日本昔ばなし×本格ミステリふたたび! 
2019年4月に刊行されるやいなや瞬く間にベストセラーとなった『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の続編が誕生。
今回収録されたのは、「かぐや姫」「おむすびころころ」「わらしべ長者」「さるかに合戦」「ぶんぶく茶釜」の5編。
果たしてこれらの昔ばなしがどんなミステリになったのか。
各作品を通してのテーマが隠されており、それぞれのつながりも楽しい短編集です。

面白かったです。今回もなかなかにブラックな内容でしたね^^
かぐや姫が日本に探偵を生み出した最初の人だったとは…!←
おむすびころころがなかなかに救いようがないブラックさだったかな…
わらしべ長者はどんでん返しが待っていたし、さるかに合戦とぶんぶく茶釜はミステリならではの展開でした…狸が可哀想すぎたけど…。この2作品が印象的だったかな。どちらも悪いことをしたやつが制裁を受ける展開でしたけど、その人(?)たちにも家族がいるわけで言い分があるのかもしれない…なんて考えたら面白いかもしれません。
今回も堪能しました。

<双葉社 2021.11>2021.12.28読了