今から200年前、男性中心の社会や科学万能主義の風潮に疑問を抱く一人の女性がいた。やがて彼女は現代まで読み継がれる一冊の本を世に送り出す。『フランケンシュタイン』誕生の知られざる背景を描くノンフィクション絵本。

メアリー・シェリーが「フランケンシュタイン」を思いつくまでを絵本にして描いたものです。
私は「フランケンシュタイン」の舞台を観劇するために予習として原作を読みました。その時に著者は若い女性で、フランケンシュタインは怪物の名前ではなく、怪物を造った博士の名前であることを知ります。先入観って恐ろしいなと思いました^^;
なのでこの本のタイトルを見て読んでみたいと思いました。イラストのタッチがとても好きです。ちょっと怖いけど魅力的な絵です。そしてこの絵本から当時の女性の社会的立場も描かれていて、時代背景も分かってきます。絵本で手軽に読めるからこそ、たくさんの人に読んでほしいです。そしてこの本を読んだ後に原作を読んでほしいとも思います。

<光村教育図書 2018.12>2021.9.11読了