万城目ワールド、ついに海を越えて世界へ!
梵天、梵地、梵人(三つ子)。その特技は泥棒、恐竜化石発掘、メソポタミア、未来予知。
彼らが向かった先(イラク)に待つものは!?
貴金属泥棒で大金を手にした三つ子の前に、ライオンを連れた謎の女が現れたとき、彼らの運命は急転する。わけもわからず向かわされた砂漠の地で、三つ子が目撃する驚愕の超展開とは!? 稀代のストーリーテラー・万城目学が挑む、面白さ全部載せの物語。アクションあり神話ありでどのページからも目が離せないジェットコースターエンターテインメント!

いやーマキメワールドがついに世界へ進出しましたよ。もうどこから何を言っていいのか分かりません(笑)それぞれ能力を持つ3人が謎の女と出会い、翻弄されてあれよあれよという間にイラクの地へ。
このあれよあれよの間も奇想天外でどうしてそうなった???ということばかり。
三つ子の長男梵天は中学を卒業後2人の弟の学費を稼ぐため働き続けていて、次男の梵地は大学院へ、三男の梵人は身体能力が高くオリンピックを目指していた。
冒頭に東京オリンピックのことが出てきて、あぁ…という気持ちになりましたね。年号がはっきりと明記されていなかったと思いますが、何となく切なくなります。
でもまあ本編と関係あるようなないような感じなんですけども。
恐竜も化石もメソポタミアも興味を持ったことがないので^^;なかなか文明や神話についての知識が入ってこなくて読むのが大変でしたが、マキメワールドが詰め込まれていて面白いです。
今下巻を読んでいる途中なのでどういう展開になるのかまだまだ楽しみです。

<幻冬舎 2021.6>2021.7.15読了