新史料の発見や発掘調査などによって歴史上の人物や出来事の解釈が変わり、過去の話にも関わらず歴史は“進化"している。それに伴い学校で習う日本史も変わっている。 本書では、「大化の改新は645年ではない」「古墳時代終末期に登場する八角墳とは?」などの近年の教科書変化を取り上げるとともに、これから教科書に載るであろう最新の日本史研究成果を紹介する。
例えば、「織田信長は天下統一を目指していなかった」「坂本龍馬は薩長同盟に関与しておらず、船中八策はフィクションだった」などの説だ。
加えて、「幕末に天然痘のワクチンを普及させ多くの命を救った殿様」や世界遺産級の近代遺産「高輪築堤」など、ぜひとも教科書に載せたい歴史も取り上げている。
一方で、教科書に載る歴史人物の中には、人には知られたくないだろう不都合な真実もあるが、そうしたエピソードも紹介している。
教科書が変化する面白さと、新説の驚きを堪能できる一冊。

ほとんどの人は学校で習った日本史で日本の歴史が固定されているってマジですか…?だいぶ変わってるよ…?
河合先生が出演されている番組も見たことがあるので新説と言われているもので聞いたことがあるものもありましたが、こうして新説を知るのも面白いですよね。今学生だったら混乱するかもしれないけど^^;
新説も面白かったですが、教科書に載らない日本史の章が特に好きです。
既婚の女性はお歯黒をしていたのだけど、それをしていることで虫歯になりにくいことが分かったとか、歴史上での流行りや好かれる色についてとか今まで聞いたことがなかった内容ばかりでした。
人物で興味深かったのは大原幽学と榊原政令ですかね。教科書に載っていたのでしょうか…覚えていない…もっと2人のことを知りたいと思いました。
やっぱり歴史に関する本は面白いですね^^

<扶桑社 2021.9>2022.1.13読了