居場所をなくした少女は図書室で黄金に輝く本に出会った。それは、地獄へ続く門だった―中学生の清良は図書室登校をしている。他人の大声や暴力的な言葉が怖くて、教室に入れなくなってしまったのだ。けれど静謐で穏やかだった図書室も最近すこしおかしい。生徒の集まるネット掲示板に不穏な噂話が書き込まれ続けているのだ。特に“ダンテ”の発言は過激で、皆がその話をするようになっていた。そんなある日、清良は同じ図書室登校だという眼鏡の少年と出会う。しかも彼は本と話せると言い、黄金の『神曲』を紹介してくれるのだけれど―。“本の味方!”榎木むすぶが繋ぐ本と人のビブリオミステリー第2弾!

「『さいごの本やさん』の長い長い終わり」に登場したむすぶが再び登場します。
前作のお話がおぼろげになってきていますが^^;本の声が聞こえて嫉妬深い恋人がいるというのは覚えていました。
今回の舞台は中学校の図書室。私が通っていた中学校も高校も図書室は入口から全体を見渡せるくらいの小さな部屋だったので、広い図書室があるというだけで羨ましさを感じます。
私はダンテの神曲を読んでいないのでわからない部分もありましたけど、面白く読みました。
でも最終的にちょっとファンタジーみというか、まさかの展開に驚きましたよね。そういうことだったか…
清良には刺激が強すぎたのでは…?と思いましたけど、少し強くなったみたいで良かったです。
「神曲」読んでみるかな…読まなそうだな←

<KADOKAWA 2021.7>2022.1.7読了