名もなき町。ほとんどの人が訪れたこともなく、訪れようともしない町。けれど、この町は寂れてはいても観光地で、再び客を呼ぶための華々しい計画が進行中だった。多くの住民の期待を集めていた計画はしかし、世界中を襲ったコロナウイルスの蔓延により頓挫。町は望みを絶たれてしまう。そんなタイミングで殺人事件が発生。犯人はもちろん、犯行の流れも謎だらけ。当然だが、警察は、被害者遺族にも関係者にも捜査過程を教えてくれない。いったい、何が起こったのか。「俺は自分の手で、警察より先に真相を突き止めたいと思っている」──。颯爽とあらわれた犢い魔術師瓩人を喰ったような知恵と仕掛けを駆使して、犯人と警察に挑む!

また強烈なキャラクターが登場しましたね。
父親が殺され、生まれ育った町に帰ってきた真世。警察は娘である真世にも死因も捜査状況も何も教えてくれない。そんな中、真世の叔父である武史が唐突に現れ、真相を突き止めると言い出す。父親の無念を晴らしたいと真世も協力していく。
東野作品はいつも展開が気になって読む手が止まらなくなります。
にしても武史はいったい何者なんでしょう?マジシャンだったとはいえこんなに警察を欺けるなんて相当な修羅場をくぐってきたとしか思えません。
サムライ・ゼンと呼ばれていた過去を捨てているようですし、気になります。そういえばこの過去に関しては何も触れずに終わりましたけど、続編の予定などがあるんですかね。
犯人は真世の同級生のだれかだろうとは思っていましたけど、ドラえもんに出てくるキャラクターに当てはめているのは面白かったです。
真世と健太もちゃんと話し合っていい形に進んでいくといいなぁ。

<光文社 2020.11>2021.4.8読了