絶後のとばっちり?長崎屋絶体絶命の危機に、若だんなが名推理。だけど光りの奪還には、暗雲が垂れこめて―。佐助は妻と暮らし始め、どうなる、若だんな!?絶好調「しゃばけ」シリーズ第八弾。
今回は連作短編集のような形でしたね〜。珍しい。
最初に登場した若だんなが12歳だったからあれ?こんなに若旦那って幼かったっけ?なんて思ってしまうくらいに読むのが久しぶりですみませんとなりました^^;
20歳くらいだと思っていたけどまだ10代ではあるんですね。
今回は突然若だんなの目が見えなくなり、長崎屋の中も外も大騒動になります。そりゃあそうだ、ただでさえ若旦那に激甘な妖たちなんですから一大事すぎますよね。
でも突然目が見えなくなるなんて怖すぎる…
最初のお話が若だんなの淡い初恋のお話でちょっと切ない気持ちになったのにそこから物語が繋がっていくんですから面白かったですね。仁吉が若だんなのために出かけたはずなのに子供やら妖やらたくさんの人たちに助けを求められるの図は面白かったし、佐吉も伴侶を得てお店を切り盛りしてたりするし若だんなを助けるために皆さんが奔走していましたね。
どうなることやらと思いましたが何とかなって本当に良かった。でも、最後の最後が切なかったなぁ…。どうか探し人が見つかりますように。でも、その人はずっと待っていたのかな…途中であきらめたのかな…。どちらにしても考えていたら切なくなりました…。
<新潮社 2009.7、新潮文庫 2011.11>2022.1.20読了