あいつらが来ると、人が死ぬ。 辻村深月、初の本格ホラーミステリ長編!
「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」
クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。
しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。
唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。
ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。
身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!

怖かった…。辻村さんが書かれる学生やママ友などの心をえぐられる心理描写が満載でした^^;でもリアリティがありつつもホラーも相まっていて本当に怖かったです。
多分連作何だろうなと思って読んでいたのですが全然人が絡んでこなくてあれ?と思いつつも次第に名前を見てあれ?ともなってきます。そして張られていた伏線も回収されていきます。
最初のお話、要が怖い人物なのかと思っていたけど次第に違うなって思いましたよね。怖い怖い。
気持ちが悪い人間関係が満載で、でも実際にありそうだなとも思って怖かったですね。
小学校中学校高校の同級生との関わり、ママ友との関わり、職場での関わり…
色んなハラスメントがあるけどまさに闇ハラスメントという言葉がふさわしいような気がしました。
私も闇ハラを受けないように、そして自分がしてしまわないように気を付けようとも思いました…。

<KADOKAWA 2021.10>2021.12.15読了