戦国時代の戦乱は大航海時代のおけるキリスト教の世界宣教を抜きにしては語れないと主張する安部龍太郎氏。
かたやプロテスタント神学者でもある佐藤優氏は、イエズス会(カトリック)が世界を席巻した戦国時代をどう分析するのか――。
知性の双璧が世界史から日本史をとらえ直す対談は、未だかつてない知的刺激を与えてくれる!
●イエズス会はポルトガルの商社マンだった!?
●キリスト教の布教と鉄砲・火薬の売買はセットだった!?
●信長はなぜ自分を神として祀らせたのか!?
●秀吉の朝鮮出兵は明のキリスト教化が目的だった!?
●キリシタンは踏み絵を踏んでも問題なかった!?
●鎖国をしなければ日本はスペインの植民地と化していた!?
世界史と日本史を同時に語れる二人が、これまで見落とされてきた歴史の真実に迫る。
「史観」を磨き、「教養」を身につける面白さ、その醍醐味にあふれた珠玉の対談から、真の日本の将来像を見つけ出せ!
お二人の対談形式で日本史について語られています。でも日本史だけではなく、日本の歴史と世界の歴史を時間軸を合わせて語られています。それがとても新鮮でした。でも新鮮だと思うことが危険のような気がします。
お二人もお話されていましたが、高校で理系を選択すると日本史も世界史も学ばない場合があり、その2つもバラバラに学びます。日本と世界の歴史を一緒くたにして時系列ごとにお話をされていて、世界と日本がそう繋がるのか!と新たに知ることもありました。
面白かったです!第2弾も読むのが楽しみです。
<潮出版社 2020.6>2022.1.6読了