新米航空管制官の藤宮つばさは、優秀な管制官だった叔母の真紀子に憧れ、一人前の管制官となるべく日夜奮闘している。
同期の情報官・戸神大地とともに、鳥が原因のエンジントラブルや、不定期に鳴り響く発信源不明の遭難信号、外国要人専用機の離陸失敗事故など、空港で発生する様々なトラブルや謎を解決していく――。
果たしてつばさは、叔母が口にした「管制官に一番必要なもの」を見出すことができるのか。

著者さんは化学に関係したミステリを描かれることが多いので今回の空港が舞台というのが新鮮でした。管制官という仕事は知ってはいましたが、改めてお仕事について知ると大変な仕事であることが分かります。飛行機の飛行状況に天候にいろんなところにアンテナを張り巡らさなければならないし、人の命がかかっている仕事なんですよね…大変。
そんな空港で巻き起こるあれこれを新人のつばさと従妹の大地が調べて解決していきます。
この2人も、つばさの同僚も皆さん素敵で面白く読みました。私は本州に行くときは必ず飛行機を使うのでこれから乗るときは管制官のことも意識してみようよ思います(笑)

<宝島社 2018.5>2022.1.18読了