猿との大戦の後、山内では一体何が起こっていたのか――? 前作『楽園の烏』で描かれなかった山内の“その後”が明らかに!
前作の「楽園の烏」があまりにも衝撃的で、一体何があったのだろうと気になっていました。
予想していたことが悪い形で当たってしまってひたすら絶望していました…。やっぱり…やっぱり…
でもその真実が思っていた以上に残酷で、辛かった。章の中に「遺言」っていうのがある時点でね…
でもその遺言の真意は、一体どういうことだったんだろう…それはよくわかりませんでした。
さらに追い打ちをかけるような展開に及んでびっくりしましたよ。読んでいて「は?」って言葉に出てきてしまいましたよ。
ずっと陰のように存在していた前金烏があんなことを言いだすとは…いやマジで何なん…すっかり忘れていたあの人までこんなところで登場するとは思わなかったよ。この名前正直もう聞きたくなかったよ!久しぶりだな!←
雪哉が「楽園の烏」でなぜあれほどまでに残酷な男へと変貌していたのか、その理由が明らかになりました。どこまで苦しめれば気が済むのだろう…
そしてこの物語のその後も気になります。読むのが怖いけど…
<文藝春秋 2021.8>2021.10.29読了
後半ずっと「なんで・・」「そんな・・」とつぶやきながら読んでいました。切なかったです。
選ばざるを得なかった道、分かたれてしまった道。
これから、それぞれの戦いがどうなっていくのか、思うだけでも苦しくなってきますが、それでもやはり読み続けたいシリーズですね。
https://mina-r.at.webry.info/202111/article_2.html