リベルタス学園の様々な相談事をキサラギとはづきの凸凹コンビと個性豊かな図書委員たちが解決する、「本」が鍵となる12か月12通りの謎解きショートストーリー。
四月 『人間失格』
五月 『まど・みちお詩集』
六月 『黄金のがちょう』
七月 『怪談』
八月 『銀河鉄道の夜』
九月 『D坂の殺人事件』
十月 『雪の女王』
十一月 『話上手』
十二月 『サンタクロースっているんでしょうか?』
一月 『手袋を買いに』
二月 『黄金虫』
三月 『走れメロス』

図書委員の生徒たちが関わる数々の謎についてキサラギとはづきが解決に導いていきます。
学校で起きることですから、事件というものでもなく日常ミステリという感じですかね。
図書委員のお話なのでタイトルだけでもたくさんの物語が出てきましたが、読んだことのある作品はほとんどありませんでした…悔しい。
可愛いお話だなぁと思って読んでいましたが、最後に「えぇ!?」という展開が待っています。
半分は気づいたのですが半分は気づかず驚きました。
たくさんの作品に出合えますし、物語も面白いです。本をあまり読まないお子さんも、ひと月ずつでも読んでみてほしいなと思います。

<PHP研究所 2021.2>2021.5.12読了